仮面ライダーカラーズ   作:蒼宇宙EX

2 / 5
どうも皆さん、お久しぶりです、蒼ニ・スールです。

漸く仮面ライダーカラーズ第二話が完成しました(汗)知り合い曰く10ヶ月ぶりのカラーズ更新だそうです(白目)

大変長らく待たせてしまって、本当に申し訳ございません!その分、頑張って書いたつもりです!

今回も色々な新要素が出て来ます。それではどうぞ、ご覧下さいませ!


二色目:混ざり合う色 カラード・リミックス

 

 

「寂しい……寂しいわ……」

 

それは冷たい雨の降る夜の事。全身を雨に濡らしながら、一目では判別出来ない様に涙を流している女性がいた。その手には細長い青い傘が握られているが、彼女は傘を広げようとはしていなかった。

 

「皆……皆、私の周りからいなくなっていく……不幸よ」

 

「でしたら、私が一緒にいてあげましょう」

 

「……誰?」

 

そんな彼女の後ろから声が掛けられると同時に、人が二人入っても余裕な程に大きい銀色の傘が頭上に差される。そのまま女性が振り向くと、そこに居たのは全身を銀色に彩られたドレス姿の美女だった。

 

「こんな夜には似合わない恰好ね。お姫様でもやってるの?」

 

「私の事は気にしなくて良いのです。大事なのは、今の貴女を染め上げている魂色……深くて強い悲しみが生み出す、非常に濃い青ですね」

 

「何を……言って……」

 

「少しでも貴女の悲しみを癒やす為に。その魂色を解放して差し上げるという事です」

 

ドレス姿の美女が、困惑気味の女性を尻目に傘を勢い良く放り投げると、降り続けていた雨が一瞬にして止まった。それと同時にドレス姿の美女が両手を祈る様に重ね合わせれば、その両手から銀色の光が溢れ出す。

 

そして光が消えた後に開かれた両手の中にあったのは、禍々しい骨状の装飾が施されたリライントペン。彼女もまた、あの謎の青年と同じくネガラーを生み出す存在なのである。

 

「雨が……止んだ……!?」

 

「この程度、私達には造作もありません。さあ……次は貴女の番です」

 

『BAT……!』

 

「あっ……!?あああっ……あああああああああああああああああああっ……!」

 

起動し、点滅する暗い青色の光を放つリライントペン「ネガラーリライントペンB(バット)」を、銀色の美女は目の前の女性の胸元にゆっくりと突き刺す。

 

ネガラーリライントペンBを刺された女性は、悲鳴と共に濁った青色のインクめいた大量のエネルギーに飲み込まれ、全身を書き換えられていく。

 

そして誕生したのは、青み掛かった巨大な蝙蝠の翼と化した両腕を持つ、顔や胸などにネガラーリライントペンBを刺される前の女性の面影が残っているネガラー「バット・ネガラー」であった。

 

『ミンナ……ワタシトイッショニナリマショウ……?』

 

「行ってらっしゃいませ。どうか、貴女が幸せになれますように」

 

解放された己の魂色に従って、暗い夜空の闇の中へと飛んで行ったバット・ネガラーを見送ったドレス姿の美女は、己の身に白銀の龍を模した女騎士の姿を一瞬だけ浮かび上がらせると、ひらりと落ちてきた傘を掴んで閉じ、その場を後にするのであった。

 

 

~アートショップ月城~

 

「う~ん……今月は筆が足りないか……」

 

「本日は営業終了しましたよぉ?」

 

「来月も上手くやってく為だよ。偶には紫織も店に出てきてくれないかな?」

 

「んふふ~私には、まだまだ読まなきゃいけない本達が、沢山残っているんですよねぇ」

 

スパイダー・ネガラーとの戦いから数日が経過した頃、営業を終了したアートショップ月城の中で商品の在庫などを確かめている色希と、相変わらず本ばかり読んでいる様子の紫織。

 

足りなくなった商品の追加発注の準備をしながら、読書が仕事だとでも言う様な態度の紫織に少しばかり困ってしまう色希だったが、彼女が机に置いている本の表紙を覗いてみる。

 

「『歌姫と探偵のデュエット』『弾丸閻魔~地獄断罪録~』『断頭台に送る鎮魂歌』か。紫織が漫画を読むなんて珍しいね?」

 

