ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました   作:挫梛道

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スレイン法国の切り札!

▼▼▼

スレイン法国領。

その、竜王国との国境側に面している都市。

 

「「「「「きゃぁぁあっ!?」」」」」

「「「「「「ひぃえっ?!」」」」」」

「「「うゎぁぁああぁあぁっ!?」」」

モモンガ達が法国の神官達が聖地と呼ぶ地を攻めていた頃、この都市も魔導国の軍勢により、破壊の限りを尽くされていた。

暴れているのは死の騎士(デス・ナイト)を中心とした、アンデッド系モンスターに、権天使(プリシンバリディー)を筆頭とした、天使系モンスター。

アンデッドと天使…普通の感性な人間からすれば、悪夢の共演(コラボ)だ。 

そして、其れ等を率いているのは…

 

「皆さん~、今から その建物、壊すから危ないですよ、逃げて下さい~。」

 

ドガアッ!

 

黒豹型のマシン・ゴーレムだった。

 

≫≫≫

 

◆マーレside◆

アインズ様が仰有られるには、今回の侵攻は あくまでも街の破壊が目的であり、殺戮を優先させる必要は無いと言われた。

少し前に、恐怖公さんが法国から『食』を奪った様に、今回は『住』を奪う事。

そして国境側の街を制圧、街の中や周辺にモンスターを多量に徘徊させる事で、他国に逃げる路を塞ぐ。

国の内側に逃がすのは、全然 構わない。

但し、国の外に人間を逃がすのは駄目。

魔導国側や帝国側の国境付近の街や村も、今頃は お姉ちゃんとシズちゃんが僕と同じ様に超獣機神で攻撃をしている。

そうして外堀をモンスターの大群で固めて、それ等を中央に向けて進軍させる…その時に、それ迄に逃げていた人間達も纏めて殺す。

それが、アインズ様の計画。

よーし、やるぞー!

街をガンガン壊すぞー!

えいえいおーっ!!

 

  

◆マーレside・了◆

 

▼▼▼

 

◆セバスside◆

「当たり前だが…全員、無事だったか。」

4つに分かれたルートが再び1つに纏まり、我々はアインズ様と合流。

各々の話を聞けば、私達同様に各自、所謂 中ボスの様な者と相対していたとか。

そして まろん様が相手にしたのは、あの漆黒聖典番外席次・絶死絶命だったとか。

 

「ああ。動けない状態にした上で、ナザリックに送っといたぜ。」

…との事。御苦労様に御座います。

 

「デミウルゴス様からの報告によりますと、もう この地…と言いますか、スレイン法国に戦力と呼べる者は、居ないと思われますが?」

「…その筈だがな。」

残るは この国の政を司る、神官長や大神官と呼ばれる者達。

その様な役職に就いているなら…人間レベルでは…其れなりに強いとは予想されますが、あくまでも人間レベル。

脅威になる筈も無いでしょう。

 

「ひっ?!」

「あ…ゎゎ…」

居住区と思われる区域(エリア)

恐らくは神官の身内と思われる者達が私達を見て脅えています。

 

「「「………!!」」」

ついでに、護衛兵と思しき者達も、此方を見て槍を構えておりますが、その膝はガクガクと震えており、既に戦意は無きに等しいでしょう。

 

「殺すでありんすか?」

「…良い。元より、戦える者達では無いだろう。」

「承知でありんす。」

こうして我々は この聖地…六大神の1人のギルド拠点の中枢である、最奥を目指して進むのでした。

…に、しても、

「「♡♡♡♡♡」」

「「「「………………。」」」」

いえ…もう この御2人は、毎度の如くな平常運転。

 

全く…

 

(ぬゎに)(ぬゎん)なのアンタ等?!

合流してから ず~っと ()()かい?!

こ~んな時まで緊張感まるで無し、お手々繋いでラブラブ・オーラ全開で撒き散らすって、どんだけ好き合ってる訳?

此方とら まさか こんな処で迄…って感じで、ブラックコーヒーの用意は してないっての!

…ったく、少しは時とか場所とか周囲とかに配慮するって発想は無いってか?…あー、無いですか、そーですか、知っていました。

爆裂しやがれぃ!

くぉの、ヴヮァクヮッポゥルヮゥぐぁあっ!!

 

…とか、微塵も思ったりしておりませんよ! 本当に!

 

 

◆セバスside・了◆

 

≫≫≫

 

◆ユリside◆

…足りません。

まろん様成分♡が、圧倒的に不足しています。

 

「「♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」」

「「「「………………。」」」」

…ですから今、それを補充中です。

 

「アインズ様アインズ様♡、私もアインズ様成分が不足してきたで、ありんす?」

「…シャルティアよ。お前は私達が、()()と同じ目で見られるのを望んでいるのか?」

「……! 失礼しましたでありんす。」

…………………………。

何だか、如何にアインズ様 ついでにシャルティア様 と云え、凄く失礼な事を言われている気が?

