film STARS   作:葛篭

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六話

 床に開けられた深い深い穴を落ち続け、ルフィとフランキーの二人が叩きつけられたのはここもまた黄金で造られた砂漠を模した場所だった。

 煌々と降り注ぐ太陽光を模した照明。砂金が地面を埋め、壁沿いや所々に半崩壊した遺跡を模した建物が点在している。

 

「なんだァ…? ここは…」

「あんたら…水を、食料を持ってるか…」

 

 その建物の影から擦り切れた服を着たゾンビのような人間たちがふらつきながら現れ問いかけてきた。どちらも持っていないと告げるとガクリと膝を着いて絶望したように項垂れる。

 彼らから話を聞き出してみれば、ここは『グラン・ステッラ』の下層の下層。ギャンブルに負け、挽回も出来ず最早労働力としても必要ないと捨てられた人間たちの牢獄だという。水も食料もなく、ただ乾いて死んでいくためだけの牢獄。

 妙に顔の濃い小男──かつて伝説的ギャンブラーとして名を馳せ、現在は革命軍に所属しているというレイズ・マックスという男が言う。「諦めろ」と。

 

「ここから出る術はない。もし万が一、出られたとしておれたちにステラに抗う力はない。ここはあの女が神として君臨している国なんだ。諦めろ、麦わら坊主」

「いやだ!!!!」

 

 当然、ルフィが受け入れる訳がない。

 

「おれはここから出ていくし! ステラのやつをぶっ飛ばすんだ!」

 

 きっぱりと主張するルフィに頷いて、フランキーも周囲を見渡し考える。少なくとも空気が通っているなら通気孔くらいあるだろう。どこにあるかと視線を動かし、両手につけられた金の拘束具を壊そうとするルフィとそれを止める男たち(金を傷つければステラに感知されるとのこと)の攻防を横目で見ながら、ふとフランキーは気がついた。

 妙に白衣のものが多い。

 今二人の周囲に集まっている者たちはざっと二十人程度。その内五人は白衣でその他にも二人、聴診器をつけた男と医療カバンのようなものそばに置いている女がいる。

 

「なんか、医者が多くないか?」

 

 思った疑問をそのまま口に出せば、その一団が反応した。少し迷うような素振りをしながらも、とある国一番の医者だったという男は口を開いた。

 

「私たちは、ステラにある患者の治療を言い渡され、それが出来なかったからここに落とされたんだ」

 

 その言葉に脳内で点と線が繋がる。招かれたらしいハートの海賊団。消えたトラ男。連絡が取れなくなったというトップ2三人組。海賊であるが名医と名高いトラファルガー・ロー。

 恐らく自分たちと同じように人質を取られている。こうも多くの医者を集めるほど大切な患者の治療。海賊なんて本来信頼など出来ないだろう。だから人質を取って、あるいはその内何人かでも殺して見せて心を折るかするつもりなのだろう。

 しかしそうなら、うまく行けばローたちを探しているチョッパーが合流するはずだ。例え自分たちをこんな目に合わせているステラの手の内の人間だろうと、あの優しい船医がその状況を知れば治療をしたがるだろう。その時渡せる情報が少しでもあればいいと、医者たちにどんな患者なのか、名医と呼ばれたあんたたちでも治せなかったとは相当な難病あるいは怪我なのかと問いかけて返された言葉は、想像していたものとは全く違うものでフランキーの思考を越えたものだった。

 

「……治療が、不可能だった訳じゃないの。でも、あの患者は────」

 

 小さく発された言葉。棘を含んだ悪意の批難。当然とでも言いたげなその言葉の意味が一瞬分からず、フランキーは動きを止める。次第にその言葉の意味を咀嚼して、フランキーは吠えた。

 

「てめぇらそれでも医者かァ!!!」

 

 彼女が吐き捨てた一言は侮辱だった。我らが船医の、『万能薬』を目指す小さく優しい医者への侮辱に他ならなかった。

 

