本当に一般的なモブだって輝きたい   作:血涙鬼・彼岸

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血涙鬼・彼岸のカードファイル その4

 

いやみ

 

否鳥山石燕の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』にある日本の妖怪。哉(いやや)とも『エロモドキ』とも呼ばれる。後ろ姿は和服に被り傘の美女(に見える)だが……正面から見たら汚らしく醜悪な老人や中年男といういわゆる『ジャパニーズヘンタイモンスター』の一種(少なくともこの世界ではそうなる)

 

その正体は首が無く一つの巨大な眼と口を持ったずんぐりむっくりな怪物。前に上げた様な女装汚っさんに化けたり色欲の()(またはイロ気ともいう)を操る能力を持つ、他にも……まるで『やまらのおろち』や『さくそうず』の様に魔羅(砲)や陰毛(縛り)などを武器に戦う能力を保有している(この戦闘方法やイロ気操作、そしてその基本的性質のせいでこのカードは『ジャパニーズヘンタイモンスター』の一種として扱われている……残当な話だが)

 

ちなみにDランクの範囲内なら非常に強いカードとして有名(特に女モンスターを老若美醜問わず相手にするなら)

 

その基本的性質は……狒々(ひひ)攫猿(カクエン)猩々(しょうじょう)などの様に『女を攫って子供を作る類いの猿妖怪』と同じく非常に性欲旺盛(但しカード相手の性行為は一切妊娠を起こさない……と、されているが)。そういう特殊な趣味の女性冒険者や濃い趣味の兄貴らから人気が高い(カード娼館などが『イロ気』を使ったサービスなどにも用いられるし、高齢の富豪などから回春剤代わりに求められたりもする)

 

ちなみに……こういう夢魔(むしろ色魔)の類いはほぼ全ての異性(と呼べる存在全て)を性欲の対象に出来るし美醜には興味が無いという特性があり、大概のガチ勢らは自分の(男な)カード達や(特に男なら)自分の為に一枚は夢魔系を持つのが普通だとされている(下世話な話だがいわゆる『慰安用』という奴である)。夢魔にとって『そういう行為』は食事と全く同じ事なので(そういうマイナススキルでも無い限り)むしろ大歓迎されるだろう

 

……余談だが『そういう行為』に自分の女の子カードを仲間や部下(カードなど)に貸し出して俗に『寝取らせ』と呼ばれる特殊性癖を満たす為に冒険者になった者も居るとか居ないとか?

 

一応、このいやみは『のっぺら坊(狐狸系)』の一種ではあるが当ののっぺら坊からは非常に嫌われているのでのっぺら坊にはなるべく会わせない事をオススメする(のっぺら坊は正統派妖怪でいやみはジャパニーズヘンタイモンスター扱い故に仕方ないだろう。ジャパニーズヘンタイモンスターはその元となったカードやモンスターからは非常に嫌われているのが通例故に)。ちなみに『モンスター』である時は性欲など欠落したかの様に人間には殺意以外の感情は向けて来ない(その辺りは普通のモンスターと同じである……例えジャパニーズヘンタイモンスターですらも)

 

そこそこ戦闘も出来るがイロ気操作能力が芯軸なので最初はデバフ系サポートとして起用を考えた方が良いだろう(イロ気は悪臭操作やフェロモン、突風などで無効化出来るし精神力次第で人間にも抵抗は可能である、ちなみにCランクまでなら相性次第でどうにか……と言っておく)。基本的に成長はアタッカー系だが

 

本来のいやみにはこういう女装親父である事以外に変態的な逸話や由来は無い筈なのだが……専門家の仮説に曰く『隻腕の妖怪神様の影響(肉付け)』ではないか?らしい(『実際には人を襲う妖怪』である一反木綿や子泣き爺だって非常に善良な性質がデフォルトになっている辺りがその仮説の根拠となっている)

 

属性は狐狸系妖怪、夢魔、ジャパニーズヘンタイモンスターなど。ちなみにこのカードは見てくれの酷さの割に需要は(前述した通りに)そこそこあるから以外と高価だったりする(市価だいたい三百万円其処ら)

 

【種族】いやみ

【戦闘力】195

【先天技能】

・イロ気妖怪:『色欲の気』とでも言うべき空気より重いピンク色のガスを精製する能力と『非常に卑猥な戦闘能力(射撃、束縛)』を内包している

・変化の術:色々な動物や人間に化ける事が出来る。人間化の『固定の姿』以外は長時間は持たない(『固定の人間化』だけならいつまでも、他はだいたい三十分程度。服装変化ぐらいなら二時間は持つ)

