本当に一般的なモブだって輝きたい   作:血涙鬼・彼岸

64 / 85

自作Tips限定でも非常に莫大な文字数に……第二部からはまぁ少しは低下するかも?


Tips その1

 

 

第一話 例えブタでも切り札だ

 

【Tips】オーク

基本的に『指輪物語』の作者であるトールキンの想像した架空の種族(怪物)。闇の聖霊に仕える邪悪な勢力の兵士として有名な存在

 

近年ではまぁ(ごにょごにょ)な本やゲーム(ゴブリンスレイヤー的な)にて大活躍だがこの世界では基本的にそういう欲求は特に迷宮に出るモンスターとしては無い。この世界のモンスター達は『ごく一部のイレギュラー』以外は機械的に人間を襲うだけの存在である

 

基本的に本編にも書いた通りの初心者向けモンスターとして人気かつ有名であり、この作品の主人公もネットやギルド職員達の勧めもあって普通に購入した

 

基本的に『悪/鬼/妖精』の属性であり、普通は『ボアオーク』にマイナーチェンジしたり『オーガ』や『グレンデル』などのCクラスにクラスチェンジしたりするのが一般的……だが、実はクラスチェンジ先には『エルフ』も候補に入っている

 

オークはエルフの零落または堕落した姿だという説もある為だが『シーオーク』というエルフに似た異空間移動能力を持った美しい妖精系Cランクカードや『天蓬元帥』に『カマプアア』という高級路線もある(これらもCランク)

 

【種族】オーク

【戦闘力】100

【先天技能】

・集団行動:群れの中で生きる習性。集団での行動に対するプラス補正。

・頑丈:頑丈な肉体を持つ。生命力と耐久力を常時向上させる。

・怪力:人外の力を持つ。筋力が常時大きく向上する。

 

後天技能には従順や武術、斧術や庇うなどを持っている場合が多い

 

 

こういう『初心者向けの存在』というものを掘り下げたりピックアップしたりしていると世界観の新しい掘り下げが出来るんじゃないかと思ってこのたまに話に出てくるオークをピックアップしてみた

 

基本的に戦い以外の取り柄は無く……そして何より頑丈なところが初心者向けだと思う。とりあえずFランク迷宮ならただ戦うだけで攻略出来るし、何より頑丈なら初心者でも下手な采配でロストの可能性を少しは減らせると考慮出来る。ついでにDクラスカードの中でも特に沢山世に出回っている為入手もし易く何より安い

 

大概の学生冒険者はこのカード一枚から始めるのが普通だと思う。大概は『(南山や小野みたいに)親の金』だったり歌麿みたいに長い苦労の末に少ない資金をやりくりしてカードを得るのが普通だからこういうオススメから始める事が多い……稀に歌麿みたいなギャンブラーも居るが大概自爆で終わる

 

 

第二話 狼と斧

 

【Tips】ワイルドウルフ

 

大型犬サイズの灰色狼、ぶっちゃけてこれだけのFランク最弱クラスの雑魚モンスター

 

それでもきちんと武装していない人間ぐらいなら初期の……それこそ迷宮一階に出る最弱状態のワイルドウルフでも簡単に仕留める事が出来る程度には強い(原作最序盤程度に武装した一般人……歌麿レベルならまぁ一対一なら比較的何とかなる範囲だが)

 

一応は先天技能として集団行動を保有しているのでオークとはシナジーがある……それしか無い、というだけの話だが

 

一応は狼なのでスキルは無くとも嗅覚は敏感なので索敵・奇襲対策要員として起用した

 

属性は『獣/犬系統』でぶっちゃけ使い捨て前提の運用になる程度の強さしか無い……が、鍛えてEランクのヘルハウンドやDランクのライラプスなどにクラスチェンジさせる育成系マスターもたまに居たりする

 

 

【種族】ワイルドウルフ

【戦闘力】15

【先天技能】

・集団行動:群れの中で生きる習性。集団での行動に対するプラス補正。

 

後天技能で追跡や嗅覚、索敵、奇襲といった技能を獲得している事がある

 

 

第三話 Fランク迷宮だって命懸け

 

【Tips】凡庸シリーズ

 

 

迷宮から時おり産出される『魔道具』の一種……なのだが、その中でもハズレ扱いの不遇な代物

 

近接系の武器ばかりであり、半々の確率で『カード化能力』を持っている……が、効果が『戦闘力+5から30』というだけしかない

 

+5なら短剣や杖みたいな軽い装備、+10から15なら普通の武具、それから+ 30と存在するが、その+ 30は少なくともオークみたいな怪力と頑強さが無いと使えない仕様になっている

 

+15迄なら普通の人間にも使える……けれど普通はカードに持たせて戦わせるだろう。そして使えるカードが増えたら大概ギルドに捨て値で売ったりする……前に壊れてしまうだろう。それなり以上に頑丈ではあるのだが

 

+5から15までなら需要は初心者を中心にそれなり以上にあるが、+ 30は余りにピーキーな仕様故に『カード化能力』を持たないものは大概迷宮に捨てられてゆく運命にある

 

+5から15迄ならだいたいどんなものでも三十万円もあれば買える……が、大概の冒険者はそんな金が有れば『新しいDランクカードの積み立て』に充てるだろう

 

+ 30の武具なら『オーク使い』ならば需要はある……が、そのオークに適した武具かは分からない。中には適応出来ずに無駄金になるだけだったというケースも多い……が、基本的にオークは不器用である

 

そしてデザインも全て『いかにもな量産品』といった風情なのでやはり人気がない

 

 

第四話 戦うよりも狩りが好きです、でも収穫物はもっともっと大好きです

 

【Tips】ストーンゴーレム

 

ユダヤ教のラビ(指導者とも祈祷師とも言えるユダヤ教の祭司みたいなもの)が断食や祈祷といった儀式を以てして作成し操る魔法の人形

 

本来なら泥人形の事だが、それはFランクモンスターとして存在している

 

以外とバリエーション豊富でFランクには泥、木、紙製のゴーレムが存在し、Dランクなら鉄と銅のゴーレム……他にも錬金術関連ならだいたいクラスチェンジ候補になるらしいしC、Bランクにも更にゴーレム系統が存在するらしい(ちなみに……このゴーレムの最終進化系統の一つには『フランケンシュタイン・モンスター』や『哪吒』などが存在する)

 

『(主に額などにある)核』を破壊しない限り決して破壊出来ないしぶとさを持ち、決して疲労もしない上に怪力持ち

 

但し……岩で出来た身体だから非常に不器用かつ鈍足でちゃんと育成しない限り決して複雑な命令はこなせない上に融通も効かないという欠点も存在する

 

普通なら『一芸特化型』としてDランクカードの代用扱いとして運用されるのが普通だが、真面目に育成すれば案件強くなる素養はある玄人仕様の渋いモンスターでもある

 

【種族】ストーンゴーレム

【戦闘力】80

【先天技能】

・自動人形(下級):魔力に因って作成された操り人形、しかし素材があまり宜しくない為デメリットの比率が高い(『生きた屍』の自動人形バージョン。絶対服従、状態異常耐性、知能低下、不器用、怪力、疲れ知らずを内包する)

・石の身体:身体が石で構成されている。刺突や斬撃には強いが打撃には普通、魔法攻撃にやや弱い

 

後天技能には火事場の馬鹿力などが多い……内包するデメリット技能の清算などが優先される事が多い

 

何気に絶対服従持ちなので訓練(プログラム)次第で色々成長できる……が、かなりピーキーな仕様なので大概のマスターは一時使いか使い捨てするのが普通の悲しい存在(見た目も悪いし所詮はEランクモンスターだしで)

 

『ちゃんと命令すればオークの代替品』というのがこのストーンゴーレムの評価だが余りに面倒くさい仕様なので人気は無い

 

しかし……ちゃんと育成すればする程どんどん輝きだす『冒険者を映す鏡』の様なモンスターでもある

 

 

【不人気な】新米冒険者なら最初はこれ【人気者】

 

【Tips】掲示板

玉石混交。真実と虚偽、誤情報の混じるネット内の闇鍋

 

この板は比較的信用のおける『枯れた情報』をメインにしているので真っ当な新人から人気が高い

 

『少年』も実はこの掲示板愛用者である

 

……初心者に『掲示板形式』は難しい(真顔)

 

 

第五話 俺の名は

 

【Tips】佐藤大輝

 

この物語の主人公。第五話にて漸く本名が公開される

 

名前の由来は『日本で一番多い苗字』と『2003年に一番名付けられた男児の名前』から

原作主人公の『北川歌麿』と同い年の現在中学三年生。そこそこ長身中背普通の顔立ちの一般的な学生(但し学業はそれなり以上、冒険者となる為の両親との約束の為に)

両親もそれなりに『冒険者』というものを理解している人物であり……『現在の本当の世相』も理解している事から大輝が冒険者となる事を許可していくばくかの援助を施した(そして後に……)

基本的に目立つのが苦手ないわゆる『隠キャ』である為彼が『冒険者である事』を知る者はあまり居ない

性格は他者と関わる事が少し苦手な(先に言った通りの)隠キャであり一般的な学生冒険者(特にエンジョイ勢)が苦手

カード達には(根本的に自分が目上である為)それなりに強く出られるが『カードだからと言って無闇矢鱈と偉そうにするのはみっともない』と考え……いや自制している

それなり以上に育成への適性はあるが基本的に入手したカード達が(少なくとも今のところ)当たりなカードばかりなのでこの結果なだけである

結構運が良い(特に厄を回避する系統の幸運に恵まれている)……が、冒険者である限り何時かは絶対に『破滅的な災い』に遭遇する事は定められている(今はまだまだ準備期間に過ぎない)

