ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました 作:挫梛道
【今回の予習】
鹿屍討伐…バンビエッタ・バスターバイン(BLEACH)
黒羽蝶人…蝶野攻爵(武装錬金)
…のイメージで。
≫≫≫
オリジナル設定・解釈、入ります。
▼▼▼
まろんが絶死絶命と戦っていた頃…
◆セバスside◆
「…もう、良いでしょう?
貴女では私共を倒せませんよ?」
「…ぐぅっ!」
アインズ様達と別れて進んだ先。
途中、何体か天使型モンスターを屠りつつ、辿り着いた大部屋にて対峙したのは、漆黒聖典・鹿屍討伐と名乗る女性。
ユリが連れていた法国最強天使を見て少し驚きながらも、我々に攻撃を仕掛けてきました。
…しかし残念ながら、我々と戦えるレベルには、ほど遠かった訳ですが。
「畜生おぉぉぉッ!!」
ズタボロな姿で私達を怨めしそうに睨み、絶叫する鹿屍討伐。
それでも最終的には彼女も潔く敗けを認めてくれた為、不要な血を流す事も無く、先に進めたのでした。
◆セバスside・了◆
▼▼▼
◆モモンガside◆
「畜生おぉぉぉおぅッ!!!!」
「ア…アインズ様?!」
皆と別れて…俺は護衛としてコキュートスを連れた先に入った大部屋。
ユグドラシルのモンスター…恐らくは この
黒のタキシードに白黒ハーフ&ハーフの仮面を着けた、人型の悪魔だった。
…人間至上国家も、プレイヤーのNPCなら悪魔でもアリなのか?
結局ソイツは、コキュートスが大苦戦の末に倒したが、問題は その後。
その身が消失したかと思えば、その代わりに宝箱が現れた。
結果、有ったし。
戦闘中も やたらと…直接に戦っているコキュートスだけで無く、俺にも…と言うか、コキュートスには煽るネタが大して無かったのか、特に俺を煽ってきた この悪魔の
てゆうか! 何でユグドラシルから この世界に転移したばかりの時の、アルベドの胸を触った事をお前が知ってるんだよ!?
しかも、その際のテンパり噛みっ噛みな台詞まで一言一句、忠実に再現しやがって!
まろんサンは以前、スルシャーナは結構 軽い性格とか言っていたが、八欲王程じゃ無いにしても、六大神も意外と
兎に角 開けた途端、『老化』のバッドステータス附与(俺には効かない)や《
…中には この紙切れが、1枚だけ。
畜生おぉぉぉおぅッ!!!!
いやマジ巫山戯んなよ?!
宝箱に あれ程な
ゲーマーとしての最低礼儀だろ?
運営か? 実は このプレイヤー、クソ運営か?!
クソ!クソクソクソクソクッソォッ!!
流石にコレは、読めなかったぞ!…後から考えたら、あの人をおちょくる様な態度からして、読むべきだったけど!
「ァ…インズ様…」
「す、すまない…少し取り乱し過ぎた…」
コキュートスが心配そうに此方を窺う中、ブチギレと精神鎮静を何度も繰り返し、漸く完全に落ち着きを取り戻した後、この場には もう用は無いと、先に進むのだった。
…クッソッ!
◆モモンガside・了◆
▼▼▼
◆シャルティアside◆
アインズ様達と別れた後に、程無く進んだ先の部屋。
部屋一面に舞っていたのはユグドラシルのモンスター、
「…敵と云え、中々に良いセンスでありんすね。」
「それは、どうも♡」
そして、それを操っているであろう、黒揚羽の仮面に、お洒落な衣装を纏った細身の若い
「その衣装に免じて、抵抗しないなら殺さずに素通りしても良いでありんすよ?」
あの仮面…デミウルゴスからの情報によれば、この人間は漆黒聖典の1人、黒羽蝶人…の筈?
只、デミウルゴスが言うには、服装のセンスは有り得ないと言っていたから、もしかして違うでありんすか?
「ふん…っ!」
しかし この人間、私の情けを無視するかの様に、
パァァ…
黒い鱗粉を大量に ばら蒔くパピヨン。
しかし、生憎でありんすね。
私にも、
ドッカァーーーーーーン!!