・色欲の塊:読んで字の如く。敵味方問わず『異性(稀に同性)』と呼べる存在が居れば士気と総合的な能力が向上する。性技を内包している

性的な誘惑に非常に弱い

 

後天技能は武器技能や武術などの肉弾戦系統に明るい様だ(後は性関係などから優先的に来る)

 

 

ヘルハウンド

 

イギリスに伝わる不吉な猟犬型の妖精(黒妖犬(ブラックドッグ))の一種。たいていの場合は、燃えるような赤い目に黒い体の大きな犬の姿で夜中に古い道や十字路に現れる

 

16世紀イギリスの劇作家シェイクスピアの『マクベス』の作中で魔女が言及する『魔女の女王である地獄の女神ヘカテーの猟犬たち』がそのイメージの根源と考えられている。『新月と魔術と三叉路の女神』とも呼ばれるヘカテーは中世以降のヨーロッパで『松明を掲げて犬を従え、夜の三叉路に現れる』とされ魔女が信仰していると考えられていた

 

ヘカテーの本来の姿は古代ギリシアの新月の女神でありその眷族には犬や狼が挙げられる。月のない夜を象徴するヘカテーの従者は当然ながら黒い色で想像された。ヘカテーは再生と共に死も司る女神であり、彼女に従属するブラックドッグたちは、死の先触れや死刑の執行者としての側面を持つ(ちなみにヘカテーは日本製ならBランクの非常に高価かつ貴重なカードなのでそうそうお眼にかかれる代物ではない)

 

このヘルハウンドはその黒妖犬の中でも一番ありふれたタイプの存在であり、そのシリーズの中で一番弱いとも言われている(勿論、Eランク内なら非常に強力なカードではあるが)

 

『大柄な黒いドーベルマン』とでも言うべき造形で常に炎を纏っている、という特徴持ち。ちなみにその炎は意志一つで出し入れ可能なので身体を洗う事も出来る(基本的に水は苦手だが)……長時間炎を出せないだけだが

 

一応、『炎の吐息』を使えはするがそう何度も使える訳ではない(内部エネルギーの都合によるから魔石チャージは可能)

 

基本的に『ワイルドウルフ』の上位互換みたいな性能だが妖精系にクラスチェンジも可能

 

【種族】ヘルハウンド

【戦闘力】80

【先天技能】

・炎の魔犬:最下級クラスなれどヘカテーの眷属たる証、炎を纏い炎の吐息を吐く力を保有する。水場や水を苦手とする

集団行動を内包する

・追跡

 

後天技能は基本的にワイルドウルフに似通うが火炎属性の強化にゆくパターンもある

 

 

梅乃振袖

 

明暦の大火と呼ばれる日本史上最大級の大火事に纏わる呪物とも妖物とも言える何か(付喪神とも怨霊とも言える)。明暦3年1月18日から20日(1657年3月2日 - 4日)までに江戸の大半を焼いた大火災。かつてはこの年の干支から丁酉火事、出火の状況から振袖火事、火元の地名から丸山火事などとも呼ばれる

 

『梅乃』というお江戸は麻布の裕福な質屋遠州屋の娘が本郷の本妙寺に母と墓参りに行ったその帰り、上野の山ですれ違った寺の小姓らしき美少年に一目惚れした事から全ては始まった

 

梅乃はその小姓が着ていたものに似た荒磯と菊柄の振袖をかき抱いたまま病に罹ったとも恋煩いで儚くなったともその恋心に付け入った悪党どもに騙され念仏講(隠語)されたとも言われるが……そのどれかが原因で命を落としたとされている。両親は葬礼の日、せめてもの供養にと娘の棺に生前愛した形見の振袖をかけてやった

 

当時、棺にかけられた遺品などは寺男たちがもらっていいことになっていた。江戸時代はリサイクル文化とも言って良い文明スタイルなのでこういう再利用はむしろ奨励されるし寺男達の給料みたいなものだ。この振袖は本妙寺の寺男によって転売され街の娘が買ったが……買った娘という娘が何度も若い身空で亡くなってしまう。そして振袖は何度も棺にかけられ、本妙寺に運び込まれてきた。

 

