かつて自作した聖杯戦争   作:マジカル赤褐色

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3.5日目 ヤバいやつ集合!
第三十七章 窮地の三度笠


 

「疲れたぁ………」

 

「おつかれさん、明日はまた学校か?」

 

「もうやだ………しんどい………」

 

喫茶店umberの片付けを終わらせた私とセイバーは麗花やアーチャーや幹太さん、その他大勢に別れを告げて帰路についていた。

気がつけばとっくに日が暮れていた。

本来ならもう少し早く帰れたのに、セイバーとアーチャーが最後の最後にとんでもない騒ぎを巻き起こしてくれたのだ。

 

 

 

─────数時間前─────

 

 

 

「アーチャー、そっちぁ終わったか?」

 

「問題ない、こちら側の修繕は大方済ませた。もう少しでこちら側の釘を全て打ち終えるから待っててくれ」

 

「そうかい、苦労したなぁ、ったくもう。………ところでアーチャー、セントーってどういうこった?」

 

「は?」

 

「いや、だから、セントーってどんな意味があんだよって」

 

「知らん。セントーはセントーだ。チョコレートの銘柄と掛けてあるらしくてな。学生時代にそう呼ばれたからそう呼べとセントーが言っていた」

 

「なぁんだ、つまんねぇな」

 

「何がだ?」

 

「いやぁ、恋人同士ってのは、互いに名前を略して呼ぶもんなんだろ?ウルカが言ってたぜ」

 

「ぶ─────っ!!貴様、何を───言って!」

 

「おいバカ!そんな強く釘打っちまったら………!」

 

「あ─────」

 

「あ─────」

 

 

 

──────現在─────

 

 

 

そうして現在に至る。

お前らマジでふざけんなよ。

 

「いやいや、俺のせいじゃねぇぞ、あれは」

 

「あんたも悪いに決まってるじゃない………」

 

おかげでせっかく直した壁がまた崩れてしまい、修理した壁を修理する羽目になった。

板ごと買い替える結末になるとは夢にも思っていなかった。

だんだんアーチャーもトラブルメーカーになってきた気がする。

アーチャーってあぁ見えて案外バカなの?

 

「すっかり暗くなっちまったな。もう夜だぜ」

 

「えぇ。こんな夜に二人で人気のない道を歩くのは、少し心細いわね」

 

umberは山の麓にある喫茶店だ。街へは人気の多く広い道路を通って向かうのだが、一方で私の家まで向かうには山道付近を歩く必要がある。私の家はゴリゴリの山中なので。

当然、人通りはほぼない。

聖杯戦争開催中にこんな場所をうろつけば大変だ。サーヴァントによる襲撃もあり得る話だ。

 

「………っと、そんなこと言ってたら、早速客人のお出ましだぜ?おっかねぇお化けでも出たのかと思えば、【そっちの方の霊】みてぇだな」

 

「──────!!」

 

セイバーに言われて正面を見る。

明かりひとつない山道。目を凝らさないとものが見えない。

 

「──────??」

 

目が向こうの闇を見通せるようになってきた。

そこに居るのは、背の高い大男。

大男の姿はなかなかよくわからない。最初は人かどうかも疑うシルエットだった。

だが、暗闇に慣れてから見えた。

毛皮のコートを羽織った男で、その下に、貴族服のようなものを着ている。

まぁ、時期は冬寄りではあるが、あまりにも厚手すぎる。

その着こなしは、あまりにも時代錯誤。

数百年前の騎士かと思うような出で立ち。

それは間違いない、サーヴァントの姿だ。

 

「セイバー、どうするの?」

 

「付近にマスターがいねぇな。どっかに隠れてんのか、あのサーヴァントがマスターと別行動してんのか。どっちかだろうな」

 

「突破方法はある?」

 

「ねぇよ。正面から突っ切るぜ。まぁ、 まずは挨拶からだよ」

 

意外に頼もしくも、セイバーは武器を握ることもなくまっすぐ男の方へと歩み寄る。

男の表情はわからない。けれど、若干意外そうな反応をしていたのが身体のブレから伝わる。

いつ射撃されても躱せるような凄まじい警戒ぶりだったが、一瞬それが緩んでいるのを私は見逃さなかった。

 

「よぉ!こんなところに何の用だ?手前サーヴァントだろう?俺らに用があんだったら、今日のところぁ、引っ込んで貰えねぇか?こちとらぁ、昼から闘いっぱなしでなぁ。できりゃあ、話し合いで終わらせてぇんだ─────」

 