「そんな理由で医者が患者を選ぶのかよ!? 『助けてくれ』って縋ってきたヤツを見捨てんのかよ!? 嘘までついて患者を見殺しにしてオメェらよくも医者を名乗れたもんだな!!」

 

 腹の底からグラグラと怒りが湧いて来て、フランキーの怒号に怯える医者たちを責め立てる。

 

「おいルフィ! さっさとこんなとこ出てってステラぶっ飛ばしてチョッパーに伝えんぞ!!」

「おう!!」

「……待て、麦わら小僧。サイボーグ坊主。お前ら、本気でステラに楯突く気なんだな?」

 

 レイズ・マックスが再び問いかけてくる。医者の言葉に怒るフランキーに思うところがあったらしい。彼も患者のことは初めて聞いたらしく、医者たちへ向ける目が厳しくなっていた。

 

「当たり前だ! 仲間を殺されそうなんだぞ! どこに立ち止まる理由があんだよ!!」

「……イカれた奴だとは聞いてたがな。分かった。付いてこい」

 

 移動した先にあったのは巨大な縦穴だった。

 ゴルゴルの能力を受けた金は海水を浴びればその力を失うのだと言う。当然、そんな分かりやすい弱点を放置するわけはなくこの船に海水は無いし持ち込めない。ただ一つ、船底には海水を真水に変える巨大濾過装置があるらしく、そのポンプ室まで辿り着けば海水を手に入れられるだろうとのことだった。

 この縦穴がこの場所から脱出出来る唯一の道であるが、この中には凶暴なゴールデンバッドが放たれており大変危険だ──とレイズ・マックスが言うより前にルフィが勢いよく飛び込んだ。

 

「せっかちめ。あんたらはどうする?」

「行くさ。どうせ死ぬしかなかったんだ。お前ェらみてぇな馬鹿に賭けてみるのも一興だろう」

 

 次々と飛び降りて行く男たち。その中で、先程フランキーに怒鳴りつけられた医者たちだけは動けないでいた。

 

 

 

 襲いくるゴールデンバッドをたちを次々と叩きのめし、先を急ぐ一行。

 次に彼らに迫った危機は道を両断する巨大な換気ファンだった。海楼石で出来ているというそれは飛び込んだルフィをボールのように跳ね飛ばし行く手を阻んだ。何度も何度も跳ね飛ばされながら飛び込んでいくルフィ。その姿は確かに諦めきっていた男たちに力を与えた。

 

「ここを出るんだ」「家族に会うんだ」「おれたちの為に家族が上で働かされてる」「負けるもんか」「ステラに、ステラを倒してくれ麦わら」「おれたちは、自由になりてぇんだ!!」

 

 何という無茶か。彼らはその身でもって巨大ファンを止めてみせた。夢を、希望を、執念を、生きることを諦めなくなった人間はこんなにも強い。

 とうとうポンプ室に辿り着き、フランキーが手持ちの工具で濾過装置のボルトを緩めると隙間から海水が溢れ出す。ルフィの手から拘束具が外れ、男たちの体からも細かな砂金が流れ落ちていく。

 これで自由だ! もうステラに支配されることはない!

 歓喜に包まれた彼らの声はすぐに悲鳴に変わった。急に濾過装置の出力が上がり、緩めたボルト部分が耐えきれず破損し決壊したのだ。溢れてくる海水。直様出口へ向かおうとするもその頑丈な扉は彼らの目の前で閉ざされた。

 

「罠か!!」

 

 今更気がついてももう遅い。

 閉ざされた密室を海水が満たした。

 

 

  ★☆★☆★

 

 

 こちらは黄金の塔内を駆けるルフィとフランキーを除いた麦わらの一味とカリーナの部隊。

 裏口から清掃員に扮して入り込んだ一味。カリーナがVIPルームへ丁半に使う鐘を運び込む黒服達に色仕掛けで目を引いている間に二手に分かれた。

 カリーナとともにVIPエリア近くから宝物庫を目指すナミ、サンジ、ウソップのチームAとハートの海賊団を探して別の区画を探索するチョッパー、ロビン、ブルックのチームBだ。

