王牙に選ばれし者   作:R.N.

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2話

 

 

 

 

「ハァ……ハァ……ま、待ってよマスター…」

 

鬼太郎を抱え、俺は布多天神社へと走っている。まなちゃんもいるから流石にペースは落としているが、あまり悠長にしてる暇はない。

道中で親父さんから詳しい話を聞いた。

まなちゃんからの手紙を受けとり、彼女と共に渋谷へ赴いた鬼太郎は、今回の吸血木騒動の元凶であるのびあがりと対峙。

一度は木にされてしまうも、持ち前の生命力で自力で復活。

そして二度目の戦闘では、まなちゃんの手助けもあり、無事のびあがりの撃破に成功。木にされた人々は、全員無事元に戻った。

しかしその直後、何者かが放った逆五芒星の矢が鬼太郎の背中を貫いた。

 

「一体誰が…」

 

「わからん…。しかし、鬼太郎の妖怪アンテナが反応しなかったと言うことは、相手は気配を消す力に長けておるはずじゃ」

 

「それはまた…面倒な相手だな…」

 

そうこうしてるうちに、なんとか目的地である神社に到着した。

この布多天神社は、観光地や地域の散歩スポットとして多くの人間たちから愛されている。

しかしその本殿の奥には、妖怪たちの棲家『ゲゲゲの森』への入り口が存在する場所でもある。

 

 

「みんな!いるか!?」

 

「誰か来てくれ!鬼太郎が大変なんじゃ!」

 

神社の奥の高木から、二つの影がこちらに向かってくるのが見えた。

現れたのは着物を着た老婆と、金の文字が書かれた前掛けと、簑を着込んだ老爺。

砂かけ婆と子泣き爺だ。

 

「鬼太郎!」

 

「どうしたんじゃ!?」

 

「話は後じゃ!」

 

「傷は回復させてる。急いで鬼太郎の家まで」

 

「よしわかった!」

 

背負っていた鬼太郎を砂かけと子泣きに預ける。

 

「ここまで連れてきてくれてありがとね〜。ハイ握手握手〜」

 

「え、えぇっ?」

 

一方、空飛ぶ布の妖怪一反木綿が、まなちゃんにお礼がわりの握手をしている。

 

「あんた手がシルクんごたスベスベしもるとね〜」

 

「一反木綿、うちのお客さんにセクハラはやめてくれるかな?」

 

また悪い癖が出たか。流石にセクハラを黙認はできない。

 

「じょ、冗談ばい。あんたも頭が硬かねぇ〜」

 

文字通り布みたいにぺらぺらな頭の君に言われたくないけどね。

 

「この色ボケふんどし!ほら行くぞ!」

 

「ふんどしってあんた!ちょちょ待たんね〜!」

 

「あとは頼む!」

 

鬼太郎を抱えた砂かけと子泣きの後を追う一反木綿。一同は森の中へと入っていく。

 

「え、ちょっと待ってよ!」

 

その後をまなちゃんは追う。

 

「あれ?」

 

しかしすでに鬼太郎たちの姿はなかった。

まなちゃんは困惑しているが、これ以上は無駄だろう。

 

「残念だけど、ここから先は普通の人間は入ることはできない」

 

一応俺は入ることができるが、こんな夜中にまなちゃんを一人にさせるわけにもいかない。

鬼太郎のことは、親父さんや砂かけたちに任せておけば大丈夫のはずだ。

 

「今日はもう遅い。俺が家まで送るよ」

 

「…わかった」

 

少し不満げだけど、納得はしてくれたみたいだ。

俺はまなちゃんを連れて神社を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰りの道中、まなちゃんの表情は暗いままだった。

 

「鬼太郎…大丈夫かな…」

 

やはり鬼太郎のことが気がかりのようだ。無理もない、突然自分の目の前で射抜かれて意識を失ったのだ。トラウマになっているかもしれない。

今の俺にできるのは彼女を不安にさせないことだけだ。

 

「まなちゃんが心配することはないよ。彼は死んでも死なないから」

 

今俺ができることは、彼女の不安を取り除くことだけだ。

 

「ん?どうしたの、まなちゃん?」

 

