ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました   作:挫梛道

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m(_ _)m
前回 紹介、忘れていました…
 
賽肉細斬… 累に刻まれた剣士(鬼滅の刃)のイメージでwww
 
≫≫≫
【注意!】
今回は結構、グロいですキモいです。
食事中、食事前の閲覧は控えるのをお勧めします。
 


小さき大音量

◆ソリュシャンside◆

「おっ肉♪ おっ肉ぅ♪♡」

 

ジュゥゥ…

 

ナザリックの地表部。

霊廟の脇で、エントマが簡易BBQセットで3㌢角位の肉片を沢山 焼いている。

料理は まったくだと思っていたけど…誰から教わったのか、意外過ぎる手際の良さだ。

 

♪どうしたって!♪消せない夢も♪止まれない今も♪

御機嫌に口ずさみながら、塩胡椒を適度に振り、ある程度 肉に火が通った頃合いに、

 

ジャァァッ…!

 

醤油、みりん、にんにく、胡麻油をベースにしたタレを豪快に鉄板に落とし、肉に馴染ませていく。

そのタレの焦げる香りが、食欲を呼び寄せる。

 

「出っ来たよ~♪」

そうして山盛りの焼きたての肉を、私に差し出すエントマ。

 

「あ、美味しい。」

「でしょ~?」

ん。丁度 良い感じなミディアムレア。

()()()()は、本当に美味しい。

単純に養分として、生きた儘その儘を体内に取り込むのとは、また違う美味しさだわ。

 

「おっ肉♪ おっ肉ぅ♪♡」

 

 

◆ソリュシャンside・了◆

  

▼▼▼

数日後。

 

「…くっ!」

スレイン法国大神殿にて、法国のトップである大神官は今迄に無い程に、顔を歪ませていた。

 

「まさか、このタイミングで!?」

神官長に届いた報せ。

魔導国より以前から、戦争状態となっていたエルフ王国が、侵攻してきたと云うのだ。

彼等が狙い目指しているのは、廃都と化した法都の中心。

そう、今 大神官が居る大神殿だ。

 

「いえ、寧ろ、今だから…なのでは?」

「…確かに、な。

貴奴等からすれば、この機に便乗して兵を動かすのは、当然だろう。」

冷静さを欠く大神官に対して、同室の2人の男女は逆に、「然もありなん」な態度。

しかし この2人、共に人間では無い。

女は褐色の肌に短い銀髪。

露出度の やや高い黄金の鎧を纏い、背には白銀の翼を生やしている。

その気高く凛とした容姿は、正に天使…ユグドラシルの天使型モンスターに非ず…が、形容が相応しかった。

 

「…私が、排除してきましょう。

少しでも、信頼を得たいのでね。

心配は無用ですよ。あの程度、容易い。」

そして もう1人、男の方は…赤橙のスーツ、銀の装甲に包まれた尻尾、そして黒い嗤い顔の仮面を被った出で立ち。

その男が そう言って立ち上がるが、

「待て、()()()()()()。私が出よう。

貴様は信頼云々と言っているが、生憎だが私は悪魔等、信用信頼する事は絶対に無い。」

それを女が不要とばかりに制し止める。

 

「おやおや…大天使様には随分と嫌われている様で。

しかし私も貴女も、単に種族が違うだけで、大元は同列の存在ですよ?

それは理解出来てますよね? ルーファウス殿?」

「………………!」

「まあ、その様に言うので有れば、此処は貴女に お任せします。」

それに対して仮面の悪魔…ヤルダバオトは肩を竦めると『やれやれです』な反応(ポーズ)を見せて、再び座っていた椅子に腰を下ろした。

  

≫≫≫

彼女…ルーファウスと呼ばれた天使が単身でエルフの軍勢を迎え撃ち、殲滅させたのは その約10分後の話である。

 

▼▼▼

  

◆大神官side◆

ヤルダバオトという悪魔。

数日前、いきなり私の前に姿を現した この男。

最初は あの魔導王(アンデッド)の刺客か?…と思ったがが、どうやら違っていた。

 

 

『私の創造主ウルベルト・アレイン・オードル様と魔導王アインズ・ウール・ゴウン…そうですね。敢えて、"様"と呼ぶ事にしましょうか。

我が創造主ウルベルト様とアインズ様は、浅からぬ縁が有りましてね?』

 

 

『はい? ウルベルト様ですか?

