Side 狩澤 ナオヤ
ナタネヤ村の集会所。
「おい坊主、女とつるんで羨ましいね。俺達にもコツを教えてくれよ」
「それとも女と良い格好したいからハンターしたいのか?」
「いるんだよなそう言う奴」
何故かよそのハンター達に絡まれていた。
何かアリアを含めた女性陣とよろしくやっていたのが気にくわなかったのだろう。
一応これでも男たちとも、少なくとも地球で学生やってた頃よりかは男女平等に接しているぞ。
まあそれはともかく今はこの他所様のハンターをどうするかだ。
ガタイや見掛けだけはよくて口先だけは達者な本当にハンターなのかどうか怪しい奴だ。
どうしてそう思うかって?
ハンターをやっている人間は独特の雰囲気みたいなのがある。
それをどう言い表せばいいのか分からない。
強いて言えば勘みたいなもんだ。
まあそれはともかく――
「何よあんたら突然偉そうに」
と、アリアのこの言葉を筆頭にこの村のハンター達が臨戦態勢に入る。
ハンターと言うのはバリバリの武道派だ。
採集系などの副次的な依頼をこなすハンターですら小型のモンスター、ランポスなどは倒し、最悪大型モンスターを撃退出来る、逃げおおせるぐらいの実力は持っている。
教官曰く、大自然は人間の都合など知った事ではないとの事だ。
「大体なによ偉そうに!?」
「小娘が調子に乗って講釈垂れてんじゃねえぞ!?」
ともかく一触即発のムードが漂い始めている。
他所様のハンター連中とアリア達、地元ハンターの――自分を置いてけぼりにしての激しい口喧嘩になっていた。
リオレウス殺しの教官も臨戦態勢だ。
「失礼、ギルドナイトの物です」
そんな事態を収拾したのがギルドナイトだった。
☆
「驚いたわね。ギルドナイトとか初めて見たわ」
と俺の自宅のテーブルに座り、料理を食べながらアリアが言う。
「そうなのか?」
「うん。ギルドナイトって言うのは知ってると思うけど、ハンターを取り締まる人達の事ね」
そして自分達に絡んできたあの厄介なハンター達、実は他所でも迷惑を掛けていた問題児達でとうとうギルドナイトが動く段階になってしまったらしい。
そうしてギルドナイトが出てきてはい御用――とはならなかった。
「しかし今日は疲れた。まさかあんな大騒動になるとは」
「そうね――」
あの連中は逃走を図ったがナタネヤ村のハンターとギルドナイトが協力しての大捕り物に発展。
自分も手伝う事になった。
教官とか自分以上の背丈の大男を殴り倒していた。
リオレウス殺しの二つ名を伊達ではない。
「まあ、ああ言う連中もいるって事ね。一つ勉強になったわ」
「ああ」
その点に関してはアリアに同意だった。
「何処の世界も一番恐ろしいのは人間かもしれないな」
俺はふとそんな事を思った。
「え? どういうこと?」
とアリアに言われたので、思わず「何でもない」と言葉を濁した。
リオレウスも確かに恐ろしいがそれを人間が討伐しているのだ。
他にも色んな生物もなんだかんだで討伐報告、撃退報告がある。
地球の動植物も人間よりも強かったりするにも関わらず、絶滅したり寸前だったりする種族も少なくはない。
人間は逞しくも恐ろしいとか、なんからしくもない事を考えてしまった。
(そう言う意味ではこの世界はバランスが保たれてるんだろうな……)
人と自然のバランス。
恐ろしい自然との向き合い方、立ち向かい方。
そう言った点では地球よりも優れているかもしれない。
まったくとんでもない世界に来たもんだと、改めて思ってしまった。
これは本当にモンハンの小説なんだろうかと思いつつ短いながら書き上げました。
ご意見、ご感想お待ちしております。
次書くとしたらアリアの物語か新キャラの物語になると思います。