セイバーの言葉が終わる前に男はゆっくりと手を伸ばす。

瞬間、男の背後から生まれた目映い青色の炎が、悪魔の腕となってセイバーに飛来してきた。

 

「づっ、おわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「セイバー!!!」

 

正面で蒼白い炎を伴って大爆発が起きた。

爆風で自分の服がたなびき、木々の枝が大きく揺れる。

煙が止んだあと、そこに三度笠一つ。セイバーは無事だ。その手には何度見ても美しい、まっさらな刀が握られていた。

 

「話し合おうぜ、つってんだろ?そっちが俺ん話聞いてくれるまで、次にゃあ、一生入れねぇよ」

 

この頑固者、それは話し合いたいときの姿勢ではないだろう。

 

「─────対話の余地はない。停戦は不能だ。おれの前に現れた時点で、貴様らに次の段階への決定権は無い」

 

男が木陰から姿を現す。

男は、凍えているかのような青白い顔色で、それでいて燃え盛る炎を思わせる紅い瞳をしていた。

身体は大きいし、顔には何百年にも及ぶような苦労を重ねたと見られるような隈が見られるが、それはなんとも若々しい美貌。

その美形な骨格から出るとは思えないような低く重い声が、聞いているだけで私に限りなく威圧感を与えてくる。

男の手には巨大な鉈が握られていた。

 

「手前、セイバー………か?」

 

「2人目のセイバー!?」

 

アーチャーはたしか、麗花のアーチャーと、晴燕寺先輩のアーチャーの二人。

つまり、セイバーも私のセイバー以外にももう一人…………?

でも、セイバーは炎を飛び道具として出すようなものなのか?セイバーとは、剣士のサーヴァントとして呼ばれるのではないのか?

まぁ、そこに刀鍛冶のセイバーという例外中の例外があるが。

 

「─────死ぬがいい」

 

容赦のない炎の連射。炎は不思議なことに、怪物の手のような形をしていた。

5本の指があって、鋭い爪がある。もちろんそれは見ただけの印象にすぎないのだが、どうにも形がそれにしか見えない。

しかし、歴史通にはこの現象がわからない。

腕の形をした炎を放つ、狩人のような貴族のような、の鉈使いの剣士。

心当たりがない。そんな人物に覚えがない。私の知識にも限度がある。もしかしたら私でも知らないようなマイナーな英雄なのかもしれないが、そうでないとしたら、そもそも彼は歴史上の人物ではないのか?

 

「伝説の英霊………といったところか」

 

「手前もそう思うか、ギンコ。あぁ、そうだ、こりゃあ、たまげたもんだ。神霊のサーヴァントに出遭うたぁ、つくづくツイてねぇなぁ、俺らぁ」

 

しん………れい………?

 

「神霊ってのはホンモンの神サマを下ろした英霊だ。サーヴァントの上位互換ってやつだな。普通は喚べねぇって聞いているが、それはそれってコトよ」

 

ちょ、普通は喚べないサーヴァント………?

え?でも、スサノオ………アーチャーは、神の一部に含まれるんじゃ?堕ちた神だから?

 

「ったくよぉ、手前のマスター、どうやって神霊なんて喚びやがった。見るにそりゃあ、ただの神サマとかの霊基じゃねぇだろ」

 

「────おれの霊基は、精神性の似通ったこの男の身体を依代にしたものだ。貴様の言うように、そのままではおれのような神霊は召喚できない。だが、神を降ろす器があれば話は別だ。おれのご当主が用意したわけではないが────聖杯から支給されているのなら都合が良い。こうして、おれのようなくだらん神霊も、こうして貴様らの戦いに巻き込まれている」

 

「なるほどなぁ。俺も手前みてぇなタイプになりかけるところだったんだよ。俺もあの剣が打てなかったら、ただの優れた刀鍛冶として、依代がねぇと喚べなかったかもなぁ」

 

「そうか。ところで貴様、背後は見たか?」

 

男は嘲るように。

 

「あぁん?」

 

セイバーが振り向く。振り向いたセイバー顔を見て私も後ろを向く。

 

─────正面から炎の腕!!

