本当に一般的なモブだって輝きたい   作:血涙鬼・彼岸

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一章幕間その8 これは足洗屋敷ですか?多分バグだと思います

 

「……もうこんな時間か、急がないとな」

 

 

指定していたアラームの耳障りな電子音で朝早くに目覚めた大輝は……手早く身支度を整えて『遊び』に行った五枚を叩き起こす意図で念話を送る

 

 

『そろそろチェックアウトの時間だ、お前ら全員さっさと起きて身支度を調えろ!』

 

 

家主の高和はこれから身支度後に方々で追加のデュラハン集めに向かう為なるべく早く出て行く必要がある

 

家主の高和に会って今回のカード分の代金であるデュラハンのカードと九百万円を電子マネーで渡し、お楽しみを終えて朝帰り状態のカード達をさっと回収してから帰る

 

懐は非常に寂しくなったが、まぁ戦力増強は出来たし福利厚生は爆増したから良しだ

 

腰が軽くなったか、軽快に歩む定を筆頭に同じく腰が軽くなったオーク二号、ホブゴブリンは夢見心地でふらふらしながら。やまらのおろちといやみからは非常に感謝された……こいつらの逢瀬はあまり想像したくないが

 

何気に定はお相手の夢魔を骨抜きにしていたらしく、その夢魔にまた何時か来てくれるか?とその主である大輝に詰め寄ったりもしていた……どうやらその辺りも見てくれと同じく女遊びも上手いらしい

 

今度は高和への出張マッサージ辺りでも理由に何時か機会を作って来るからと約束はしておいて早朝の街に出る。残念ながら此処はDランク迷宮だ、未だ二つ星でしかない大輝には高和無しではこれ以上滞在出来ない

 

まだ陽が登り始めたばかりの夏の早朝、その昼間に比べれば涼しい道のりを歩んで始発の電車で家に帰る。途中で両親や姫子にクラスチェンジ後の剣と燈の写真を送る……姫子には今日の予定を聞きながら

 

大輝が家に着く頃には姫子からの連絡が返って来ていた

 

今日はクラスの友人達と遊びに行く予定らしい、更にこれから三日間は用事だとか……ならばそれまで迷宮行脚である。なるべく早く三つ星資格欲しいし

 

家に帰って迷宮攻略の準備を手早く行い暫く仮眠を取る予定を立てる。そろそろ手入れに出した装備の返却がされる頃合いだろうから

 

その仮眠をする迄もなくだいたい朝八時頃に整備完了のメールが来た。そして回収に直行である。その最中でギルドの奥から何やら『ドスンッ!!!』ともの凄い音がする

 

大方、プロチームか何かがカード化した戦利品入りコンテナを実体化したのだろう。あれは確かに迷宮内の嵩張る荷物を運ぶ役には立つがコンテナという物は総鋼鉄製だからそれ単体でも凄まじく重い

 

実体化の際にはある程度地面と距離があるので、余程上手く実体化させないとこの様に凄まじい物音がする、という欠点がこのコンテナカードにはある

 

その為市街地では大概実体化は法律で規制されている……ギルドの鑑定室みたいな専用の場所か役所から許可を得て指定の場所、時間にやらないといけないという制約もある

 

今の大輝にはあまり関係無いが……何時かは『無限鞄』がプロ冒険者に解禁されればこういう光景も見れなくなってゆくのだろうか?

 

いや、無限鞄そのものが自衛隊でもまだ不足だと喘いでいるらしいからまだまだこの光景が無くなる事は無いだろう。願わくば『迷宮士資格』さえ有れば所有する権利を得られれば万々歳なのだが

 

まぁそんなこんなで整備終了した装備を回収して最寄りのEランク迷宮に向かう大輝

 

今回の迷宮は十一層で夜の平原型、照明必須の暗い迷宮だ。その暗さと足場の悪さ……草が生い茂って下が見えない厄介さから不人気迷宮の一種として忌避されやすい場所だ

 