「「「「!!?」」」」
しかし
「はっはっは! まさか その鱗粉を、毒か何かと思っていたのか?」
いや…まさか、黒火薬とは、少し意外でありんした。
立ち込める黒煙の向こう側、恐らくは どや顔全開で笑っているであろう人間。
しかし、
確かに少し…少しだけ驚いたのは、否定しないでありんすが、それだけでありんす。
「…それで、もう終わりでありんすか?」
「な…?! ば、馬鹿な!?」
煙が晴れた後、殆んどダメージを負ってない私達を見て、先程の私以上に驚いている人間。
まさかと思うが、もしかして主の攻撃手段は
何れにしても、何時迄も この様な場所で立ち止まっている訳には行かないでありんす。
一刻でも早く、アインズ様や まろん殿と合流しなければなりんせん。
しかも この者、先程の同志と違い、情けを掛ける理由は微塵もありんせん。
衣装のセンス?
確かに人間とは思えぬ程の、良い趣味なのは認めてやるでありんすが、それだけでは生かす理由として弱過ぎでありんす。
故に、さっさと終わらせるでありんす。
「お前は もう、用済みでありんす♡」
◆シャルティアside・了◆
▼▼▼
◆まろんside◆
ゴォーン…
絶死絶命の背後に出現した時計盤。
それは、スキル:The goal of all life is death(あらゆる生あるものの目指すところは死である)、通称『伊豆です』の発動の証し。
モモンガさんやスルちゃんの、切り札の1つでも有る。
…って、それを現地人が使えるのに驚きだ。
もしかして、スルちゃんの装備を持っているのに関係しているか?
そして その効果は…
「死ね! 《
…この様な、即死系の魔法やスキルの超強化。
コイツで強化されて放たれた即死系は、耐性関係無く、確実に相手に効いてしまうのだ。
例え それが、即死系無効の完全耐性を持つ
つまり、俺でも死ねる。
カシィッ!
1秒毎に重い音を響かせる時計盤。
あの金の針が一周…12秒後に、確実な死を約束してしまう。
…かと言って、それで絶対に終わりな訳じゃない。
対処法は、幾らでも有る。
カシィッ!
猶予は12秒。
例えば、その時間内に
しかし俺は、そちら系の魔法やスキルは持ち合わせていない。
カシィッ!
例えば、事前に自動蘇生系のアイテムを用意しておく。
俺も それ系のアイテムを持っていたが、今はユリたん♡に渡している。
…つまり今は、未所持だ。
これは
そりゃ1人が1度に幾つも持てたりしたら、PVPなんかでバランス・ブレイクを起こしまくりだからな。
これはクソ運営ナイス判断だ。
カシィッ!
例えば、反射系の魔法やスキルの使用。
『伊豆です』と併せて使った魔法・スキルを反射させる事が出来れば、その効果…耐性無視の絶対死は、その儘 使用者に還ってくる。
つまり、スキル使用者の方が死ぬ。
因みに俺は、その系統の魔法・スキルは持っていない。
カシィッ!
例えば、その魔法やスキルの効果範囲外に退避する。
しかし、『伊豆です』を繰り出せるレベルの相手に完全に逃げ切るなんて、超・スピード特化なヤツが更にスピード系バフでも盛らない限りは不可能な芸当だ。
カシィッ!
例えば、種族、或いは
実は、『伊豆です』でも直ぐに死ぬ事の無い種族、または
それは
ユグドラシル時代にスルちゃんが検証。
その時に偶々、俺も居合わせていたのだが、一応、
しかし、
つまり、種族が
しかし俺は種族は
あ、そうそう。《
カシィッ!
そして…他にも まだ在るかも知れないが、最もシンプル且つ、俺的には最後の手段。
一 撃 必 殺
「はあ? 何なの? それ?!」
カシィッ!
たっちさんの『正義降臨』に感動して、課金購入した
カシィッ!
それを目にして、呆気に取られた顔をした敵に急接近して繰り出すのは、
「羅刹掌!」
バギィッッ!