 

≫≫≫

「つ、ついにー、こーこまで、きましたかー、アインズ・ウール・ゴウン魔導王様!」

「「「「………………………。」」」」

そして、スレインの大神官達が潜んでいた最奥の部屋に。

其処には その大神官、神官長と思われる老人達と、仮面を被った悪魔…何故か棒読み口調なデミウルゴス様が。

 

「や、ヤルダバオト! 大丈夫なのか?」

「は、早く何とかするのだ!」

「ケイ・セケ・コォクだ!

とりあえずは、ケイ・セケ・コォクを着ている あの女を殺して、ルーファウス様をお助けしr」

 

グシャァッ!

 

「 」

「「「!!!?」」」

アインズ様より お借りしている世界級(ワールド)アイテム、傾城傾国により精神支配している天使を自分達の側に取り戻す様に神官の1人が言おうとしましたが、その台詞を喋り終える前に、その頭部が爆散。

 

誰を…殺す、だと?!

はい♡ まろん様です♡

 

「あー、先に言っておくが、まろんサンの前で、ユリを『殺る』とか『犯る』とかな発言は、禁句(アウト)だからな?」

 

 

◆ユリside・了◆

 

≫≫≫

 

◆まろんside◆

「さぁ…次に死にたいのは、どいつだ?」

「「「「…………?!」」」」

燃える拳を突き出し、神官共に尋ねてみるが、コイツ等は顔を青くして黙りに。

 

「き、金色鎧の男! まさかとは おもっていましたが、やっぱり また、アナタだったのですか?!」

そして その代わり、凄く大根な反応(リアクション)のデミえもん。

お前は1度、パンドラに演技指導して貰え。

 

「…やっぱり? また?」

「あ、ひどい! わすれているのですか?

ほら、エ・ランテルの共同墓地!

其処の地下室で、会ったじゃないですか!」

何だか必死なデミえもん。

…因みに この一連の会話も、デミウルゴスの脚本(シナリオ)である。

モモンガさんだけで無く、俺との面識を匂わせる為だとか。

 

「ああ、あの時の悪魔か…」

「そーですよ、そのときの悪魔(わたし)ですよ!♪」

俺の この思い出したかの受け応えに、嬉しそうな口調で話すデミえもん。

 

「まさか、あのときの ちょーつおいアナタが、アインズ様と ともに こうどうしていたとわっ?!」

「や…ヤルダバオト?」

「大丈夫…なのか?」

狼狽えている?デミウルゴスに、神官が不安気に話し掛けるが、

「……………………………。

誠に残念ですが、アインズ様だけなら いざ知らず、あの金色鎧のヒトも一緒ならば、勝てる見込みは もうゼロですね。

諦めて試合終了です。」

「「「はぁっ?!」」」

「それではスレイン法国…そして魔導国の皆様、そーゆー訳で、アデュー♪」

 

フッ…

 

「はぁっ!?」

「ちょ…おま…っ?!」

大根口調から一変、普段の冷静口調…そして何やら軽い口調となり、その台詞と共に、姿を台詞と共に、姿を消すのだった。

 

「「「「………………。」」」」

唖然茫然となる神官達。

そりゃ、コイツ等からすれば、次はデミウルゴスに俺達の相手をしてもらう予定だったのだろうからな。

最初は『実は私、魔導国側の者でしたー!』とネタばらしする予定だったのだが、魔導国と云うか、【モモンガさんと敵対する者】の存在は、この後も何かと使えそうなので、デミウルゴスは今回は この儘 退場。お疲れさんだ。

そして残っているのは、オーバーキル集団。

 

「心配するな。抵抗しないなら、まだ殺す様な真似は しない。

バハルス帝国皇帝や聖王国女王。そしてリ・エスティーゼの若き新王が、法廷の場で貴様等を、色々と問い質したいらしいからな。」

「「「「…………!!」」」」

モモンガさんの この発言に、安堵と更なる不安を混ぜた様な顔をする神官達。

法廷…裁判と言っても、弁護士なんて付く訳も無く。

言い逃れ不可な証拠を突き付けられて、死刑判決が下されるんだよなw

特にジルクニフ君は、OHANASHIからの殺る気、満々だぞ。

  

≫≫≫

「2着目、ゲットだぜ!」

「「「……!」」」

今、水晶の繭(クリスタル・コクーン)の宝物庫に来ているが、モモンガさん、笑顔満面(多分)。

そりゃあ そうだ。

世界級(ワールド)アイテム、傾城傾国の2着目を手に入れたのだから。

因みに2着目は、今ユリたん♡が着ている白地に金龍の刺繍で無く、蒼地に紅龍のデザイン。

しかしスレイン法国には、以前の老婆以外に、この世界級(ワールド)アイテムの適性を持つ者は居なく。

成る程。さては この神官共、これをンフィーレアに着させて、何かを操らせる心算だったな。

…って、だ・か・ら・(ンフィー)にチャイナ着せるって、需要無いだろ?!…エンリ以外には!