巨乳派であり何時かは好みのタイプなシルキー(むしろ女の子カードならだいたいは)が欲しいと思ってはいるがそう思っているだけで実際にはむしろ『強いカード』や『便利なカード』を絶対的に優先する傾向にある

幼少期に世界中で起きた『とある大事件』の影響で『力』を求める性格になった(求道派冒険者あるある)

『冒険者になる』という目標の為に身体をそれなり以上に鍛えている(ちなみに普通に生きていたら『もやし、鶏ガラ体型』になっていた)

知人や彼を知る人間の一部は『白大根』に彼を例える者もいる

ある種の『漆黒の意思』みたいなもの(の萌芽)を魂に宿している

 

外見的には『アスキーアートのできない夫』で見ればだいたい合ってる

 

『やる夫』をモチーフにした先達が居た為。その発想が気に入って個人的に一番イメージがしやすく『小市民』を想起しやすい『できない夫』をモチーフにしてみた(『やる夫』の対になる『やらない夫』だと筋肉モリモリマッチョマンの変態になりそうだから却下し、『できる夫』と悩んだ結果で『できない夫』に決めた)

 

 

第六話豚と蕪なら煮物が美味そう(但し材料費二百ン十万円)

 

【Tips】ジャック・オー・ランタン

 

ヨーロッパにおける鬼火(妖精とも亡霊とも)の一種。日本でいうなら『お盆』の様なイベント『ハロウィン』のマスコットとして有名

 

元々は性質の悪い悪戯を重ねていた為に天国に行けず、悪魔にさえ悪戯した為に(賭け事という説もある)地獄にも逝けなくなった男の魂だと言われている

 

彷徨う男は夜道をあても無く歩く為にハロウィンの時期にはよく捨ててある萎びた蕪をくり抜いて提灯にした。それと男の名前から『提灯ジャック』となる

 

本編にも記載したが、大航海時代にアメリカに移民した白人達がハロウィンを祝おうとした……が、蕪はアメリカの(少なくとも当時の)土地には適応しなかった為に南瓜を代用品にしたのが現在のハロウィンの始まりである

 

カードとしては魔法特化そのもの。火炎系攻撃魔法メインだが幻惑、弱体化にも適性がある

 

物理的にはかなり弱く、相手がFランクでも白兵戦を得意とした『強いFランク』なら殴りあいは避ける方が無難なレベル(殴りあいに強いEランクならまずやめておくべき)

 

実は案山子としての身体はほとんど単なる飾りであり、本体は宙に浮く南瓜か白蕪の頭部(一応は案山子パーツも身体の一部なのでダメージ判定はあるが決して致命傷にはならない、案山子パーツは全損しても数日で完全復活する……が、この案山子パーツはジャック・オー・ランタンにとっては『服』みたいなものらしい)

 

ハロウィンに纏わる存在である為かほぼ全ての個体が『お菓子が大好き』という共通した性質を持つ……お菓子を沢山与えれば回復速度が幾らか早くなる程度には(先天技能に内包された特性らしい)

 

属性は『火炎/妖精/精霊/アンデッド』、進化先はかなり色々あるが個体ごとにバラつきがあるらしい(但し、必ず火の性質がつよくないと基本的にダメらしい)

 

大概の冒険者が二体目のDランクカードとして選ぶ事が多いカードとして有名な奨学カードの一種

 

【種族】ジャック・オー・ランタン

【戦闘力】110

【先天技能】

・除霊祭の提灯

ハロウィンの提灯として炎を以て悪霊を祓うジャック・オー・ランタンの灯火を示す。火炎特化攻撃魔法、初等状態異常魔法、空中浮遊、嗜好品回復(お菓子/軽)を内包する。

・案山子の身体

ジャック・オー・ランタンにとって案山子の身体は『服』と同じ扱いであり、万が一の時にはトカゲの尻尾の様に簡単に切り捨てられる。

一回だけ案山子の身体を身代わりにする事で致命傷を防ぐ事ができる……が、案山子の身体が再生するまで召喚を忌避する傾向がある(マスターの扱い次第ではその状態で召喚するとマイナススキル発生の恐れがある)。

耐久性低下を内包する

 

後天技能には火炎魔法強化や魔法系が多いが回復魔法と白兵戦技術はまるで駄目だった(回避能力向上は獲得したケースが結構あるらしい)

 

 

第七話 星を探す。仲間を顧みる

 

【Tips】『収納』

 

カードモンスターはカード化したアイテム以外はカードに戻す時に一緒には戻せない(無理矢理カードに戻すとその物品は消滅するらしい)

 

しかしこの『収納』というスキルがあればそのランクに限り荷物を保有できる

 

色々なランク差はあるが最低限技能となるなら押し入れ程度には収納量が存在する……プロを目指すなら何気に欲しい技能として密かに人気の技能である

 

ちなみに……なろう小説などによくある『収納鞄』みたいな魔道具は存在するが基本的に『所持禁止魔道具』としてギルドの強制買い取り対象となっている(幾らでも犯罪に使える代物につき)

 

その亜種である『カードホルダー』や『魔石袋』などの用途が限定的な物は使用や所持に制限が無い(カードや魔石は何気に嵩張るし)

 

基本的には一部の最初からこの技能を保有するカードか……賭けになるが『オーブ(何時か後述)』に頼る以外での獲得は難しい

 

※:恐らくはこのシステムが『原作』とこの作品における最大の乖離ポイントかも知れない

 

 

第八話星に至る壁は遠く厚く

 

【Tips】ブラウニー

 

身長1m程の襤褸布を纏った醜い……けれど何処か愛嬌のある小人型の妖精

 

イギリスの『お手伝い妖精』であり、基本的に真面目に働くが決して衣服を(靴下一つすら)与えてはならない

 

それを与える事は『ブラウニーの解雇』を意味し、そのブラウニーを確実にロストしてしまう結果になる(原典では『ブラウニーは衣服を求めて召使いをやっている』のだが)

 

基本的に掃除洗濯、子供のお守りなら得意で料理は……うん、『昔のイギリス出身』という事を考えればね(大輝のブラウニーが最初から持っているレシピが『ハギス』『鰻のゼリー寄せ』『スターゲイジーパイ』だという地点で察して欲しい)

 

料理なども一応は(レシピなどで)教えれば上達はするが……決して上位互換であるシルキーには敵わない(むしろそのシルキーに使役される存在がブラウニーである……オークがボアオークに、河童が水虎に使役される様に)

 

ほとんど純粋な『属性/妖精(それと家)』 なのでそのブラウニーが女性型ならばシルキーやキキーモラなどの上級のお手伝い妖精にクラスチェンジがオススメされ。男性型ならばドワーフやレプラコーンなどが基本だろう……日本の座敷童なども(家繋がりで)進化先に出来る

 

【種族】ブラウニー

【戦闘力】70

【先天技能】

・下級家妖精:人間の代わりに家事をしてくれる妖精。……が、迷宮内では家などないためいまいち使いどころは不明。みすぼらしい格好をしているが、衣服を与えるとロストしてしまうので注意。初等家事魔法を使用可能。

・初等状態異常魔法

 

後天技能に罠探知・解除などのお役立ち系技能や……稀に下級収納や下級鑑定を獲得する個体が出やすいとも言われている

 

 

第九話 曇天高くされど高く高く掲げよ大漁旗

 

【Tips】所持禁止類魔道具

 

読んで字の如く法律に拠って民間冒険者は所有、使用そのものを禁止されている魔道具

 

魔道具は基本的に通常空間でも使用が可能である為、一部の『非常に便利だけど現代社会に於いては危険な魔道具』や『誰がどう考えても危険な魔道具』などを規制する為の法案と其れ等を示す言葉

 

代表例中の代表例であり作中にも出て来た『白紙のカード束』や『透明化装備シリーズ(指輪やマント、兜などがあるらしい)』、『どんな荷物でも無限に入る鞄』、『人の心を読む力を持った装飾品』などの便利だけど使い方次第で非常に危険な魔道具

 

『惚れ薬』、『忘却薬』、『目標を確実に呪い殺す藁人形』、『どんな願いも叶えてくれる何か(例:猿の手……この手の道具は非常に莫大な代償を求めてくる)』などの色々な意味で危険極まりない魔道具

 

そういった危険物を確保、収容、保護(管理)するのもギルドの重要な役割である

 

そういった危険物は発見次第(迷宮離脱時)直ちに(なるべく)最寄りのギルドに持ち込んでギルドに売却する義務が冒険者には存在する

 

基本的にこの法律がまともに効果を持つのは(チーム単位でも良いから)四つ星冒険者資格獲得時(Cランク迷宮攻略権獲得時)からなのだが……ごく稀にFランク迷宮のガッカリ箱からでもこれらが出る可能性もある為全冒険者にこの法律の存在は認知されている

 

ちなみに……これらを売却したお金は完全に非課税となる(ちゃんと義務を果たした冒険者に与える『飴玉』の一つだからでもある)

