ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました 作:挫梛道
◆モモンガside◆
大神官の脇腹を貫かんとしたエンリの短剣を、まろんサンが止めた。
あれだけ自分で唆していてソレですか?…とは言いませんよ、まろんサンですし。
「痛ひ…」
「ま、マカロン様?」
刃を握り締めた まろんサンの手から、血が滴り落ちる。
「ルプスレギナ! マカロンの手を治せ!」
「はいっス!」
地味に どぼどぼ流血しているので、ルプスレギナに回復指示。
…にしても、凄いな、
まろんサンの黄金闘衣は
それを、
黄金闘衣は"神"属性(神聖属性に非ず)を備えていると言っていたから、その相性も関係してるだろうけどな。
「ふっ…マカロンめ、やってくれるな。」
「彼は もしかして、不器用な性格なのか?…あぁ、勿論、今回は誉め言葉だが。」
「ど、とういう事じゃ?」
ジルも まろんサンの考えを…この展開を読んでいたのだろうか、この結果に苦笑。
ザナックも何やら察した模様。
しかしドラウは、いまいち状況が掴めない様だ。
「とりあえずは、あのエンリという娘の精神が、復讐心に縛られていたのは、解っていたな?」
「うむ。それは、のぅ。」
はい、解説スタート。
「アレを何もせずに放置しておくと、あの娘の心は更に病む事必至だ。」
「今でも十分に不安定だからな。」
確実に鬱りますよね。
「分かるか? ドラウディロン。
だからこそマカロンは、言葉巧みに あの娘の精神を敢えて、暗黒面の底辺に迄 引き堕とし、」
「その感情を爆ぜさせた上で、」
「最後は それでも彼女に殺人の業を負わせない様、あの様に止めに入ったのだよ。
全く…握るのは刃で無くとも手首で十分だっただろうに…
自身が傷付く必要が有ったか?」
「アインズ。それは あの娘をけしかけた、自分の罪への罰だとか、言いたいのじゃないか?」
「な、成る程のぅ…
最後以外は、よく分かったわ。
しかし、
ドラウ、辛辣!
◆モモンガside・了◆
≫≫≫
◆まろんside◆
む? 何だかドラちゃんが俺に対して、物凄く失礼な事を言ってる気がするぞ?
「マカロン様? マカロン様?!」
…そんな事より、今はエンリだ。
一応は短剣で肉を切った手応えを感じたのか、しかし それは大神官で無く、俺の手だったって
既にルプスレギナに治して貰ってるが、今は俺の手を傷付けた事で、盛大にテンパっている。
「も、申し訳ありませんっ!…私、私…!?」
泣きそうな…いや、泣きながら あたふたしながら、俺に謝るエンリ。
…しかし、
「エ~ンちゃん? エンちゃんは別に、何も悪くないと思うっスよ?
どっちかってと今のは…チラ?(¬_¬)」
「ああ。何も気にする必要は無いさ。
魔導王! 何か、問題でも有るか?」
「…………………………………。
すまない。何を以て問題だと聞いているか…先ずは それが、私には解らない。」
さすモモ! 俺の振りに、モモンガさん神対応!
ついでにルプーもナイスフォロー。
「…だとよ。族長さん?」
「…!?」
ごごごごごごごごごごご…
「マカロン…様?! (#^ω^)ニコニコピキピキ」
「「(」゚O゚L)!!?」」
あぁ、良かった。完全に正気に?戻った。
「エンちゃん…顔が怖いっス…」
さっき迄とはベクトルが違う…何時もより迫力増し増しだが…普段の おちょくった際の暗黒の笑顔だ。…スイマセン。
「と、兎に角、だ。散々と焚き付けておいてアレだが、あんなクズの為に、
後からンフィーや妹ちゃん、それに覇王将軍配下のゴブリンズに何を言われるか、分かったもんじゃないしな。
「こういうのは、
少なくとも俺は、そういう風に思っている。」
「マカロン様…?」
「安心しろ。お前の怒り怨み憎しみ…そして この
◆まろんside・了◆
≫≫≫
◆ルプスレギナside◆
「おらァ! 先ずは、エンリの分だ!」
ドゴォッ!
「ぐぇ…っ!?…げぽぁっ!」
おお! デミウルゴス様のスキルにより、身動きの取れない無抵抗状態のジジイに、まろん義兄たまのリバブローが炸裂!
