ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました   作:挫梛道

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原作ではルーファウス(ルフス,ルーファス)はアンデッドな様ですが? 今作は天使種の方向で。
 
【今回の伏線】…26話(実質25話)。
 


大天使ルーファウス

◆ブレインside◆

今度はカルネ村に、スレイン法国の連中が攻めてくるらしい。

しかも、今回それを率いているのはナザリック守護者の方々と同格の強さだとか。

だとすれば、普段から この村に居る俺やルプスレギナ様では、どうしようもない。

だからこそ、パンドラズ・アクター様扮するモモンや まろん様にも出向いて頂いてる訳だが…

 

「「♡♡♡♡♡♡」」

「………………………………。」

相変わらずだな!…ですね! この御2人さん(バカップル)!!

 

「いや、俺は こうして常にユリたん♡と手を繋いでいないと、消えてしまう病なんだ。」

「ト〇イですか?」

…ええ、解ってますよ?

9割方は単なるバカップルだからですが、残りは御2人の連携技の同調率(シンクロ)を高める為ですよね?

少し前の模擬戦(スパーリング)

クライムとのコンビで まろん様とユリ様に挑んだのだが、この2人の手を繋ぎ、躍り舞うかの様な格闘術で、俺達2人は揃ってボコボコにされたのだ。

端から聞けば、ネタかギャグかにしか聞こえないが…実際 俺も、最初に話だけを聞いた時は そうだった…いざ対峙すれば、ガチな戦法だった件。

しかもコレ、舞踊としても凄まじく洗練されており、それに目を奪われて隙を作ってしまうから尚更だ。

 

「き、来ました!」

「「…!」」

そんな事を思っていると、見張り台の兵士から、まだ距離は有るが、スレインの軍勢が此方にむかっているのを確認したとの報告が。

向こうサンは、魔導国(こちら)側が既に この進軍を知っているのは知らない。

だからこそ、それを気付かれない様に、ギリギリ迄 忍んでおくのが此方の作戦。

既に魔導国兵団やゴブリン軍団はマジックアイテムによる迷彩化(カムフラージュ)しての潜伏で、スレイン側を何時でも取り囲める配置に着いている。

後は…タイミングを見計らい、まろん様達に村の正面門から出てもらうだけだ。

 

 

◆ブレインside・了◆

 

≫≫≫

 

▼▼▼

「…む?」

ルーファウス。

嘗てスレイン法国を興した六大神の1人、スルシャーナが創った天使種のNPC。

スレイン法国の軍勢を上空から率いている彼女が、カルネ村の正面門から出てくる数人の人影を確認した。

村には見張り台の様な櫓も在り、既に自分達に気付いているのは承知。

しかし、それに対して数人…総勢700の兵に たった3人で対応しようというのは、奇妙過ぎると感じていた。

彼女は知らない。

自分達の進攻は、それが計画された時点で筒抜けだった事を。

それ故に、彼女は気付いていない。想定もしていない。

既に自分達の数を上回る兵達が伏せている事に。

 

「お~い、ルーファウス~!」

「!!!!!!??」

そうした中、不意に自分の名を呼ばれ、彼女は一瞬 動揺。

 

 

…何故、私の名を知っている?

 

 

しかし直ぐに平静を取り戻すと、その自分の名前を叫び、手招きしている金色の鎧の人物の下に降り立つのだった。

 

≫≫≫

「よう♪」

「貴様…いや、貴方は、確か…」

「ああ、やっぱり()()()()()()か?」

「スルシャーナ様の…御友人(フレンド)…」

「御名答。」

そしてルーファウスが目にしたのはユグドラシル時代、1度だけ対面した、自身の創造主の友人(フレンド)だった。

そして、彼女は納得もする。

この人物ならば…恐らくは脇の2人も同格なだろう。

それならば、たったの3人で この数に対応しようとしているのを。

 

「一応、聞くぜ? スレイン法国の皆さんが、魔導国領の この村に一体、何の用だ?」

「……………………………………。」

想定外だった。

魔導国最強の一角とされる、『金色のマカロン』の名は、情報として記憶していた。

自分の名を呼んだ金色鎧の男が、その出で立ちから、その人物であるのも確信していた。

…しかし、それが自分の創造主の友人(フレンド)…プレイヤーだったとは、思ってもみなかったのだ。

 

「…ンフィーレア・バレアレ。

彼を、スレイン法国に迎える為に参りました。」

それでも彼女は冷静・事務的に、自分達の目的を話す。

 

「無理矢理に浚いに来たの、間違いじゃないのか?」

「…それは、あくまでも最終手段。

可能な限り、穏便に済ませたいのです。」

「でも それから先は魔導国と法国で、穏便じゃ済まされない展開になるんだよな?」

「………………………………。」

しかし当然だが、目の前の相手は、それを受け入れる事は無かった。

 

▼▼▼

 

