月姫 零刻   作:マジカル赤褐色

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ヨエル「絵を描くのたのしー!!」

クロエ「ちゃんと小説も書いてください」


考察

 

「こ、これは……………」

 

「かなり酷いですね…………」

 

俺と先輩は和解したあと、教会に戻ってきた。そしたら、びっくりした。何せここ本当に教会なのかわからなかった。

門は間違いなく教会の門なのだが、その先に続く道の石畳は片っ端から消し飛んでいる。爆発でも起きたのか、粉々に粉砕されているし、どんな生きものがやって来たのか、メガテリウムみたいな巨大な爪の痕が残っていたり。礼拝堂も崩壊していた。

 

「─────────」

 

俺たちがカーラを相手にしている間に、ここでも相当激しい戦いが繰り広げられていたに違いない。

 

「あの吸血鬼……………!!」

 

ぎり、と歯を食い縛る。アイツがここまでやったのか。何をしたらそこまで崩壊するのか。直感的な感想だが、クロエ先輩のギャラルホルンを使わないとこんな焼け跡はできないだろう。

 

「吸血鬼が出たんですか………?」

 

「あぁ。きっとアスナとヨエルが相手をしたんだと思いますけど………」

 

言いながら門をくぐる。

吸血鬼との激闘、その焼け跡なのか、これは。ヨエルの時から思っていたが、俺たちとは格が違う。俺たちがこの戦場で戦っていたら、あるいは死んでいたかもしれない。

がらがらと瓦礫に覆われた礼拝堂。2割は崩壊している。他は形こそ保っているものの、やはりボロボロだ。南海トラフ並みの大地震が起きたら倒壊するのは否めない。

扉を開けて、中に入る。中も思ってた以上の惨状だ。天井が崩壊して吹き抜けになっている。ステンドグラスもバキバキに割れている。

 

「酷い……………」

 

先輩はあまりの惨状に目を覆う。

 

「──────」

 

礼拝堂の椅子の上に装飾剣が乗っていた。これは、確かヨエルが腰から吊るしていたサーベルだ。

 

「ヨエル─────」

 

一瞬しか会えなかったが、アイツはなかなかにいいヤツだった。めんどくさいヤツでもあったが、仲間想いで、真っ先に俺を逃がしてくれたし、俺を助けてくれた。

礼拝堂の奥の部屋に入る。ここは思っていたよりも崩壊が届かなかったみたいだ。

 

「ぐ…………こっち!───あぁ、ジョーカー引いちゃったかぁ」

 

「まだまだ未熟ね」

 

「─────────」

 

「─────────」

 

俺の1秒の心配を返せ。何、奥の部屋でババ抜きなんかしてるんだよ。二人ともめちゃくちゃ元気じゃねぇか。なんか、ボロボロだし、所々汚れているけど、怪我はないみたいだ。トランプで遊ぶ元気があるなら心配無用のようだ。

 

「あ、お帰り、お疲れさま。その様子だとカーラを無事討伐したみたいね。あーもう、またジョーカー引いちゃった」

 

「お前らこそ大丈夫なのか。特に頭」

 

「もちろん、ぜんっぜん大丈夫だぜおい、って、あれ?ラスイチなのに揃わないよ?ダイヤの5?僕持ってるのクラブの10なんだけど」

 

「あれ?おっかしぃなぁ、最初の選別で間違えたのかしら」

 

言いつつアスナが目を疑う速度でまた山札切って振り分ける。ヨエルが目を疑う速度で揃っている札を捨てていく。

 

「いや、いつまでやってんだよ!!」

 

「あ、クロエもやるかい?」

 

俺の声はヨエルには聞こえないようだ。

金と翠の見た目20代ダブルモンキー。

 

「あ、いいんですか?」

 

先輩の顔が明るくなる。アスナたちがトランプやってるちゃぶ台に歩み寄って座る。

 

「おい、待て、なに始めてんだよ」

 

「白邪くんもやる?」

 

「やらねぇよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで?あの吸血鬼何者だったんだ」

 

俺はちゃぶ台で烏龍茶を飲みながら先輩の札を引く。あ、ジョーカー引いちまった。

 

「アイツはロアという吸血鬼よ」

 

アスナは俺の札を引いていく。ラッキー、ジョーカー持っていってくれた。

 

「ロア…………?」

 

「えぇ。ミハイル・ロア・バルダムヨォン。別名、アカシャの蛇。永遠を追い求めて昔から転生を繰り返している死徒よ」

 

「待ってくれ、転生?シト?なんだそりゃ」

 

吸血鬼の存在を昨日知った俺にシトとか言われてもなんのことだかさっぱりだ。

首を傾げる俺を見てヨエルが説明を加える。

 