カシ…
この闘氣を纏わせた掌打で、時計盤を粉々に破壊。
そう。12秒の間に、そのスキル使用者を●すか時計盤を破壊すれば、『伊豆です』は
「な…?!」
「驚いている余裕が有るのか!?…雷光流転拳ッ!!」
打々々々々ッ!
「きゃんっ!?」
そして その勢いで今度は闘氣に加えて、雷撃を帯びた神速の左拳打5連発。
まさか、こんな破り方が在るとは…そも攻略法の存在を知らなかったか…時計盤の破壊・消滅による動揺で、隙だらけとなっていた絶死絶命は コレをまともに受け、吹き飛んだ。
「…ぐっ!」
それでも この女は折れない。
撃たれた身体を無理に起こし、彼女からすれば自国を滅ぼそうとする外敵である、俺を鋭く睨み付ける。
しかし、俺のターンは まだ、終わった訳でも無い。
ぐにゃぁ~
「な…?」
次は魔力迷宮の結界を展開。
一瞬だが、目の前の景色が歪んだのに驚いているのだろうが、
「これは…結界?」
それでも、自分が結界に捕らわれた事は、即座に察した様だ。
「その通りだ。
安心しろ。この結界内、俺の戦闘力が倍になったり、逆に お前が弱体化する事は無い。
そして この結界は、俺自身が解除するか俺を殺すしか、脱け出す事が出来ない。」
「へぇ~?♪ そ・れ・な・ら、お前が死ね!」
そして俺の解説には、
スルちゃん愛用だった双刃の戦鎌【カロンの導き】…だったかな?…を、振り翳す。
しかしキミ、さっきから俺には全く、有効打当てられてないじゃない。
今更 接近戦なんて…
斬ッ!
…えっ?
いきなり背後から浴びせられたのは、首狙いの斬撃。
ギリギリで その気配に気付き、何とか回避する事は出来たが、伏兵?…いや、違う。アレは…
「まさかの、
「何だ、知ってたんだ~。…つまんないの。」
其処に居る…自信満々な顔付きの絶死絶命の傍らに立っているのは、身から装備から全身『白』な、彼女の そっくりさん。
ドッペルゲンガーじゃない。
敢えて分類するならゴーレム?…だ。
「死ね!」
斬ッ!x2
「おゎっと?!」
その2人掛かりで、斬り掛かってくる絶死絶命。
切り札の自信からか、2人揃っての余裕の笑みで、仕掛けてくる。
「え、Aが2人でAAになったぁ?」
「わゎ、私はCだぁっ!
大体、何で2人になったら更に小さくなる訳?!」
あー、はいはい。ギリギリBなんですよね。知ってます。
ユグドラシル時代より、ヴァーリ・トゥード並び
その俺の おちょくりに顔を赤くし、2人揃って怒りの儘の攻撃は、大振りとなり威力は増しているが、動きも大きいが為に躱すのも より容易く。
はっきり言って、余裕。
「絶対に死なす!」
しかし、ひんぬー系のキャラって、本当に この手の煽りには弱いよな。
『うわぁ…セクハラ。』
『さ、最低ですっ!』
え? シズ? 後輩ちゃん?
≫≫≫
「ゼィ…ゼィ…」
その後も怒濤の攻めで疲れてきたか、呼吸を乱してきた絶死ちゃん。
「いい加減、敗けを認めたらどうだ?
アンタなら既に、実力差も理解出来てるだろ?
そうすりゃ殺す事も無く、結界から出してやるからさ。」
俺が降参を勧めると、
「だ、誰が、貴様の様なヤツに!
ハッ…そうだ分かったぞ! 貴様、それを出汁に、私の身体を無理矢理に…」
「巫山っ戯んな、この まな板ァッ!
また、シズと後輩ちゃんが汚物を見るかの様な眼を俺に向ける、幻影&幻聴を見せる心算か?!」
「だから私は、まな板なんかじゃない!
それと ごめん。後の方は、何言ってるか分かんない。」
「喧しいわ! 大体、俺にはスイカップの嫁が居るって さっき言っただろが!
何が悲しくて、お前みたいな ぺったんk」
斬ッ!
◆まろんside・了◆
≫≫≫
◆絶死絶命side◆
………………………………。
いや、少し呆気無さ過ぎない?