……………………………………。

今は…"この地"には、居られませぬよ…』

 

 

…その言葉から察するに、そのウルベルトなる者と魔導王は敵対関係に在り、既に魔導王に討たれる…と。そういう事か?

少し、安直な気もするが…悪魔の話術故に そう思わせるのかも知れないが、コイツの言葉に、嘘は感じなかった。

 

 

『私は我が主の意思で、貴方々に協力する為に参りました。』

 

 

『先ずは…気付いていないのですか?

アインズ様の正体…あの御方は、只のアンデッドでは無いですよ。

貴方達の言葉で言えば、"ぷれいやー"と呼ばれる存在です。』

 

 

…………!!?

何…だと? あのアンデッドも、ぷれいやー…様だと言うのか?!

…と、なると、この悪魔の創造主とやらも ぷれいやー様なのだろう。

成る程…朧気ながら、解ってきたぞ。

つまり、あの魔導王…は、六大神様よりも遥か前の時代に、この世界に やってきた ぷれいやー様。

嘗て六大神様達が そうした様に、あの魔導王も自身の国を…人間種も異形も共存していたという国を興した…という事なのか?

そうして一時的な眠りに着いている間に、六大神様も この地に降臨して、その後は我々の知る歴史となった…と?

 

 

『どうしますか? アインズ様が ぷれいやーと知り、それでも魔導国との戦を続けますか?

…尤も あの御方は、貴方々を赦す心算は欠片も無いでしょうが。』

 

 

………………………………………。

失念だった。

確かに、何故 私達は、アレが ぷれいやー様という可能性を想定していなかった?

アンデッドというだけで禁忌扱いし、それ以上の思考を放棄したから…だな。

しかし この悪魔…いや、ウルベルトなる ぷれいやー様の従属神様の言う通り、今更の和解、和平は難しいだろう。

降伏を認めて貰う事すら危うい。

 

 

『…ならば、道は2つ。

素直に滅びるか、抗い、勝利して生き延びるか…です。』

 

 

確かに、既に その2極しか、術は無いかも知れない。

仮に降伏を認めて貰えば、表面は従属の顔を見せ、その裏で数世代に渡り、内部から崩壊させるという手段も有るだろうが、それも叶いそうにない。

せめて一般の民だけでも助けようと、帝国や竜王国に避難民受け入れ要請の書状を送っているが、未だに それを拒否するという返事すら来ない。

…ふっ、過去に彼方側から届く質問状を、悉く無視してきたから、同じ対応をしているのだろうが。

 

≫≫≫

「…勝てるのか?」

「はい。如何にプレイヤーと云えど、アインズ様もアンデッドには変わり在りません。

その弱点を突きさえすれば、勝利するのも夢では無いですよ。」

「…ふん!」

…ならば、選ぶ道は1つ。

600年の歴史を棄て、我がスレイン法国は悪魔と手を結ぼうじゃないか。

この従属神様(あくま)の真なる意図は図れないが、いざとなればルーファウス様が適切な処置をして下さるだろう。

私も信用は していない。

単に己の復讐の為の駒には ならんよ?

 

 

◆大神官side・了◆

 

≫≫≫

 

◆ヤルダバオトside◆

()()()()()()()エルフ王国の軍勢は、女天使が あっと言う間に処分しましたか。

一方的な展開になるのは解っていましたが、それでも予想以上な殺られ具合です。

全く、本当に使えない。

アレでは真の実力は測れませんが、シャルティアと同格以上と思った方が良いのでしょうね。

…アインズ様は仰有られました。

 

 

敵の将の首を獲るのは簡単な事だ。

しかし今、我々がやっているのは『戦争』。

戦争に正しいも何も無いだろうが、それでも他国に、自分達の正当性(言い分)は、知らしめる必要が有る。

…それと同時、スレイン法国に、己の愚かさを理解させる必要もな。

 

 

…だ、そうです。

正しく その通り。

誰に矛を向けたか、心の底から理解して貰いましょう。

そして恐怖と絶望と後悔に囚われて、死んでもらう。

この神官達は単に『個』として私達…アインズ様に牙を剥いたのとは違う。

『国』として、先に手を出してきたのです。

…ですので、この国の民共も同罪で、滅びて貰います。

まぁ…愚かな者が治める国に生まれた事だけには、同情してあげますよ。

もしもリンネテンセイなる物が本当に在るならば、次は魔導国の民として生まれて下さい。

さ・て…大した時間稼ぎにもなりませんでしたが、まろん殿達は、どうなされているか?