 

これらの魔道具らは……使い勝手の良いものはAランク迷宮攻略に血道をあげる自衛隊冒険者達に支給されたり、ギルドや警察が厳重に管理しながら使用したり。純粋に危険な魔道具は何処かの秘密倉庫に封印されている……らしい

 

 

第十話 その按摩、値千金也

 

【Tips】高価値技能

冒険者界隈だけでなく世の中には『需要と供給』という概念がある

冒険者界隈にも『非常に希少かつ有益なスキル』というものがある

 

今の今まで散々『欲しい』と言っても得られない『回復系技能』から他にも『魔法系技能』や『感知系技能』などや特殊な『便利系技能』などが良く『高価値技能』として良く挙げられる

 

特に貴重な技能として有名なのが『収納系』や『鑑定系』である

 

この二種類の技能持ちカードは例えどんなに弱いカードでも最低百万円からの取り引きとなる(低級収納持ちゴブリンとかみたいな)

ちなみにDランクの女の子カードが『低級収納』持ちなら二百万円の増額になる(更に需要が増えるからだ)

 

中には『メイドマスター』や『座頭/○○位』、『女郎/○○位』みたいな職業系かつ階級型なスキルも存在し、物によってはとんでもない値段になる物も存在する

 

一部の『これらの技能を覚えやすい』と言われているカードでも修得率は基本的にかなり低い(『名付けしたカード』だと修得率はかなり上がるらしい……という都市伝説が有るとか無いとか)

 

 

間話その一 この世界ならどんなモブだってチャンスは必ずある話

 

【Tips】鬼

基本的に我々が認識している『鬼』というものは『桃太郎の敵役』や『地獄の獄卒』、『強い情念や怨念で人や獣が転じたもの』、あとは西洋の御伽噺の人喰い鬼の類だろう

 

しかし……この『鬼』という言葉は元々は『幽霊』や『何だかわからないもの』というのが原初の意味だったらする

 

要はこの『鬼』はカード属性として捉えるとかなり多種多様な性質を内に含ませる事が可能になる

 

邪悪なヒューマノイドや巨人、地獄の沙汰も金次第番人、幽霊や怪異そのものと多岐多様な性質を持っているからクラスチェンジやマイナーチェンジの対象には事欠かないという特徴がある

 

逆に『リンク属性』として考えるなら……実は非常に面倒な代物でもある

 

数多くの『鬼』という概念から自分に本当に適した概念を探さないと成長が中途半端になりやすいからだ(人に拠っては巨人属性だったり幽霊属性だったり……たまに鬼特化型なら全ての『鬼』を使いこなせるだろうけれど)

 

この鬼属性は。大概の冒険者達がオークを最初のカードに選ぶ傾向が多い為か後天属性に鬼が発生する可能性が高い事もあってかなりありふれた属性になっている

 

 

第十一話(ある意味)最初から原作主人公に対して絶対的に勝利している件について

 

【Tips】薬丸姫子

 

本作品の主人公である佐藤大輝の妹分にして恋人(大輝のヒロインは絶対的に彼女一人だけである)

 

名前の由来は『日本の苗字ランキング一万位』と彼女の造形の最初の骨子となったとある純愛系成人指定漫画のヒロイン(アニメ化もしている)

小学六年生の十二歳で蜂蜜色に近い金髪に深く澄んだ翠玉の様な瞳、抜ける様に白い肌の小柄なロリ巨乳美少女(身長148㎝、B84/W53/H79のトランジスタワガママボディの持ち主)

 

大輝の両親と同じく嘗てサマナーとして活躍していた富豪かつ一流企業重役の両親を持つ一人っ子で非常に溺愛されているお嬢様。彼女自身も物心がつき始めた頃に『第二次アンゴルモア』に被災したが隣に居てくれた大輝が命懸けで護ってくれたおかげで被害らしい被害もなく窮地を脱する事が出来た

しかしその幼いなりに魂に刻み込まれた体験でやはり彼女も『力』を求める気質を得て冒険者を目指す様になる

 

学業はそこそこ出来るが基本的に努力と反復によるものが大きいタイプ、運動神経はあまり良い方ではないがこちらは努力でまだ補える範囲。しかし筋肉や筋力は絶望的につかない体質(代わりにその努力は女性としての肉体美や魅力にほぼ全て行き着く体質)

但し身体は非常に柔軟に出来ている上に(自分の)身体の関節外しも出来るという特異体質の持ち主である(ちょっとしたヨガなら見様見真似で簡単に再現出来るしI字バランスも余裕。縄抜けなども訓練無しである程度出来るレベル)。但しその(ロリ巨乳な)体型に妨害もされるので『潜り込み』はやや苦手(華奢ではあるのだが)、今はまだ多少阻害される程度だが成長するにつれて潜入能力は必ず低下の一途を辿る運命にある

一種のコミュ力お化けで交渉能力や語学力はかなりのものがあり、母国語除いて三カ国語の読み書きが通訳レベルで行える(最低限の会話なら更に五カ国はいけるらしい)

その為か人脈は(その歳にしては)かなりのものがある(ダンジョンマート社長とも直通のコネがあるらしいしエメラルド・タブレット社にも幾つか……ちなみにあの『エアコンブローチ』は『姫子の瞳』をモチーフにデザインされたもので実は一点物)

ちなみに音楽、芸術系統のセンスはかなりのものがある。家事は……お手伝いさんや母親から教わって勉強中(要は花嫁修行中……少なくとも『メシマズ』ではない事は判明している)

 

性格は基本的に天真爛漫なあどけない一面と『冒険者としての力(アンゴルモアでも生き残る力)』を常に飢求する修羅としての基本的に二つの性質を混ざり合わせた人間性の持ち主

根本的には『大輝や家族、なるべく友人達とちゃんとアンゴルモアを生き延びて幸せになる』という大輝と同じ望みを抱いて冒険者を目指している……といった所か?

 

実戦経験はまだ(流石に)無いが何枚か(両親がくれた)Dクラスカードを持っている(うち一枚は装備系カード)

カードや護身用魔道具などで常に武装している

 

中学一年生になったら即冒険者デビューが決まっている(そして大輝とチームを組む事を含めて)

大輝に近いレベルで運が良い……が、極稀に激しい不運やトラブルに襲われる事がある(大輝のおかげで大概無事に済むが)

 

人格などの基本的なデザインは『カードキャプターさくらの木之本桜』と『アイドルマスター・シンデレラガールズの神崎蘭子』をベースに色々混ぜ合わせて『修羅』を隠し味にした結果こうなった

ちなみに声は『丹下桜』でイメージしている

 

ちなみにこの話に出てきた『強面とお巡りさんをとりなした姫子の友人』は実は『神崎蘭子(現姫子と同い年)』そのものである

 

アスキーアートにするなら『赤王ちゃま』が近い……だろうか?

 

 

第十二話 装備更新は幸せ(但し財布は軽くなる)

 

【Tips】キキーモラ

ロシアを発祥とする妖精の一種。その語源は『家鳴り(家屋がキィキィ鳴る音)』から来ている

 

少女、老婆、幻獣の三つの姿を持つとされ、本場ロシアではその三つの姿を使い分ける事が可能とされている

 

屋敷妖精らしく働き者の主婦の手助けをするが怠け者の主婦を喰い殺すという一面を持つ

 

日本ではそれぞれ少女、老婆、幻獣の三つの形態で現れる(変身能力のオミット)。値段は高い順から少女、幻獣、老婆。希少性は老婆、幻獣、少女。総合評価は幻獣、少女、老婆となる

 

ちなみに……老婆形態だけは『とあるロシアの魔女』へのクラスチェンジが可能になる、という特徴がある(その『ロシアの魔女』は非常に取り扱いの難しい存在だが、老婆形態キキーモラをちゃんと育ててクラスチェンジすると取り合い易くなる……とも言われている)

 

属性は『妖精/家(時に獣や鬼女)』で主に空間系か家事、職人妖精などにクラスチェンジが一般的(幻獣系なら一部の獣系統、老婆系なら魔女や鬼婆などに適性を得られる)。勿論ネイティブカードにクラスチェンジもあり

 

 

【種族】キキーモラ

【戦闘力】130

【先天技能】

・中級家妖精:人間の代わりに家事をしてくれる妖精。……が、迷宮内では家などないためいまいち使いどころは不明。メイド、高等家事魔法を内包。

(メイド:メイドに必要な技能を収めている。料理、清掃、性技、礼儀作法を内包)

(高等家事魔法:高度な家事魔法を習得している。家事魔法は攻撃能力を持たないが、家の中でできることに不可能はない)

・中等回復魔法

・中等状態異常魔法

 

後天技能には『使用人(メイドに在らず)』や使用人として適切な技術を獲得しやすい

 

 

【Tips】送り狼

日本に以外と数多く存在する狼の妖怪の一種。今は絶滅したニホンオオカミの習性から生まれた妖怪

 

夜道を往く者(特にか弱い存在)の周囲(特に後ろ)に張り付き跡を付け……走り出したり転んだりすれば容赦なく襲いかかる……が、転んだ際には『休憩をとるふり』をすれば襲われないと謂れている

 

夜道の恐怖から生まれた妖怪は結構な数が存在するが……この妖怪もまたそんな妖怪の一種であり今も慣用句の中で生きている存在だ

 