「マスターって、前から鬼太郎や妖怪と知り合いだったんだよね?」

 

やっぱりそのことか…。まさかこんな形で秘密を知られることになるとは思ってなかったけど、この際いろいろ教える必要があるかもしれない。年相応に好奇心旺盛で、正義感の強いこの子の身の安全のためにも。

 

「うん、君がまだ小さい頃からの友人だよ」

 

彼には返しきれない恩がある。こんな形で死なれては困るんだ。

 

「そうなんだ…」

 

「黙っててごめんね」

 

「ううん、いいの。マスターが何か隠してるのは、前からわかってたし」

 

この前口を滑らせたあたりから、やはり勘付かれてはいたようだ。

 

「ていうか、マスターのあの姿ってなんなの?」

 

あの姿……あぁ、お松のことか。一応これも話したほうがいいか。

 

「あれはお松。幻魔っていう、普通より強い力を持った妖怪なんだ」

 

「幻魔?」

 

「うん。この腕輪で、幻魔を俺の体に憑依させることができるんだ」

 

俺はまなちゃんに腕につけた腕輪を見せる。彼女は興味深そうに腕輪を見つめる。

 

「王牙封珠鏡。これを使って、まあ人助けみたいなことをしてるんだ」

 

「もしかしてマスター、結構すごい人だったりするの?」

 

「さあ、それはどうだろうね?」

 

これでもそれなりに大勢の人を助けたと思っている。感謝されることもあったが、それ以上に多くの恨みを買ってきた。自分のやっていることが正しいのかはわからないが、今はこれが俺の在り方なんだ。

 

「俺が妖怪の仲間だと知って、怖くなったりした?」

 

実際うちの喫茶店は、夜になると大勢の妖怪が来る。もしかしたら、もう店には来たくないかもしれない。そう思っていたが、まなちゃんの俺に向ける視線には、嫌悪感を一切感じない。

 

「ううん…怖くないよ。だって、マスターはマスターだから!」

 

まなちゃん…。

 

「その代わり、隠し事してた罰として、1週間コーヒー代タダにしてよね!」

 

前言撤回しよう。この子は俺が思ってる以上に逞しく、強かな子だ。

 

「……まなちゃんには敵わないな。いいよ、パンケーキもサービスする」

 

「やった!その言葉忘れないでよね!」

 

妖怪と関わりを持った以上、彼女はもう普通の日常からかけ離れてしまう。

願わくば、彼女が平穏に暮らせるように…見守ることにしよう。

 

 

 

 

 

 

カラン、コロン、カラン、コロン

 

翌日、開店の準備をしていると、聞き馴染みのある音が響いてくる。

外を見れば、そこには鬼太郎と親父さんがいた。

 

「鬼太郎!傷はもういいのか?」

 

「心配かけて、すまない」

 

「傷の方はもう大丈夫じゃよ。お主のおかげでな」

 

「いや、とにかく無事で何よりだ」

 

一時はどうなるかと思ったが、よかった。俺は鬼太郎親子を招き入れる。

するとキタロウの背後に誰か来た。

赤いワンピースに紫色の髪の綺麗な女性。

鬼太郎の仲間の一人、猫娘だ。

 

「猫娘、君もいたのか」

 

「まぁね。マスター、ミルク頂戴。あと鰹節も」

 

「いいよ」

 

俺は猫娘にミルクと一緒に飾った鰹節を出す。

猫の妖怪らしく、相変わらずこれが好きな模様だ。

 

「それで、お前を打った相手については何かわかったのか?」

 

あの逆五芒星の矢を放った相手。確実に鬼太郎を仕留めようとしていることは確かだ。もし向こうが語ろうがまだ生きていると知れば、また仕掛けてくるかもしれない。早急に手を打つ必要がある。

 

「いや、まだなにも…。姿も見てないから、見つけるのは困難かもしれない…」

 

妖気を感知することができる鬼太郎がここまでいうのだ。相手は相当厄介な奴らしい。

 

「…だから、協力してくれると助かる」

 

「わしからも頼む。お主の力が頼りじゃ」

 

「いいよ、任せといて」

 