…そして、法国には まだ、その()()()()()()()()()()()()()()()()()…が存在する訳だ。

 

「おお、まろんサン見て下さい!

風林〇山ですよ、風林火〇!

おお、此方にはエ〇カリボルグが!」

「コレハ…ナカナカノ、業物!」

……………………………………。

あー、よかったねー。

神器級(ゴッズ)アイテムの数々に目を輝かせて(多分)嬉々しているモモンガさん(…とコキュートス)だけど、当然、気付いてるよな?

 

 

◆まろんside・了◆

 

≫≫≫

 

◆モモンガside◆

「(¬_¬)………………。」

まろんサンがジト目で俺を見ているけど、勿論、気付いていますよ?

恐らくは魔水晶か何かに封印しているのだろうけど、それを探しているのです。

他のアイテムの物色は、ついでですよ、つ・い・で…って、信じていませんね?!

ぃゃ、本当ですって!

 

「素晴ラシイ…素晴ラシイゾ…!」

…コキュートスはマジ感動ですけど。

 

「「「……………………。」」」

アイテムを吟味する度の、神官の反応(かお)を窺いながら、目に付いたのはソフトボールサイズ、赤白に色分けされた(ボール)型アイテム。

 

「……………!!」

その表情。どうやらコイツが、アタリだった様だ。

 

「ほう? 何やら封印系の様だが、何が入っているのかな?」

「や…止めr

「ハァッ!」

 

カッ…

 

「「「「「「!!!!?」」」」」」

興味深そうに それを手に取り、頭上に掲げてみる。

それを見て、神官達が慌てふためく。

勿論、その封印を解く心算は無い…軽い冗談の心算だったのだが その時、大神官が このボールに向けて魔力を放つ。

正確に言えば、ボールと対のアイテムか?…嵌めていた指輪から、魔力(ビーム)を放出したのだ。

 

ばかっ…

 

それにより、ボールは赤と白のパーツ、2つに割れ、その中から飛び出したのは肉の塊の様な異形。

 

ずずず…

 

それが、形を整えながら、巨大化していく。

 

「だ、大神官! アナタは何を?!

今それを解き放っても、誰も制御出来ませぬぞ!?」

「黙れ、レイモン。

最早 我等の未来(うんめい)は、決まったも同然。

そして それは、我等の宿願である、人類救済も叶わぬと同義。

…それならば、この様な世界、いっその事、滅んでしまった方が良いわ!」

「「「はあぁああっ??!」」」

マジか? 考えが ぶっ飛び過ぎだろう!?

ほら、他の神官達も引いてるじゃないか!

 

「何で大規模な無理心中だよ?!

裁判で問う罪状が増えたぞ!」

まろんサン…間違ってないけど、その表現は少し違う気が…

 

「クソが! 結局は、自分達が世界を掌握したかっただけだろうが!

…で、それが出来なかったなら、全部ぶっ壊すってか?! ガキか!?」

「いよいよ以て、テロ国家ですね!」

…そう、それな!

 

ずずずずずず…

 

そうしている間にも、この()()()()()()()()は その姿を本来の其れに変えてゆき…

 

ガジャァアッ!!

 

「ま、不味いでありんす?!」

今の部屋には収まりきらない程の巨大な姿へと変貌させていく。

 

「きゃっ!?」

「ユリたん!」

 

バキィッ!

 

「まろん…様…」

「大丈夫だったか?」

「は…はい…」

実際、既に巨体は天井を突き破り、その破片が崩れ落ちている。

大きな欠片がユリの頭上に落ちようとした処を、まろんサンがアッパーブロウで迎撃して庇う。

その会話も、普段のバカップル口調で無く、極々普通。

 

「脱出です! この部屋…いえ、この拠点その物が、崩壊しますぞ!」

え? ちょっと待って?

この部屋のアイテム、まだ全部、回収し終えてないんですけど?

それに、ギルド武器も…

 

「言ってる場合か!?」

  




①セバス様、1度で良いですから ぷれぷれ以外、アニメ本編でも千葉さんして下さいw
 

風〇火山…最強聖剣な凄い木刀
エスカリ〇ルグ…何でも出来ちゃうバット
 
≫≫≫
次回『スレイン法国の切り札②(予定)』
乞う御期待! 感想よろしくです。
 
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