私のディケイドアカデミア   作:課金ドライバー

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合格通知と入学

数日後、相も変わらず地球の本棚で検索しまくっていた荻子に雄英宛の封筒が届いた。

 

「わざわざ送ってきたって事は合格通知だろうね」

 

荻子は豪快にビリビリと封筒を破き、中にあったプロジェクターを丸いテーブルに置く。

 

ネズミ? ……とにかく、哺乳類が何やら喋っていて殆ど聞き流していたが、オールマイトが教師になるという事と、首席という所は聞き取れた。その後何故かプロジェクターは小さな爆発を起こして破損。どうやら機密保持が大好きなようだ。

 

 

 

 


 

やはりオーロラカーテンで雄英のすぐ近くにワープした荻子は、早速困っていた。

 

「どうしよう……迷った……」

 

またもや荻子は方向音痴で迷ってしまう。

1-Aだと思ったら2年B組の教室だったり、校長室だったり、女子更衣室だったりした。

 

「オーロラカーテンを使おうにも座標が分からないし……ん?」

 

「あ」

 

荻子が気配を感じて振り返ると、そこには地球の本棚で偶然知ったオールマイトの本来の姿(トゥルーフォーム)がいた。

 

「あの、雄英の方ですよね?」

 

「あ、あぁ。用務員の八木だよ。何か困った事でもあったのかい?」

 

「……実は迷っちゃって。1-Aってどこか分かりますか?」(……流石はNO.1ヒーローってとこかな? 素性を隠すのはそれなりにできるみたいだね)

 

「あぁ、1-Aならそこを右に曲がってすぐだよ。……とにかく、頑張るんだぞ!」(これすごく心臓に悪い! 今回はボロが出なかったけど、いつかバレるんじゃないかなぁ……)

 

オールマイトは少し緊張していたようで、額に冷や汗をかいていた。荻子はそれを見たが気にせず、お礼をして1-Aに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「す、すいません! 道に迷っちゃって……」

 

荻子がガラガラと勢いよくドアを開けると、1-Aはもぬけの殻で、またもや後ろから気配を感じると、何者かが、ぬっ…と起き上がっていた。

 

「遅いぞ 気那由 荻子。……だが、初回だから大目に見てやる。担任の相澤 消太だ。悪いが時間が無い。これに着替えてグラウンドに向かえ」

 

「あの……」

 

「どうした、気那由」

 

相澤はやや気だるげに荻子の言葉を待つ。

 

「私、極度の方向音痴なので一緒に行っても大丈夫でしょうか?」

 

「……了解だ。ここで待ってるから教室で着替えろ」

 

「ありがとうございます……」

 

 

 


 

 

 

グラウンド

 

「さて、これで全員集まったな。これから個性把握テストを始める」

 

「個性把握テストォォォォ!?」 

 

「入学式は!? ガイダンスは!?」 

 

丸顔のうららかそうな女の子が相澤にそう聞いてくる。

 

「そんな悠長な事はやってられん。さっきも言ったろ?時間は有限だ。それに、雄英の校風は『自由』だ。入学式を踏み倒してもなんら問題はない」

 

だが、それを相澤は一蹴し、折寺中時代に記録した荻子のソフトボール投げの記録を聞いた。

 

「入試の首席は……気那由だったな。中学の時の個性ナシでのソフトボール投げ、何mだった」

 

「んー、そうですね……あまり覚えていないですけど、60はあったはずです」

 

「おいバーコード女、自分の記録ぐらい覚えろアホ。おめぇは68だろ」

 

「あぁ、ありがとね爆豪。相澤先生、こいつの記憶って結構正確なんでまちがいなく68ですね」

 

「……まぁいい。これからお前らには個性アリで体力テストを行ってもらう。気那由のこれからするソフトボール投げはその見本と思えばいい。気那由、円からお前の身体が出なければ何をしても構わん。……どうした、気那由。早くやれ」

 

相澤が荻子の方を見ると、荻子はライドブッカーを開いてうーんと唸っていた。

 

「んー……相澤先生、単純な力技と、ルールの穴を突いたイカサマ紛いの方法…両方計測不能を出せる場合、どっちがいい顔されますかね?」

 

「……そうだな、どうせなら力技で行け。その方が見る時に分かりやすいだろう」

 

「んじゃ、今回はこれかな!」

 

 


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