鬼太郎からの頼み事だ。断る理由などない。

すると鰹節を食べ終えた猫娘が、席を立とうとする。

 

「どこに行くの?」

 

「鬼太郎を助けた人間のところ…」

 

「まなちゃんに?何か気になるのかな?」

 

「別に……」

 

あの顔…興味なさそうに見えて、鬼太郎に近づく女が気になると言った感じか…。

鬼太郎もそうだけど、彼女も本当に素直じゃない。

 

「じゃあ、僕も行くとするよ」

 

「鬼太郎、ちゃんとまなちゃんにお礼するんだぞ。あの子がいなかったら危なかったんだからな」

 

「わかってる」

 

「ちゃんと言えるのかな?君は口下手で素直じゃないから」

 

「余計なお世話だよ…」

 

「安心せい。ワシの方からしっかり言いつけておくわい」

 

親父さんがそう言ったところで、鬼太郎たちは店を後にした。

本当に、なんであの性格で人助けしようと思ったのやら…。

 

 

 

 

 

 

 

日が暮れた頃。

洗い物をしていると、うちの店に一人の男が入ってきた。この悪臭は…間違いない。

 

「よう、マスター。繁盛してるかい?」

 

「ねずみ男か…あいにく今日は残飯はない…よ…?」

 

 

ねずみ男。鬼太郎の仲間の一人だが、金に汚く、いつも鬼太郎を裏切っては痛い目を見ている半妖だ。しかしその姿に思わず手を止めてしまった。

いつもの不潔なボロ布ではなく、派手なデザインのスーツ。ねずみ男にはまるで似合ってない服装だった。

 

「お前、またせこい商売でも始めたのか?」

 

「せこいなんてまた人聞きの悪い!ちょーっとご縁があってアイドル会社を買い取ったのよ」

 

ものすごく怪しいな…。普段はゴミ箱を漁って飢えを凌いでいるこいつに、そんな大金がある訳がない。

こいつの羽振りがいい時は、大抵裏で何か良からぬことをやっている。その度にこっちはその尻拭いをするのだから迷惑な話だ。

今回の件も、おそらく裏で糸を引いてる妖怪がいる可能性が高い。

 

「で?ここにいた理由は?飯をたかりにきたわじゃないんだろ?」

 

「別にぃ。ただ、いつも恵んでもらってるお礼にと思ってさぁ」

 

そういうと、ねずみ男は懐から一枚の紙を取り出し、俺に渡した。

 

「これは?」

 

「今大ブレイク中のアイドル、電池組のチケット。販売直後に1分で完売した超レアモノだぜ?たまたま手元に一枚だけ残ったからやるよ」

 

「ふぅん…」

 

どうにもきな臭い…。

いつもならこんなあからさまな罠に引っかかるわけないのだが、背後にいる輩を放っておくわけにもいかないしな…。

 

「ま、その好意は素直に受け取っておくとするか」

 

「へへっ、毎度あり」

 

さて、鬼が出るか蛇が出るか……運試しだな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来たる当日。その電池組というアイドルのコンサートライブが行われる中央ドームに来ていた。

ドームには5万人もの人が訪れており、長蛇の列となっている。

こんなに人が集まるとは、電池組とは相当人気なのか

 

「あれ?タチバナのマスターじゃん?」

 

すると隣の少年に声をかけられた。

彼は確か…まなちゃんがよく愚痴ってた少年…。確か…。

 

「蒼馬くんか…。君も来てたのか」

 

「おう!弟と一緒にな」

 

蒼馬くんの隣には弟くんがいた。

 

「なしても意外だな!マスターもアイドルに興味があったなんて」

 

「まぁ、ちょっとね…」

 

不味いな…。

俺の予想が正しければ、きっとこのライブ開始直後に何かが起こるはずだ。彼らだけでもなんとか避難させたいが…。

 

「参ったな…」

 

ライブが始まる前に脱出経路を確保しようと行動したが、なんと主要な出入り口は全て塞がれており、外からも内からも出入りが不可能だった。

ねずみ男の仕業か…。これでは観客全員を逃すことはできない。

今できることは相手が姿を見せるのを待つことだけだった。

 

 

 

 

 

 

