ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました   作:挫梛道

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聖地

▼▼▼

 

ドッドォーーーーーン!!!!

 

「「「「うわぁぁーーっ?!」」」」

「「「「きゃぁあーーっ!?」」」」

 

スレイン法国にて、神都に次ぐ第2の都市、サイドシーソ。

神都が崩壊している今、事実上 此処が、スレイン法国の最重要都市と言って良い。

実際、生き延びた神官や六色聖典達は、現在は この都市に移っていた。

そして今、此処は数多の異形の集団に攻め入られている。

何の前触れも無く、いきなり出現した、純白の全身装甲に純白の翼…"天使"の軍勢にだ。

 

 

何故、神の遣いである天使が私達に攻撃する?

 

我々は、神の怒りを買ったのか?

 

嗚呼、神よ!

 

 

完全にパニックとなり、火の海となった街を逃げ惑うスレインの民。

 

「クソ!」

「怯むな!」

この天使達に対応しているのは、六色聖典の中で戦闘に特化している火滅聖典と陽光聖典。

 

「うーむ。やはり、陽光聖典の召喚天使とは少し、違うな…」

「そんなのを気にしている場合ではないでしょうに!」

「魔導国の不条理な侵攻を受ける この国の中、それでも未来の勝利を信じて生きる人々の、ささやかに残された平和を!

むざむざ お前達に壊されてたまるか!

来るがいい、天使共! 追い詰められた人間の力、見せてやる!!」

そして、"新生"漆黒聖典。

 

≫≫≫

「疾ィッ!」

髪の毛を白と黒、左右2色に分けた、見た目は10代前半~半ばの少女が戦場を駆ける。

漆黒聖典最強…ルーファウスを除けばスレイン法国最強とされてい漆黒聖典番外席次・絶死絶命。

 

「やぁあっ!!」

 

斬!

 

彼女の振り回す巨大な処刑鎌(デスサイズ)が、天使の首を狩り、身体を上・下半身に分断していく。

 

「ふん! 賢しい!」

そして この天使の集団と交戦している、もう1つの一団。

赤橙のスーツに銀の尻尾。黒い嗤い顔の仮面を被った悪魔。

何時の頃からか、ヤルダバオトの名で法国中枢に食客として潜っていたデミウルゴスと、その配下の悪魔の集団だ。

都市に攻めてきた天使から、悪魔が それを護る。

それは神を崇める宗教国家からすれば、この上無く異様な光景だろう。

斯くして この天使の集団は都市に大きな傷跡を残すも全滅、撃退されたのだが…

 

≫≫≫

 

◆デミウルゴスside◆

「な…何故だ? 何故、天使が この国を?!」

「ルーファウス様も行方知れずだし…」

「魔導国やエルフ共の対処にも、大変な時に!」

 

…愚かですね。

あの天使の軍勢、アインズ様の…正確には、アインズ様に変化したパンドラズ・アクターの…魔法による召喚ですが、頭の硬い神官達は未だ、それが理解出来ていない。

アンデッドが天使を使役出来る筈が無い…その根拠無き思考から、これがアインズ様による物だという事実に至れない模様。

ええ。アインズ様が疑われないのは、非常に善い事ですが。

 

「…魔導王様の言う処の、『無辜の民を虐殺した』神罰なのでは?」

「ば…馬鹿な…?!」

「何を言うか! あれは…」

「貴方々が如何に それを『正義の為』と謳おうが、神が そうだと認めなかった…からではないでしょうか?

『リ・エスティーゼ王国を滅ぼすのは、別に問題無いが…』と、魔導王様達も仰有っていたのでしょう?」

「「「「ぐ…!」」」」

尤も それでは それで、そう思って頂いた方が、好都合ですがね?

 

「…それで、どうするのです?」

「う…こ、こうなったら もう、"聖地"に…」

「我々…いえ、貴方々だけで?

一般の民を、見捨てて…ですか? やれやれ、本当に大した指導者ですね。

天使による破壊行為で、民の不安・動揺は最高点ですよ?」

「「「「「…………………。」」」」」

まあ、私は どちらでも構いませんが?

その時は この()()()()()()()()()()()()()()だけですから。

 

 

『中々に良い…面白いじゃないか。』

『最終の決戦の場は聖地。これは燃える展開ですね、モモンガさん!』

 

 

…はい? 幻聴?

