ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました 作:挫梛道
◆まろんside◆
今はエ・ランテルの酒場で飲んでいる。
カウンター席の隣にはユリたん♡で無く、ブレインだ。
今、ブレインはカルネ村の護り手として村に在中だが、今回は定期報告の為にナザリックに戻ってきた処を俺が捕まえたのだ。
…いや、だってユリたん♡、学校の仕事だし。
デミウルゴス、コキュートス、パンドラ、セバスも各々の任務に就いてるし。
知り合いの冒険者達も、皆が街の外に出張ってるし、アインザックさんは俺には「畏れ多い」と仕事回してくれないし。
…そんな訳で、凄く暇なんだよ。
尚、BARナザリックじゃないのは、彼処は昼間時は営ってないからだ。
尤も、エ・ランテルでも こんな真っ昼間から開いてる酒場なんて、この冒険者組合事務所併設の酒場位だろうが。
「所で お前、
「え? …はい…まぁ…」
そしてブレインと云えば、以前、セバスが保護した娼婦の娘…今はカルネ村の住民のツアレニーニャ(愛称ツアレ)と見事、くっついたそうだ。
因みにだが情報源は、エンリとルプスレギナ。
まあ この2人、ブレインにはエ・ランテルにて彼女を連れ戻そうとした八本指から守らせたりと、接点と言うか伏線は有ったからな。
その関係からだろう。
「それなんですけど…あの…ま…っカロン様?
ツアレって娼婦…だったんですよね?」
は? 今更 何を言ってるのだ? この男は?
「あのさ…お前、そういう風な考えは良くないぞ?
あの娘が娼婦になった経緯は、お前にも粗方 教えてやったろ?
お前も それを承知で くっついたんだろ?
それなら其処は、触れる事無くフォローしてやれよ、男として。
それに お前も、人様に誇れる経歴なんて、持ち合わせてないだろ?」
どうなんだ? 元・傭兵崩れの野盗団所属が。
お前も武技の使い手で無かったら、あの時に●されていたんだぞ?
因みに今のカルネ村で、ブレイン以外でツアレの経緯を知っているのはエンリとルプスレギナだけである。
如何に
族長さんは その辺りは しっかりしていて、それ等を知った上で、心身のフォローを約束してくれたそうだ。
「因みに俺は、そういう野郎は かなり嫌いだ。
例えば…そう! 脳天にダンクぶちかましたくなる位に
「ち、違いますって! ((( ;゚Д゚)))
其処まで下種じゃないですよ!」
「じゃ、どう違うと?」
「……………………………。
あのコ、処女だったんです…けど…(過去形)」
「…………………………………。」
WHAT?
「…マジ?」
「…です。」
≫≫≫
後日、恐らくは その辺りに関わった…当時、セバスと行動を共にしていた…ソリュシャンに それとなく聞いてみたら、あの時のツアレは全身打撲で複数ヶ所の骨折。
複数の性病に加え、まだ外見からは気付けない程に日は浅く、既に死んでいたが、胎児を孕んだ状態での正しく虫の息だったとか。
「セバス様は私に あの娘を『健全な状態に戻せ』と命じられましたので、その様に致したのですが…
義兄さん、何か不都合が有ったのでしょうか?」
「いや、全然。少し気になっただけさ。」
つまりは その際、処●膜も再生した…と、そういう事か。
今度ブレインに会ったら その辺り、教えといてやるか。
性病と胎児の事は伏せて。
≫≫≫
「この前、カルネ村に行った時の話ですけどね…」
更に後日。
漆黒の剣のペテルとルクルットに街中で会い、何気に話した時に聞いた話。
「ツアレさんがニニャにブレインさんを『彼氏♡』と紹介した瞬間、」
「ニニャの眼から光が消えて、いきなり《
…らしい。
ブレインの方が遥かにレベルが上だったので、大事には至らなかったそうだが、
「あの時は本当に、止めるのが大変でしたね。」
「気持ちは解るけど…ですよ。」
まあ、ニニャ(本名:セリーシア)からすれば、自分の大好きな姉を奪った憎き男だろうから…昔にクソ貴族に拐われた過去が(魔導国側に住んでいたので、既にクソ認定で惨殺してる)フラッシュバックしたか?…だから仕方無いと言えば、仕方無い。
兎に角その後も、ブレインには塩対応だったとか。
「時間が解決してくれるのを祈ろう…」
「「ですねー。」」
◆まろんside・了◆
▼▼▼
◆ラナーside◆
魔導国と法国との戦争にて、私が提案した戦術・戦略も幾つかは採用させて頂き、それは十分な戦果を得られた。
「これからも、アインズ様に忠誠を誓い、アインズ様の為だけに生きなさい。」
「…はい。」
それが認められて、私が魔導国入りした時から求めていたアイテムを漸く、アルベド様を介してアインズ様から賜る事が出来た。
手段は選ばなかった。
このアイテムは、それが精製されるのに、幾万の人間の魂を触媒として必要だったから。
…だから、私は それに対して効率的な方法を提案しただけ。
「…それから、もう1つ。
貴女にアインズ様から褒美が有るわ。
謹んで御受けしなさい。」
「…はい。」
しかし この先、魔導国…ナザリックの一員として生きていく事を考えたら、有り難い話です。
そして何より、クライムも必然的に、ナザリックの中で それなりに上位の立場となれるのは、嬉しい事ですね。
≫≫≫
自室にて。
「ら…ラナー様?」
「ふふ…驚きましたか? クライム。」
「は…はい、それは、もぅ…」
私の頭の上に浮く光の輪冠、そして背に生えた純白の翼を見て、驚くクライム。
「ま、まるで、おとぎ話に出てくる…」
それはアインズ様達の故郷、ゆぐどらしる由来の全身装甲のモンスターとは違う、天使という種族。
「クライム…貴方も、これで…」
「これは…?」
クライムに差し出したのは、掌サイズの白と金装飾の小箱。
それは【翔天の種子】というアイテム。
私はコレにより
「クライム…私と共に、永遠を…」
「は…はい、ラナー様!」
そしてクライムも この翔天の種子を受け入れ、私と同じ天使になってくれた。
嗚呼! なんて幸せ!