「いいかい?白邪くん。吸血鬼には、【真祖】と【死徒】の二種類に分かれる。真祖はもとから吸血種だった存在。死徒は真祖や死徒に血を吸われたことによって吸血種となった存在だ。死者をみたことはあるだろう?アレの中でもとりわけ力を持って吸血種として独立した存在が死徒の正体だ。ロアはかつて血を吸われたことで、いや、この場合、吸わせたの方が正しいか。とにかく、ロアは吸血鬼からの吸血によって死徒となった存在なんだ」

 

死者。そういえば、おとといアスナと一緒に路地裏に行ったときに出会ったアイツらか。アレの成れの果てが死徒、何かの反動で吸血種となった存在ということか。

そして、あの青毛の男、ロアはその死徒の一部、と。

 

「ロアは形を持つ吸血鬼というより、遺伝子情報のように存在しているんだ。転生をすることで、人間の胎児に転生して、ある一定の年齢に達したとき、人格を消去してロアのものにすり替えてしまうんだ。まぁ、要は人間の身体を依代としてロアは転生を繰り返しているんだ。もう800年近くは転生によって生き永らえてるかな。転生無限者とも呼ばれているね」

 

「転生、無限者?そ、そんなにロアは強力な死徒なのか?」

 

「まぁ、死徒の中ではⅣ階悌成り上がりレベルだけど、実力だけで見ればかなりの上位だね。最強の二十七名の吸血鬼である二十七祖の番外位ともいえる。さっき、ちょうどやりあって来たけど、今回のロアはかなり強力だ。まだ下弦の十六夜だというのに、望月の時点と同じレベルの実力がある。器がかなり強力なんだろうね。あの砲撃、やる気になれば街一つは壊せそうだ。まずはどこに転生したかを突き止めないと」

 

「具体的には、だいたいどこらへんに転生するんだ?」

 

「ロアの転生した器の共通点は裕福で、血統が優れていて、尚且つ器が強力。この条件にぴったりな存在がじきチェックメイトなんだけど、それには君の助けが必要だ、白邪くん」

 

ヨエルは唐突に真面目な顔をして先輩の札を取ってまたジョーカー引いてしまった俺に話しかけてくる。

 

「俺?」

 

ヨエルはうんうんと頷く。

 

「一家裕福、血統優秀、肉体有能。この三つの条件に当てはまる家は中村家、君のおうちがピッタリなんだ。もし、君のご家族の中にロアの転生先となる吸血鬼がいたら、教えて欲しい。もし、戸籍が分かるようなモノがあったりしたら調べて欲しいんだ。僕らといえど、生憎と上級国民である中村の内情には深く触れたことがない。調べられる存在なんて、君しかいないんだ、頼むよ」

 

「───────────」

 

いや、それは別に構わないんだが、もし、出たらどうしろというんだ。もし、姉さんが、林檎が、葡萄が、蜜柑さんが、檸檬が、甜瓜さんが、吸血鬼、ロアの転生先だったら。

俺は、また、吸血鬼からみんなを守るために、吸血鬼を殺さなければならないのか。

 

「─────」

 

右手を見つめる。俺の親父を殺したその手を。俺は、また、人を殺さなければ、いけないのだろうか。

いや、親父は違う。アレはまだ親父だったから。こっちは違う。こっちはロアであって、その器の人間じゃない。見つけ次第、直ぐに殺す。これは人殺しではないんだ。そうだ。そうなんだ。だから、俺は、焦ることはない。

 

「だけど」

 

そもそも、俺の家に吸血鬼がいないということだけを、俺はただひたすら、俺に散々幸運を与えてくれた御神に願っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中村邸の建物の周囲には森がある。中村邸正面は広い道となっていて、そのまま一直線に、正門へ直結する道がある。甜瓜が整備、手入れする荘厳な庭を通ったその先にインドゾウのように巨大な門がある。

方角で表すと北に、正門へ続く道があるのだが、残った屋敷の周囲の東西南。そこには広い広い森があった。その先にはいつか屋敷を包囲する柵が見える筈だが、誰もそれを見たことはない。白邪も、使用人も、その先を見たことはないらしい。いや、見る気も湧かないだろう。それくらい、その森は広く、終わりがなかった。手入れをする暇などない。手入れをしようと思えば、それこそとんでもない手伝いが必要になる。ざっと数百人あったやっと丸1日で手入れができるだろう。めんどくさいとか以前に、物理的に不可能だった。

そんなわけで、自然の森は、未だ人の手が加わることなく、高い木々を並べて、一面緑色の劇場を浮かべている。

 

そんな中村邸の森で、その闘いは起きていた。

 

「──────っ!!!」

 