外見的には基本的に普通の狼であり……ほとんど『ワイルドウルフ』と代わりない灰色狼(ワイルドウルフよりも毛並みなどは綺麗)だが、二張りの提灯を召喚して自由自在に操る能力を持っている

 

会話能力は無いがその提灯を使えば『YES /NO』での会話などや『行け/行くな』などの簡単な意志疏通は可能(この提灯には戦闘能力は一切無い。壊れても『Fランク魔石一個』で直ぐに再生産可能らしい……無くても半日で修復可能)

 

提灯の灯火には『多少の感知能力』があり、たまに『空間系カードの影』

を捉える事が可能(かなり注意深く見ないとわからないが)

 

そして……送り狼最大の能力は『帰路限定のナビゲーション能力』であり。例えワープや何かで全く解らない場所に居ても必ず迷宮の出口まで連れて行ってくれる(勿論、送り狼が生きて動ける事は大前提だが)

 

このナビゲーション能力には幾つかの『制約』があり、その『制約』を遵守しないと『帰路のライン』を喪失するから要注意

その一:最初に必ず送り狼を召喚して迷宮出入り口を見せる事。これをしないと『帰路のライン』を構築出来ない

そのニ:使用中は決して走らない……送り狼に襲われる代わりに『帰路のライン』を喪失するから注意

その三:使用中は決して転ばない……やはり『帰路のライン』を喪失するが、転んだ場合は直ぐに『休みを取るフリ(最低でも一分は必ず)』さえすればラインの喪失は免れる

 

このナビゲーション能力にはある程度の『エネミー感知能力(提灯由来)』もある……それを利用して帰路のモンスターを(ある程度は)やり過ごす事も可能だろう

 

その能力から『廉価版アリアドネの糸』とも呼ばれている(アリアドネの糸は非常に貴重な『何度でも使える転移系魔道具』だが)

 

属性は『獣(狼)/妖怪』で犬科の怪物か妖怪かが一般的なクラスチェンジルートとなるだろう。Cランクの『黒妖犬シリーズ/バーゲスト(ネイティブ)』やライカンスロープ(人狼)、犬神や鍛治が嬶(ばば)など多岐に渡るクラスチェンジ先がある

 

 

【種族】送り狼

【戦闘力】110

【先天技能】

・獣は老いても道を忘れず:送り狼の最大の特徴である『帰路限定のナビゲーション能力』と『提灯を操り敵を感知する能力』が内包されている(先に挙げた制約も含めて)。

・奇襲

・集団行動

 

後天技能にはやはり狼らしい技能などが多い……稀に『火炎魔法』などを習得できる個体も居るとか居ないとか

 

 

第十三話 冒険者衣食住今昔

 

【Tips】カード化(追加項目&当作品設定)

 

建築物をカード化する際にはまずアンゴルモア(むしろカード化のシステムが解析されて)以降から出来た『カード化対応建築』してある建築物に限られ。そしてカードにも複数枚の白紙のカードが必要になる(ギルドには『何度でも使えるカード化魔道具』もあるがこれで『複数枚のカードが必要になるカード化』は不可能。必ず『白紙のカード束』が必要になる)

日本の通常家屋迄ならば一枚程度で済むが豪邸や通常の雑居ビルなら規模次第で数枚から十数枚、高層ビルディングなら数十枚は必要となる(病院や学校だと最低百枚は必要らしい)

 

原作にもある『一月分の食糧入りカード』は『家族四人が一月食い繋げられる分を段ボールなどに入れて』という型にしている

その段ボールを再利用すればまた『無限に保管出来る食糧庫』として再利用出来る……のは当作品の独自設定

 

キャンプセット一式のカード化もやはり当作品のオリジナル設定

 

沢山の器物を一纏めにカード化してからその器物(の一部)を破損したり紛失したりするとその器物はカード化能力を喪失する(ちなみにそれが機械製品などで中身が破損した場合なら『ガワ』だけでも残っていればガワを新品の中身に載せ替えてもう一度カード化が可能となる)

期限は『もう一度カードに戻す時まで』である

 

カード化した物品の温度や状態はカード化した瞬間に完全に固定される(アイスクリームを段ボールにいれれば一年経過しても冷たいアイスクリームのままだし、熱々のうどんを段ボールに入れて一年経過してもやはり熱々のうどんのまま)

 

カード化した状態で水中に放り込んでも中身には何の影響も無いが……どうやら電磁波パルスは防げないらしい(防ぎたいなら分厚い金庫か何かに入れておいた方が良いだろう……一部の冒険者達はEランク迷宮以降の『厄介なあれ』対策に分厚い金庫のカードをわざわざ用意している猛者も居る)

 

 

追記事項∶カード化能力を獲得した物品は基本的に必ず全て一緒に出てくる。複数の物品を一緒にカード化した場合はちゃんとカード化した時と同じ様に並べ直さないといけない。もしもきちんと並べ直さないでカードに戻した場合は『基点』となる物品(キャンプセットの場合は大概テント)を除いて全ての物品からカード化能力が喪失される

 

基本的にカード化能力は○級収納の下位互換として扱われる(安上がりかつ迷宮以外でも使える辺りは非常に大きなメリットではあるか)

 

 

第十四話『化けの皮』

 

【Tips】リンク(補足&追加設定)

 

今作主人公やその恋人みたいに登録前から『ちゃんとした冒険者』による(雇用などの)手解きを受けて冒険者を目指すタイプの……言うなれば『ブルジョワ勢』みたいなタイプは以外と存在する(原作のアンナみたいにちゃんとした冒険者を雇用して修得した者とか)

 

小夜や師匠みたいに肉親や知人からの縁故で教わった『縁故勢』みたいな者もいたり……中には自力でリンクの基礎を修得出来たマロの様な者もいる(これは『独覚』と呼ばれる最も優秀な素養の表れだ)

 

普通の冒険者は……三つ星以降から情報を集めて修得が殆どらしいが

 

 

【Tips】手の目

 

鳥山石燕の『画図百鬼夜行』に記載されている妖怪(若しくは怨霊)

 

座頭(盲目の弾き語りや按摩鍼灸師、金貸しなど)の姿で眼球が目ではなく掌にある妖怪。悪党に金を奪われ殺された盲人の怨みから生まれたとされる

 

この世界ではEランク迷宮でごく稀に(日本限定で)出没するレアモンスターの一種

 

『装備化能力』という珍しく、そして非常に重宝する能力を持つが……デメリットとして『眼球が掌に移る』上に『謎の雑音に苦しめられる』というマイナス効果がある為『役に立たない装備化能力持ち』のレッテルを貼られて即座にギルドに売却される哀しいカードである

 

この『掌に出来た眼』は本来の眼が盲目でも(弱視レベルとはいえ)ちゃんと視えるために病院などが常にこのカードを求めているため需要はしっかり存在する

 

 

……しかし、じつはそれは『カバーストーリー』で本当の手の目は自衛隊やギルド直属の冒険者達の訓練には必須な重要カードである(病院も求めている辺りは事実だが)

 

作中にもある通りこの手の目は『リンク用チューナー能力』を持った非常に珍しく重宝するカードだ。そして何故この能力が隠蔽されて『役立たずカード扱い』なのかは……『リンクは秘匿技術だから』という事と同じ理由だ

 

もしもこの能力を把握してギルドに報告すれば『口止め料』がそれなりの値段で貰えるだろう(何らかのDクラスカードとか)。ネットなどに書き込み……はブロックワードなどに阻害されるし仮に成功しても直ちに削除された上でギルドからの『警告』が来るだろう(勿論『口止め料』は無しだ)

 

嘘か真かこの手の目を使って戦う冒険者も居るとか居ないとか……そういう噂もあるらしい

 

 

【種族】手の目

【戦闘力】50

【先天技能】

・手目坊主:探知能力を向上させる……何らかの隠されたものを探る事が出来るとか?(詳細不明……但しマスターが『盲目』である場合は完全に行使可能らしい)

※:未だに未解明な処があるスキルなので何かしらの情報が有ればギルドにご一報を

・化けの皮:憑依型装備スキル。特殊なデメリットはあるが他のカード或いはマスターに憑依する事で自身の戦闘力の六分の一を加算させる事が出来る(マスターへの憑依は全ての戦闘力とスキルを共有できる)

 

後天技能に『座頭としての技能』が先に来るが……稀に『○級鑑定』に武術や杖術、一部の剣技を修得する個体も居るらしい

 

 

第十五話猪鬼将軍と手目坊主

 

【Tips】ボアオーク

 

オークの先祖返りとも進化形とも言われるオークの上位種族。基本的に頭が猪になった事以外はオークそのものな外見……だが

 

オークの弱点である頭の弱さ、鈍重さ、不器用さに魔力の無さを全て克服している上に元からの強みも強化された紛うことなきオークの上位種族

 

そしてその真価は……『オークの上位種族としての特性』から来る固有の先天技能『猪鬼将軍』だろう。この能力は『眷属召喚』という能力の一種で一日に最大三十六体、一度に六体までの『眷属オーク』を使役出来る、という能力だ(その『眷属オーク』は全て全裸か腰蓑か褌一丁で素手という姿でカードのオークよりもかなり弱い代物ではあるが)

 

クラスチェンジ経路や属性なども基本的にオークと同じなので磨きあげたオーク使いはまずこのボアオークにマイナーチェンジするのが鉄板とされている

 

