オールマイトとのタイマン戦闘訓練は見事私とエルゼの勝利に終わった。
しかし、オールマイトは絶対に本気じゃなかった。絶対に三割以下の力なはずだ。自分はまだまだだと痛感させられる。
皆からはとんでもなく賞賛を受けたが、あの人が本気出せば今の私達なんて一撃だろう。
家に帰って…
ノエル「エルゼ、このままじゃダメだ。」
エルゼ『うん、私もそう思ってた。だからこそ強くならないと。』
エルゼ『という事でトレーニングアイテム作ったからそれ付けて生活してね。』
ノエル「…はい?」
準備が良すぎである。
…
エルゼが用意したのは、一つ5kgの重り、それを両手両足につけ、さらにチェストウェイト?的なやつ(10kg)も付けて
合計30kgである。
ノエル(これ、私の全体重とほぼ同じくらいあるじゃん。)
エルゼ『ちなみに慣れてきたら増やしてくからね!』
ノエル「エルゼ、加減って知ってる?」
エルゼ『まぁ、日常生活つけてるだけで、今日みたいな戦闘訓練とか実践形式な時は外していいから』
ノエル「そりゃあ外さないと死にかけるよ」
エルゼ『ってことで、取り敢えずはそれで頑張って!また明日もう一つアイテムあるから楽しみにしててね!』
こりゃあ私死にかけるかもな。
…
芦戸「えぇ!?ノエル大丈夫!?」
ノエル「あぁうん、全然大丈夫〜…。」ミシミシ
皆「「「ミシミシいってるけど!?」」」
ホント、この身体のせいで朝のマスコミ避けるの大変すぎた…。
エルゼ『あれは仕方ない。』
相澤「おはよう、席につけ。」
皆「「「おはようございます!」」」シュバッ
相澤「おはよう諸君。Vと成績見させてもらった。まず爆豪。もうガキみたいな真似すんな。能力あるんだから」
爆豪「………わかってる」
相澤「で、緑谷はまた腕ブッ壊して一件落着か」
出久「!」ビクッ
相澤「個性の制御…いつまでも「出来ないから仕方ない」じゃ通させねぇぞ。俺は同じ事言うの嫌いだ。それ・・さえクリアすればやれることは多い。焦れよ緑谷」
出久「…はい!」
相澤「そして天海」
天海「はい。」
相澤「オールマイトとの戦闘訓練ご苦労だった。オールマイトに勝ったからと言って調子に乗るなよ。調子乗ったやつはすぐに終わる。」
天海「オールマイトが本気じゃない事くらい分かってますよ。あれは勝ったとも言えませんし。」
相澤「分かっているならよし。さてHRの本題だ…急で悪いが今日は君らに…学級委員長を決めてもらう」
「「「「「学校っぽいの来たーー!!」」」」」
「委員長!!やりたいですソレ俺!!」
「オイラのマニフェストは女子全員膝上30cm!!」
「ボクの為にあるヤツ☆」
「リーダー!!やるやるー!!」
「ウチもやりたいス」
「やろせろ!!」
ノエル「皆必死すぎ…」グググ
エルゼ『ノエルは腕すら上げられないw』
元はと言えばエルゼさんのせいですけど?
飯田「静粛にしたまえ!!」
飯田の声が響いた。
「「「「「!」」」」」
飯田「“多”をけん引する責任重大な仕事だぞ…!『やりたい者』がやれるモノではないだろう!!周囲からの信頼あってこそ務まる聖務…!民主主義に則り真のリーダーを皆で決めるというのなら………これは投票で決めるべき事案!!」バーン!