その痛烈な一撃により、ジジイがリバースっス!
こーゆーのは、アルシェとかだからアリなのであって、ジジイには需要無いっスよ!
後で床掃除やらされる人、ハラスメントで訴えても良いと思うっス!
「そして これから先は、貴様等に殺された、村人達の分!」
バギゥッ!
「ぎゃんっ!」
更には間髪入れずに背後に回っての、ジャーマン・スープレックス・ホールド!
相変わらず、ブリッジが綺麗っス。
お義兄たまが手加減してるのか、あのジジイが意外と
そして ダウンしているジジイの頭を鷲掴みで無理矢理に起こすと
バギィッ!
「ぴちゃぁっ?!」
顔面に掌打の一撃。頭は掴んだ儘なので、倒れる事無く、即ち その威力は分散される事無く全て、ジジイの顔に蓄積される…か〜ら〜の〜!
ぐぃ…
縦一文字、ブレーン・バスターの体勢に抱え上げた。
うほッ! コレは もしかして お義兄たまの超必殺、垂直っスか? 犬神家っスか?
「
「承知…失礼!」
ずぃ…
その儘 床に埋めると思っていたら お義兄たま、
そして
「うゎぁ…」
「おいおいおい…」
「アレは、もしかして…?」
「マジか?」
おぉっとぉ?! アインズ様その他が何だか引いてるっスけど、まさかの雪崩式っスか?
…参考迄に
因みに馬〇さんは209㌢、アン〇レは224㌢っス。
大丈夫っスか? 死ぬっスよ?
「ッラァッ!」
そして お義兄たまが床目掛けて、勢い良く降下。…って、え?
ブレーンバスターの体勢からジジイの体を前側に降ろし、その頭を両足で挟む感じに持ち直して…
「ニャガァーーーッ!!」
ズドォッ!
「 」
コンクリート床にパイルドライバー(しかも み〇る式!)で落としたっスぅ?!
ボロ…
これにより、漸く致死ダメージに達したか、首輪が壊れたっス。
ん~、どう見てもコレ、オーバーキルっスよね。
「「「「「ぅっわぁ~…」」」」」
アインズ様その他が ドン引きする中、ジジイは白目を剥いて気絶…っスよね?
死んじゃいないっスよね?
「ルプスレギナ!」
此処で お義兄たまが、私を呼ぶ。
「はいは~い。承知っス♪」
分かってるっスよ。
さあ、次の 拷問 聴取に備えて、回復回復っスよ。
「あ、ついでに床掃除も、
え゙?! 私スか?
ドイヒーッ! 訴えてやるっス!
◆ルプスレギナside・了◆
≫≫≫
◆パンドラside◆
まろん殿の行使した大神官への制裁に、此方のFräulein…エンリ・バレアレさんも憑き物が除かれた様な、穏やかな表情となりました。
そんな中で、スレイン法国の次なる罪の聴取は続きます。
「…さて、スレイン法国の次の赦されざる罪。
それはローブル聖王国南部貴族を唆し、同国・女王共々に、魔導王様の暗殺を企んだ件について、ですが…」
「ま、待ってくれ!…ださい!」
おやおや? 法国の神官が、慌てた口調で口を挟みますが、また何か、言い訳ですか?
往生際が悪いですね?
「何を待てと?
漆黒聖典の第6席次・死凶怠惰…本名ペテマツ・ロマネコンツグなる人物が、ローブル聖王国の南部貴族…サクルチビィ・ウェッヘン侯爵、スケアディヴ・クフハハード侯爵、デルタンヌップ・フンスヌン伯爵の3名と、ウェッヘン邸にて接触。
天使系モンスターが封印された魔水晶を渡し、魔導王様を殺害する様に唆したのは事実でしょう?
あぁ、『待ってくれ』とは、カルカ女王を殺害しようとした事については、その彼等が勝手に暴走しただけだから、自分達は関係無いと…そういう事ですね?」
「「「「なっ…!!!?」」」」
デミウルゴス殿の具体的な内容発言に、『見てたのかよ?!』と言いたい顔な神官の皆様ですが、はい その通り。
あの頃にはカルカ女王を基として、聖王国内の有力者には全て、シャドウ・デーモンが憑いていたので、その辺りは もう、本当に筒抜けでしたよ。
…今は もう、撤収させておりますが。
「まぁ、良いでしょう。
聖王国女王の暗殺未遂については、この場では不問にします。」
「「……………………。」」
「…………??!