人間は二人いる。一人は中村に関係のない男だ。全身に黒い服を着た、お洒落に冴えない若い男性。それと、もう一人は令嬢のような風格を見せる少女で、彼女の髪は朱く染まっており、仄かに光を帯びている。

 

「──────くっ………!!はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ………!!!」

 

男は少女の攻撃から必死に逃げている。

しかし、少女は何もしていない。男を狙うのはなんの変哲もない、森の木々。

森の木々は、まるで意志を持つかの如く、我が物顔で急成長を起こしていき、葉が見えなくなるほどに伸びていき、身を完全に隠せる程に太くなる。木と木の隙間を太く、堅い根が蹂躙していく。地面から棘のように根が突き出されていく。通常の大木並みの太さを誇る蔓が鞭のように叩きつけられる。

 

「くそっ……!!!」

 

男は手に持った短刀でそれを切り伏せていく。が、その大自然による暴力は止むこと知らず。いくら男が切り伏せても増えていくばかりだ。

少女は木の上で姿勢正しく直立しながら、不動の風格で男が単独の生存競争をしている様子を面白げもなく見下ろしている。それが穢らわしいように。煩わしくに思うように。

 

「占めた!あの高い木々を上れば、脱出法が解るかもしれない………!!」

 

出口を消されて、逃げることしか出来ない男は考えた。

振り下ろされる蔓と根を躱しながら、その反り立つ巨大な坂を駆け上がる。男の利かせた機転に、少女は焦りの様子も見せない。

男はただ坂道を駆け上がる。もう飛び降りれば脚から落ちても死ぬほどの高さへと到達する。

迫りくる妨害を全て叩き落とし、躱し尽くし、ひときわ巨大な大木に脚を掛ける。

 

「着いた─────!!」

 

木の真上から、辺りを見渡して、出口、その森の終わりを探る。

 

「────な、んだと………!?」

 

その時、今度こそ、男は終わりを確信した。目の前に広がるのは森。だが、終わりがない。ほんとうに、終わりがない。電波塔と同じくらいの高さの木の上から見る景色なら、出口どころか、屋敷の領域の外、街一つ分を見渡せる筈だ。なのに、広がるのは、森だけ。他のものは何も見えない。森だけが、果てしなく続いていき、地平線の彼方まで、その翠のヴェールは続いていく。

空と森の二色だけ。夜の黒い空と、木々の翠。金色に輝く星々があるので、ギリギリ三色と言えるかもしれないが。とにかく、何も見えない。まるで、地球にまだ動物がいなかった時代のようだ。

もし、動物がこの世に存在しないまま、億という年月が続いていけば、確かにこんな地球があってもおかしくはないかもしれない。

なんて、イフの話などどうでもよい。問題は今、何が起きているかだ。ここは人類が繁栄した地球である。自然を切り開いて文明世界を創造した人類の街である。先程まであったソレが今では木々の王国?

 

「ぐ、わぁぁぁぁ!?」

 

男が乗っていた幹が唐突にへし折れ、男は地面へと真っ逆さま。

 

「─────くっ、そぉぉ!!」

 

しかし、男も現役で退魔を行う者。見事な着地を披露し、その着地によるダメージをゼロに引っ張った。

 

「はぁ、はぁ、はぁ────」

 

こうなれば、男に脱出方法はない。唯一、その少女を殺すことで、男はこの地平線の果てまで続ける終わりのない森から脱出できる。

 

「ふぅ………………」

 

一息ついて、距離を計り、身体を休める。呼吸僅か一回で、男は完全に回復した。

身体に力を込める。必要なのは脚力。狙いは、向こうの木の上に立つ少女。必殺技。必殺必中の一撃で、少女の首を獲る。

 

「─────極死」

 

少女に向かって男の短刀が投擲される。投擲された短刀は弾丸よりも速い迸る電光。反応できる筈がない。人智を越えた超越的速度、人間の動作でこれを回避する術なく、

 

「────!?」

 

少女の意識は削がれたものの、少女はその絶対死の投擲を回避してしまった。

短刀は少女のさらに後ろへと向かって、誰もいない森の果てへと消えていく。

────だが。ただ短刀を投げるだけの攻撃を必殺と例えることは不可能。殺すこともできず、当てることもできない、ただの未殺未中。力の無駄遣い。

そこに一味加えて、初めてそれは必殺必中へと昇華される。

男は短刀を投擲したと同時に、爆裂的動作で、地面を離れた。その地面を踏みしめる勢いは、岩盤の破壊も夢ではない。爆ぜる黒い影。

 

(視えた………!!)