今回はクラスチェンジ組……燈、レッサーデーモン&ハイピクシーに罠対策枠のホブゴブリンという編成だ。燈には照明役になって貰う必要があるからこの迷宮では完全に出ずっぱり確定、レッサーデーモン&ハイピクシーはコンビ運用が前提、Eランク以降からは罠対策は必須だからホブゴブリンを鍛える目的で出す

 

Eランク階層以降からはまた新しい編成になるだろうがFランク階層ならばむしろ今でも割と過剰戦力かも知れない……燈だけですら

 

星明かりはあれど非常に暗く、足場も宜しくない夜の平原。その中で大輝はレッサーデーモンに高和からお古で貰った無銘の名槍を渡して具合を確かめさせる。ついでにホブゴブリンにも高和から貰った無銘の名剣を渡しておく

 

高和から貰ったお古は残り無銘の名刀ニ振り、無銘の名剣一振りの計五振りだ。長く使って来たからか結構擦り減ってはいるが今も充分長持ちさせる事が出来るだろう……粗末に扱ったり何らかの強敵、イレギュラーか何かに遭遇するでもない限りだが

 

それと並列して燈とハイピクシーには眷属を召喚して貰う。燈はなるべく沢山の鬼火を囮兼機雷として、ハイピクシーにはピクシーを偵察・斥候役として、それと眷属ピクシーらに初等補助魔法である暗視魔法を使って貰う為だ

 

基本的にこの迷宮はこの暗視魔法さえ使えれば逆に容易い部類の迷宮だ。この暗さだけがネックであり後の罠もモンスターも逆に非常に弱い部類なので地図さえちゃんと有れば余裕綽々で攻略可能だ……別の言い方をすれば『碌に旨味の無い迷宮』とも言える

 

 

『キキィ、任せてくれオヤブン!』

『了解ですボス』

 

 

燈もハイピクシーもクラスチェンジでちゃんとした会話能力を獲得出来た様だ。それに燈は滑舌?いや少し情緒も成長した気配がある……英明獲得の影響もあるのだろうか?

 

 

そして……この闇夜のEランク迷宮は爆炎に依って蹂躙された

 

 

Dランクカードの中でも結構優秀な部類の攻撃役に眷属召喚持ちの魔法使い、ちゃんとした罠対策役兼斥候……それにこいつ単体でもオーバーキルもいいところな眷属召喚持ちCランクカードの編成だ。それはもう『蹂躙』以外の何だと言えば良いのか?

 

おまけにこの迷宮の地図やデータは既に購入済みだ。試験時とは違い無駄は全て省いて最短距離を一直線である……この迷宮には本当に大した旨味なぞ無い。ボスも固定で奨学カードだし

 

それから今日の夕方前にはこの迷宮のボスであるオークをあっさり爆殺して次の迷宮に向かう……ガッカリ箱からの収穫は灯油式八面型デザインの無限に使えて明るさも自由自在な『魔力灯』というランタンだった、まぁそこそこ使える良い魔道具である。魔道具にしてはかなり安い部類ではあるが、自分から買う気にはあまりならない。けれど最初にガッカリ箱から出たら少し嬉しい魔道具の一種として有名だ

 

……そしてだいたいはダブりにダブるのが冒険者あるあるだが

 

次の迷宮は今攻略した迷宮に一番近いありふれた廃坑型で十七層のランダムボス型。Eランク内なら難易度は高い部類だが運が良ければ良いカードが入手出来るかも知れないし鉱脈からちょっとしたお宝が見つかったり稀にガッカリ箱が有ったりする『アタリ』の迷宮だ……運の良い事に、今は誰もこの迷宮に入ってはいないらしい。迷宮前のゲート端末を調べれば分かる

 

今回の編成は……剣、定、蔵、奪衣婆&懸衣翁の編成にした。今回の迷宮は見入りもそれなりに有りそうながらも結構難易度の高いタイプだ、ならば最初から良い手札を切って稼ぎに出るべきだろう

 

大輝のエースである剣はエルフにクラスチェンジしてから身体が幾らか小さくなったので狭い廃坑で活躍して貰う、蔵はこの難易度の高い迷宮のやはり難易度が上昇した罠の対策要員として、定は勿論探査役兼お宝探し要員だ、奪衣婆&懸衣翁は新米枠から選んでみただけだ……今のうちに新米を鍛える必要だってあるし