「きゅむぅ……私、読める本は何でも読んでるんですけどぉ。因みにそれぞれ「歌姫と探偵の二つの顔を持つ女性の王道ミステリー」「極悪人を特殊な銃で裁く男のダークなバトルアクション」「善悪と生死の意味を問う超シリアスSF」作品で面白かったですねぇ」

 

「ふーん。何処かで聞いた…………というか、見た様な奴じゃない?」

 

「違いますよぉ!?これだから本を読まない色希はダメなんですぅ!」

 

それぞれ、特別な装飾が施された有名そうな漫画だったらしく、違いが何だか分からない色希に対して珍しく興奮した様子で紫織が反論してきた事で、色希は冷や汗をかく。こうなった時の彼女は、非常に恐ろしい事を知っているからだ。

 

「ごめんごめん、今日の料理は紫織の好きな物を作るよ……」

 

「ふふん、当然ですよぉ。じゃないと、これは返しませんからねぇ?」

 

降参だとでも言いたげな様子で両手を上げた色希。それに勝ち誇った表情を浮かべた紫織は、脇に抱えていた赤色の表紙をした少し厚めの本を模した箱を開く。その中に入っていたのは、スパイダー・ネガラーとの戦闘後に生成した、赤色のリライントペンだった。

 

「この前のネガラーから吸い取った魂塗料(ソウルインク)を使ったリライントペンか。返して貰えないのは……困るよ」

 

「でしょう?調整も大変だったんですから……期待してまぁす。という訳で、まずはリライントペンを返しますねぇ?」

 

「あ、ありがとう……それじゃあ早速作るとしようか……!?」

 

「…………本当に最悪のタイミングです」

 

先に彼女から箱の中のリライントペンを返して貰う事が出来た色希は、宣言通りに紫織の好物を作る為にキッチンへ向かおうとする。だが、それと同時に突如として強い雨が降り始め、町の方からスパイダー・ネガラーの時の様に人々の大きな悲鳴が幾つも聞こえてくる。

 

彩虹町に再びネガラーが現れた事を、色希は町の方から立ち昇る暗く禍々しい魂色を眼鏡を外した目で確認し、紫織は明らかに不機嫌かつ不安を隠し切れない態度になってしまう。

 

「大丈夫さ、紫織。ボクは君との約束は破らない。終わったら……ちゃんと作るよ」

 

「それなら…………いつもの様に生きて帰って来て下さいね?」

 

眼鏡を再び掛け、愛用のジャンバーを着た姿となった色希は紫織を抱き寄せ、彼女を安心させる為に優しく語り掛ける。紫織も抱き返し、不安を隠し切れない瞳で見つめながら再び口づけし、約束を交わす。

 

「……よし、行ってくる!」

 

「はい、行ってらっしゃい」

 

そして互いに離れると、色希は急いでアートショップ月城を出ていき、カラーズチェイサーを召喚して町の方へと急行していく。紫織はそれを静かに見送り、ポツリポツリと雨が降り始めた外の音を聞きながら、近くの椅子に座って祈る様に色希の帰りを待つのであった。

 

 

 

『ワタシハサビシイノ……ナニモシナクテモ、ミンナワタシカラハナレテイク……ダッタライッソ、ミンナワタシトヒトツニナリマショウ……!』

 

「うわああああああああああああああああああああああっ!?」

 

「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」

 

強い悲しみを秘めていた女性が変化したバット・ネガラーは、彼女がネガラーとなった夜の様に強い雨が降る中、町その物ではなく町の人々をターゲットにして襲い掛かっていた。

 

蝙蝠であると同時に、吸血鬼も彷彿とさせているバット・ネガラーズはそれぞれが行う吸血行為の如く、空中から狙いを付けた人々をその強靭な脚部で捕まえると、瞬く間に青色のインクめいた物質へと変えて己が身体へと取り込んでいく。

 

『コノアメハカナシミ……ワタシダケガサミシイオモイヲシタコトヘノ……カナシミノナミダヨ!』

 

「深過ぎる悲しみは、絶望と言うんだよネガラー……君の魂色は、殆ど黒と変わらない様な青色に染まってグチャグチャだ……!」

 

『コンドハダレ?オヒメサマノツギハ、オウジサマキドリカシラ?』

 

「確かに……ボクには、お姫様のような運命の相手たる子がいる。だけど、今のボク自身は……仮面ライダーだ」

 

どれだけの人々を取り込んできたのだろうか。バット・ネガラーは初めて変化した時より何倍も体躯が大きくなり、全身が蝙蝠の化け物と言える程に禍々しい物に変わっていた。最早、ネガラーズになる前の名残は顔だけである。