 

男は視た。少女が、完全に油断している様子を。その少女の持つその【思念の色】。短刀を回避したことによる完全な油断状態。次なる一撃に対してこの後すぐに身構えることになるのは当然。しかし、同時に攻撃が来たら話は別。

そう。男は少女が短刀を回避した時点で、もう既に、少女の首の目の前にいた。

 

「─────七夜」

 

後は、その白くて細い首に手を掛けて、へし折るだけ。

残り一秒。この一瞬の油断が、少女の命取りとなった。森の中を駆け抜ける黒い影に気が付かなかった少女は、暗殺されるように、その黒い暗殺者に、その首を────

 

「誰かいるのか?」

 

「!?」

 

瞬間、パチン、と音がした。同時に、男はその場から消滅した。黒い影は消滅し、大地を蹂躙した太い木々は全てが元に戻っていた。

木陰から、新しい人物が現れた。

朱毛の青年だ。見た目高校2年生と見受けられる、その若い青年は少女に歩み寄る。

 

「何してるんだ、こんなところで。もう屋敷は消灯したんじゃないのか」

 

「し、仕方ないわよ。ちょっと、侵入者がいたんだから」

 

青年はふーん、とぶっきらぼうに流す。如何にも不満そうな表情だ。小者臭い華奢な顔は如何にも頼りない、重度の野暮天を思わせる表情。

 

「人に厳しく自分に甘くってか。まったく、やりすぎには気をつけてくれよ?あんまりやらかすと、当主っぽくないぞ?槇久の旦那にも失礼被るだろう」

 

「まぁ、ね。けれど、貴方も全然帰って来ないかと思えば、何をしていたの?」

 

「まぁ、ちょっと外で色々あってね。先輩のことも気にかかっていたし」

 

青年は恥ずかしそうに、手に持った不思議な形と色をした剣を差し出す。

それを見て少女は溜め息一つ。

 

「無茶なことしないで欲しいのだけど、まぁ、昼行灯の貴方に言ってもわからないでしょうけどね」

 

「おいおい、言葉の使い方違くないか?実の兄妹に何を言ってくれるんだ」

 

朱毛の青年は納得いかねぇと言わんばかりに首をふる。

 

「まぁ、帰ろうか。その侵入者とやらも、引き取ってくれたんだろ?ならそろそろ俺も帰る。早く寝ないと、俺、明日も学校だからな」

 

朱毛の青年は小走りで森の外へと出ていく。

 

「ちょっと、待ちなさい!!」

 

朱毛の青年に続いて、少女も夜の中村邸に撤退していった。夜遅いこの時間に、二人は並んで歩いていた。




月下美人

ルージュ・アスナロ
性別 女性
身長 167cm
体重 52㎏
誕生日 不明
血液型 不明
好きなもの 楽しいこと
嫌いなもの 退屈
大嫌いなもの 蛇
武装 素手、その他不明


白邪に仕事を押し付けるエセ(?)シスター。
金髪と紅眼がトレードマークの可憐なお嬢さんであり、冷たい一面も多いが、慈悲にも満ちている。意外と非自由人であり、刹那的な流行や現代文化を削った生活を送っており、制限のかかるどうも退屈な人間。
白邪曰く、「人間らしくない」らしいが、白邪の観測とはいえ何の確証も根拠もないため、事実無根。人間にはあまり興味を示しておらず、何事にも無関心なイメージを見せる。しかし、そのくせに好奇心は旺盛であり、白邪とも仲良くやっている様子だ。

普段は教会のシスターとして存在しているが、複数の裏の顔があるということだけは白邪にはバレバレ。しかし、具体的にどのような裏があるのかは分かっていない。目的も、正体も全てが総じて不明。
ここまでも怪しく、そしてシスター不向きなのにはワケがあるようだが……………

街に出没した吸血鬼、ミハイル・ロア・バルダムヨォンを追っており、殺害しようとしているらしく、乙黒町にやって来た理由はそこにある。
ロア当人にも良く認識、意識されており、ロアからしても何となく知り合いのようだ。

白邪にシスターの仕事を押し付ける一方で、代行者としての仕事はヨエルに託している。ヨエルとの仲は良好で、同僚というより、友達の関係性に近く、仕事の合間に一緒に出掛けたり、とてもうかうかしていられない時に限ってババ抜きをして遊んでいたりしている。
ヨエルが寝落ちしている間に仲間が全滅したという伝説のエピソードがあるが、ヨエルが「眠いねぇ、寝ていいかな?」と言ったときに彼女は「うん、寝ちゃえ」と言ってヨエルを甘やかしてしまう。
ゆえに、アスナロは実質ヨエルを寝かしつけた張本人である。

どうやら今回の吸血鬼事件の真相、その鍵を握る存在であることに間違いはないが、彼女が何の縁でロアを知っているのか、何故ロアを追っているのか、そして彼女の素顔が明らかにならない以上、それは永遠の闇に葬られることとなる。

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