 

≫≫≫ 

「…どーも♪」

「……………………。」

神官達との会話の後、宛がわれた部屋に戻る途中。

廊下の壁に背を預けて…どうやら私を待っていた様ですね…いたのは、スレイン最強と云われる小娘。

 

「これは これは、番外席次殿。」

「アンティリーネ。私の名前はアンティリーネよ。

そう呼んで、構わないわ。」

「ふむ。それで、()()()()殿。

この私に、何か用件が?」

「……………………………。

まあ、良いわ。 さっきの戦闘だけど、貴方、私が思っていた以上に強かったわ。

そう、この私よりも、確実に。」

「それは、どうも。」

「そ・れ・で・どう? 私と子作り、してみない?」

「…はひ?」

……………………………。

何故に そういう展開になるのか、訳が解らないのですが…?

 

 

『『『『たっちさん、コイツです。』』』』

『よし、逮捕だ。』

 

 

は…はいぃ? またも幻聴ですか?!

 

 

『たっちさん たっちさん。ついでにコイツも逮捕、お願いします。』

『了解しました。』

『何で?!』

 

 

……………………………………。

 

 

◆デミウルゴスside・了◆

 

▼▼▼

 

◆まろんside◆

はい! そんな訳で、聖地に到着しました!

聖地…早い話が、ユグドラシルから転移した、六大神の内の誰かのギルド拠点(ホーム)

 

「とりあえずはスルちゃんの拠点じゃ、なかったか。」

前に捕まえた漆黒聖典の奴等から、そういう場所の存在は知らされていたが、それが具体的に元々 誰の拠点だったか、何処に在るのか等は、分からずじまいだった。

尚、ユリたん♡によって、洗脳されたルーファウス。

あの傾城傾国による洗脳は『此方の命令通りに動く』事は出来ても、『此方の質問に応える』みたいな事は不可能な仕様だったみたいで、情報の収集は出来なかった。

しかも、洗脳状態ではニューロニストやタブラさんに変化したパンドラによる、()() ()()()()()()な方法も無理だった模様。 

しかし今回、法国の神官達が その場に逃げ込んだ際、同行していたデミえもんが転移の登録(マーキング)をしてくれたので、簡単に足を運ぶ事が出来たのだ。さすデミ!

 

「成る程…」

「此れが…」

水晶の繭(クリスタル・コクーン)

外装は透明度が失われる程の、厚い水晶の造り。全体から淡く白い光を放つ、ドーム状の巨大建造物。

よ~く見てみれば、(コクーン)の名の通り、水晶素材の糸を、幾重に紡いで形成されている様だ。

俺の黄金闘衣と同じ感じだな。

 

「「ぅう…」」

「「「……………………っ」」」

その入り口前で蹲っているのは、この聖地の守護の役割を与えられている、ナントカ聖典の皆さん。

…と言っても、俺達の敵では無かった訳だが。

 

「殺さなくて、良いでありんすか?」

止めを刺さない事について…それでも数人●しているが…シャルティアがモモンガさんに尋ねるが、

「どうせ、既に動けない身だ。

殺すのは何時でも出来る。残された生の時間、精々 絶望を味わって貰う…それだけの話だ。」

「成る程…! 流石は、アインズ様!」

…らしい。

この言葉に、シャルティア他、同行していたシモベ達も納得と感動。

少し前、『精神が人間寄りになったかも』とか言っていたモモンガさんだが、その根底は以前、死の支配者(オーバーロード)の儘。

人間にも情を見せるというのは、あくまでも王として…自身の民に限られた話な様だ。

 

「…それでも かなり、マシな話だけどな。」

「…?? まろんサン?」

「何でもないさ…行こう、モモンガさん。」

 

≫≫≫

「《爆裂(エクスプロージョン)》!」

 

弩っ轟ぉーーーーーーんっ!!

 

水晶の繭(クリスタル・コクーン)の扉は、硬く閉ざされていた。

魔法による施錠(マジック・ロック)だ。

それならば、解呪すれば良いのだが、モモンガさんの選んだのは無理矢理(チカラワザ)

魔法による、ど派手な扉の破壊。

もう、秘かに進入なんて考えは まるで無く、寧ろ堂々と自分達が やって来たのを伝えるかの構えだ。

この辺り、流石はDQN of DQNギルド、AOG(アインズ・ウール・ゴウン)(注:誉めてる)。

 

「さあ、(みち)は開かれた! 行くぞ!」

参考迄に、今回のメンバーは…

 

・モモンガさん

・俺

・シャルティア(with花嫁さんズ)