海外では『ウルク・ハイ』とも呼ばれている

 

【種族】ボアオーク

【戦闘力】180

【先天技能】

・猪鬼将軍:『眷属召喚』の一種、カード版よりも劣化した『眷属オーク(後天技能無し、戦闘力八割)』を召喚使役出来る『上位オーク』としての特性

頑丈、怪力、統率を内包する

・武術

・威圧:強烈な迫力で敵の動きを鈍らせ、稀に怯ませる事が可能。但し臆病な気質持ちか『格下』にしか通用しない

 

後天技能は基本的にオークと同じだが魔法や一般技能もある程度習得可能

 

 

 

【Tips】グレムリン

Eランク迷宮からなら世界各国どの迷宮にも必ず出没する冒険者や軍人全ての嫌われ者

 

第一次世界大戦における飛行機の故障(実際には技術がまだ未熟だったせいだが)の原因として飛行機乗りに恐れられた近代の妖精とも悪魔とも言える存在

 

外見的には八十年代のあの有名な映画に出てくる『あのクリーチャーに纏わる最後の約束を破った後の姿に蝙蝠の羽根を追加した様な』小柄かつ醜悪な小鬼。羽根はあるが短時間の滑空程度にしか使えない

 

こいつの特性は『機械の否定』、幾らかの溜め時間と集中の後に放たれる特殊な電磁波で機械類を全て破壊する事ができる(懐中電灯や銃、手巻き懐中時計程度に複雑な機械なら確実に破壊出来る……実験の結果火縄銃や単純な構造のボウガン辺りならば使用可能ではあるらしい)

 

この効果は『人工魔道具』にも有効であり、冒険者必携の『冒険者ライセンス』などもこの効果で破壊されるし……冒険者の大事なツールである電子端末も勿論影響を受ける

 

その為、こいつが出るEランク迷宮からは通常のモンスターによる死者が出やすくなるので常に警戒が呼びかけられている(慣れ始めた頃によくある事故らしい)

 

基本的に悪戯好きで取り合いの難しいカードだから人気は無いが使いこなせれば逆に非常に便利な代物ではあるらしい(よくすれ違った他の冒険者に攻撃されるらしいが)

 

 

【種族】グレムリン

【戦闘力】60

【先天技能】

・機械の天敵:グレムリンを象徴する能力。二秒三秒の溜めと集中を必要とするがありとあらゆる機械類を破壊出来る電磁波を放てる

この能力は半径五十米が有効範囲となる

この能力は育て方次第で色々な成長の余地がある……らしい

・悪魔妖精:悪魔妖精の亜種、妖精にして悪魔。育成次第で悪魔にも妖精にもどちらにでもなれる存在。魔法に対するプラス補正

後天技能は基本的に魔法系と技術、知識がメインとなる

 

※:『原作』では『機械にかける呪い』という事になっているけどこの作品では『電磁波による機械破壊』として扱います

 

 

【Tips】シークレットダンジョン補足項

今回みたいに『比較的旨味の少ない素人向けのシークレットダンジョン』は偶に『見処のある新人冒険者の試験用』に使える事がある。今回のシークレットダンジョンはEランク階層からカーバンクルが必ず一から最大三体発生するという仕様になっている(ついでに『金色のガッカリ箱』のアタリ率も高いらしい)

 

但し、普段はかなり発見は難しい隠し部屋などに隠れている上にこの迷宮がシークレットダンジョンである事は受験者当人が気付かない限り決して教えられる事は無い

 

大輝の場合はちゃんとこの迷宮に沢山のカーバンクルが居た事を報告したので(手の目の件も含めて)かなり良い『口止め料』が貰えた

 

『試験用ダンジョンには守秘義務がある事』と『政府や自衛隊は一人でも優秀な冒険者が欲しい事』から思いついた発想

 

 

【Tips】ズンドコベロンチョ

 

ありとあらゆる全てが正体不明の珍味。分かる事は『ガッカリ箱からごく稀に出る』、『一流以上の料理人や料理技能持ちカードでないと調理不能』、『ズンドコベロンチョという名前である事』だけである(全てのカード達が皆これを『ズンドコベロンチョだ』と証言し、非常に美味である事を教えてくれた)

 

今もこれの正体を探る為の研究は(食品系企業メインで)続いているが成果は未だ無い

 

 

第十六話『札見ノ式』

 

【Tips】札見ノ式

最低限でも『リンク』を理解したばかりのリンク初心者マスターに推奨される行為

 

そのマスターの師匠(若しくはパトロン)などがそのマスターに取り行う

 

沢山の……なるべくバラバラな属性のカードをそのマスターに契約させてその使い心地を試させる事でそのマスターが保有している属性を推し量る

 

これによって『そのマスターと相性の良いカードの傾向』が解る様になり、デッキをその傾向で編成する(そしてリンク能力を高め易くする)のが目的

 

この『札見ノ式』は基本的に『その傾向がある程度推測できるだけ』なので他にもまだ見ぬ可能性が眠っている事は忘れてはいけない

 

 

【Tips】不適合属性

 

今作品オリジナル設定。リンク属性には極めて稀に『その属性とは致命的に相性が悪いマスター』が存在する

 

基本的に敬遠な十字教徒なら悪魔、メガテニストなら天使、若しくは恐怖症とその対象みたいにその属性を蛇蝎の如く嫌っていても普通なら多少相性の悪い食わず嫌いも同然の状態なのだが(現に原作でもダンジョンヘイトの連続殺人鬼がリンク能力を使い熟せて凶行を繰り返しているのが何よりの証拠である)

 

しかし……極めて稀にそういう好悪一切関係なくその対象とのリンクどころか召喚にすら悪影響を齎すマスターが存在する

 

『佐藤大輝』も極めて希少な『属性不適合』持ちの……それも特に厳しく珍しい『女の子』に対する『属性不適合』である(普通ならば『天使』だの『妖精』だの『アンデット』みたいな種族系統だけであるのが普通なのだが)

 

ちなみに……現在『女の子』に対する属性不適合持ちは佐藤大輝ただ一人だけだが『男性』に対する属性不適合者は一人だけ確認されている(ある意味大輝より酷い制限である)

 

この『属性不適合者』という存在にはその制限の対価として何らかの『冒険者としての強み』が必ず存在する……らしい(大輝ならばあの冗談みたいな豪運だろうか?)

 

そしてこの『属性不適合』だが……人に拠っては『その対象の召喚、契約すら不可能になる』事すらあるらしい(更に実例の少ない未確認情報だが)

 

 

【Tips】予備戦力

 

ガチ勢のカード達だって常に戦いっぱなしでは身体や心が持たない。だからちゃんとしたマスターはカード達にもある程度ちゃんとした休息を与えたり……万が一にも主力が全滅した際に備えて『予備戦力』を作る

 

ちゃんとしたガチ勢ならばこれは『一般常識』としてそれなり以上に稼げる様になれば行う不文律として扱われている話題だ

 

 

第十七話 冒険者の醍醐味はデッキ編成とコレクション閲覧に有り

 

【Tips】カードホルダー

迷宮産のカードであるならばモンスターカード、マジックカード、アイテムカード全てを問わず無限に収納出来るプロ冒険者や札商(政府公認のカードディーラー)の必需品

 

所有者以外以外はカードを取り出せない防犯機能やその時取り出したいカードが一番上に来る機能や内部の保有カードを検索して網膜にデータを映し出す機能、『デッキ登録機能(要はお気に入り登録)』……そして『空間系カード』をデッキ登録しているカード達の拠点としてデッキ登録カード達に(スリープ中は)解放する機能などが存在する

 

 

第十九話 だん☆キャン△(準備編)

 

【Tips】プライベートダンジョン(追記:冒険者資格を持たない人物、未成年の入場について)

 

プライベートダンジョンには所有者の許可と最低限Dクラスカード二枚の所持(貸与でも良い)さえあれば冒険者ライセンスを獲得出来ない小学四年生からの入場は許可されている(とある特殊なダンジョン……東京ドームダンジョンやファンタジーランドジャパンみたいなものなら無制限だが)

ちなみにそういうダンジョンでも許可が与えられるのはFランク迷宮迄であり、それ以降のダンジョンにはちゃんと冒険者ライセンスを獲得してからになる

ちなみにプライベートダンジョン所有者が企業などである場合は貸与用の奨学カードなどを多数ストックしているパターンが多く、ごく稀にリンクへの非常に強い適性持ちをこれで探す、という裏目的もあるとかないとか……

 

 

【Tips】美城学園

 

大輝や姫子が通う幼稚園から大学院まで存在するマンモス学園。十八年前の第一次アンゴルモアでサマナーの一人として活躍した美城一族の一人の肝入りで『冒険者育成』の萌芽となった冒険者とアイドルの梁山泊的な学園として有名である

基本的に実力主義的な気質だが良識と倫理観が最優先視されている校風を持つ為かアイドル学園としては以外と長閑である(しかしアイドルや冒険者達は非常に実力派揃いだが)

この学園の生徒(教師)達は確かに良識や倫理観はしっかりしているが……それ以前に非常に灰汁の強い曲者揃いで有名(特に冒険者育成科と芸能育成科の連中は)

この学園施設内にはCランク迷宮が一つ存在し(勿論、ダンジョンマート付きで)。その管理は資本元である346プロダクションのプロデューサー(兼所属冒険者チーム)らが行っている