尤も、()()は単なる お遊びの面が強いですから(笑)、仮に失敗しても全くの影響は無いですがね。

 

 

ヤルダバオト デミウルゴスside・了 ◆

 

▼▼▼

 

◆まろんside◆

さ・て…俺は今、転移魔法でスレイン法国の地方都市…農耕が盛んな地域、その作物が蓄えられている倉庫に居り、大量の食糧に囲まれている。

…が、モモンガさん…よくも まあ、こんな発想が出来る…(笑)

確かに直接な被害は無いかも知れないが、こんなだから彼方此方でDQNギルドとか言われるんだよ(誉めてる)。

今回の件、最初はシャルティアが転移役の予定だったが、作戦の全容を聞いて「堪忍して下さいなんし」とギャン泣きしながら それを拒否。

普通ならモモンガさんの命令に従わない…それは先ず有り得ない事であり、仮に断ったならば、アルベドやデミウルゴス辺りが『不敬!』とか言ってキレて、それこそ大変な事態に。

…が、今回はアルベドも何も咎める事も無く、寧ろシャルティアのフォローに。

デミウルゴスやアウラにマーレも『仕方無い』と苦笑。

コキュートスだけは、頭の上に(はてな)を浮かべていたが。

まあ、確かに仕方無い(笑)。

そう言った背景が有り、他に転移が使える者→俺の出番となった訳だ。

そして、この食糧倉庫で何をするかと言うと…

食糧略奪?…違う。

 

「それじゃ、頼むぜ、恐怖公。」

「ふっふっふ…お任せあれ、まろん殿!」

恐怖公。ユグドラシルのNPC(シモベ)の1人。

金の冠を被り、真紅のマント纏う、体長30㌢位の…巨大なだ。

 

「それでは参りましょう!

眷属大召喚!!

その恐怖公が自らのシモベ…簡単に言えば、通常サイズのを大量に喚び出した。

 

(カサ…) 

カサカサ…

 

カサカサカサ…

 

カサカサカサカサ…

 

カサカサカサカサカサカサ…

 

カサカサカサカサカサカサカサ…

 

1つ1つは、小さな足音。

しかし それが幾千幾万幾億となると、単純な足し算の如くな大音量に。

 

「きゃぁぁああっ?!」

「ひぇぇっ!?」

何と、タイミングの悪い。

倉庫内、何かの作業をしていた女性達が、この いきなりG大量出現に大パニック。

 

「「「いやあああぁぁっ?!!」」」

絹を裂いた様な悲鳴が響き渡る中、倉庫の食糧は、瞬く間に全て喰い尽くされ、その後は

「「「ぬわーーーーっ!?」」」

「「「ぎょえーーーっ!?」」」

その儘、倉庫の外に飛び出していくGの大集団。

すると今度は その黒光る絨毯を見て、町中がパニックに。

…そりゃこんな仕事、女性(シャルティア)は嫌がるよな。

 

「よし恐怖公。次の倉庫に移るぞ。」

「承知致しました!」 

こうして俺達は、次の食糧が保管されている倉庫に転移。

全ての倉庫を喰らい尽くせば、今度は田畑の真ん中で眷属大召喚で畑を壊滅に。

そして次の都市へ…を繰り返す、何ともエグい兵糧攻め。

誰だよ、こんなの思い付いたのは?

モモンガさんか? デミえもんか?

兎に角こうして、半日後にはスレイン法国は未曾有の食糧危機に陥るのだった?

 

「しかしコレ、魔導国との関連に気付く者が、どれだけ居るかな?」

 




ま、前書きに注意は、していたんだからね!
 
次回予告『ダイフンボ・リターンズ(予定)』
乞う御期待! 感想よろしくです。
 
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