ノエル「飯田くん、じゃあその直立してる腕は?」
そう、飯田の手は誰よりも聳え立っていた。
飯田「ハッ!!?」
蛙吹「日も浅いのに信頼もクソもないわ、飯田ちゃん。」
飯田「…………言われてみればたしかに」
ノエル「って事で私委員長やりたかあらへんので一時的に仕切らせて頂きます。皆委員長やりたい意思があるという事で、投票で決めさせていただきます。先生よろしいですか?」スタスタ
相澤「決まればなんでもいいよ。」ジッ
相澤先生もう寝ようとしてるやん。
エルゼ『というか30kgつけてさっき動くのも辛かったのになんでそんなスタスタと』
ノエル(意地と気合いと我慢。)
エルゼ『流石だわ。』
私誰に投票しよっかな。
…
結果
緑谷くん 3票
八百万さん 3票
その他全員 1票
うん、皆やりたすぎね。
ノエル「じゃあ、二人じゃんけんしようか。」
結果、緑谷くんが勝ち、緑谷くんが委員長、八百万さんが副委員長になった。
よし、役目終わった。疲れた。
…
ノエル「すみませーん、カニカマサラダと鯖定食ください。後爽健〇茶!」
ランチ「はいよー!」
お昼ご飯を受け取り、席に座る。
ノエル「いただきます。」パン(八・ω・)
鯖をまず1口。
うっ、美味い!?
丁度いい脂の乗りに、醤油のしょっぱさがベストマッチ!
さらにその鯖を白飯に乗せて一緒に口にイン!
あぁ、生を実感するわぁ…。
何気に爽健〇茶も口のリセット要員になっていて、また鯖の味を楽しめる。
素晴らしいですわ。
ほんとにこれが学食でいいのかと疑いたくなる。これ三ツ星取れるやろ。
エルゼ『流石ランチクック。美味しい。』(・〜・)ムグムグ
ちなみにエルゼも私の食べたものと同じものを食べれる。とても美味しそうに食べてる。
…
ノエル「ご馳走様ぁ…」
あぁ、幸せすぎた。
ウゥーーーー!
ん?
アナウンス『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外へ避難してください』
「おいおい嘘だろ!!?」
「とにかく逃げろ!!」
そんなアナウンスが聞こえた後すぐに生徒の皆は出口に行こうと一斉に動き出す。しかしそのせいで出口は寿司詰め状態になり、ほとんど動けないようだ。
ノエル「まったく、とても幸せな気分になってたのに…」
窓の方を見てみる。
そのには雄英の門に集るマスコミ達の姿が。
エルゼ『これがマスゴミと言われる所以かな。』
絶対そうでしょ。
取り敢えず避難に従いますか。
トコトコ(((((*´・ω・)
あ、緑谷くん達だ。
ノエル「おーい、三人共大丈夫?」
飯田「む、天海くんか!」
麗日「良かった、無事やったんや!」
ノエル「皆の姿見えたから来ちゃった。」
エルゼ『この状況、まず皆を混乱から落ち着かせないと。』
うん、ここに居る3人なら出来そうだけど。
よし、勝利の法則は決まった!( *¯ ꒳¯*)
ノエル「よし、この場をどうにか出来る方法を思いついたよ。」
飯田「本当か!?」
緑谷「具体的にはどうすれば?」
ノエル「じゃあ作戦を言うね?まず…」
飯田くんを麗日さんの個性で浮かせて、それを緑谷くんと私で上の壁まで投げる。
ノエル「後は飯田くん、アドリブでお願いね。」
飯田「分かった、この場は俺が何とかしてみせる!」
麗日「よし、浮かすよ!」タッチ(*・ω・)ノ
フワー
ノエル「よし、緑谷くん!タイミング合わせるよ!」
緑谷「うん!任せて!」
二人「「せーの!」」ブォン
ビダン!
飯田「皆さん!落ち着いて下さい!だいじょーぶ!」
この後、飯田くんが場を収め、混乱から落ち着かせる事に成功した。
ナイス飯田くん。
その後教室に戻った後に緑谷君が
出久「やっぱり委員長は飯田君がいいと思います。」
と言って、その場にいた上鳴君とか切島君とかが証人となり、飯田君が委員長になりました。
エルゼ『まぁ、それっぽい見た目してるしね。』
確かにw
頑張れ飯田くん。
しかし、その裏では、何かが暗躍していた。
感想誤字脱字評価してくれるとモチベが上がるかもー!
次回からUSJ編入ります!