 

「………っ手前、ざっけんなぁ!!」

 

すかさずセイバーが前に入って防いでくれた。

しかし、攻撃は止まない。

 

「─────上だ」

 

男がその大柄な身体では無理だろうという高さに飛び上がったかと思えば、鉈を振り下ろしてこちらに飛び掛かってきた。

的確にも、背後の攻撃を受けるのに精一杯だったセイバーの隙をついて、襲いかかってきたのだ。

 

「───っ!…………セイバー!!」

 

「─────じっ、えぇぁぁ!!」

 

セイバーはなんとか弾くのに間に合った。

 

地面に着地したら、男は鉈を目にも留まらぬ速度でブン回してきた。

しかし、千の攻撃その一閃一閃には大振りのものは見られず、すべてが人体の急所を狙った的確な攻撃だった。

刀鍛冶のセイバーには、人智を越えたこの奥義を防ぐ術はない。

 

─────だが、

 

「──────ッ!!」

 

「で、や───あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

セイバーはその攻撃をすべて弾き、逆に男の方を吹き飛ばした。

ブレーキを掛けたものの、男は大幅に距離を離されることになった。

 

「貴様─────」

 

「はぁん、わっかりやすいんだよ、手前の剣はよぉ」

 

「馬鹿な………おれの剣が、読みきられる………だと?」

 

「手前の精神状態から次の攻撃が見えるってもんだ。確かに手前の剣を見んのはちぃとばかり苦だ。だが、通った技でもねぇし、手前の生き方からバレバレなんだよ」

 

セイバーは追い詰められていたはずが、逆にセイバー側が男を嘲る立場になった。

 

「俺ぁ一生を掛けて焔の中に宿業を見据えてきた。生涯を費やして釜戸の中にてめぇを見据えてきた。てめぇを識り、てめぇを悟った俺の「業の目」は、手前らの因果(コト)すら読んじまう。俺と長く対峙してると、こうやって身バレが起きるんだよ」

 

そうか、だからセイバーは一瞬でアーチャーの真名を看破したのか。その業の目とやらで相手の心に潜む、絶対に書き消すことのできない因果、起源。それを相手と長い間対峙したり、対話したりすることで読み取ることができる…………

 

「刀鍛冶ってのはどの釜戸だろうがどの金鎚だろうが、そこに鉄と火がありゃあ同じ刀を作る。そこに手前っていう(かまど)があるのに、因果()が見えねぇワケがねぇだろうが。手前の炎からは思えねぇような吹雪だったな。一歩踏み間違えりゃあ、俺も手前みてぇに心まで氷漬けになるところだったぜ」

 

こ、氷…………セイバーが見た(セカイ)は雪と氷に覆われた世界だったそうだ。彼の放つ灼熱とはワケが違う。どういうコトだろうか。極寒世界の住人ような厚手の服装。それに反する灼熱の炎。それにさらに矛盾する白い息。

この世の現象と思えるようなものか、あるいはそんなものは有り得ないのか。

 

「────貴様、それは」

 

「まぁ、嫌われてもしゃあねぇよなぁ。手前にとって、一番触れられたかねぇ黒歴史に触れられたんだからな。それも敵に。」

 

「────おれの魂を侮辱するか」

 

────男の空気が一変した気がした。

なるほど氷とはよく例えた。ほんとうに身も心も凍えてしまいそうな圧を感じる。

一目で激昂しているのがわかる。

絶叫もしていない。ただその目付きの悪い瞳でセイバーを睨めつけている。

 

「────手前の器じゃあねぇんだろう、神サマよぉ?あいにくながら器の人間が邪魔して手前の因果にゃあ触れられなかったが、その器の記憶に触れられただけでキレなくてもいいんじゃねぇのか?」

 

「────オオオオオオオオォォォォ!!」

 

いや、どう見てもぶちギレてるじゃん!?

 

「────貴様、その眼で何を見た!!」

 

「やっべぇ怒っちまったぁ!?」

 

何してるんだと言いそうになったがそんな場合じゃなかった。

男の振り下ろした鉈がセイバーを直撃しかけた。

 

「ぶわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

地面に派手な亀裂が入り込み、セイバーが吹き飛ばされる。

セイバーがふっとばされたライン上に地面が崩壊していた。まるでブルドーザーでカーレースでもしたのかと思うほどの亀裂。

 

「─────フゥ……………」

 

白い息は獣の唸りに見える。そこに在るのは鬼の形相。

彼には私の姿は見えない。見えているのはそこの三度笠だけ。

だから私が襲われる可能性は皆無だとわかっている。わかっているのに、あまりの威圧感に逃げ出したくなる。これをモロに受けているセイバーに恐れというものはないのだろうか。

 

「─────────」

 

男は何処からか、黒い布のような物を取り出した。

それを派手に一回振り回すと、男が消滅した。

 

「消えた!?」

 

「いや、気配はあんな。見えなくなっただけか?」

 

「─────オオッ!!!」

 

「汚ねぇ手ぇ使いやがってチクショウ!」

 

背後に刀を振りかざすセイバー。全く見えない相手の気配を察知したのか。

見えない相手はほんとうにどこに居るのかわからない。

けれど、見たところ妨害できているのは視界だけのようだ。見えなくなっただけで、確かにそこに居るだろう場所だけ肉体が邪魔して気流の流れが変わっているし、足音はするし、鉈を振るう瞬間にも風圧は感じる。

英霊としての能力か。姿を消す布…………?