 

この迷宮に入る前にやはり装備の再編成を行う。定には無銘の名刀ニ振り、これは二刀流の効果を有効的に活用する為だ。蔵には俊敏の銅剣、そして剣にはいつものミノタウロスの戦斧を渡す予定……だった

 

……前にも言ったが剣の体格はエルフにクラスチェンジした為結構小さくなっている。その為かミノタウロスの戦斧を振るう具合に違和感を感じてしまうらしい

 

今の剣は身長1m90㎝で、前より更に引き締まった筋肉を持つ褐色肌の尖り耳美男子になっている……猪の面を外せばだが。そして装備は弓矢と長剣でエルフ的な銀の鎖帷子を仕込んだケルトっぽい民族衣装的な服、といった正に典型的エルフスタイルといった塩梅だ

 

とりあえずミノタウロスの戦斧は剣に預け、今は前に拾って瓜子姫戦で活用した方の無銘の名剣を渡しておく。弓矢は今は消して後で余裕が出来た時にでも試せば良い

 

後は奪衣婆&懸衣翁コンビと簡単な面談をしてから探査開始だ

 

 

『ヒェヒェヒェ、こんな爺と婆を使おうとは中々奇特な趣味ですなご主人?』

『あたしらは年寄りじゃて、あまりこき使わんでくだされよ?』

 

 

まぁ普通の対話になった。ちゃんとした労働条件で働いて貰うし福利厚生はしっかり……予算範囲だがやるのは規定事項だ、まぁその辺りはちゃんと行動で示すだけなので今は言う処は無い

 

『昨日の福利厚生』のおかげか新米の中でもいやみ、オーク二号、ホブゴブリンらは忠誠心も士気も高い。ホブゴブリンは昨日の件で従順を獲得し、オーク二号は従順が忠誠に変化していたりと何気に強化されていた……やまらのおろちといやみからも忠誠が生えていたりとかなり良い変化が発生していた

 

やはり部下への福利厚生は大事なものである

 

そんなこんなで二回目の身支度からまた二回目の迷宮攻略、今回はEランク階層までは大した旨味は無いので一気に突破してのキャンプとなる

 

何時もならば安全地帯でキャンプセットを出して設営して料理の為の支度、睡眠時もあまり休まる環境ではない……で結構手間暇かかるが今回からは違う

 

今なら『足洗屋敷』があるから常に宿には困らない、食事だって直ぐに出来立てのものが食える、キャンプより遥かに快適で安全な睡眠が約束されている

 

プロやプロ志願者が挙って異空間カードを求めるのはこういう理由があるからだ。いざとなれば安全地帯以外でもこれなら比較的安全なキャンプ地に出来る

 

この足洗屋敷は元となった燈無蕎麦のおかげか実は料理が普通の足洗屋敷より遥かに美味しく、Dランク空間型の範囲ならば最高評価のヘドンホールハウスやチセコロカムイにも迫る程……だと後々判明する

 

通常の足洗屋敷は何と言うか……まぁウィンチェスターハウス以下ギリギリアルカトラズ以上といった程度の不味い飯しか出せないのが普通で更に大輝の足洗屋敷よりも圧倒的に食事レパートリーが少ないらしい

 

普通の足洗屋敷だと眷属が下手くそな男料理を作るだけであり、大輝の足洗屋敷の様にそれなり以上の料理の腕前を持つ『核』が作る訳ではない。本来の足洗屋敷は汚い土足でアルカトラズは悪徳警官か何かにしか見えないし、ウィンチェスターハウスはそもそもお化け屋敷だからこの面子に料理を求めるのがそもそもの間違いだ

 

一応、シルキーやヘドンホールハウスをウィンチェスターハウスにマイナーチェンジする事で『比較的飯の美味いウィンチェスターハウス』を作る事は出来るが素直に素材だけ出して貰ってシルキーに作って貰うなりそもそもヘドンホールハウスをそのまま使う方が余程効率的だろう