さすがに寺男たちも因縁を感じ、住職は問題の振袖を寺で焼いて供養することにした。住職が読経しながら護摩の火の中に振袖を投げこむと、にわかに北方から一陣の狂風が吹きおこり、裾に火のついた振袖は人が立ち上がったような姿で空に舞い上がり、寺の軒先に舞い落ちて火を移した。たちまち大屋根を覆った紅蓮の炎は突風に煽られ、一陣は湯島六丁目方面、一団は駿河台へと燃えひろがり、ついには江戸の町を焼き尽くす大火となった

 

これが『明暦の大火』、またの名を『振袖火事』とも呼ばれる世界史有数の大火事である(他にも多数の諸説はあるが)

 

このカードはその原因とも謂れる『呪われた振袖』そのものである。非常に稀少な(日本にしか存在せず、出現迷宮もほぼ東京限定という)代物なのでまだ知名度のある『小袖の手』と勘違いされ易い(小袖の手からクラスチェンジしたら更に分からなくなるだろうし)

 

しかし『小袖の手』よりも華美かつ禍々しいオーラ(瘴気)を放っているので直ぐに只の『小袖の手』では無い事がわかる

 

基本的には『小袖の手』が更に強くなった様な性能だが……この梅乃振袖の装備化能力は『呪い属性』が更に付与される様になる(関わった娘達の最期や大災禍の元という性質故に)。『呪い属性』としては非常にスタンダードな『生命力、魔力が削れる事』と少し珍しい『病気耐性低下』が有るがその能力は非常に高い(通常の)高等スキル並みに強化されている程に(通常、Cランク装備化はせいぜい中等ランクだが)

 

マスターに余程の体力か精神力が無い限り基本的に短期決戦仕様……ですら厳しいピーキーの極致みたいな装備化カードの一種として有名である

 

後は火炎魔法や呪力がグレードアップしているし基本的に戦闘力もCランクでも高位クラスにまで向上している。特に飛行能力を得て機動力が劇的に向上しているのは特筆に値するだろう(基本的に梅乃振袖は魔法使い系カードだが)

 

比較的マイナーながらもその強烈かつ凶悪なエピソードと『呪い属性』の為に使い手を非常に選ぶカードではあるが『根性ある小袖の手使い』達が挙って求める為とこのカード自体の稀少性、そしてその強力なスペックも有って基本的にこのカードはCランクの中ではかなり高価な分類となっている(流石にサキュバスや女エルフみたいなオークション直行クラスでは無いが少なくともデュラハンに色を付けた程度の予算とかなりの強運が必須だろう)

 

そのままでは非常に癖の強過ぎるカードなので『練り上げに練り上げた小袖の手』からのクラスチェンジに使うのが一般的だろう。時には『苦界の死皮』を継承して後述する『厄災ノ死皮』と切り替えたりも出来たケースも存在する(ちなみに……女性人格なら一反木綿もこれにクラスチェンジ可能である)

 

【種族】梅乃振袖

【戦闘力】450

【先天技能】

・厄災ノ死皮:梅乃振袖は所有者に死や火災を齎らす悍ましき呪物ではあるが、そういう呪物にこそ強い力が秘められている

呪い属性中等(通常の高等)クラスの効果(呪い)でマスターや他カードに自身の戦闘力と『装備化』以外の先天スキル一つと保有後天スキル全てを完全に付与共有が可能となる

極めてレアな呪い型であり、装備化スキルの等級が同ランクカードよりワンランクアップしている。このカードは装備化対象と一緒にしか動けないがスキルなどでサポートは可能。強力な効果の代償に『常時装備化対象の』生命力と魔力が失われていく。このスキルを使用中回復魔法を受け付けず『病気耐性低下』も付与してくる(解除は何時でも可能)

マスターが装備している場合は疲労以外は梅乃振袖本体にダメージがいく

『苦界の死皮』と同じく他の衣服への変化や短時間なら人間体になれる能力もある

・明暦大火:俗称である『振袖火事』ではなくその正式名称であるかの歴史的大火災を表したスキル。火炎、疾風限定の高等攻撃魔法、火炎威力強化、魔力強化、詠唱短縮、自爆能力を内包する

・厄呼び:元が『厄を呼ぶ呪物』である為厄災を引き寄せる性質を現す

カード化しているので制御は出来ているがその厄気とも瘴気とも言えるものを噴き出す性質は変わらない。その効果で敵を引き寄せる性質を帯びる(オンオフ可能)。それを応用してヘイトコントロールも可能