ちなみにそのチームのリーダーは『剣と声がそっくりなあの強面の御仁』である(勿論、四つ星冒険者資格持ち)

 

 

第二十話 だん☆キャン△(実践編)

 

【Tips】リゾートダンジョン

『リゾートダンジョン』とは、数あるダンジョンの中でも『観光、娯楽目的にも使えるダンジョン』の事だ

 

E Fランクの余り攻略の旨味が無い……しかしビーチや避暑地、ゲレンデになり得る形質のダンジョンはよく冒険者専用の娯楽場として冒険者達が(娯楽目的で)やって来る

 

勿論、最低限ちゃんと冒険者ライセンスを獲得し、少なくともDランクカード一枚が必要な(命懸けの)娯楽施設ではあるが(勿論、偶にうっかり死ぬ者が出るのはご愛嬌)

 

世間にあるキャンプ施設の様に入場料は(プライベートダンジョンでもない限りは)必要無いが……内部には(自衛隊が設置したトイレ以外は)施設なぞ普通は無い

 

今回のプライベートダンジョンみたいな好条件のリゾートダンジョンは基本的にまず滅多に存在しない……が、大概は出入り口にダンジョンマートがあるから大概の簡易的な買い物や支度は其処で行うから大丈夫だろう

 

 

第二十一話 だん☆キャン△(逢引編)

 

【Tips】マーメイドの水着と理想の下着

 

『人工魔道具』というものの歴史を語る上ではかなり重要なものがこの『理想の下着』である。かの有名なエメラルドタブレット社が大迷宮時代の比較的初期の頃合いに開発に成功した大ヒット商品がこれだ

 

女性下着というものは少女期なら成長で直ぐにサイズが合わなくなったりするものだろう(特に成長の早い者だと)。妊娠や加齢などで体型が変化する事だって普通だし、女性下着には身体にフィットさせなくてはならない性質上汗疹や衣擦れによるダメージは常に深刻な問題となる

 

この人工魔道具の発明はそんな女性下着の問題を根本的に解決してくれた……ついでに体型維持能力も高いので世界中の女性から絶大な支持を得る事が出来た(ごく一部のダンジョンアンチ以外からは)

 

この女性支持がエメラルドタブレット社や迷宮関連企業への期待の種火(他にも沢山あるが)となり……第二次アンゴルモアの災禍も相まって迷宮関連企業は世界的に評価されて現在の様なトップ企業へと躍進を果たした

 

ちなみに……この『理想の下着』関連の技術は全世界のランジェリーメーカーがライセンス使用料をエメラルドタブレット社に支払っての販売形態をとっているらしい(エメラルドタブレット社に下着作成のノウハウなぞ全く無いから当然である)

 

それと……『マーメイドの水着』は通常の水着メーカーとは(今の処は)競合せずに別々になっている(『マーメイドの水着は高級品過ぎる』が故に普通の水着とは別の代物扱いとして)

 

基本的にまだまだ『マーメイドの水着』はセレブか冒険者専用という意味である

 

 

第二十二話 だん☆キャン△(白夜編)

 

【Tips】カードトレード

読んで字の如くカードの交換。例えば○○が欲しいから持っている者と自身の所有する等価の✖️✖️を交換して貰う……TCGのものと基本的には同じもの

 

基本的にトレードするカードは等価交換が原則であり……その原則を破る輩は『シャークトレーダー(要は詐欺師)』として冒険者界隈で忌み嫌われるだろう(莫大な金銭によるやり取りなので現実のカードゲームのものとは訳が違うのである……基本的に百万円単位だと言っても良い取り引きだけに)

 

例えば……基本的にCランクとDランクのカードは売却価値からして違うだろう(Cランクは最低限にでも市価の半分、Dランクは市価の十分の一……市価でトレードしたらどうなるかは分かるだろう?)。他にも瑕疵カードである事を隠してのトレードなどもそうだ(原作でも【Tips:某サイトにおけるマイナススキルの評価基準】のうんこっこスキルの記載にもあったあれである)

 

勿論、これも魔石取り引きと同じく冒険者ギルドはこの行為に纏わるトラブルには一切合切関与しない(やっても弁護士の紹介ぐらいだろう)。魔石取り引きもカードトレードも根本的に全て『自己責任』である

 

【Tips】トムテ

北欧(スカンジナビア半島)におけるサンタクロースの原型、働き者の農家を守護すると言われている。少なくともブラウニーよりはマシな服を着て、必ず立派な赤い帽子を被った髭の長い四本指の小人の姿をしている。と言われている

 

性格は優しくはあるが非常に気難しく……粗末に扱ったり怠け者に堕ちればその家を容赦なく見放すドライさと悪戯には必ず仕返しを行う執念深さを持っている。言わばスカンジナビア半島的な座敷童みたいな存在でもある

 

この妖精はポリッジ(ヨーロッパ式の主に麦から作る粥)を好み、ユールの日(要はクリスマス)に必ず供える必要があるとされている。特に『ユールグロット』と呼ばれている米を使ったものにバターを入れたものをお椀一杯たっぷりとである(ちゃんとやらないと酷い悪戯をしたり隣の農家から食糧を盗んだりするらしい)

 

この地点ではまだ『貰う側』だった

 

スカンジナビア半島がキリスト教化したときには一時は『悪魔扱い』されたりもしたが神仏習合の結果サンタクロースの一側面となった(サンタクロース化した状態を『ユールトムテ』と言う)。その結果が今この場にあるカードである(ユールトムテはスカンジナビア半島限定でトムテの上位互換カードとして存在する)

 

基本的にあまり強いカードとは言えないが、少なくともブラウニーよりかは可愛い姿かたちであり……何より最初から『低級収納』を持った優秀なサポート役である(その見た目からか割と女性人気は高いのもあるが)。トムテは納屋や食糧貯蔵庫に棲むとされている為だろう

 

最初は強化ブラウニーみたいなスペックだが成長すると職人系技能を獲得したり稀に運勢操作系技能を獲得したりもする。斥候役としてなら即戦力枠だが

 

基本的には妖精だが……キリスト教に貶められていた時期の影響で『悪魔』としての素養も僅かながら存在する(約束への真摯さと仕返しの酷さ以外ではまず出てはこないが)

 

【種族】トムテ

【戦闘力】130

【先天技能】

・中級家妖精(農):人間の代わりに家事をしてくれる妖精。……が、迷宮内では家などないためいまいち使いどころは不明。農夫、中等家事魔法を内包

(農夫:農家として必要な技能を一通り習得している証。獣の世話なども可能)

・下級収納

・下級状態異常魔法

 

基本的に作業支援や農業(特に家畜の世話)が得意なのであまり戦闘能力には期待しない方が良いだろう

 

 

【Tips】ケット・シー

アイルランドの伝承にある猫の妖精。人前ではただの猫だが、本性は二本足で人間のように動き、言語と魔法を操る種族とされる。『猫の貴族』とも呼ばれるが、宗教の影響で悪魔扱いされた時期もある

 

貴族的か道化師的かのどちらかの振る舞いが基本的なケット・シーだとされている

 

カードとしてなら基本的にはスピードタイプのアタッカーだが魔法技能獲得もかなりしやすい駄目『魔法戦士』としての運用にも期待出来るし割と器用なので育て方次第では斥候役にも充分なれるオールラウンダー

 

妖精かつ猫の要素でクラスチェンジはその辺りから考えると良いだろう

 

【種族】ケット・シー

【戦闘力】150

【先天技能】

・猫妖精:猫型妖精、猫の基本的な能力、特性と魔法への高い適性を示す

・武術

・爪牙強化

後天技能には必ず一つは魔法が入る

 

 

【Tips】レッサーデーモン

『下級の悪魔』という概念そのもの。基本的に山羊頭で筋骨隆々の黒い全裸の大男の姿をしている。基本的に戦闘行為以外にはあまり使えない(オークと同レベルで)

 

一応はオークの上位互換扱い多少の魔法なら成長次第で扱えるしオークより少しは頭が良い

 

高位悪魔の眷属としてよく見かけるがこうしてちゃんとカードにも存在している

 

【種族】レッサーデーモン

【戦闘力】150

【先天技能】

・集団行動

・頑丈

・怪力

後天技能には武術や何らかの魔法(攻撃、状態異常限定)を習得する事が多い。稀に『飛行能力』を得られる個体も現れる事がある

 

 

第二十七話 イレギュラー

 

【Tips】瓜子姫(その1)

 

日本各地に存在しないする御伽噺……をモチーフにしたと思われる死神イレギュラーエンカウントの一種

 

一見すれば襤褸を纏い山姥が持つかの様な凶悪な出刃庖丁を持った人間の美女(老若問わず)に見えるがその姿はこの死神が嘗てアンゴルモアで殺した女の姿である。そしてその襤褸も『人間の生皮』である

 

このイレギュラーはその出刃庖丁で他者の生皮を剥いで他者に化ける能力を持っているが、前に言った『美女の姿』もまた『嘗ての犠牲者の姿』である

 

その本当の姿は生皮を剥がれた人間と鬼が融合したかの様な悍ましい怪物だとこの死神に遭遇した生還者達から証言が寄せられている

 