 

雨空を見上げながら、己の心に隠し続けていた感情を込めた叫びをあげるバット・ネガラー。そんな彼女の前に立ち塞がる様にして、到着と同時にカラーズチェイサーを停める色希。

 

ヘルメットと眼鏡を取りながら、紫織との約束の為、そして目の前のネガラーズを止める為、色希は懐から取り出したカラーズドライバーを腰に装着する。

 

『WHITE!』

 

「始まり。全てはここから……万能の白。変身」

 

『CHANGE!COLORS of WHITE!』

 

そのまま左手に構えた白い変身用のリライントペン「ホワイトカラーズリライントペン」を起動し、ドライバーの左スロットに装填。

 

前回と同じ様にリライントペンの魂色を独特に表現すると、右斜め上へと伸ばした左腕を円を描く様に回し、ドライバーに置いた左手の指で装填されているリライントペンのスイッチを強く押し込む。

 

色希の掛け声、ドライバーから鳴り響いた電子音声と同時に、ペンキブラシと筆ペンめいた物体が出現して、それぞれが白と虹色のインク状なエネルギーで色希を染め上げ、書き込んでいく。

 

そのインク状のエネルギーに全身を包まれ、閃光と共に余剰分が吹き飛ぶと、純白のキャンパスと七つの色を使える絵具筆を彷彿とさせる戦士、仮面ライダーカラーズへと色希は変身していた。

 

「ボクの名は、仮面ライダーカラーズだ……!」

 

『ジャマヲシナイデエエエエエエエエエエエエエエエエ!』

 

「くっ……超音波か……」

 

カラーズエッジを抜刀しながら、名乗りをあげてバット・ネガラーとの戦闘を開始したカラーズ。勢いよく振るったカラーズエッジの斬撃を複数回ヒットさせるが、直ぐ様に飛翔したバット・ネガラーは悲痛な叫びと共に、破壊力のある超音波を放つ。

 

僅かに青黒い魂色に染まった複数のリング状な超音波を紙一重で避けていくカラーズだが、近くの地面が大きなクレーターの様に破壊されている事に、僅かばかりの動揺を見せる。ここまでの威力を出せる程、バット・ネガラーは沢山の人々を取り込んでいるという証拠に他ならないからである。

 

「悲しみを癒す為とは言え……君はどれだけの人達を取り込んだのかな……?」

 

『ソンナノカゾエルワケナイジャナイ。ワタシガイママデアジワッタカナシミヲ……皆にも味あわせてあげるのよ!』

 

(不味い……とうとう、人間ではなくネガラーとしての自己が……存在が完成してきた。早く決着をつけないと)

 

バット・ネガラーの体躯は更に倍増し、禍々しさも人間だった頃の名残が完全に消失寸前となる程に強くなっていく。それとは裏腹に、何処か本能的でノイズ混じりだった声が、ハッキリと聴き取れるレベルに変わっていた。

 

それを感じ取ったカラーズは、仮面の奥で更なる焦りを見せる。解放された魂色による感情・本能、数え切れぬ程に取り込んだ人々、そして長時間ネガラーとなっている事によって人間という存在では無くなり、完全なるネガラーへと変貌しかけている証拠だからだ。

 

『皆が私と一緒になれば!もう悲しまなくて済むのよ!私は漸く不幸から解放されるんだから……邪魔をする貴方も一緒になりましょう!』

 

(落ち着け……彼女程の進行具合が初めてなだけで、ボクは完全になり掛けたネガラーと戦った経験はある……どうにか一気に決着をつけれれば……!)

 

『そうだわ!貴方や町の皆を取り込んだら……次は貴方が言っていたお姫様とやらを取り込んであげる!』

 

「…………!」

 

ヒット&アウェイめいた動きで、上空から鋭い刃物の様に変化した腕の翼と足の爪を使って連続攻撃してくるバット・ネガラーに対して、カラーズエッジで何とか攻撃を弾いていくカラーズ。

 

しかし、バット・ネガラーが叫んだ言葉を聞いた途端、カラーズは反撃を止めて彼女が放った攻撃をそのまま身に受ける。

 

『とうとう、貴方も私と一つになる気になったのかしら?』

 

「さっきも言ったけど…………君の深過ぎる悲しみ、つまりは絶望という感情……それは、魂色を見れば嫌でも分かるよ。だから、何とか君がこれ以上辛くならない形で助けたかったんだ………」

 