・コキュートス

・セバス

・ユリたん♡(with洗脳ルーファウス)

 

…の小数精鋭。

って、モモンガさん以外、前衛しか居ないじゃん。

しかもユリたん♡…と言うかルーファウスは切り札として、後方で待機。

セバスは その護衛役。

モモンガさんは大ボスだから、後ろに ずっしり控えて貰うとして、実質な攻撃役(アタッカー)は、俺とシャルティアとコキュートス。

そしてデミウルゴスも、此処一番の場面(タイミング)で正体を明かし、此方側に着いて貰う予定。

敵の懐に入るので、各自(護りの意味で)モモンガさんから渡された何かしらの世界級(ワールド)アイテムを持っている。

ユリたん♡はルーファウスを連れ出す理由から、傾城傾国を着用。

そもそも、ナザリック内で傾城傾国の適性が有ったのが、ユリたん♡とマーレだけ。

必然的に、ユリたんが これを着用している…まさかマーレにチャイナ、着させる訳には行かないよな?…需要有る?有る?

それと、多分ンフィーレアも着用(しよう)可能だと思うが コッチも…閑話休題!

因みに俺は、自前の"反世界の腕輪(ブレスレット・オブ・アンチワールド)"を装備。

これは、単に他の世界級(ワールド)アイテムの干渉を受けない…他には特殊効果は何も無い、少しだけ防御力や属性耐性が高いだけの装飾品系アイテムだ。

しかし これさえ有れば、聖者殺しの槍(ロンギヌス)の自爆特攻や傾城傾国の洗脳みたいな凶悪な効果も、完全に無効化(キャンセル)出来る。

 

「ユグドラシルのギルド拠点。良いですね。

凄い お宝が沢山 眠っている…そんな予感がしませんか?」

水晶の繭(クリスタル・コクーン)を前にして、何やら嬉しそうに話すモモンガさん。

ンフィーレアを拉致って使わせようとしたアイテムや、ギルド武器なんかも残っているだろうしね。

…って、もしかしてモモンガさん、御宝泥棒(そっち)をメインに考えてません?

 

  

◆まろんside・了◆

 

≫≫≫

 

◆モモンガside◆

「な…何なのだ?」

「今の爆発音は?!」

 

ドタドタドタドタ…

 

扉が破壊された爆音に呼応するかの様に、神官達を守るべく、この聖地に帯同していた法国の兵士達が駆け寄ってきた。

 

「な…?」

「アンデッド!?」

「まさか、アレは…魔導王か?!」

「魔導国!!」

そして俺の姿を見て、俺達が何者かを察した模様。

 

「くっ…この聖地に迄、攻めて来るとは!」

「掛かれっ!」

 

ダダッ…!

 

数の優位性か、俺達に怯む事無く突進してくるが、

「ふんっ!」

「哈ッ!」

「うるぁっ!」

「…で、ありんす!」

 

バキィッ!

 

一般のモブ兵士相手に、此方が遅れを取る筈も無く。

 

「「「「うぎゃぁあ~っ!!?」」」」

 

グシャァッ!

 

次々と天高く吹き飛ばされ、頭から地面に激突する法国兵の皆さん。

 

「「「「ぐぐ…」」」」

因みに こでの戦闘での敵死亡率は、4割程度かな?

 

「よし、片付いたな。」

「それでは、先に進むでありんs

「待て! 邪悪なるアンデッドの一団よ!

此処から先には進ませんぞ!

この漆黒聖典、戦竜王j

「アロガント(からの)神威!!(怒)」

 

ガキィッ…ダダァンッ!!

 

「 」

そして いざ、聖地内部に入ろうとした時に新手が。

しかし この男は名乗り終える前に、まろんサンの対人では最強最凶の必技によって瞬殺絶命。

 

「まろん様…()()()()()()()()()のですね。解ります。」

 




戦竜王j…ラーズ・ウル・メタ=リカーナ(BASTARD!!)のイメージで。
因みにラーズの声優さんは、松岡さんデス!www
 
アロガント⇒神威…アロガント・スパーク(天)から神威の断頭台に繋げる、超・虐殺の必殺技。
 
≫≫≫
傾城傾国による洗脳効果の範囲は、小説オリジナルで。
 
≫≫≫
今回の特別ゲスト?…たっちさんウルベルトさんエロ鳥さん
 
 
▼▼▼
次回『番外席次:絶死絶命!(予定)』
乞う御期待! 感想よろしくです。
 
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