ついに電池組のライブが始まった。

アイドルたちの登場により、会場の盛り上がりは最高潮に達し、ドーム中に歓声が響き渡っている。

しかし、そこで問題が発生した。

ドームの照明が突然消えたのだ。観客達が困惑する中で、俺はある影を捉えた。

 

電池組の三人の背後にある巨大な影。

 

「秘技!霊界送り!!」

 

その影は口から大量の妖気の渦を吐き出したのだ。

1番近くにいた電池組、観客たち、そして俺も、その渦に巻き込まれてしまった。

わずかに見えた影の正体。一つしかない目玉に、法衣を着込んだその姿。

 

「お前が黒幕か……見上げ入道…!」

 

黒幕の正体はわかった。あとは

観客たちの悲鳴と共に、俺は渦に飲み込まれた。

 

 

 

 

 

 

「ここは…」

 

気がつくと、見たこともない空間に立っていた。ここが霊界という場所なのか…。よく見ると、大勢の人間たちがそこらじゅうに漂っている。

霊界はこの世でもあの世でもない世界。このままでは永遠に彷徨い続けることになる。

さて、ここから脱出するには、なかなか骨が折れそうだ。

 

「はぁ…ねずみ男め…。戻ったら灸を据えてやらないとな」

 

おそらく王牙を持つ俺を霊界送りにすれば、残る邪魔者は鬼太郎だけ。そう考えているのなら、爪が甘い。

なぜなら、こういう事態にぴったりの幻魔がいるのだから。

 

「憑依!幻魔・義経!!」

 

王牙のダイヤルを六時に合わせる。

 

『六時・義経』

 

「我に力を!!」

 

王牙から妖力が溢れ出し、俺の体を包み込む。

 

「義経、参上」

 

霊界に響き渡る笛の音色と共に、若緑色の髪に、端正な顔つきの男が姿を現した。

 

「ほう…これが見上げ入道の霊界流しの術か…これほどの人間を一度に……興味深いな…」

 

義経は片手で韻を組み、気を集中させる。

義経は知を司る幻魔。その優れた知力で、相手の弱点を見抜くことができる。彼にかかれば、この霊界から脱出することなど造作もない。

義経は空間内に漂う妖力の流れを読み取り、その抜け穴を探し出す。

 

「見えたぞ、ここが出口か」

 

義経はものの数分で、霊界への出入り口を発見した。あとは脱出への糸口を見つけるのみ。

すると、目の前の穴から誰かが入ってきた。義経はその人物を受け止める。

 

「おや?顔見知りのようだな」

 

「義経…!?なぜ貴方がここに…?」

 

入ってきたのは、鬼太郎だった。

彼も見上げ入道の霊界送りによってここへ飛ばされてきたのだ。

 

「我が宿主は、初めからこの事態を予見していたのだ。全ては見上げ入道とねずみ男の卑劣な計画だ」

 

「とにかくここを出ないと。猫娘たちまで霊界送りされれば、もう見上げ入道を止めることはできない」

 

「出口はすでにここにある。先に出るんだ。奇襲攻撃で一気に畳みかけるぞ」

 

「よし!」

 

鬼太郎は先んじて、霊界から脱出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「猫娘さん!!」

 

「くっ…!」

 

霊界お借りされた鬼太郎に変わって見上げ入道と戦っていた猫娘。

しかし、見上げ入道の突風攻撃をモロに受け、地面に早く叩きつけられてしまう。

 

「待て!見上げ入道!」

 

見上げ入道が猫娘を霊界送りにしようとした寸前、霊界から帰還した鬼太郎のリモコン下駄による一撃が、見上げ入道に叩き込まれた。

 

「よく頑張った、猫娘」

 

「もう…遅いよ」

 

鬼太郎の無事を知り、猫娘は安堵した。

 

「なぜだ?霊界送りにしたのに…!?」

 

「僕は、幽霊族の末裔。霊界とは自由に行き来できるんだ」

 

「何ぃ?ならば吸い込んでやるわ!」

 

見上げ入道が大きく息を吸い込む。鬼太郎達は抵抗するが、その吸収力に体が宙に浮き始める。

 