 予めカリーナから渡された地図に印をつけてあった部屋や区画──牢屋や人を閉じ込めておくのに都合がいい部屋などをピックアップしてもらったいた。チョッパーの鼻とそれらを頼りにハートの海賊団を探そうというのがこちらのチームの目的だった。

 

「どう? チョッパー、誰かの匂いは辿れる?」

「う〜〜ん…ここ色んな匂いがするから…でもこっちから消毒液の匂いはするな」

「案外、人の気配もありませんね」

 

 表のカジノに人が集中しているのか。それにしても警備も掃除夫などの姿もなく、なにか重要なものや人を置いている場所のようではない。こちらはハズレかと別の階へ向かおうとした所、チョッパーが知った匂いを嗅ぎとった。

 何の変哲もない石造りの扉を開けば、予想通りそこにはローが一人座っていた。良かった。他に見張りなどの人間はいないようだった。

 

「トラ男!」

「トニー屋…!? ニコ屋に骨屋も。なんでここに…」

「あなたを探しに来たんですよ。大丈夫ですか?」

「これは…海楼石ね」

 

 書斎のような部屋。壁一面に本棚があり、書籍とファイルがぎっちりと詰め込まれている。その中に一人、ローがファイルを持って座り込んでいた。両手をさほど開けない長さを鎖付の手錠、同じくそれほど長さのない鎖付の錠を足につけられて行動を制限されてはいたが大きな怪我などはないようだった。

 

「鍵がないとどうしようもないわね」

「鍵はあのステラという女かシリウスとかいう男が持ってるはずだ」

「ならルフィが彼女たちを倒さないと駄目ね…とりあえず、ここを出ましょう」

「いや、待ってくれ」

 

 とにかくここを出て一味かハートのメンバーと合流しようと言うロビンを制し、ローは手元のファイルをチョッパーに見せる。

 

「どう思う。トニー屋」

「これ、カルテか? …14の銃傷を受けた後に眠り続ける患者? 腕、脚、背中、首元…全部摘出はされてる。この部分に怪我をしたからって昏睡状態になることがあるのか…? 摘出された銃弾は残ってるのか?」

 

 あれだ。としゃくられた先には真綿で包まれたひしゃげた銃弾が納められた小箱があった。くんと匂いを嗅げば少しの鉄と強い鉛、そしてあまり嗅ぎなれない匂いがした。

 

「なんだこれ? 鉛製の銃弾にしては変な匂いだ」

朔淡鉛(さくたんえん)という特殊な鉛の化合物が使われている。毒性が強く、体内に残ると長く神経伝達の阻害や意識障害を引き起こす。それが14発。銃撃されて摘出されるまで一日は経過していた」

 

 だが…とローは続ける。不可解だと。

 

「確かに朔淡鉛は強い毒性を持つが、弾丸が一日で全て摘出されたというのなら排出のサイクルから言っても毒性はほとんど体内に残っていないはずだ。半減期に注目しても15年は長すぎる。エチレンジアミン四酢酸などの投与歴もある」

 

 ならば患者の昏睡は銃弾の鉛ではなく、銃傷箇所によるショックあるいはそれによって傷ついた神経によるもののはずだ。しかし。

 

「……なあ、トラ男。このカルテ、おかしくないか」

「ああ。これと似たものがおれ宛の依頼書にも同封されていたが同じような書き方をされていた」

「なにか、気になる箇所でも?」

 

 話しこんでしまった医者二人に口出しも出来ず、とりあえず周囲の哨戒をしていたブルックが訊ねる。チョッパーはひどく困惑した顔でブルックを見上げた。

 

「撃たれた場所と処置と処方された薬は書いてあるんだ。でも、その他の…例えば患者に持病があるのかとか、喫煙歴とか飲酒歴とか、そもそも身長体重血液型とか色々書くもんなんだけど、それが中途半端っていうか…」

