超昂大戦 二次創作SS  真の仲間になれないエスカ・チームのお嬢様は、ルビーにスパーリングを挑むことにしました。   作:環 藍河

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※原作第1部終盤までのネタバレ内容が含まれます。
※原作のキャラクターに実装されていないスキルが描写されています。
※pixiv様にも投稿しております。

※今さらですが、クロスオーバー作品ではございません。「真の仲間じゃないと勇者のパーティを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」内容は一切出てきません。タイトルで釣る意図はないのですが…そちらをご期待の方、申し訳ございませんでした。


超昂大戦 二次創作SS  真の仲間になれないエスカ・チームのお嬢様は、ルビーにスパーリングを挑むことにしました。【後編】

Final Round. 紅蓮の本能! ルビー・魂の一撃

 

蛇の淫毒が消えたわけではない。今なお双肩は震え、膝は戦慄する。

それでも。

「…エスカ・ルビー、再出撃します!」

牙の毒なんかに、負けない。

自分に言い聞かせるように、咆哮するルビー。

「いく、ぞおおおっ! でやあああああっ!」

紫水晶を捉えようと、号砲に弾かれる紅き閃光。

 

「ヒュドラ! やあっ!」

アメイズがウィップを一閃すると、再び九体の蛇がルビーに正対し、次々に波状突撃を開始する。切り込み隊長が落とされても、影から心臓を、脇から喉笛を。我等がうち一体が必ずや、この蛮勇なる戦士にとどめの牙を突き立て、今度こそ自慢の淫毒で蕩かしてみせよう。

 

だが。

ルビーの繰り放つ迎撃弾は、最初の蛇たちが容易くかい潜った、様子伺いの手刀や受け身のローキックとは全く違った。

全てが鋭く、そして重い。

ある一頭は正拳で鼻ごと牙を潰され、次の一頭は拳の甲で進撃を断ち切られ、側壁に叩きつけられる。

ルビーの拳が、蹴りが、一撃、一撃ごとに、星の煌めきを纏い、破壊力を増していく。

蹴撃に天井を仰ぎ、廻し蹴りの踵で頭を飛ばされ、一頭、また一頭とヒュドラが地に墜とされる。

 

しゅっ。

最後の一頭に放ったルビーのストレートが、空を切った。

一触、わずかに頭の脇をかすめたものの、すんでのところで躱し、ラストチャンスとばかりに反転、ルビーの首筋目がけ、とどめのひと咬みをと大きな口を開け…

ぼとっ。びくんびくん。

牙は虚空を掴み、力なく堕ちた。

拳に乗った衝撃波が、空を切ったはずのヒュドラの平衡器を既に焼き尽くし、復活を許さなかった。

かつて神話の時代、伝説の勇者は落としたヒュドラの首を松明で焼き、再生を阻んだという。

ルビーの拳に、神話が再臨した。

 

「まだよ! スキュラ!!」

再び突撃しようと両足に力を入れ直すルビーを、身の丈を凌駕する螺旋が再び包んでしまった。

「きゃ…あっ!」

ぎゅるん。ぎゅううううっ、ぐりっごりっ。

妹の仇討ちとばかりに、ルビーの肢体全てを隙間なく巻き取り、無慈悲にねじり、絞り上げていく。

 

「ダメだっ…終わりだ…!」

「や…やめなさいよーっ!! ルビーが壊れちゃうーっ!!」

もはや、絶望の悲鳴を吐露する力さえ、ルビーには残っていないだろう。静寂と共に訪れる、激闘の終焉のはずだった。

 

微かな違和感。

絶対支配者のはずのスキュラが、苦悶に顔を歪め、色を失う。

「…ガッツ…全開…、全力…、フルパワー…!」

螺旋の中心軸から湧き上がる、希望の朱光。スキュラの胴体は逆に内側から広げられ、自慢の腹筋を引きちぎられる。

「ぐるおわえああおぎやあ〜! ぶぐるっ」

どすん。びくんっ! どくんっ!

力比べに敗れ、戦意を喪失しルビーを開放するも、倍返しのダメージに悶えるスキュラ。もはや反撃の意志は断ち切られ、地を這いつくばり、己の必殺技を破った少女に畏怖するよりなかった。

 

はあっ、はあっ、はあっ!