 

室内気温湿度は常に快適で、布団はまるで卸したてみたいにふわふわふかふかだし畳の手触りも最高だ

 

問題があるとすれば……室内は常に暗く、照明は外部の日差しか薄暗い菜種油の行燈や蝋燭頼りなのが難点だろう

 

ついでにトイレは汲み取り式ではあるが臭いが無いし汚物は即効浄化されるからむしろ安全地帯のトイレよりもよっぽど快適なぐらいである……あのトイレはどう足掻いても臭いし下は地獄絵図だし

 

そして大輝の足洗屋敷には通常の足洗屋敷との最大にして究極的な差異が一つ存在する……それが

 

 

『ご主人、オイラを洗って欲しいポコよ?』

 

 

この屋敷の『核』である可愛らしい小狸の存在である

 

通常の足洗屋敷なら『足を洗え』としか言えない汚くて臭い大足が『核』であり、その大足を定期的……少なくとも半月に一度、長期間使用していないならその度に洗わなくてはロストしてしまう厄介なデメリットを抱えている

 

しかし大輝の足洗屋敷ならばその汚くて臭い大足の代わりにこのふかふかふわふわで可愛らしい小狸が『核』なのでそのデメリットも最早デメリットでは無い

 

一応、そのデメリットも怪力と一緒に消失してはいるがそれでも誰かに洗って貰うのが好きだという足洗屋敷の本能迄は消えていないらしい

 

大輝もカードの知識は人よりある方ではある……しかしこれは、このクラスチェンジはレアケースもまたレアケース、いっそ『バグ』だと言っても良いレベルだと思っている

 

備え付けの五右衛門風呂……今で言うならドラム缶風呂みたいな風呂で命と小狸の洗濯を済ませる。木組の壁の向こう側ではこの足洗屋敷の眷属である『家来衆』達が台所でも使う薪を割っていたり風呂窯に火を焚べて温度調節していたりといった光景が見える

 

今日の夕餉……夕飯を江戸時代っぽく言う気分になっただけだが今日の献立は炊き立ての玄米飯に秋刀魚の塩焼き、根深汁に根菜と(鶏肉)の煮付け、そして胡瓜の浅漬けとおやつの団子という中々ご機嫌かつ豪勢(江戸時代基準)なメニューだった

 

護衛役には巌、祝、オーク二号を起用して明日の宝探しの為にゆっくり寝てしまう。薄暗い行燈の代わりに魔力灯を明かりに買っておいたこの迷宮の地図を手早く書き写し、じっくりこの足洗屋敷?の詳細をレポートしてからだが

 

 

そして次の日は早朝から地図のデータにある鉱脈ポイントを重点的に、そして大輝と定の勘任せで目的地を適当に決めながら探索……と言いたいが、大輝の手札で鉱脈系統は手出しが出来ない。そもそも採掘能力持ちなぞ居ないから仕方ない。もしもこれが蔵を大輝が想定するクラスチェンジ候補にクラスチェンジ出来ていれば鉱脈採取もやっていたかも知れない

 

だから大輝と定の勘任せでお宝探しを手早く、そしてなるべく早くこの迷宮攻略を達成するだけだ。今日の編成も昨日と同じ、今日は大輝自身も定の二刀流を試しがてら勘任せのお宝探しである

 

そして二箇所の隠し小部屋……稀にランダムガッカリ箱が置いてある場所でそのガッカリ箱を発見することに成功した

 

そのガッカリ箱からは……前に見た迷宮金貨が皮の小袋に三十枚、それと小さな宝箱みたいなものが出た

 

これはそのまんま『宝箱』であり、『ガッカリ箱の中に入ったガッカリ箱』とも呼ばれるものだ

 

こういう『単なる運試しの玩具』みたいなものは大輝も嫌いではない……大輝が嫌いなものは『賭け事』である

 

この小箱を『何か面白そうだ』と直ぐに開く大輝、そして出てきた次のお宝は……『片手でも両手でも使えそうな炎を纏う両刃戦斧のカード』だった

 