この死神にはある程度の読心能力があるらしく、戦闘などには使えないが代わりに『他者を欺き騙す』事には無類の効果を発揮する(恐らくは『天邪鬼としての特性』だという説が研究者内では有力視されている)

 

読心能力で犠牲者の来歴や基本的な癖を真似るのが非常に巧く、余程の観察眼か獣の様な直感でも無いと初見ではそうそう気付く事は出来ない(服も剥いでちゃんと着てくるというのもあるからだろう)

 

この死神は他の死神と違い『パーティー攻略する者達が遭遇する方が更に危険』という珍しい性質を持っている

 

瓜子姫相手に多人数で挑むと……

 

【Tips】瓜子姫(その2)に続く

 

 

第三十話 イレギュラー・リザルト その2

 

【Tips】武具整備

 

魔道具の武具は基本的に壊れたら直せない……が、ちょっとした刃毀れや罅、切れ味の摩耗など普通の武器と同じ様にある程度ならきちんとこまめに整備修繕すれば長持ちする

基本的にCランクのドワーフやイッポンダタラみたいなその魔道具の素材に適応する職人技能を持ったカードには対応する魔道具の整備修繕が可能になる

ギルドではそういうカードを持たない冒険者の為に比較的安価で整備修繕代行をやってくれるサービスが存在する。ちなみにだいたい三日から一週間の時間がかかりだいたい五千円から五万円ぐらいの費用を要求される

それなり以上の冒険者で魔道具を多用する冒険者なら必ず対応する職人系カードを保有する事は嗜みの一つとされている

ついでに整備修繕を担当する職員は刃物供養も担当してくれる

 

 

第三十一話 一難去ってもまた一難(※準備期間中)

 

【Tips】被服問題

 

この物語の主人公大輝&ヒロイン姫子みたいに中学生からの未成年冒険者は戦闘服をちょくちょく変更する事が必要になる、成長期だとままある事だが

主人公大輝なら自衛隊用の大柄サイズから選べば良いがヒロイン姫子みたいなケースだと特注を余儀なくされる

ガチ勢ならば何度だって戦闘服を更新するだけだが、大多数のエンジョイ勢だとこの手間や費用支払いか面倒になってカジュアルな服装で……という冒険を舐めた格好で活動する様になる

戦闘服は確かに頑丈でちょっとした鎧みたいな代物ではあるが、やはり通気性や重さなどからエンジョイ勢などからは嫌われている

そして大半のエンジョイ勢達は『カードのバリアがあるから』とカジュアルな格好でFランク迷宮のみを潜ってゆく

そしてこの判断が稀に生死を左右するのだが……

 

 

第三十二話 ウホッ、いい男

 

【Tips】メアリー塾(その1)

 

『第一次アンゴルモア』直後に『鬼瓦権三郎氏』が立ち上げたサマナー達の相互扶助組織を前身とする日本最古かつ最高峰の冒険者育成私塾

塾長、副塾長の鬼瓦夫妻を筆頭に『Bランク迷宮踏破実績持ち』である『首狩り兎』『中華大帝』『夢魔の王』などの日本有数の冒険者達を生み出した『プロ冒険者の梁山泊』とも一部では呼ばれている

鬼瓦夫妻そのものの実力は『非常に優秀なアマチュア』だが、その人間性や若手育成の巧みさなどから『冒険者業界の亀仙人』、『メアリー師匠』などなどと呼ばれて業界内では慕われている

鬼瓦夫妻はギルドの幹部でもあるのでギルドにも非常に強いコネがある。またこのメアリー塾のサマナー訓練方法は幾らか自衛隊にも輸入されている為か自衛隊にも強いコネがある

最近は『リンクの鬼才』『中学生迷宮士』の二人を筆頭に数々の優秀な若手が出て来ている様だ

 

 

一章幕間その1 家族会議とこれから

 

【Tips】独立勢力

 

美城学園の学生冒険者達は大概『複数ある大規模な学園ギルド』に加入して行動する者が多いが、稀に『独立した勢力』を旗揚げする者も居る

大概は大規模なギルドのどれかに吸収合併されて終わるがごく稀に逆に大規模ギルドを『喰う』強者が現れるケースも存在する

基本的に『ソロ派』や一匹狼などが独立勢力として気ままにやってゆくパターンが多いが更に稀に『独立独歩の自由主義者』や『大規模ギルドに馴染めない気性の持ち主』などが立ち上げることがある

その上位存在である『部室付き』になる為には『三つ星資格持ち』、『イレギュラー単独討伐実績持ち』、『迷宮士資格持ち』のどれかが必須資格となる

ちなみに『部室付き』は純粋なソロでも資格さえ有れば書類申請だけで受理される

与えられる『部室』は八畳一間の古いエアコン、冷蔵庫と折り畳み椅子にテーブルだけの簡素な空間になっている(改装は自由だが部室返却時には片付ける必要がある、当たり前の話だが)

 

 

【Tips】学園ギルド

 

美城学園名物の一つ、生徒会や風紀委員みたいなノリで学園内部にあるCランク迷宮攻略を主目的に集まった学生冒険者達の組合ギルド

最初は対イレギュラーやCランク迷宮の悪辣な特性などに挑む為の集まりだったが利権やら何やらが集中し過ぎて色々ややこしい事になっている。要は派閥争いの深刻化だ 

人間関係は人それぞれではあるが主要ギルド上層部の仲は結構悪くない。下手に不仲になれば学園からの介入だってあり得る為らしい

唯、どのギルドもライバル意識は激しく内部力学の柵もあるので『やれる抜け駆け』があるなら躊躇せずにやるだろう……『優秀な未加入者の勧誘』とか特に

 

 

一章幕間その2 冒険者とカードの相性問題

 

【Tips】カード同士の色恋沙汰

 

基本的にカードはそのマスターと色恋沙汰になる場合が殆どだが、稀にカード同士が色恋沙汰になる場合もある

そういう事が起こった時はマスターの胸先三寸次第であり……そのカードの性格や貢献度、マスター自身の人間性によって結果は大きく変わる

ガチ勢の場合は大概それを受け入れるパターンが多い……『その権利を与える事で恩義を得る』という実利や、歴史に残る『テーバイ神聖隊ヒエロス・ロコス』と同じ理屈(愛する者の前では無様を晒さず、互いに生き残る為に奮戦出来る)だ

更に稀な話だが、別のマスター同士のカード達が恋愛関係になったりするケースもあるし……更に。そして世界に数件しか例の無い話だが『マスター以外の人間を愛したカードの話』もあり、その実話を元にしたドラマも存在する

 

 

一章幕間その3 カード・リザルト

 

【Tips】装備型魔道具のシステム

 

『手に持つ武具タイプ』で片手持ちならば盾型魔道具と併用可能、両手持ちならば『片手で扱える力』が有ろうとも両手でしか扱えない。そして武具型なら『特技な技能持ち』でも無い限り基本的に一種類しか有効化出来ない

『甲冑型』、ならば勿論一種類限定であるが『一部の衣服型』、『陣羽織サーコート型』や『外套マント型』などの様に『甲冑と一緒に扱える羽織り』みたいなものならばどれか一種類だけ併用可能

盾型を二つ装備は……やれなくもないが戦闘力の向上はなく扱いが非常に難しいのであまりオススメは出来ない

しかし例外として『両手バックラー』だけは格闘技使い達の一部で使われている

アクセサリー系統は……指輪なら左右の指合わせて二種類、首飾りなら一種類、腕輪、足環それぞれ一種類、冠も一種類、衣服も外套マントもそれぞれ一種類といった制約が存在する

非常に稀だが『義肢型魔道具』という物も存在する、勿論その該当する四肢が欠損した者にしか使えないがこれにはそれ以外の制限は無い(理論上の話だが『重要臓器以外全てが魔道具に置き換わった人造人間』というものも……出来なくはない、らしい)

 

 

一章幕間その4 御札商売

 

【Tips】冒険者の拠点

 

プロやプロ志望の所謂ガチ勢は人にもよるが大概三つ星資格を得た地点から間違いなくチームを組む。プロクラスであるCランク迷宮からは間違いなく難易度が爆増する為と恒久的チームを組んで登録すると税金控除などの特典があったり……何より組む相手次第ではあるが三つ星だけでもCランク迷宮に挑む権利を得られたりするからだ

そんな恒久的チームは大概集合場所や入手出来た成果の集積・保管施設、メンバーの憩いの場、装備の保管所や……対アンゴルモア備えなど様々な目的の為に地上様にも拠点を作成・設置する

その拠点も冒険者の性格やチーム規模……そしてその冒険者の懐事情によって様々であり。ある者は一軒家、またある者は雑居ビルを買ってまるまる拠点化、更にある者は豪邸や専用施設を最初から建築したりと様々な様式で拠点を作成する

学生冒険者が所謂『冒険者部』を作るのも言ってしまえばこの拠点設営の一種だと言える……勿論、期間限定でしか使えない代物ではあるが

冒険者の拠点は最低限必ず高いセキュリティでの警護が必須となっている。冒険者の装備……カード以外の装備だって結構なお値段だし何より収穫物や予備カードなどの非常に高価値な資産がある為だ

 

 

一章幕間その5 遅ればせながらマスコット参上

 

【Tips】カイロネイアの獅子

 

本作オリジナル後天技能。『愛のスパルタ』とも呼ばれる『テーバイ神聖隊』の称号。『男同士の番』が150組で構成された戦士集団でありその戦闘能力は伝説のスパルタ戦士に匹敵すると謂われる