「はああああーーーっ!!」

呼吸を整え、自らを鼓舞するように咆哮し、蛇使いに正対。

「ストライクーッ!」

防壁を失ったアメイズを急襲する、ルビーの左右からの廻し蹴り。

とっさにウィップの柄で防ぐも、一撃目で痺れた右手は握力を失い、二発目でウィップが宙を舞う。

「ああっ!」

相棒を手放してしまったアメイズがきびすを返すと、ルビーはそこにいない。

「…!」

息を呑み、見上げる空。

跳躍競技のアスリートのようにルビーが空に描く、虹の軌跡。

「エスカレーション!!」

背面跳びから、右脚首のパルシオンが翠光を放ち、ルビーの脚に爆発的なエネルギーを蓄積している。

全てに決着の幕を下ろす、蹴撃一閃。

 

「きゃあああああっ!!」

本能で恐怖し、心の防壁も破られてしまったアメイズは、両目をつぶってしまう。

 

…?

衝撃が来ない。

アメイズが恐る恐る目を開けると、ルビーはずっと左にへたり込んでいた。

「…あっ、長官…」

アメイズの魔力で封緘された、トレーニングルームの扉であったが、戦闘でその魔力が衰弱し、解除に成功。すぐさまトキサダと、変身したサファイア・トパーズが二人にレフェリーストップを掛けに割り込んでいた。

ルビーの勢いを横からいなし、トキサダはルビーもろとも転がり込む。

トキサダが止めきれないときはストライク・エスカレーションを二人がかりで受け止めようと、サファイアとトパーズは、アメイズを庇う形で左右に並び立つ。

 

「スパーリングは終わりだ、ルビー、アメイズ。勝敗は…言うまでもないな。」

目線をアメイズにやり、異論が無いか確かめる。

やれやれ仕方ないなあ、と強がりのポーカーフェイスで返すアメイズ。

「あはは…もう、立てません」

かろうじて支えていた上半身すら維持できなくなり、トキサダの胸に崩れ落ちるルビー。思わずトキサダが取ったルビーの手が、判定勝ちを告げるように天へ伸びていた。

 

ヒュドラの淫毒の源は魔力。バトルが終われば浄化され、文字通り魔法が解けた状態となる。

それでも、精魂尽き果てたルビーは意識を失う。

「ユーノ、ルビーを救護室に運ぶ。回復ユニットの空きを確保してくれ。」

 

残される三人。

「どーよ、ルビーの闘争本能は?!」

「何でお前が威張るんだ、さっき『やめてー、ルビーが死んじゃうー』って情けなく叫んでたくせに」

「がっ…! いーでしょ別にー! サファイアだって『ダメだ…ルビーもこれで終わりだ…』って真っ青で、ぜーんぜんルビーの大逆転勝利を信じてなかったじゃん!」

「なっ…!」

軽口で互いをいなすトパーズとサファイアに、顔向けができないアメイズは俯く。

 

この勝利で、手を組む価値なしとされたエスカ・ルビーとダイビートの実力は、ジークフリート派だけでなく、箱船全体の認めるところとなるだろう。

だが、ガラス越しにうららが叫んだ通り、友軍攻撃を敢行した私に、もはやルビーはもちろん、サファイアもトパーズも…信義など置けようはずもない。

私は、ダイビートと箱船の結束の礎になろう。

その場に私は居られないけど、両者の未来を拓いて去るのだから、本望。

ADDDを返し、ダイビートを去ろう。それが、ケジメ。

…そんなエリーの悲しい決意を察し、二人は。

アメイズの片手ずつを取り、立たせて肩を貸す。

 

「…どうして? 私は…二人の大事な仲間を…ルビーを傷つけたのに…!」

「わだかまりはあるが、お前がルビーをいたぶり、嬲って虐げる意図は感じなかった。ルビーの全力を見ようとするお前は、さらに強い敵を知っているのだろう? だから全身全霊でルビーを鞭打った。ルビーもそれに応えた。…この戦い、私も心を打たれるものがあった。いつか私とも一戦、手合わせ願おう」

「あるときはヒーローを試練に突き落とす謎の敵、あるときは最大の危機に手を差し伸べる最強の味方。そんなダークヒーローを懐深ーく受け入れる度量を持ってこそ、真のヒーローは成長する! ベタだけど胸アツ展開じゃない? くううー、私ってばヒーローの鑑っ!」

 

(…ありがとう…!)