『何を言っているの?その悲しみも辛さも、後少しで消えるって言ったでしょ!』

 

「その為に…………ボクの大事な紫織まで手に掛けると言った………それを聞いたからには、もう……君がどうなろうと、手段は選ばないよ」

 

何かがカラーズ……色希の中でキレたのだ。凄まじい威圧感を放つと共に、カラーズの複眼とカラーズドライバーの液晶画面が赤く明滅し、リライントペンを納めるホルダーからも、強い赤色の光が漏れ出す。

 

『な、何なの……この尋常じゃない熱さは!?』

 

「「怒り」さ。この空や君の心を覆う雨雲の様な悲しみを焼き尽くす程の、強い怒り。そして、ボクが抱いたこの怒りという感情とが、カラーズの新しい力になる……!」

 

『RED!』

 

カラーズの全身から、尋常ではない熱を感じたバット・ネガラーは堪らず大きく飛び退いてしまう。それと同時にカラーズは、腰横のリライントペンを収める四角いホルダー「リライントホルダー」を開き、カラーズが抱いた強い「怒り」の感情に反応して強烈な光を放つ赤いリライントペン「レッドカラーズリライントペン」を取り出し、起動する。

 

「染まれ。燃え上がる……灼熱の赤!」

 

『MIX the COLOR? MIX the COLOR?』

 

「行くよ…………カラード・リミックス!」

 

レッドカラーズリライントペンの起動を確認すると、カラーズエッジを鞘に納めたカラーズは変身の時とは違う独特な表現を行いながら右手に持ち替え、カラーズドライバーの右側に空いているスロットへと逆に描いたCの様に、勢い良く腕を振るいつつ装填。

 

カラーズドライバーからは新たな待機音声が鳴り響き、その待機音声と共にドライバーの液晶が白と赤の点滅を繰り返す中で、カラーズは己の新たな力を示す言葉を叫ぶと同時に、レッドカラーズリライントペンのスイッチを押し込む。

 

『CHANGE COLORS! WHITE and RED!』

 

「仮面ライダーカラーズ、レッド・パレット。ネガラー……君に相応しい色は決まった!」

 

すると更なる電子音声と共に、カラーズの全身に走る虹色のラインが燃え広がる炎の様に赤く染まり、頭部のペン先めいた部分からは同じ色のエネルギーが噴き出し、長いポニーテールに似た形で揺らめく炎めいた物となる。

 

そして、複眼とカラーズドライバーの液晶画面が赤く染まる事で、カラーズが己の形態を変化させる能力「カラード・リミックス」を発動した姿「仮面ライダーカラーズ レッド・パレット」が、完成した瞬間である。

 

『い、嫌よ……!また前の寂しくて悲しい生活に戻るのは!だから、来ないでぇ!』

 

「ハアアアアッ!」

 

『キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?』

 

決め台詞と共に、全身を走るラインから赤いインクめいたエネルギー「魂塗料(ソウルインク)」を炎の様に噴射してバット・ネガラーの元まで急上昇していくカラーズは、彼女が翼から放った無数の青黒い雨の様な針を全身から噴射する魂塗料の炎で焼き尽くし、バット・ネガラーの真正面まで来ると手刀を作った左手にその炎を集めて一閃。

 

バット・ネガラーの身体に大きな白色の裂傷を作り、片腕の翼の大部分を焼き尽くす様に浄化する事に成功したカラーズは、落下しそうになった彼女の腕を掴み、更に空高く上昇していく。

 

「ボクは君が紫織を襲おうとした事や、沢山の人々を取り込んだ事は勿論許せない。でも、この形態になって己の怒りを理解した事で、何に一番怒っているのかが分かったよ」

 

『貴方に何が………分かるの…………』

 

「寂しいから、悲しいからって……何時までも自分の殻に閉じ籠ろうとしている事だ!」

 

『……!?』

 

「例え、どれだけ辛く苦しい事があって、悲しみや絶望の底に沈んでいたとしても……!何時かは必ず、その気持ちが晴れる時が来る物さ。この空の様に!」

 

そして怒りという感情の先に見つけた、バット・ネガラーの魂を元の人間へ戻す為の希望。

 

それの切っ掛けとなる言葉をカラーズが叫ぶと同時に雨雲を突き抜けるだけでなく、そのまま空を覆う全ての雨雲を全身のラインから噴射した炎で吹き飛ばし、雲一つ無い太陽の煌めく青空をバット・ネガラーに見せつける。

 

『何て……綺麗な空………!』

 