◆まろんside◆

「出来るならばスルシャーナ様の御友人(フレンド)である貴方と、事を構えたくは無いのですが…」

「それなら、さっさと引き返せば良いだけだ。

ンフィーレアは魔導国としても重要な人材だ。

戦争真っ只中の敵国に、渡す訳には往かない。」

「…………………………。」

俺に対して どう対処すれば良いか、かなり迷ってるな。

ンフィーレアを浚って、どういう風に扱うか…どんなアイテムを使わせるか迄は、デミウルゴスも教えて貰えなかったそうだ。

それがユグドラシルのアイテムなのか、叡者の額冠みたいな現地アイテムかも不明。

それさえ…目的さえ分かっていれば、敢えてンフィーレアを差し出す策も有ったのだが。

当たり前な話だが、デミウルゴス(ヤルダバオト)も まだ、完全に信頼を得ていない様だ。

 

「如何に貴方達が強者と云え、たった3人で、この数を相手に…

いえ、ンフィーレア・バレアレを守る事が出来ると?」

「さあね?」

ンフィーレアは既に、カルネ村から移動。

ナザリックで保護されています!残念!

ついでに族長さん以下その他の村人達も、モモンガさん特製地下避難壕(シェルター)に避難。

護衛役として、ルプスレギナとハムスケも付けている!

…多分、大丈夫だ、多分…

そっちは任せたぞ、ハムスケ!

 

「そうですか…そうか、ならば、仕方有るまい!」

 

ザザザザッ…!

 

会話は無意味と悟ったか、口調を変えたルーファウスが右手を高く掲げると、それを合図としたのか、後ろに控えていたスレイン兵達が武器を手に取り、村に突入する構えを見せる。

 

ザザザザザッ…!!

 

「「「「……?!!」」」」

「「「何ぃっ!?」 」」

「「「これは…?」」」

しかし、それと同時、潜んでいた 此方側の兵達が迷彩化(カムフラージュ)を解き、瞬時にスレイン兵団を包囲。

 

『さあ、愚かにも魔導国領である この村に攻め入る…それが如何なる末路を辿る事になるか、覚悟は出来ているわね?』

「な…?!!?」

そして やはり、迷彩化(カムフラージュ)で身を隠していたダイフンボも、その巨体を露にした。

 

「「「「ひぃいっ!?」」」」

「「ふ、伏兵??!」」

「な、何だ? あのゴーレム?は?!」

殺る気満々だった筈が、自分達を上回る数の出現に、スレイン兵団は一瞬にして士気がガタ落ち。

ダイフンボの存在感だけで、ぶっちゃけオーバーキルだ。

 

「まさか、兵を隠していただ…我等の進攻を知っていただと?!」

イグザクトリー。

これにはルーファウスも、驚きを隠せていない。

 

 

『戦いは、始まる前に終わっている』

 

 

これが魔導国…ギルドAOG(アインズ・ウール・ゴウン)の流儀だぞ?

 

『さあ、殺って殺るわ!』

戦闘開始だ。

 

≫≫≫

「我等、覇王炎莉将軍閣下が配下、ゴブリン魔法兵団也!」

「将軍閣下は申された!」

「この戦、我等が軍より一切の死者を出す事無かれ…と!」

「故に!」

「我等!」

「この戦、序盤は同胞の支援役に徹する心得!」

「「「「《守備力増加(スクルト)》!」」」」

「「「「《防具強化(ブレス・アーマー)》!」」」」

「「「「《攻撃力倍増(バイキルト)》!」」」」

「「「「《武器強化(ブレス・ウェポン)》!」」」」

「「「「《速度増加(ピオリム)》!」」」」

後衛に位置していたゴブリン魔法兵団が、前衛の兵士達に、強化(バフ)…特に防御強化系の魔法を掛ける。

 

「おおりゃっ!」

 

バギィッ!

 

「ぐげぇっ!?」

それにより、パワーアップした魔導国の兵士が法国兵を討ち、

「く、クソがっ!」

 

ガンっ!

 

「…今、何かしたのか?」

「は…はぁあっ?!」

防御力…肉体と装備の両方が強化された事で、法国兵の剣は魔導国兵にダメージを与える事は ほぼ無理ゲーとなる。

今回の法国側は、一般兵士だけで魔法詠唱者(マジック・キャスター)は居ない様だから、尚更だ。

 

「《魔法の矢(マジック・アロー)》!」

 

ドシュッ!

 

「ぎゃぁっ!?」

尚、魔導国(こちら)側には魔法詠唱者(マジック・キャスター)は普通に居たりする。

 

『覚悟なさい!』

「「「ひ…ひぇ」」」

 

ぷち…

 

そして、ダイフンボ。

…というか、アルベドの容赦無きヘビー級の踏み付けで、1度に多数の法国兵が潰される。

 

「チィッ!」

そのダイフンボを見て、俺とモモン(パンドラ)と睨み合いをしていたルーファウスが、アレの撃破を優先したのか、俺達との戦闘を放棄というか放置。

ダイフンボの方に飛んで行き、 

「神の一撃!《雷霆(ゴッド・サンダー)》!!」

 

轟ッ!!