ぜんぶ赦したわけじゃない。

でも、まだここにいていい。

二人の肩越しの温もりが、エリーの心を熱く満たしていた。

 

 

Intermission.勇者アカリと魔性のトキサダ

 

「全く、深謀遠慮であるべき我らが恋人が、かくも不退転の直情径行とは、いやはや実に危うい」

「誰のせいよ、わからずやの皇帝様」

後日の箱船会合。

スパーリングの映像は施設の自動録画解析システムから編纂し、イレーナがニルへ送付していた。

「それにしても…ふっ、ふはっ、ふははははは!」

「ちょっ…何よ、私がボコボコのコテンパンなのが、そんなにおかしいの?! 悪趣味ー!」

「ほう? 我は加虐嗜好ではないぞ。いやな、さしもの我も、これは見通せぬなと」

「…何が?」

「検分した際は、尻に殻のついたひよっこの、児戯にも等しい戦だったが、なかなかどうしてあの紅き戦士殿、スキュラとヒュドラを屠るブレイブ・ソルジャーだったとはな! 実に愉快!」

「…あっ」

ニルとエリーが思い描くのは、神話で、この二体を始め数々の魔物を討伐してきた、伝説の勇者。

 

「クラリス、紹介するね。こちらが園崎アカリ、私の背中を預ける、とーっても大事なパートナー、エスカ・ルビーよ」

 

「ひっ! ヘラクレス…様…!!」

 

「…はい?」

 

後日、アルダーク壊滅によって暴かれた、真の敵。ダイビートが共闘に足る組織であることを証明するべく、箱船メンバーにはスパーリングの情報と映像が開示されたのだが…

 

『な…何なのよ何なのよ、あの狂戦士はあ!?』

『ヒュドラ九頭を悉く撃墜、スキュラを逆に引きちぎるとは…!』

『ダイビートの超昂戦士は、神話級なの…?!』

『あ…あああっ、敵でなくて良かった…!』

『ひいいいいっ、吼えてる、吼えてる!』

『ぎゃああああっ、眼が、眼が緑に光ったああっ!!』

「…あ…あれっ…?」

キュートで勇敢な仔鹿を紹介したつもりのエリーだったが、幹部一同にはチートで獰猛な蛇喰い虎にしか見えず。

その日、箱船会議は阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。

 

以降、アカリはしばらくの間、スキュラとヒュドラを退治した神話の英雄・ヘラクレスの二つ名で呼ばれ、魔女から畏怖される存在となった。

「ダイビートの紅き悪魔」だの「蛇殺しのルビー」だのよりはマシとしても、よりによってヘラクレス…少なくとも、女の子に付けて喜ばれるニックネームではない。

 

がくがくがく…ぶるっ。

「…も…もう逆らいません…私、美味しくないですから…っ、八つ裂きは…ゼリーウナギだけは…ヘラクレスさま、お慈悲を…!!」

「お…落ち着こっか、クラリス…? 大体、あなたのスキュラは蛇じゃなくて犬でしょ、ほら、ガラテイア…?」

「イヤっ…ガ…ガラテイアまで、はらわたを引きずり出されて、ハ…ハギスに詰められちゃう…ああっ、もうダメです…っ!!」

「だーかーらー、アカリはそんなバーサーカーじゃないからーっ!」

 

ことに、下半身に水蛇、腹に六頭の犬を従える魔女・スキュラの魔力因子を持つ、NAUの金庫番・節制のクラリスの怯えようは著しく、スパーリングで嗚咽し悲鳴を上げる大蛇スキュラの映像は、まるで我が身のことのように突き刺さってしまった。

生来の気弱さも相まって、クラリスは完全にアカリ恐怖症に陥ってしまい、アカリのワンコ系・人たらしパワーを以てしても、打ち解けるまでに少しの時間を要した。

(ねえ、エリーちゃん? 私って魔女さんたちに何かヒドいこと、しちゃったのかなあ? なんかみんなヨソヨソしいような…)

(…あー…アカリはぜんっぜん、悪くないよー。…ゴメンねっ、ホンっトに…!)