「そもそも、撃たれた時の状況すら書かれていない。昏睡状態の患者のカルテだ。本人に問診が出来ない以上抜けがあることは分かる。だが、これは恐らく()()()()()()()()()()

 

 意図的に? ロビンが聞き返せばローは険しい顔のまま頷く。誰だ。こんな杜撰な仕事をしたヤブ医者は。本棚を埋めるほど同じ患者のカルテを作っておきながら、基本的なことがまったく出来ていない。

 

「持病、体質、アレルギー。この点だけでも調べておかなきゃ毒や薬の掛け合わせで何が起こるかも分からない。『薬を投与しているつもりで毒を飲ませていた』なんて事態がありえるぞ」

「なんでこんなこと……」

「ステラへの意趣返し…かしら?」

 

 困惑と怒りを滲ませたかわいい船医を見下ろしながらロビンは頬に手を当て考えた。この国とこのカルテの類とローの現状を踏まえると、もしやそういうことなのでは。

 

「トラ男くん。あなたは招待されてこの国に来た。けれど不当に拘束されて脅されている。なら今まで招かれた医者たちも同じ状況にあったんじゃない? それなら、ステラがカルテを読めないあるいは医療に明るくないのなら嘘を吹き込むことも可能だったのかも。捕らわれたことかもしくは上のカジノで借金が嵩みでもしたのか、その意趣返しもしくは復讐としてステラが望む患者の治療を拒んだとしたら?」

「なんだっそれっ! そんなっそれが医者のやることか!!?」

 

 蹄の内のカルテを握り締めてチョッパーは吠える。

 

「──そう、あれらは医者ではなかったと言うことです」

 

 どこかから、男の声が響く。それと同時に手足が金で覆われていく。

 

「あなたっ」

「驚くこともないでしょう。この国にはあらゆる場所に監視電伝虫がいることは分かっていたでしょうに」

 

 悠々と扉を開けて入った来たのはシリウスだった。濃いサングラスで表情を隠した彼は易易と拘束した海賊たちを見下ろしながら、酷く硬い声で告げる。

 

「今まで、多くの名医と呼ばれる医者を招きました。けれど奴らはこちらの要望を承諾しなかった。拒絶し反抗し、()の治療を拒んだ」

 

 なので、今回はやり方を変えました。

 

「5億Bの賞金首《麦わら》のルフィ。それすら我々の手の内です。《死の外科医》トラファルガー・ロー…あなたもあなたの船員も全て同じく。我々の指一つ、言葉一つで生死が決まる。──その全てが人質です」

 

 降りなさい。

 最後通告と言うように男は告げる。

 

「おれをこの患者のとこへ連れてけ!」

 

 その緊迫した空気を切り裂いて、上げられた声があった。その口から吐き出された言葉にシリウスはひどく面食らう。この奇妙な生き物は確か“麦わら”のペットだったか?

 

「おれは医者だ! ごめんな! ひどい医者ばっかに当たっちまったんだな! でもおれとトラ男ならなんとか出来る…ううん! 何とかしてみせる!! だからおれたちにこの患者を診せてくれ!!」

「な、にを……」

 

 かわいらしい獣の瞳が男を見上げている。ひどくひどく悲しそうな、それでいて強い光に満ちた目だった。

 その眼に押され、半歩下がったところで手の内のステッキが床を擦って音を点てた。黄金の、杖。宝箱の意匠が施された、ソレ。シリウスの誓い、その一つ。

 

「……っ、海賊の戯言など、信じられるものか」

「ッ! 違う! 危害を加えたりなんかするもんか! 脅しも人質もいらない! おれたちは、海賊の前に医者なんだッ!!」

 

 ──先ほどの船長といいこれといい、何故か奴らの言葉は妙にシリウスの心を打ってくる。

 けれど、けれど……シリウスはもう他人を信じることなど出来ない。人間は裏切るものなのだ。薄情なものなのだ。保身のために嘘をつき、自分のためなら他人を売り飛ばすことも厭わないのが人間だ。