しかしその時、霊界の出口、見上げ入道の死角から義経が飛びかかった。

 

「ハァッ!」

 

「ギャァァァァ!!?」

 

義経は刀で見上げ入道の目を横一閃に斬り裂いた。

斬撃をもろに喰らった見上げ入道は目を抑えて悶絶する。引力がなくなり、鬼太郎たちは無事着地した。

 

「き、貴様何者だ!?」

 

「ふっ…」

 

視界を失った見上げ入道に対し、義経が笑みを浮かべると、その姿を消し、俺の姿に戻った。

時間切れか…。ありがとう義経。

 

「あれ?やあ、まなちゃん。君もいたんだね」

 

「えっ、マスター!?」

 

まさかここにいるとは思ってなかった。いや、彼女の性格を考えればなんとなく説明がつくだろう。

しかし悠長に話している余裕はなさそうだ。奴の目は次第に回復するだろう。倒すなら今しかない

 

「まなちゃん、見上げ入道の弱点はわかる?」

 

「え、うん今目玉のおやじさんに聞いたけど…?」

 

「今がチャンスだ。さあ叫ぶんだ!」

 

俺の言葉に、まなちゃんは気合を入れ、鬼太郎の横に立つ。

 

「見上げ入道見越したりぃーッ!!!」

 

まながその言葉を叫んだ途端、聞いた見上げ入道の体から大量の妖力が溢れ出す。

見上げ入道は人間にこの言葉を言われるとその力を失う。

 

「まなちゃん、お疲れ様じゃったな」

 

「よく頑張ったね」

 

「う、うん…」

 

怖かったはずなのに、本当によくやってくれた。

 

見上げ入道が消えたことで、霊界送りにされた人間たちが全員戻ってきた。

その中には当然、蒼馬くんもいた。

 

「あれ?まな、お前もきてたのかよ?」

 

「バカーッ!」 

 

「はぁ?」

 

蒼馬くんたちも無事に戻ってきて、まなちゃん嬉しそうだ。とにかくこれで、一件落着かな?

 

「よかった…」

 

「よかったじゃないわよ。あんた、なんでねずみ男のこと何も言わなかったのよ?」

 

俺の呟きに対して、猫娘が突っかかってきた。どうやら今回の件について連絡しなかったことが不満のようだ。

まあ確かに、何も言わなかったのはこちらの落ち度かもしれない。 

 

「ごめんね?」

 

「まったく…!迷惑かけたんだから、何かサービスなさいよ」

 

素直に謝罪すれば、彼女はそっぽを向いてそんなことを要求してきた。

やれやれ、まなちゃんにもサービスしないといけないのに、なかなか厳しいなぁ…。

 

 

 

 

 

全員の無事を確認した後、ドームを後にした。

 

「手強い相手じゃった」

 

「そうですね。今回はマスターがいてくれて助かりました」

 

「あんな奴に苦労するなんて、鬼太郎もまだまだね」

 

「でもねこ姉さん、ちょーかっこよかった!」

 

「ね、ねこ姉さん…?そ、そうかなぁ//」

 

そう言ってまなちゃんが猫娘に抱きついた。猫娘もまんざらではないようだ。

俺が霊界にいる間に何があったのかは知らないけど、どうやら懐かれたみたいだな。にしても…。

 

「ねこ姉さんか…ふっw」

 

「な、なによ!」

 

「いや、別にwなにも…w」

 

「わ、笑ってんじゃないわよ!!」

 

「すごい…マスターが笑ってるの初めて見るかも」

 

 

 

そういえばねずみ男のやつ、見上げ入道の後ろ盾を失って…今頃大丈夫なのかな?

 

 

 

 

 

 

一方その頃。

 

「ひぃー!!!助けてくれぇーっ!鬼太郎ーッ!マスターッ!!」

 

今回の件で、アイドル会社の社長やその関係者から袋叩きにあっているねずみ男の叫びは、夜の闇へと消えていった。

 

 

 

 

 




幻魔・義経
並外れた知力を武器にする幻魔。
極めて冷静沈着な性格でどんな窮地にも 自身の知力を遺憾なく発揮し いかなる謎もすぐに解を見つけてしまう。
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