 

「─────死ねぇい!!」

 

「クソッタレ………!────明神斬正宗(みょうじんぎりまさむね)!」

 

セイバーの刀が紅に光りだす。

セイバーはそれを両手で掴んで、正面に勢いよく振り下ろした。

 

「吹っ飛びやがれぇぇ!!」

 

セイバーの正面で巨大な火柱が上がった。

今の強烈な一撃で紅の刀は砕けた。

 

「まだそんな強力な刀があったの?」

 

「俺の剣は無銘でも強ぇが、テキトーに銘だけ入れれば真名解放した宝具みたいなもんだよ。一度焼き入れた銘は二度と他の剣には入れれないけどな」

 

あの、みょーじんぎりまさむねってそういうことだったのか。その場しのぎの名前でただの宝具を超強力な宝具へと昇華させるための。

そこに正宗という自分の真名を焼き入れるのはアホだからか、それとも刀鍛冶としての義務的な部分なのか。

 

「─────何処を見ている?」

 

しかし。

 

「は?」

 

その渾身の一撃はまるで命中していなかった。背後に回ってきた男が姿を現した。

 

「セイバー!!」

 

「しまっ……………」

 

「おれの槍で貫けぬ物はない。貴様の剣に斬れぬ物が無いのと同様に」

 

下に巨大な影が見えた。

長い…………細長い…………セイバーの刀よりもずっとずっと長い物体の影。

下からソレはせりあがる。

黒い影から浮上してきた白い姿。

見た目は東京スカイツリーによく似ていた。

それは、長い、大きい、そして美しい、白い鋼鉄の長槍だった。

男はその槍の持ち手を握り締めると振り絞る弓のようにその重そうな大型の槍を軽々と引いてしまう。

相当な重量、あるいは気合いか。男の立つ地面が陥没した。

男は頭に鍔の広い帽子を被っていた。その黒い色味、ついさっきの布によく似ている。

 

(─────あの帽子を被ると、姿が見えなくなる………?)

 

「────打ち砕け…………おれの槍!!」

 

巨大な隕石をも打ち砕くだろうその凶器は男の雄叫びと共に容赦なくセイバーの細身の中心を穿った。

 

「ど、わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

さらになんと、その槍はセイバーを串刺しにするまでもなく、セイバーを遥か彼方へと吹き飛ばしたのだ。

 

「セイバー!!!!」

 

ともあれ致命傷なのは確か。あの武器が槍なのは間違いない。吹っ飛んだという結果はともかく、あんなもので刺されたらサーヴァントですら生きていられるかどうか。

 

あわててセイバーの吹き飛んだ方向へと走り出す。

 

「────待て、女」

 

「────!!」

 

止まりたくない、止まってはいけない。

なのに、私の身体は男の声と同時に停止してしまった。

身体がなぜか動かない。非科学的な力が働いているわけでもない、物理的に停止したわけでもない。

なのになぜかこの身体は男の言うことに逆らってくれない。

 

「─────貴様、あの男の主か」

 

「─────だから、どうしたって」

 

「─────そこに居ろ。貴様を生かす訳には行かん。サーヴァントを失った魔術師に、生きる資格など無い」

 

男はその槍で私を貫くのかと思えば、空中に炎の腕を出現させた。私を焼き殺す気か。

 

「逃げろ、ギンコぉ…………!!ソイツぁ、どこぞやの神サマだが、その身体は、変な怪物だ………!」

 

「怪物………?身体は怪物で心は神どういうこと!?」

 

「そのサーヴァントは、てめぇだけじゃどうにもならねぇ…………だからテキトーな、怪物の身体を借りて…………無理矢理サーヴァントになっているんだよ!捕まったら何をされるか…………わかんねぇぞ!」

 

セイバーが辛そうに呼び掛ける。

 

「くっ……………動いてよ…………!」

 

やっと自分を動かしてくれない足枷の正体を知った。恐怖で足がすくんでいるのか。

あぁ。あんなものを目の前で見せられたらそりゃあ逃げることも怖くてできない。

怖がることもできない。

 