 

聖属性を付与した雷撃を放つ。

…が、生憎だがダイフンボはメタル仕様。

残念だが魔法攻撃は基本、通じない。

 

『蚊とんぼがぁっ!』

「!!」

 

ぱぁんっ!

 

『ちぃっ! ちょこまかと!』

それに対して、ダイフンボがルーファウスを叩き潰そうとするも、ルーファウスは その掌の挟み込みを回避。

 

「そらそらそらそら!」

 

斬っ!

 

因みにブレインは、最初からルーファウスとの戦闘は無理…というか邪魔だったので、一般兵士相手に無双してもらっている。

そして俺も、相手が居なくなったので、パンドラ(モモン)を指揮役として後方に控えてもらった上で、 

「ジャベリン・レイン!」

 

打々々々々!

 

「「「「ぅぎゃゎぴーっ?!」」」」

一般兵達が戦っている中に交ぜてもらう事に。

 

≫≫≫

「「「「う…」」」」

「「「「「がが…」」」」」

本来なら、もう少し数を用意するべきだった…が、今回のスレイン法国の目的は虐殺侵略等で無く、あくまでもンフィーレアを迎え入れるという名目の拉致。

しかも、秘密裏に進めていた計画なので、進攻として最小限の人員しか揃えなかったのが、連中の最大の失敗。

此方はデミウルゴスからの報せにより、それを踏まえた"歓迎準備"をしていたのだ。

しかも、覇王炎莉将軍閣下(笑)が異様に殺る気を出して…そりゃ自分の旦那(しかも新婚)が拐われるとか聞いたらキレるわなw…その結果が、この死屍累々だ。

そして魔導国兵やゴブリン軍団は、僅かに軽傷者が居る程度。

 

「くっ…我が兵達が…!」

その惨状に、顔を歪めるルーファウス。

ダイフンボの攻撃を避けながら、魔法や武器で攻撃をするが、ダメージは与えられない。

 

「…ならば!」

 

カッ…!

 

『む?』

『え?』

『あ…』

『ぅゎあ…』

此処でルーファウスが、奥の手?を披露。

しかし それはメタ的に絶対に やっちゃイケないヤツだった。

…そう、変身&巨大化だ。

サイズはダイフンボと同等。

魔導国の宣戦布告時、モガモガさんが法国法都にて召喚した、黒い仔山羊を撃退したと言うヤツだ。

顔や身体付きは女性の面影(無表情)を残すも、金属か鉱石かを思わせる無機質な感じとなった、隻腕片翼の異形天使。

 

『死ね!』

 

轟ッ…ドンッ!

 

『『『『ッ!?』』』』

その変身ルーファウスが、自身の体に雷…さっきの超・雷撃を落とし、それを纏わせての体当り。

どうやら これは、『貫通』の効果が付与されていた様で、ダイフンボにも それなりにダメージが通ったみたいだ。

…が、ダメなんだよ。

 

カッ…!

 

『クゥェエ~ッ!』

『な…????!!』

ルーファウスの死角となっていた、村の正面門から飛び出してきたのは、金色の光を纏った(ドラゴン)

それがルーファウスに直撃すると、(ドラゴン)は その体内に潜るかの様に、その身を消す。

 

「…取り敢えずは、『元の姿に戻りなさい』。」

その後、(ドラゴン)が飛んできた方向から、聞こえる声。

 

『……………………。』

  

シュゥ…

 

それに従うかの様に、ルーファウスは変身を解除して、元の姿に戻り、動かなくなる。

 

「これで、落着ですね。」

そう笑顔で言ったのは、白地に金龍の刺繍が施されたチャイナドレス…世界級(ワールド)アイテム傾城傾国を着たユリたん♡だった。

  




ルーファウス…アブディエル(真メガテンⅤ)
変身ルーファウス…バアル・アバター(真メガテンⅢ)
…のイメージで。
関係無い話だが、作者はアブディエルより女禍派です。(笑)
 
≫≫≫
 
【次回予告】
 
◆まろんside◆
ん! やっぱり傾城傾国みたいなアイテムは、ユリたん♡みたいな美人さんが着るに限るな!
枯木みたいなバ〇アに着させるモンじゃ、断じて無い!
ましてや生足を曝すなんて、見せられる方が罰ゲームだ!
…因みにユリたん♡には、傾城傾国の下に きちんとタイツを着用して貰っているぞ。
…って、おい、其処のブーイングしている お前。
当ったり前だろうが!
ユリたん♡の生足(ふともも)は、俺だけのモンなんだよ!
 
 
次回『モモンガさん出陣!(予定)』
乞う御期待! 感想もヨロシクだ!
 
▼▼▼
今回が今年 最後のアップか、もう1回位アップするか…
 
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