 

『己の番』を見つけていないカードの場合は『カイロネイアの片獅子』という殆ど何の能力も無い技能でしか無いが『番』を見つけた際に『カイロネイアの獅子』になる

 

得られる能力は莫大ではあるが『番以外は決して抱かない』という制約がありそれを破るとこの技能は即座に重いマイナススキルに変化する

 

 

一章幕間その9 三つ星昇進RTAと皮剥庖丁

 

【Tips】皮剥庖丁

 

イレギュラーエンカウント『瓜子姫』が稀にドロップする魔道具の公式名称

 

天邪鬼が瓜子姫に化けるエピソードを再現するかの様に『特定の手順』を行使すればモンスターに化ける能力を得られる。しかし非常に多くの制限や欠点を抱えている為用法にはくれぐれも注意が必要

 

その酷い見てくれに反して切れ味は非常に鋭いが、その傷口は酷くぐちゃぐちゃに悪化する作用がある。大剣からダガーサイズまで伸縮自在で負傷悪化と非実体攻撃可能の作用を持つ攻撃力+100の武具型魔道具として使えるが耐久性は無銘の武具程度なので武器としての使用はあまりオススメ出来ない

 

肝心要の能力は『一日一回だけ、モンスターの死体を僅かな時間だけ消滅を抑える事』、『そのモンスターの死体から生皮を非常に効率的に剥ぐ事』、『その剥いだモンスターの生皮を皮剥庖丁に登録、収納する』、そして最大の特徴にして能力は『登録、収納しているその剥いだモンスターの生皮を被ってそのモンスターに化ける能力』だ

 

この庖丁の所有者曰く『装備化能力持ちのモンスターを装備している感覚?』らしい。実際この生皮を被り纏うとその皮の元を装備している状態になるらしい

 

そしてこの生皮を被り纏っている状態だと、その皮の元のモンスターに成りすまして他のモンスターに認識されず攻撃されないという効果もある。しかし一度でも攻撃行為や発音したりするとその擬態効果は直ちに消失するから要注意……恐らくこれは『瓜子姫に化けた天邪鬼の擬態がお粗末なもので必ずバレている事』が由来の効果だと思われる

 

また、この生皮の内側は血脂なぞ一切取ってはいない……掃除する暇さえ無い、ので被り纏う時は非常に不快な体験をする事になるので所有者は覚悟が必要になる。効果時間が切れたら皮はぼろぼろに崩れ去るけど腐敗した血脂が身体中にべったり張り付くので清掃手段はあった方が良いだろう

 

この庖丁は自分自身や自身のカードにしか使用出来ないが、皮を纏わせる事ならそれ以外の他者にも可能だが……但し皮のストック次第ではある

 

皮のストックは最大十枚まで。『固定化』は一日一回だけ。モンスターの皮は迷宮外でも出せるが、直ぐに崩れ去る。皮を被り纏うと非常に不快な体験をする。一度出した皮はもうストックには戻せない。皮の使用期限はストックから出して一時間以内等々の沢山の制限制約はあるが非常に強力な魔道具である事には変わりない

 

一応、違法な研究者の遺したファイルに『人間の皮』でやればどうなるか?の実験結果もあるが……単なる『剥がされた人間の皮膚』のままだった為この魔道具は『人間に化ける機能は無い』と判断されている。その為所持禁止類魔道具には登録されなかった。瓜子姫も何らかの人ならざる存在だったからでは?という推論がされている

 

『カードに対して使う』という実験も行われていて、この庖丁には『カード破壊能力』もあり、それで壊したカードのデータを奪う力もある……それをやると元のストックは全て消失、そのデータを解放するまで殆ど只のオンボロ庖丁に戻ってしまう事、そのデータも最大五日ぐらいしか持続しない事、そのデータを直ぐに使おうとも一月ほどこの庖丁は能力を喪失したままになる事などの制限制約がある。恐らくは『カード化したモンスターのデータ数』をこの庖丁では許容出来なかった為だろうと推論されている

 

ちなみに『名付けしたカード』だと死亡扱いで『ソウルカード』になるらしい、そしてその『ソウルカード』はこの庖丁でも破壊不可能である

 

『データ解放』には幾つかの使い道があり。一つは普通にそのデータの生皮を召喚して何時も通りに使う事、もう一つはそのカードの記憶を視て聴く事が出来る、ついでに『視念珠』と『聴念珠』が有ればその記憶のダビングも可能

 

非常に癖が強く、使い手の精神力を削る仕様ばかりではあるが『使う覚悟と精神力』があるなら非常に強力な魔道具だといえる代物

 

 

一章幕間その10 三つ星とて一里塚、四つ星もまた一里塚

 

【Tips】迷宮士

 

『原作』における『プロ冒険者資格に必須の筆記試験』の事、プロ冒険者以外にも迷宮関係の法律家やギルドの高位職員、大企業の迷宮関係者には必須の資格となっている

 

必要勉強時間500時間程で宅建士資格に匹敵するとされている難関資格ではあるが、比較的他のプロ資格試験よりは簡単……いや、一応は努力だけで何とかなる資格の為『プロに至る素質の無い専業冒険者』の中にも結構この資格持ちは多い。間違いなくこの資格を持つ者は『ガチ勢冒険者』だと断言出来る

 

しかし、学生冒険者の場合はこういう面倒極まりない試験は忌避されやすい傾向にある為かこの資格を持つ学生冒険者は日本中探しても薄い名簿が出来る程度にしか見つからない

 

 

一章幕間その12 他人の眼から見たあいつ

 

【Tips】世界の軍隊

 

1999年から始まった『大迷宮時代』以降の世界で『軍隊』という存在の意義は大きく変化し、そしてその重要性は非常に高まった

 

『迷宮という異界から現れる神代の怪物に挑む現代の戦士』、『色々な意味で真の聖職者』とも呼ばれる程の彼らの献身挺身とその犠牲によって人類は『カード』という迷宮に挑む為の手段を得るまで……そしてそれを得てからも彼らは己の国、いやこの世界を守護する誉れ高き戦士となった

 

しかし……やはり『正義や誉れだけでは飯は食えない』という現実もあってそのシェアは年々冒険者に取られて各国の軍部は人材人員不足に喘いでいるのが世界各国の実情になっている

 

一応は『軍隊だから出来る特権』や『特殊な技能講習』などで人員を集めて、除隊後に使用していたカードの払い下げなどの工夫で人員確保に奔走してはいる……その方法で入隊した奴は必ず後で冒険者に転向するがまぁ優秀な冒険者が増えれば国防に良いのでその辺りはなぁなぁで済まされている様だ。国家的には『優秀な冒険者』も喉から手が出るほど欲しい、という実情もある

 

しかし……カードの存在を知る前から大して効かない銃器弾薬を担いで国民を護る為に大いなる災い相手でも命をかけて戦ったのは彼らである。故にこの世界では『最前線の軍人=真の聖職者』である

 

 

一章幕間その13 妖刀、その銘は『定』

 

【Tips】変異型クラスチェンジ

 

普通のクラスチェンジでは不可能な珍しいクラスチェンジの事。一般的には『オークはエルフにクラスチェンジ可能』辺りだろうか?一応判明はしている変異型クラスチェンジではあるが『オークは堕落零落したエルフ』であり、『堕天使が天使に戻るのは非常に難しい』事からも分かる様に普通はエルフをクラスチェンジ先には出来ない……筈だった

 

しかし、ごく稀に成長次第で『シェイプアップに成功したオーク』などがエルフに回帰出来る事が判明している……実は世界的にもかなり類例の無い話ではあるが

 

普通ならオーガやグレンデルみたいな比較的安いCランクカードでクラスチェンジするのだが、高級志向のカマプアアや天蓬元帥かシーオークみたいなクラスチェンジになる

 

基本的に『特異な性質を持った鍛えに鍛えて愛情を注がれたカード』にこそ起きる一種の奇跡扱いの現象である

 

この現象については今尚解明されている事は少ない。比較的見られる『堕天使を天使にクラスチェンジ』や『オークをエルフに回帰』ですら資料の少なさから解明は難しいらしい

 

今回の『手の目が贋作妖刀になる』のもやはり激しいレアケースなので研究者達は大はしゃぎのお祭り騒ぎ沙汰になっている

 

 

一章幕間その15 祝言

 

【Tips】道具箱

 

カード達を大切にするタイプのマスターにとって重宝するアイテム。一応は魔道具だとは言えるが……何らかの箱をカード化しただけの代物

 

カード達は基本的にカード化したものか魔石ぐらいしか所有する事が出来ない、だからカード達の娯楽などの為にこういう『私物入れの箱』を調達してそれに本やおやつ、酒などの私物を入れてカードの中でも暇つぶししたり無聊を慰めたりさせる事がしやすくなる様にさせられる

 

一部のプロ冒険者曰く……『ただ魔石を与えるだけ、よりもモチベーションが高くなる』というコメントもあるがデュエリスト系は否定的なのであまりメジャーな行いではない

 

カード達へのケアを欠かさないタイプのマスターなら必携品

 

 

この作品のタイトル改名……やる?

  • 『リア充でも明日を求めて良いですか?』
  • 『モブでもリア充でも明日は欲しい』
  • 変更無し
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。