中等状態異常魔法を内包する

モンスター時には『味方を引き寄せる能力』となる

・飛行

 

後天技能は魔法系統がメインになるだろうが……稀に魔法戦士なビルドになる事もある様だ(下位互換の小袖の手と同じく)

 

 

トムテ

 

このトムテというモンスターを平たく言えば『サンタクロースの原型』である。北欧はスカンジナビア半島に存在する良い妖精の一種であり、働き者の農家を守護すると言われている

 

少なくともブラウニーよりはマシな服を着て、必ず立派な赤い帽子を被った髭の長い四本指の小人の姿をしている。と言われている

 

性格は優しくはあるが非常に気難しく……粗末に扱ったり怠け者に堕ちればその家を容赦なく見放すドライさと悪戯には必ず仕返しを行う執念深さを持っている。言わばスカンジナビア半島的な座敷童みたいな存在でもある

 

この妖精はポリッジ(ヨーロッパ式の主に麦から作る粥)を好み、ユールの日(要はクリスマス)に必ず供える必要があるとされている(カード化したトムテなら少なくとも何らかの『新しい好物』でも構わないが)

 

スカンジナビア半島がキリスト教化したときには一時は『悪魔扱い』されたりもしたが神仏習合の結果サンタクロースの一側面となった。その結果が今この場にあるカードである

 

基本的にあまり強いカードとは言えないが、少なくともブラウニーよりかは可愛い姿かたちであり……何より最初から『低級収納』を持った優秀なサポート役である(その見た目からか割と女性人気は高いのもあるが)

 

最初は強化ブラウニーみたいなスペックだが成長すると職人系技能を獲得したり稀に運勢操作系技能を獲得したりもする。斥候役としてなら即戦力枠だが

 

基本的には妖精だが……キリスト教に貶められていた時期の影響で『悪魔』としての素養も僅かながら存在する(約束への真摯さと仕返しの酷さ以外ではまず出てはこないが)

 

【種族】トムテ

【戦闘力】130

【先天技能】

・中級家妖精(農):人間の代わりに家事をしてくれる妖精。……が、迷宮内では家などないためいまいち使いどころは不明。農夫、中等家事魔法を内包

(農夫:農家として必要な技能を一通り習得している証。獣の世話なども可能)

・下級収納

・下級状態異常魔法

 

基本的に作業支援や農業(特に家畜の世話)が得意なのであまり戦闘能力には期待しない方が良いだろう

気配遮断やかくれんぼなどもその性質や逸話上習得し易い辺りも斥候役に適する、と評価される所以である

 

 

ケット・シー

アイルランドの伝承にある猫の妖精。人前ではただの猫だが、本性は二本足で人間のように動き、言語と魔法を操る種族とされる。『猫の貴族』とも呼ばれるが、とある宗教の影響で悪魔扱いされた時期もある

 

貴族的か道化師的かのどちらかの振る舞いが基本的なケット・シーだとされている

 

カードとしてなら基本的にはスピードタイプのアタッカーだが魔法技能獲得もかなりしやすいので『魔法戦士』としての運用にも期待出来るし割と器用なので育て方次第では斥候役にも充分なれるオールラウンダー

 

妖精かつ猫の要素でクラスチェンジはその辺りから考えると良いだろう

 

【種族】ケット・シー

【戦闘力】150

【先天技能】

・猫妖精:猫型妖精、猫の基本的な能力、特性と魔法への高い適性を示す

・武術

・爪牙強化

 

後天技能には必ず一つは魔法が入る

 

 

レッサーデーモン

『下級の悪魔』という概念そのもの。基本的に山羊頭で筋骨隆々の黒い全裸の大男の姿をしている。基本的に戦闘行為以外にはあまり使えない(オークと同レベルで)

 

一応はオークの上位互換扱いで多少の魔法なら成長次第で扱えるしオークより少しは頭が良い

 

高位悪魔の眷属としてよく見かけるがこうしてちゃんとカードにも存在している

 

【種族】レッサーデーモン

【戦闘力】150

【先天技能】

・集団行動

・頑丈

・怪力

 

後天技能には武術や何らかの魔法(攻撃、状態異常限定)を習得する事が多い。稀に『飛行能力』を得られる個体も現れる事がある

 

 

・ライラプス

アルテミス若しくはゼウス(モブ高世界ではアルテミス説が有力とされている)がクレタの王ミノスに授けた猟犬(元はヘパイストスの作品だとも謂われている)