「ギンコ…………!!」

 

「くっ……………!!」

 

「その(ねつ)、有り難く受け取らせて貰う」

 

男の背後から炎が放たれる。

見ているだけで目が潰れそうだ。

ましてこんな至近距離にまで来たら、燃え尽きてしまいそうだ。

人間の私にはどうしようもない。サーヴァントに勝つことはできない。

セイバーが動けないこの状況で、私が助かる術などありはしない。

 

「あ────あ────」

 

絶対の死を察知して生き物としての本能が恐怖を打ち砕いた。

だが、気がつけば、炎の腕はもう、私が今から動いても間に合わない大きさだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

塞き止めろ(ポルトス)!!」

 

ただ─────

 

「……………!?」

 

「何者だ─────!!」

 

ひとつだけ助かったことがあるとするなら。

 

「大丈夫かい?今、助けるから!」

 

「え!?ちょ、誰!?」

 

偶然にも、そこをセイバー以外のサーヴァントが通りかかったことだろうか。

 

「ちょっと、セイバーは!!」

 

事態がつかめないまま、とりあえず真っ先に考えたことを口にした。

 

「あぁ、そっちはマスターのが運んでくれている。ほら」

 

やっとあの炎の眩しさから解放されて目が見えるようになった。

その服は赤銅色。まるでフランスの銃士のような服装。というか、銃士。

 

そして、下を見下ろせば、そこにはこちらを見つめているあの男と─────

 

「あれ?あの人って…………」

 

「ライダーく~ん!大成功ね!」

 

「あぁ、なんとか間に合ったな、エインス!」

 

セイバーを抱えて私たちに付いてきている1人。それは、瑠璃色の髪に銀のメッシュが入った、あのめっちゃ綺麗な人だった。




円堂 銀子(えんどう ぎんこ)

身長 159cm
体重 47kg
サーヴァント 岡崎正宗(非正式セイバー)
触媒 無し(非正式なので触媒は不要)
魔術 使用不可
令呪 3重の六角形
所属 蝦碑市立琴女高等学校 2年3組
イメージCV:咲々木瞳さん


なんの理由(ワケ)もなく聖杯戦争に巻き込まれた一般人。
強いて言えばバイトの帰り道、非正式キャスターのマスター、蓋折杏莉に襲われたことぐらい。襲われている最中に非正式セイバーと縁が繋がり、自身のサーヴァントと契約することに成功し、逃げられない儀式からなんとか逃げようと尽力することになる。白髪眼鏡の、地味で色気ない見た目の娘であり、成績もいたって普通。
元薙刀部で全国のトップに君臨したといういきなり人並み外れた業績を持っている。
両親とはすでに死別しており現在は山奥の実家で薪を割るような田舎者の一人暮らし。公立高校で少しでも学費を減らし、バイトしながらなんとか食い繋いでいるスレスレの人間。もちろん大学に進学する余裕は存在しないので高校を卒業したら就職するらしい。
小さい頃から実家のある山で育って来ているため、謎に自然界知識が豊富で、獣のような妙に優れた鋭い感覚を持っている。
大の歴史好きで、魔術師でもない、聖杯戦争の対策もしていない一般人でありながら魔術師並みのキレでサーヴァントの真名を看破したりするというわりと出来るやつ。
薙刀を持ったところで魔術師には敵うはずがないのだが………どういう理屈か、空間を立体的に自由自在に移動するという優れた身体能力を発揮することがある。銀子自身から無意識のうちに起こり、時々並みの魔術師を素手で圧倒することがある。
如何にしてそのような優れた能力を得たのか、現時点では謎に包まれている。
基本的には根暗で人当たりがあまり良くないが、世渡り上手というのか、意外と友達は少なくない。

項目追加版 現在登場している中で好きなサーヴァントは?(文字数の都合により、名称略の場合あり)

  • 岡崎正宗(菅笠のセイバー)
  • 須佐之男命(和服のアーチャー)
  • 貴族服のランサー
  • アイアス(教会のライダー)
  • オベロン・キャスター(妖精王)
  • リアン・キャスター(妖精妃)
  • オベロン・アルカディア(紅いオベロン)
  • 佐々木只三郎(学生服のアサシン)
  • アルクェイド(金髪のバーサーカー)
  • モンゴル風のアーチャー
  • 老人のランサー
  • ダルタニアン(レイピア使いのライダー)
  • 貴族服のキャスター
  • 見えないアサシン
  • メイドのバーサーカー
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