これは『炎の魔斧』、少なくともちゃんとした『魔剣(斧)』と言える範囲の魔道具だ。無銘の武具よりかなりお高く、強度は低い上に戦闘力は無銘シリーズと大差無い、そんな何処か頼りない代物ではあるが『火炎攻撃に弱いモンスター』に挑む際には非常に役立つ武具だ

 

今の剣の体格にも適した戦斧ではあるが強度が心伴ないのでメイン使用は控えるべきだろう

 

このカードも剣に預けてボス戦に挑む。早朝から昼の二時辺りには到着した

 

今回のランダムボスはボアオーク、剣の進化前の姿……いや、通常のでっぷり太った猪頭の化け物であり、眷属オークを十二体引き連れてこちらを待ち構えている

 

 

……剣があっという間に叩きつぶしたが

 

 

そして見ればカードが落ちている、ボアオークのカードだ

 

そのカードを拾ってガッカリ箱を開ける。中身は何時もの白い魔石と箒だった

 

定に鑑定して貰った結果は……これはキキーモラやシルキーみたいなお手伝い妖精の為にある様な『鬼祓い箒』という祓魔の力を秘めた箒だ。割と安い魔道具ではあるがそのキキーモラやシルキーのマスター達が挙って求める為需要は結構ある為か市場では以外と見つけにくい

 

キキーモラ婆さんを召喚してこの箒を見て貰う、近くを履き清めながらその箒の具合を確かめる婆さん……その結果は

 

 

『これは……本当に良い箒ですな、手に吸い付き馴染みますねご主人様』

 

 

その答えで大輝はこの箒のカード化を決める。その事を告げるとキキーモラ婆さんは心から感謝してくれた様だ

 

さて……それから明々後日の朝まで大輝は近隣のEランク迷宮連続攻略行脚を繰り返して合計七つの迷宮攻略と足洗屋敷?レポート作成を済ませる事に成功した

 

今回四日間のリザルトは……

 

カード

ボアオーク

瘟鬼(馬)

Eランク女の子カード三枚

E、Fランクカード沢山

 

魔石

Eランク白魔石七個

魔石だいたい百万円分

 

魔道具

魔力灯(攻略報酬)

カード化炎の魔斧(宝箱より)

鬼祓い箒(攻略報酬)

ハイポーション一つ(攻略報酬)

ヒュプノスの枕(攻略報酬)

完全消化薬(ガッカリ箱)

サラマンダーの外套(金のガッカリ箱より)

ローポーション三つ(攻略報酬より一つ、ガッカリ箱より二つ)

遭難のカード(攻略報酬)

レベルアップのカード(攻略報酬)

 

換金アイテム

迷宮金貨三十枚(隠しガッカリ箱より)

カーバンクルガーネット一粒(撃破者:オーク二号)

 

 

四日間の弾丸ツアーにしては凄まじい数と質の収穫である。残り五つのEランク迷宮は比較的簡単なところをハシゴしてこの結果だったが

 

オーク二号を出している時にカーバンクルに遭遇出来て撃破成功したのも大きいだろう。オーク二号はクラスチェンジの先が既にあるから……瑕疵カードだけど

 

これから暫く先ももっとデッキを研ぎ澄ませておくまでは例え今すぐ三つ星昇格が出来てもまだまだEランク迷宮が普段の狩場だろうし……実力ではなく主に時間的な都合で、だが。もしもアリアドネーの糸が無かったら連休だけが攻略チャンスだっただろうし

 

時間に縛られるのは学生冒険者の宿業だから仕方ない話ではある

 

ともあれ今回の弾丸ツアーは大成功の内に終わった。後は足洗屋敷で朝風呂を浴びて身支度からの帰宅である

 

今日は流石にカード達にも完全休暇を与えるべきだし金貨や白魔石の換金提出だってあるし鬼祓い箒とヒュプノスの枕、サラマンダーの外套のカード化だって必要だ

 

 

そして大輝は人間社会に帰ってゆく……姫子の居る場所(帰巣本能)の赴くままに

 

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