 

『どんな獲物も決して逃がさない』という運命を持つが『どんな存在にも捕まえられない』という運命を持った牝狐を捕まえる事になった結果永遠の追いかけっこが始まる前にゼウスがこの猟犬と牝狐を石に変えてしまった

 

ギリシャ神話における『矛盾』である

 

カードとしてなら追跡能力の高い斥候役(但し索敵用と割り切るべし)かつ『奨学カード』の一種として有名。戦闘能力はオークには流石に劣るがそれでもそこそこはこなせるだろう

 

【種族】ライラプス

【戦闘力】100

【先天技能】

・月乙女の猟犬:アルテミスの猟犬としての機能。鋭敏嗅覚、奇襲、追跡を内包する

・敏捷性強化

 

後天技能はワイルドウルフと似たり寄ったりが基本だが習得速度やバリエーションは豊富になっている

 

 

大鼠

 

馬鹿デカいドブネズミそのもの。中型犬サイズでカピバラより更に巨大になっている

 

感覚が鋭くどんな物でも齧って喰らい集団行動にも長けるが非常に弱くて臭いので余程の物好き以外は使用すら考えない不遇カードの一つ

 

【種族】大鼠

【戦闘力】5

【先天技能】

・溝鼠:不快かつ汚らしいドブネズミである事を示す。悪食、集団行動、悪臭を内包する

(悪食:ほぼどんな物でも食べて回復速度を早める事が出来る……出来るが腐ったもの以外の毒と通常の生物が消化出来ないものを食べればその悪影響は免れられない。毒耐性を内包する)

 

後天技能は鼠らしいものならなんでもいける。牙(前歯)や感覚の強化、無音移動などが例になる

 

 

一反木綿

 

鹿児島の妖怪で柳田國男と現地の学者が共著による『大隅肝属郡方言集』に記されている。

 

一反(凡そ十m)というサイズの木綿みたいな何かが空をひらひらと飛び、人の首や顔に巻き付き人を窒息死させたり人に巻き付いて攫うとされるが……比較的マイナーだったこの妖怪をかの『妖怪神』が何故か重用した結果として一反木綿は塗り壁と同じく一躍有数の人気妖怪へと躍進した(かの『妖怪神』の影響で『善属性』を獲得した上にあのアニメみたいな性格がデフォになっているぐらいだ……塗り壁と同じく)

 

この辺りは『カードの性質は人間の認識に左右されるのでは?』という研究でも重要な証拠として研究者達もこの妖怪を重視している(それもあってこのカードはDランク内でも高価な分類になっている)

 

カードとしての能力は飛行能力(かなり速い)にその飛行能力を与える装備化(羽衣の様に巻き付く)と騎乗能力(あのアニメの様に)を持っている。要は機動力特化タイプだが火炎と斬撃には非常に弱いが音も無く飛べる上に気配遮断持ちなので非常に偵察向きのカードとも言える

 

衣類や布に纏わる存在なら大概クラスチェンジの対象に出来る

 

【種族】一反木綿

【戦闘力】140

【先天技能】

・弔旗木綿:纏う事で装備化を、跨る事で乗騎化を行える特性を示す。基本的に初等クラスの装備化スキルであり。他のカード、あるいはマスターへと憑依することで、自身の戦闘力の四分の一を加算させることができる(マスターへの装備化の場合はすべての戦闘力とスキルを共有できる)。飛行、無音移動、気配遮断、切断耐性弱体化、火炎耐性弱体化を内包する

・迅雷

・木綿生成:木綿を生成出来る、一週間で無地白晒し一反(着物一着分)となる。その生成を止める代わりに限定的な自己再生を行使出来る。通常の木綿を与えても自己再生を発動できるがその前に魔石を与えた方がよっぽど早く安く済むだろう

(ちなみにその生成した木綿の質はまあ普通の範囲)

 

後天技能として更に機動性を上げたり状態異常魔法を覚えたり色々出来る様だ

 

 

ヒッポグリフ

 

グリフィンという獅子と鷲の合わさった幻獣と雌馬の間の仔であるこれまた幻獣の一種。馬はグリフィンにとっての『餌』である為普通は生まれる事の無い『有り得ない存在』を意味する

 

『狂えるオルランド』に登場し、シャルルマーニュ十二勇士の一人であるアストルフォの乗騎(後に解放してしまっているが)として有名だろう

 