 自分たちがそうだから。()の為なら、否、()を目覚めさせるためならば他人を貶めゴミのように甚振り、利用し、捨てて……そうして今の地位を築いてきた。きっと()が目覚めれば自分たちは軽蔑されるだろうと分かっていても、もう止まれない。

 自分たちは、もう燃え尽きるまで走り続けるしか出来ないのだ。

 

「──いい時間になりました。今からお前たちを特等席にご招待しましょう。ロロノア・ゾロの処刑、その眼前へ」

「シリウス…!!」

 

 小さな医者の眼が星の光より眩しくて、見ていられなくて、シリウスは唇を噛んで目を背けた。

 

 

  ★☆★☆★

 

 

 ── 一方こちらは宝物庫を目指すチームA。

 

 チームBと分かれた後、VIPエリアの横を通り抜け螺旋階段を目指す。

 途中、生き物に反応して嘶くフクロウの並べられた廊下を抜け、螺旋階段のたどり着くもルフィたち側の失敗により一旦撤退せざるを得なくなった。兵に追われ、ハイパースイートエリアに逃げ込んだ彼女達は天竜人の一行に扮して、せめて最初の目的を果たすため金庫室を目指した。

 妙にすんなりとその扉の前にナミたちは辿り着けた。頷いたカリーナが鍵を差し込み回す。

 

「わたしたちの、勝ちよ…!」

 

 開いた扉の先──そこにあったのは巨万の富ではなくギラつくステージに周囲を囲う観客の喧騒だった。

 

「え………?」

 

 唖然と声を溢したナミの前、正面奥に据えられた巨木の幹のような黄金の彫像にスポットライトが当てられる。そこには幹に取り込まれるように固められたゾロ、枝からはチョッパーたちチームBが吊るされた檻に閉じ込められており、そして同じく吊るされた鳥籠の中には縛られたローが転がされていた。

 

「チョッパー!? ロビン! ブルック! トラ男!」

「ごめん、ナミ…捕まっちまって…」

 

 彼らの前に高らかにヒールを鳴らして幹部たちを引き連れたステラが姿を表した。

 

「よくやったわね、カリーナ」

「カリーナ…!?」

 

 ナミの呼びかけを無視しカリーナはステラの元へ歩いていく。

 

「哀れなものだな。騙されていたとも知らず」

「人気のショーなんですよ。どこまで宝物庫に迫れるか、という」

「ここまで来れた奴らは久しぶりです。ええ、よい見世物でしたよ」

 

 幹部たちが嘲笑う。ナミはカリーナを見つめ、もう一度名前を呼んだ。信じて、いたのに……

 

「ここは世界一のカジノ《グラン・ステッラ》──騙されたほうが負けなのよ」

 ひどくひどく、美しい笑顔でステラが告げる。それは宣言であり、真理であり、処刑宣告だった。

 

「最後に面白いものを見せてあげましょう」

 

 パチンと鳴らされた指に呼応して、ステージ上の巨大ディスプレイがある映像を映し出す。そこには閉じ込められ水で満たされるポンプ室の映像。ルフィもフランキーもなす術なく押し流されていく様をただ見上げるしか無い。

 

「この…!」

 

 ナミが天気棒(クリマ・タクト)を振り上げ攻撃に移ろうとするが、黄金の触手がそれを阻み更には次々とナミたちを捕らえ吊し上げていく。

 

「憐れね…人など信じたところで所詮力も金もない海賊風情。だからこうして騙される。5億を誇る賞金首だろうと同じ…さあ、見せて。その絶望に歪んだ顔を…」

 

 鎌を持った巨大な腕が錬成される。まっすぐにゾロの首に狙いをつけたソレを、ただ見つめるしか出来ない──

 

「さあ! この者たちの処刑を開始しましょう!!」

 

 ステラの哄笑が響き渡り、ギロチンのごとく高らかにその指が鳴らされた。

 

 

《coming soon》




この作品の個人的目標『ローとチョッパーに「おれは医師だ」と言わせる』が達成できたのでちょっと満足しています
次話から戦闘シーンか…書けるかな…
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