これからクライムと、永遠の天使ライフが始まるのね!
とりあえず今夜は…♡
≫≫≫
「「………………………。」」
翌朝。
「これは…」
「一体…?!」
それは、正しく異変だった。
昨夜は互いに激しく愛し合い♡、2人して その最中に果ててしまったのだが、眼を覚ますと私とクライムの光の輪冠が消えていた。
そして、それ以上に!
「「つ、翼が…」」
≫≫≫
「ふーむ…」
慌てアインズ様に謁見を求めて事情を説明。
するとアインズ様も、(恐らくだが)難しそうな顔で考えている。
「ユグドラシルでは、Rー18的な行為は、即BANでしたからねぇ…」
「しかし、確かに
偶然、アインズ様を訪ねていた まろん様も、真剣に何やら考え込んでいる。
この御二方からしても、初めての事態の様です。
「ラナー。」
「は、はい?」
「あくまでも、仮説な話なのだが…」
…アインズ様と まろん様が仰有られるには、私とクライムが至った天使という種族は六大神…或いは四大神信仰の天使とは全くの別物。
ゆぐどらしるとは また別世界の、『基督』という主の教えに基づく宗派の存在…
「…多分だが、そうなのだと思う。」
…らしい。
しかし それと、今の
「それで、その教えの中に『汝、姦淫するなかれ』というが有ってだな…」
…え゙?!
「恐らくだが、天使だから更にハードルが上がっていると思うな。」
え?…ぇえ゙??!
≫≫≫
『汝、姦淫するなかれ』
要約すれば、正式な夫婦でも無いのにΧΧΧするなという巫山戯た教義だとか。
何? 恋人同士はダメなのですか?
真剣に愛し合っていますよ?
まろん様とユリ様以上、ラヴラヴな自信、有りますよ?
あー、ダメなんですか、そうですか。
…とゆーか、クライムとΧΧΧしてるのバレテーラ。
その辺りは全然、話してないのですが?!
「私達も その宗派について、其処まで詳しくは無いのだがな…」
アインズ様と まろん様曰く、その教えに背くと それなりの罰が下されたとか。
そして、本題。
その教えの中、人間を導く立ち位置の天使が それを破ると、どうなるか?
「堕天するんだよ。」
神の眷属の証で有る、光の輪冠は喪われ、純白の翼も漆黒に変化。
神の世界から追放、光の届く事の無い、深き地の底に落とされ、永遠に赦される事が無いのだとか。
それが堕ちた天使…堕天使という存在。
この、
「まあ、命に関わる事は無いし、種族として弱体化した訳でも無いからな。
余り、気にしなくても良いと思うぞ?」
…気にします!
折角、クライムと お揃いで天使になれたと思ったのに!
「堕天以後の
それに、悪い事ばかりじゃないぞ?
少なくとも この先、クライムとは何の気もせずヤリたい放題だ。」
………………………!!!!!!
まあ、黒い翼でも、クライムとは お揃いには違いないですから、それは それで良いのかも知れませんね♡
それに、
◆ラナーside・了◆
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◆モモンガside◆
エルフ王国から書状が届いた。
差出人はエルフ王…で無く、先日の裁判で やって来た文官の様だ。
そして、その内容は…
「…(怒)…(精神鎮静)…(怒)…(精神鎮静)…(怒)…(精神鎮静)…(怒)…(精神鎮静)…(怒)…(精神鎮静)…(怒)…(精神鎮静)…(怒)…(精神鎮静)…(怒)…(精神鎮静)…(怒)…(精神鎮静)…(怒)…(精神鎮静)…(怒)…(精神鎮静)…(怒)…(精神鎮静)…(怒)…(精神鎮静)…(怒)…(精神鎮静)…(怒)…(精神鎮静)…(怒)…(精神鎮静)…(怒)…(怒)…(怒)…(怒)…(怒)…」
「あ…ぃンズ、様…? ((( ;゚Д゚))) 」
よし、エルフ王国、潰そう。
①イジャニーヤ編の続き?
アレは前回で〆たよ。
②ラナー&クライム、人間から天使→堕天使に種族変更。
次回『たっちさんコイツです』
乞う御期待! 感想よろしくです。