カードとしては高い戦闘力を持ち空戦能力のある機動アタッカーといった処で騎乗能力も活かして空戦に使えるだろう

 

ネイティブカードだと『異空間移動』を持っているらしい(日本製が獲得してという話は未だ聞いた事は無い)

 

クラスチェンジは基本的にグリフォンがオススメだが鵺やキマイラなどもイケるだろう

 

【種族】ヒッポグリフ

【戦闘力】175

【先天技能】

・乗騎

・飛行

・回避強化

 

後天技能はその敏捷性などを活かしたり爪牙を更に強化したり色々やれるだろう

 

 

ホブゴブリン

 

田舎(ホブ)のゴブリン』とも謂われている(ゴブリンの中では)親切な妖精の一種。但し悪戯好きな面は変わらないが

 

モブ高世界では近年のファンタジー要素が強く『上位のゴブリン』としての扱いになる

 

基本的に能力は(人間の様に)千差万別であるが大概戦士か盗賊に偏っている(魔法使いも居るが希少)

 

カードとしてなら先に挙げた通りの戦士かつ盗賊的な役割を担うだろう。大した強みは無いが代わりに弱点も無い万能とも無個性とも言えるカードである(全ては育て方次第だが)

 

体躯の小さなゴブリンと違って身長体躯もほぼ人間並みになっている(知性含めて)、Dランクではオークに並ぶ有名な奨学カードである(オークと違って癖は無いが基本的に全てが平坦な成長をする)

 

冒険者ギルドやカードショップなどで常に『初心者へのオススメカード』としてオークと双璧に並ぶほど評価が高い(見てくれはオーク並みだがこっちは細く引き締まった身体をしている)

 

……『重戦士』や『肉壁』をお望みなら素直にオークを使うべきだが

 

『妖精』または『鬼』の性質があるが希少な魔法使い型ならかなり妖精向きだと言える(魔法使い型は『妖精タイプへの先祖返り』という説もある)

 

とりあえず適性は持っている初期装備と後天技能から見て考えると良いだろう

 

【種族】ホブゴブリン

【戦闘力】100

【先天技能】

・集団行動

・群れの一員:基本的に色々な後天技能を獲得しやすくなるが、個体ごとに適性や素質がまるで人間の様に異なる性質を帯びる様になる

 

後天技能は様々な技能や戦闘技術を獲得し易い、初期でも三つ四つは必ず後天技能を保有している

 

 

ライディングホース

 

乗馬(ライディングホース)の名前通りに通常の乗用馬そのものなカード。騎乗可能なカードに慣れる為の練習用としての需要がある

 

基本的に脚が速くて乗れる、そしてそれ専用の準備は要るが荷運びにも使える(ボアオークまでなら普通に騎乗可能、オーガ辺りは流石に無理だが)

 

Eランクの動物型カードとしては非常に賢い部類に入るが喋る事は出来ない

 

カードの効果が判明した最初期の頃は世界各国の軍隊で騎乗から荷運びまで重宝されていたが新しく強力なカードや魔道具によってほぼお役御免になってしまった

 

今でも一部の乗馬愛好家などが重用されてはいる(当時の自衛官や軍人なども一部混じっている)

 

『馬に纏わる存在』ならほぼ何でもクラスチェンジ対象になる

 

【種族】ライディングホース

【戦闘力】65

【先天技能】

・乗騎

・荷重強化:通常よりも沢山の荷物が持てるし牽ける。但しマスターなどがちゃんと荷物を固定しないと持ち運びは出来ない

この技能はほぼ動物型限定技能となる

 

後天技能は敏捷性や耐久力を高めたり感覚を強めたり……馬的に優秀になる様なものになるだろう

 

 

ウォーホース

 

軍馬(ウォーホース)の名前通りにライディングホースの一番正統的な進化型

 

基本的な処はライディングホースと大差無いがそれなり以上に戦闘力が増して勇敢な性格になっている。大型化した上に怪力なのでオーガ辺りなら騎乗可能になっている

 

乗馬戦闘をやるなら最低限求められる資質はある(上は果てしない世界だが)

 

今も軍隊の一部ではこのカードは細々と使われているらしい(詳細は不明だが)

 

【種族】ウォーホース

【戦闘力】120

【先天技能】

・戦馬:優秀な馬である事を示す。乗騎と荷重強化を内包する

・怪力

・持久力強化:スタミナが付いて長時間動く事が出来る

 

後天技能はライディングホースとほぼ同じ

 

 

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