………………………!!
………………………………っ!!!?」
このデミウルゴス殿の言葉に、聖王国の女王陛下と神官長殿は、複雑な顔をしていますね。
聖騎士団長殿は顔を赤らげ、何か言いたい…言おうとしてますが、彼女は神官長殿の機転によりアイテムで声を…発言を封じられていたのでしたよね。
「のーきん団長に何か言われてたら、今頃はカオスだぜ。」
それ程なのですか?
「何れにせよ、魔導王…アインズ様を、自身の手は汚さずに亡き者にしようとしたのは事実…ですよね?」
「「「「…………………。」」」」
「おや? また黙りですか?
…仕方有りませんね。
誰でも良いから また首輪を付けて、殺してあげなs
「「「「じ、事実だ! 認める!」」」」
先程からの殺人(一歩手前)制裁2連発が効いているのか、『また殺す』な言葉に戦き、黙りから一転、即答するスレイン神官の皆様。
「ふむ。素直で宜しい。
それでは続けて質問しますが、
「「「大神官です!」」」
「なぁっ?!」
即答。全てを大神官に押し付ける この様、見苦しいと言いますか、醜いですね。
「
「承知!」
「な…ちょ、ちょっと待t…」
大神官殿、本日2度目の死亡(ギリ手前)決定ですか。
≫≫≫
その後も質問は続き、スレイン神官の皆様…最低1度は仲好く死にかけましたね。
エ・ランテルにて、
特に このカルネ村の件は、エンリさんの旦那様を拐うのが目的だというのが最初から判っていたの事なので このFräulein、当然と言えば当然な話ですが、思い出したかの様に再び闇堕ち寸前となり、まろん殿とルプスレギナ殿が また、彼女を宥めるのに必死となっていました。
流石に今度は、流血沙汰は有りませんでしたが。
「それでは、次が最後ですか?
これは我がアインズ・ウール・ゴウン魔導国だけで無く、世界の全てに対する罪。
嘗ての六大神の拠点の1つ…貴方々が"聖地"と呼ぶ地にて、自分達の敗戦が確定…いえ、スレイン法国による世界掌握が叶わぬからと、自分達でも御せない様な強大なモンスターを封印から解き放ち、正に自分達の道連れ…世界を滅ぼさんとした罪です!」
そうした中の、デミウルゴス殿の言葉。
「な…」
「何なのだ、それは?」
「本当の事なのですか?」
「ちょっと待て、アインズ。
それは初めて聞いたし、決して看過出来る話じゃないよ?」
「てゆーか、世界掌握って何なのじゃ?!
スレイン法国は世界征服を目論んでいたのか?」
これには各国のトップの皆様も、驚きは隠せない様で。
特に今回は事の顛末を見届けるだけ…単なる傍観の心算でいた筈の竜王殿も、鎧の身を乗り出してきました。
「待ってくれ! それは本当に、大神官が勝手に暴走しただけだ!
私は それを、止めようとした!」
「レ、レイモン、貴様ッ!」
おやおや? 此処で またしても、責任の押し付け合いですか?
「魔導王…ッ殿! そしてマカロン殿!
あの時は貴方達も、あの場に居たから分かってるであろう!」
「そ、そうです!」
「アレは、大神官が勝手にっ!」
「レイモン…! 貴様等ぁッ!?」
レイモン氏、その他…ですか?…が、必死に自分達
「…ふむ。どうなのですか? 魔導王様? マカロン殿?」
私は その時に現地には居りませんでしたが、この大神官の
①みの〇式パイルドライバー…正確にはゴッチ式パイルドライバー。
②今回の裁判編の没ネタ。某・素晴らしい世界に登場した、呼び鈴型嘘発券機。
ま「ペロロンチーノはDT。」
ぺ「どど、DT違わい!」
ちりーん
ぺ「…………………………。」
③ルプスレギナの『お義兄たま』呼びは、脳内語りだけ。
ル「マジに口にしたら、アイアン・クローで頭ギシギシっス(泣)。」
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乞う御期待! 感想よろしくです。