 

そのルビーだが、スパーリング直後、ちょっとした事件があった。

全てを出し尽くし、護りたかった人の腕の中でまどろみ、救護室へ運ばれるルビー。

両肩・両腕・両足に痛々しく残るスキュラの締め跡も、胸に腹に首筋に、ルビーの戦闘スーツ越しに全身くまなく残るヒュドラの噛み跡も、今や誇らしい勝利の勲章。回復ユニットなら跡も残さず、元通りの素肌まで治療できるだろう。

 

後に『接続者』『吊られた男』として、魔女の魔力供給を頼まれることになるトキサダは、アメイズの魔力の性質にも親和性を持っていた。

「…あれだけのヒュドラの淫毒を注ぎ込まれて、なお立ち上がるとはな…」

ベッドで小康を取り戻すルビーの傍で、トキサダが思わず零す。たとえ超昂戦士であろうと、九頭ものヒュドラから全身くまなく、魔力の込められた毒牙を突き立てられては、正気を保つことすら困難であったろうに。

 

「…とろとろ、でした…うっとりとして、意識がふわっとしてきて…もうダメかな、って…」

 

不意に、まだ眠りから醒めないと思われたルビーが、うわ言で返す。予想外の応答に戸惑うトキサダだった…が。

 

「でも、私…長官が、いいって…、長官…なら、もっと…。そう思ったら、力が湧いて、立ち上がれたんですよ…」

 

どくん。

どくん。どくん。

どくっどくっどくっどくっ!

うわ言がトキサダにクリティカルヒット。

 

意識が朦朧として、ニュアンスが飛躍し、【てにをは】も覚束なかった。

…ルビーとしては、

「長官がいい(=長官の願いを叶えるために、負けられない)」

「長官(のため)なら、もっと(私は戦える)」の意味だったのだが。

 

トキサダは、

「長官がいい(=ヒュドラより、長官のDチャージが欲しい)」

「長官(のアレ)なら、(ヒュドラの淫毒より)もっと(気持ちよくしてくれる)…!」

…と曲解。

 

結果、その夜のDチャージは。

ルビーの期待に応えるべく、持てる技をあらん限り駆使するトキサダと。

張り切るトキサダのピロートークの端々から、自らのうわ言のダブル・ミーニングに気づき、赤面し悶えるルビー。

「い…いや…っ、そんな…!

…も、もおーっ! 違うんですーっ! ちょ、長官に、へ、蛇よりも気持ちよくして、ほしいなんて…! せ、戦闘中に、そんな理由で立ち上がるパワーが湧くんですか、私…!?…そ、それじゃ私、ただの欲しがりの、淫乱ヘンタイさんじゃないですかーっ!!」

 

だが。

困ったことに、極限状態で口にするうわ言は、絶対に言っていない、そういう意味じゃない、とは、当の本人ですら、なかなか断言できないものである。なまじ人柄ができすぎたルビーは、トキサダの勘違いを激怒して切り捨てても良いところを、自責の念に囚われてしまった。

 

「(…で、でも私、心のどこかで、ホントにそんな期待を…してた…の?!)…あっ、ああっ…あああああっ、あ〜っ!!」

 

…ぐへへ、心に正直に、素直になれよ、的言葉責めの効果が偶然付与され、結果、この晩ルビーは過去最高のDチャージ効率を記録してしまったという。

 

 

Epilogue.真の仲間になれたエスカ・チームのお嬢様は、心のバリアフリー生活を始めました。

 

