これ投稿したら寝ます。
Side アリア
私は腕に自信はあるけど、肝心なところでポカをやらかして何時も助けられてばかりだった。
それでついつい「私だけで大丈夫」と言ってしまって組んでくれたメンバーと口喧嘩してしまう。
そんな日々を変えてくれたのがカリサワ ナオヤ。
私のパートナー。
まるで世間知らずの貴族のお坊ちゃんでダメダメ。
色んな二つ名を付けられてバカにされていた。
教官は彼の何を気に入ったのか知らないけどシゴキにシゴいて――そして何だかんだでナオヤはそのシゴキに耐えた。
そして気が付けばアイツは教官の付き添いがあったとは言え、リオレウスを討伐できるぐらいの実力をつけていた。
さらに教官の口添えで私のパートナーになった。
正直言うとありがたかった。
だがどちらかと言うと焦りを覚えていたし、周囲の評価も気になっていた。
自分の言うのもなんだが、私のハンターとしての評価は低い。
対してナオヤはこの頃になると教官のシゴキに耐えきったとされてナタネヤ村や外部のハンター達から注目を集める存在になった。
それに対して私はと言うとハンター達から半ば厄介者扱いになっていた。
そんなだからかついつい対抗心を燃やして、突き放すように接してしまう。
それでも彼は私を見捨てなかった。
なんなのだろうこの男はと思ってしまう。
☆
とうとう日頃のナオヤへの態度が教官の耳に届いて大目玉を食らってしまった。
そしてこうも言われた。
本当は分かってるんじゃないかと。
自分に正直になれと。
私は悩んだ。
悩んだ末に――緊張しながらも告白した。
まるで愛の告白みたいな返事されたけど……
き、気のせいよね?
それに悩んでばかりもいられない。
私は変わらないと。
☆
(やっぱりお礼言うのって照れくさい……)
ナオヤにお礼を言うのがとても照れくさい。
でも少しずつでもいいから変わっていかないとダメだ。
――そりゃムカつく時もあったがまた一人ぼっちになるのが恐かった。見知らぬ世界で一人ぼっちになって、この村の人達に助けられて、そして今はアリアがいて――何だかんだ言ってアリアと一緒に過ごす日々を手放したくなかった。
時折その事を思い出して体が熱くなる。
胸がドキドキする。
これって恋なんだろうかとも思う。
(いけない、いけない……集中しないと――)
などと思いながら採集クエストに集中する。
ハンターと言えば討伐クエスト、それも大型の奴を相手にするイメージがあるがこう言うクエストを中心にこなすハンターも少なくはない。
同じくハンターをやっている今なら分かるが単独で大型種を討伐できる人達が異常なのだ。
中には災害と並んで恐れられる、古龍と呼ばれる存在を単独で討伐したとか言う話もある。
……まあ、リオレウス殺しと呼ばれて恐れられている教官みたいにそう言う人はいるのかもしれない。(その証拠に身を包んでいる装備は全部リオレウス装備だ)
☆
「最近アリア変わったわね」
「やっぱ恋かな?」
「ナオヤって正直どう?」
集会所で同年代の女性ハンターに話しかけられる。
これも教官や、ナオヤの御蔭なんだろう。
同年代の女性ハンター達からは仲が悪かったが、ナオヤへの態度を改めていくウチに自然と仲が以前よりも戻っていった。
私は咄嗟に「そ、そう言うのじゃないわよ」と照れ返しにいった。
「ふーん、そんな顔できるんだー」
「わ、悪い?」
これも照れ返しに言うが――
「今のアリアなら組んでもいいけど、二人の邪魔はしたくないしね」
「そだね」
「まあ困った事があったら助けになるよ」
「え、あ、その――」
もう何て言えば良いのやら分からなかった。
☆
=ナオヤの自宅=
とりあえず私はナオヤの自宅に向かった。
「その、なんか私とナオヤが恋人同士になってるみたい」
お互いにテーブルで夕飯を食べながら本題を切り出す。
「やっぱりそう言う風に思われてるのか……」
と、顔を照れくさそうにしながらナオヤは言った。
「イヤじゃないの?」
「……自分彼女いなかったし、それに――」
「ああ、その、やっぱいい! 急ぎ過ぎはよくない! うん、そうよ!」
「そ、そうか……」
顔を真っ赤にして視線を逸らして思い悩んでいるような様子を見せるナオヤ。
なにこれ?
どういうことなの?
私でいいってことなの?
などと思いながら夕飯を互いに無言のまま食べ続けた。
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