人に散々と煽っていながら、自分も耐性、無さ過ぎない?
このスイカップ・スキー男、あんな風に言えば絶対に怒るだろうとは思っていたけど、隙だらけになり過ぎ!
簡単に その背後から、
クス…クスクスクスクス…
「きゃははははは!♪
ざまあ! 人の事、散々と貧乳扱いしてくれた報いよ!
大体あんなの、只の脂肪の塊じゃない!
邪魔! はっきり言って、寧ろ邪魔なの!
それから! 私は決して ぺったんこなんかじゃない! 少しは有る!」
床に転がり落ちてる、何が起きたのか理解出来てない様なマヌケ面に向かって、鬱憤を晴らす様に そう言い放つ。
「…他の連中は、どうなってるかな?」
そして、私でさえ こんなに苦戦…正直、セコい勝ちだったのだから、既に全滅かしら?…そう思いながら、他の皆の救援に向かう事にした。
「先ずは…」
そうね。最初から この聖地に居た、守護神様は多分 問題無いとして、残りの漆黒の中じゃ1番弱い、
…って、コイツ殺したのに、まだ結界が解かれてないんですけど?
「…おい、何処に行く心算だ?」
「………!??」
部屋を出ようとしたけど、結界が解かれていない。
それを不思議に思っている時に、後ろから声が。
それは、さっきから失礼極まりない発言をしていたセクハラ男の声。
「…………………………?!!!」
そして その声の方向…後ろを振り向いてみると、
「…悪い。俺は首を斬られた程度じゃ、死なないんだ。」
斬り落とした筈の首が宙に浮き、悪人面な笑みを浮かべて話してきた!
「でゅ…
「いぐざくとりーで御座います!」
ス…
そう言いながら、首と身体をくっつける金色鎧の男。
「さ・て、そろそろ終わらせるぜ。」
「………………………………。」
◆絶死絶命side・了◆
≫≫≫
◆まろんside◆
漆黒聖典番外席次・絶死絶命。
法国最強…いや、この世界最強の現地人の強さは確認出来た。
推定レベル85前後。90には至ってない。
プレアデスには勝てるが、守護者クラス相手だと『伊豆です』の使用如何で…って感じだな。
「教えてやるよ。この、結界の意味をな。」
「…………………………。」
魔力結界《
タイプは対象を閉じ込める、捕縛系の結界。
発動条件は建物や洞窟等の、周囲が完全に塞がれた"屋内"である事。
最大範囲は、一般的な貴族屋敷…今 俺がエ・ランテルで住んでいる屋敷程度なら、その屋敷全体を結界としてしまえる。
そして、結界内なら、その中の『扉』同士の繋がりも、自由に細工が出来る。
所謂"無限ループ回廊"なんかも、簡単に作れてしまう。
これが、
そして、この世界に転移してから確認出来た、もう1つの最たる特徴。
それは結界内の壁や床、天井が
ウルベルトの《
つまり、この中ではアレも使えるという事だ。
「ハァァ…!」
「…!? 何なの? その魔力?!」
そして、今から俺が繰り出す攻撃。
爆裂系の魔力を限界まで高めて、両拳に
それを同時に高めていた闘氣と融合させ、両拳を頭上でクロスする事で、一気に そのエネルギーを解き放つ!
「見よ! 銀河を破壊する一撃を!
【駄文】
①他作品でも そうですが…作者、ひんぬーキャラを弄るのが大好きなんです。
②モモンガさんとコキュートスが対峙した悪魔…説明不要ですよね?
挿絵のオチが読めた人は、上級読者認定(笑)
最初はヴァーリ・トゥードのギルメンの1人として登場させる予定でしたが、絶対にナザリックの皆さんと殺し合いになると思い、ボツにしていました。
③結構 日が経ってるしオバロの話じゃないが、スグルの声を
④黒羽蝶人の衣装について
デミえもん 「有り得ませんね。」
シャルティア「アリでありんす。」
モモ・まろ 「「た、たっちさーん!」」
▼▼▼
次回『ヤルダバオト(予定)』
乞う御期待! 今年もヨロシクです。