「そうさ。雨上がりの空は……名画に匹敵するほど美しい。君に必要だったのは、顔を上げて前へと進み、周りを見る事さ。それでも寂しくて辛いなら……ボク達が隣にいるよ」

 

太陽の光に照らされながら、地上へと戻ってくる二人。極限の怒りを感じたが故に、物事を冷静に見る事が出来たカラーズの心からの説得は、確実にバット・ネガラーへと届いたのか、彼女がもう暴れ回る事は無かった。

 

『馬鹿ね……私ったら……世界に一人ぼっちみたいに、思い込んじゃって……』

 

「でも、もう君は一人じゃない事が分かっただろう?」

 

『ええ。だから後は……お願い』

 

「君の歪んだ魂色、悲しみや絶望……改めて、ボクの炎で焼き尽くすよ」

 

憑き物が落ちた様な顔つきのバット・ネガラーは、全てをカラーズに委ねて両腕を広げる。

 

それに応じたカラーズも本当の意味で彼女を救う為、ドライバーに装填されているレッドカラーズリライントペンのスイッチを押してから、ホワイトカラーズリライントペンの方のスイッチを2回押す。

 

『MIX COLORS BREAK!』

 

「カラーズブレイク・レッド!」

 

『ありがとう……私を止めてくれて……仮面ライダー』

 

必殺技の発動を告げる電子音声と共に、身体を走るラインから噴き出した最大火力の魂塗料による炎を全身に纏うと、そこから強烈な掌底「カラーズブレイク・レッド」を放つ。

 

その直撃により、バット・ネガラーは全身を炎に包まれた後に爆発。バット・ネガラーを形成していた殆どの魂塗料は蒸発するが、僅かに残った普通の青色になった魂塗料はカラーズがホルダーから取り出した二本目の透明なリライントペンへ取り込まれる。

 

そして、バット・ネガラーだった女性は気を失っているものの、変身を解除した色希にしっかりと受け止められていた。

 

「アートショップ月城で待っているよ……君が本当の意味で幸せになる為に……」

 

そんな風に囁きながら、色希がホワイトカラーズリライントペンを絵を描く様に振るえば、バット・ネガラーだった時に彼女が取り込んだ人々が次々と戻って来る。

 

そして色希は、取り込まれた人々が全員戻って来たのを確認した後、その女性をカラーズチェイサーに乗せてアートショップ月城へ戻るのだが、彼女を救うのに必死だったせいで紫織に約束とは別の意味で叱られてしまうのは、また別の話である。

 

 

 

 

 

 

 

「ゴールディーの言っていた通り、面白い芸術ですね。仮面ライダーカラーズは」

 

「アハッ☆シルエスまで、気に入ったの?マジで面白いんだね、その仮面ライダーって奴☆」

 

「そうですよ。なので次は、貴女の番です……ロズヴィー」

 

「大丈夫大丈夫☆ネガラーなら、もう作っちゃってるから☆」

 

『SCORPION……!』

 

そんな戦いを含めた一連の様子を、ビルの屋上から観察していた銀色ドレスの美女。

 

あの金髪金眼の青年の言う通りだと感心していると、いつの間にか隣に銅色の髪と目をしたギャル風な服装の美少女が現れ、言葉を交わす。

 

その手に幾つものネガラーリライントペンを持ち、その内の一本を起動しながら、その身に銅色の狼めいた女戦士の姿を浮かばせて。

 

 

仮面ライダーカラーズ……染谷色希の戦いは、まだまだ始まったばかりなのである……!




如何だったでしょうか?今回も、予定より大幅に文字数が増えてしまい、個人的には色々詰め込み過ぎた感が拭えません……次はもっと精進したい所です。

ネガラーがどういうメカニズムなのか、色希は認識してるらしいネガラーを生み出す存在「歪色衆」(名前だけなら前回チラッと出てます)の更なる幹部であろうキャラ二人、そしてカラーズのライダーシリーズで言う所の「フォームチェンジ」。

これらを一気にやった訳なんですが、果たして皆さんに伝わってるかどうかが心配ですね(汗)因みに、カラード・リミックスは「カラーズ・アンド・リライントペン・ツインミックス」の略です(長い)

兎に角、次回からも頑張ってカラーズを書いていきたいなぁという気持ちに変わりはありません!なので、是非とも皆様の感想・アドバイス・誤字脱字などを待っています!

それでは、次の更新をお楽しみに!蒼ニ・スールでした!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。