月姫 零刻   作:マジカル赤褐色

38 / 52
特別予告(サボりじゃない、サボりじゃない)

 

 

 

 

───月の宴。忘れられた記憶の旅、

 

 

───月の都。思い出を思い出す度、

 

 

───月の帳。繰り返し分かたれる。

 

 

 

 

 

月は、ふしぎだ。光を反射して、光っているんだって。鏡でも、水でもない、ただの石と岩なのに。

なんでだろう。どうして、月はいつも、表のカオしか見せないのだろう。なんでいつも、光っている部分しか見せてくれないのだろう。

体をかたむけても、ちっとも裏が見えやしない。

 

じゃあ、裏には、何が見えるんだろう。どんな模様が見えるのだろう。

 

 

───月の裏も、光っているのかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────そう。

 

 

──────これは、月の帳が始まる前日譚。多くの記憶のなか、ただひとつ、たどり着いた、ひとつの結末、ひとつの物語。

 

 

そこには、まだ語られていない、月の記憶、星の追憶。

 

 

過去にも今にも未来にも。何処かに、分かれ道が、あったんだね。

まだ誰も知らないその物語を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───朱い影の後輩は、ただわたしの前で名を呼び続ける。

 

「先輩、クロエ先輩!!」

 

わたしは、ただ。彼の手を握り続ける。

これは、全ての表側のおはなし。

 

 

 

 

 

 

 

 

───朱い刀と、葵い双剣がぶつかり合った。

 

「範安────!!!」

 

「白邪────!!!」

 

私は、その闘いを見守ることしかできなかった。

それは、もうひとりの家族を巡る裏話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───朱い髪のカレと、青い羽織の男が同時に斬り合った。

 

「行くぞ中叢!!」

 

「来い両儀!!」

 

私は、ただ、彼の無事を祈り続けていた。

それは、大切な人の痛みを弔う物語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───朱い瞳の青年が、朱い着物の大男に殴り掛かる。

 

「死なねぇ程度にぶっ殺す!!」

 

「死ね、中村──────!!」

 

私は、胡乱な頭で、彼の雄姿を眼に焼き付けていた。

それは、全てが明らかになる前の記憶。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───朱い上着の彼が、無数の兵士に襲いかかるのを画面越しに見た。

 

「────フ」

 

「槇久────!!!」

 

私は、画面の向こうの抗争の激しさに、ただ息を呑んでいた。

それは、全てを決める、最後の闘い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───朱い血に染まる貴方は、ただ、そのナイフを握りしめていた。

 

「姉さん、どうしたら───!!」

 

「──────」

 

貴方は、俯いて泣きながら、ただナイフを握っていた。

それは、あの日をもういちどやり直す日。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ての答えは、月のみぞ知る。

月の零時の、物語。ひとつの時空線から別れた、あと五つの物語、記憶の断片。

私達は、空から、誰も気がつくことなく、その始まりを、その分かたれを、

最後に待ち受ける、まったく異なる結末を、ただ、見守ることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月姫 零刻

 

 

 

 

林檎編、葡萄編、檸檬編、蜜柑編、甜瓜編

執筆進行中

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(めっちゃ遅いけどね!!BY今の投稿すら終わっていないマジ赤)

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。