「アカリ…ヒビキ、うらら。もう私、隠し事、何もないからね。全部、ぜーんぶ、みんなにあげちゃうから、改めて、雪城エリーをよろしく、ねっ」

「あっ…エリーちゃん、私の呼び方…!」

「私、親しい人は呼び捨てって決めてるの。…いいよね?」

…言葉を忘れるほどの嬉しさで、二度、無言で頷くアカリ。ツインテールがわんこの尻尾のように喜びをたたえて揺れる。

続けざまに両腕を広げ、エリーの胸に飛び込み、左頬に自分の左頬を寄せる。

「やったあ! あははっ、エリーちゃんと、仲間だあ!」

「きゃあっ! …もおっ、喜びすぎぃ!」

「…その、今更だが、私もエリーを歓迎する。これまで通り…、いや、それ以上によろしく、だ」

「かったーいっ! ガッチガチじゃないの! …あーもう、『エリーが仲間で嬉しい』ってもっとストレートに言えばいいじゃない! エリー、これでヒビキにしちゃ、ずいぶん素直な方なんだから、割り増しで受け取りなさいよっ」

「なっ…私はこれで精一杯、最大限なんだ! いつでも365日オープンハート24時間のアカリと比べるなっ!」

「ぷっ、あははははっ! 確かに、アカリはコンビニレベルでいつでも人懐っこいもんねー」

 

…エリーが、自分が本当に三人に、全部を包み隠さず言えるかどうかは、まだ自信がなかった。

アカリたちを疑うわけじゃない。単純に、自分の心を晒す経験が不足しているのである。

 

代々エリザベス派の長を務める雪城家に生まれ、幼い頃から大人の建前と本音のギャップを嫌でも見ざるを得なかった。自分や父母や祖母に向けられる悪意や妬みの棘に傷つき続け、ときに暴漢のテロや誘拐未遂といった実力行使に晒されてきた分、やがて心の痛覚が麻痺してしまった。

 

同時に、誰に対しても最後の一線で、エリーは自分の真意をガードするようになった。

嫌いなものを嫌いと言い、好きなものを好きと言う。その当たり前でさえ、エリーは留保し忌避してきた。旗の色を見て、ある大人は忖度とおべっかでエリーを誑かそうと近づき、別の大人は好戦的に挑発を始めたから。

 

…占い師はね、自分を占っちゃいけないの。

それは事実でもあり、自分の敏感すぎる核心を守り抜くための、便利な口実でもあった。

 

それでも、エリーは小さな決心をした。

できるだけ…いや、何でも。

魔女の秘密や禁則事項だけじゃなく。

アカリたちには、私の気持ち、全部を言おう。

本心を見せない私を打算なく受け入れ、傷つけてしまった私を赦してくれた、アカリ、ヒビキ、うらら。

自分の好きなものを私が嫌いと言っても、その逆でも、きっと三人は、ありのまま受け入れてくれる。私の核心を、自分の心のように、きっと優しくいたわってくれる。

だから私は、もう何も隠さない。それが、信じてくれた最高の仲間たちへの、私の精一杯の答えだから。

 

(あっ、長官くんへの気持ちも、みんなには隠さず見せなきゃね。アカリは狼狽えるかな、うふふっ)

同じものを好きと言って、喧嘩になることもある。でもこの二人ならば、それも絆を強くするスパイスにできるだろう。

世界に一つしか無い宝箱の争奪戦が、幕を開けた。

 

【了】




改めまして、環藍河です。
初SS、お読みいただき、ありがとうございました。
前編を投稿後、「アレ説明不足かなぁ?」「ルビーの心情、前と後で矛盾してね?」「話自体、成立してないかも…?!」とか悶々としながら、後編でギリ補足できるよう練り直しました。
…至らぬところは、読者の皆様の暖かい目で補ってくだされば…、超昂大戦同好の士として、今しばらくはお目こぼしを。

さて。超昂大戦SS、連続モノを他に1本、短話完結モノを他に3~4本、現在推敲中です。
作れば作るほど、「コレ本当に読者様が得するの?」「環(作者)の独りよがりじゃね?」と自信がそぎ落とされていきます…(涙)。
エスカ・チーム4人に感じた、作者なりの魅力を原作リスペクトで書けたら幸せです。神様、私に構成力と表現力をくださいっ!
では、次回作もお読みいただけますれば至福の極みです。またのお目通りがありますことを!

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