あの後生き返った俺は、アルスター人たちと一緒にクー・フーリンの墓を作ると喪に服すエメル姫やコンホヴァル王に別れを告げ、アイルランドを出立することにした。俺は、クー・フーリンに何かできたのだろうか?そんなことを考えながらマシンを走らせた。時代は立川の聖人の片割れがおぎゃあと産まれ、西暦と呼ばれる時代に突入した。まあ、西暦が本格的に使われるのは結構先になるが。西暦になったからと言って特に何かが劇的に変わる訳でも無いが神代も一部の地域を除いて終わりになった。
そんな中俺はfateのキャラと引かれ合う性質でも持っているのか(勿論会えなかったキャラも今までにいるが)、マルタさんに会った。この頃のマルタはまだ聖人に会う前で性質としてはFGOのサンタマルタに近かった。このほんわかとした女性が後にステゴロで戦ったり、竜を従えたりするのだから分からないものだ。マルタとその兄弟達は俺が昔話に出てくる仮面ライダーだということを知ると、目を輝かせていた。どうやらライダーは彼らの憧れの的だったようだ。俺は
「今後、俺よりも良い出会いがあるさ」
と言い残し旅を続けた。そして俺は1世紀のイギリス、ブリタニアに立ち寄った。そこでブリタニアの王プラスダクスとその妻であるブーディカに幼い二人の娘に出会った。プラスダクス王はブーディカさんの夫だけあって良い人で俺を歓迎してくれた。俺も居心地が良かったのでしばらく滞在することにした。メイジの魔法によるショーをブリタニアの皆に見せたら喜んでくれた。そんなある日俺はプラスダクス王にある相談を受けた。それは今はローマと同盟を組んでいるが、自分が死んだ後残された妻や娘達だけでブリタニアはやっていけるのだろうかと言う話だった。俺は少し考えてから、
「大丈夫だ。もてなしてもらった恩があるからな。ブーディカさんと娘さん達のことはなんとかしてみるよ」
と答えた。するとプラスダクスは涙を流しながら、
「ありがとう……本当に感謝しているよ」
と言った。そして俺は彼に見送られながら一旦ブリタニアを発った。しばらくしてプラスダクス王が逝去したとの話を聞いたので俺は急いでブリタニアに戻った。その時のブリタニアはローマ帝国の代官がその土地の恵みや民を物にしようと実質的な侵略行っていた。俺が駆けつけた時ブーディカさんが捕えられそうになっていたので仮面ライダーダークネクロムBになっていた俺はイグアナゴーストライカーを駆って、その場に乱入した。青い巨大なトカゲがこちらに向かってきたことでローマ軍は恐慌に陥り逃げていった。
「メン!?助けに来てくれたの?」
とブーディカ。
「ああ、約束したろ?君たちを助けるって」
「ありがとう……メン」
「もう安心してくれ。すぐに終わらせてくるよ」
「えっ?ちょっと待って!何する気なの?」
「見てれば分かるさ。おい!そこの一般兵!」
「な、なんですか!?」
「ローマの奴らは俺が全員ぶっ飛ばしてくる。その間ブーディカさん達を頼んだぞ!」
「わ、分かりました……」
「よし!行くぜ!」
そう言うと俺はイグアナゴーストライカーを駆って、ローマ人の軍団に突っ込んでいった。
「オラァ!邪魔だ!どけぇ!!」
俺はガンガンセイバーを振るい敵兵を斬り捨てていく。そしてある程度倒したところで、
「メン!私も戦うわ!援護してあげる」
とブーディカも戦闘に参加する。
「ああ、頼むぜ」
「任せなさい!ハアアーッ!」
彼女の剣技によりローマ兵は次々と倒れていく。俺も負けじと敵を倒していきやがて敵軍は壊滅した。
「終わったぜ」
「さすがね」
「そっちこそ」
こうして俺とブーディカはお互いを讃えあった。その後、俺とブーディカはブリタニア兵と共に、圧制を行ったブリタニア方面のローマ総督スエトニウスがいるブリタニアに建造されたローマ都市の前に、最後通告をするために来ていた。
「最後通告って何をする気なのメン?」
と聞いてくるブーディカ。俺は
「ローマの連中を脅すのさ」
と答え、念じると俺の腰にアークドライバー ゼロが巻かれた。そして
「変身」
アークライズ!
オール・ゼロ…
俺は仮面ライダーアークゼロに変身した。俺は発声機能を調節して声を大きくしてローマの都市に呼びかけた。
「ローマの諸君。直ちに荷物をまとめてブリタニアから出ていきローマ本国に帰ってくれたまえ!さもないと……」
俺は手のひらをローマの都市の脇の大地にかざして、荷電粒子砲を放った。轟音と共に着弾した所の地面が吹き飛ぶ。
「こちらは皆殺しも辞さないぞ……!」
俺はもう一度同じことをすると今度はその付近のローマ兵のキャンプ地が爆発に巻き込まれた。
「ヒイィィーー!!お助け下さい!!」
「嫌だ!死にたくない!」
と悲鳴をあげるローマ兵達。俺は彼らにこう言った。
「なら今すぐここから出ていけ。そして二度と来るな。もし来たら次は容赦しない」
「は、はいぃ〜わかりましたぁ〜」
「うむ、分かればよろしい。では失礼するよ」
俺はそう言ってその場を後にした。ブーディカが後ろから
「あんまりやりすぎないでよね?」
と呆れ気味に言ってきたので俺は
「分かってるよ。今回は警告だけだ」
と返した。そしてこのことにビビったスエトニウスらローマの者達はアークゼロの力を見せつけられ混乱はあったが、ブリタニアから脱出していった。ブリタニア軍は勝鬨をあげた。ブーディカは
「ありがとうメン。多分私達だけじゃローマの連中に好き勝手されていたよ……」
と言ってきた。俺は
「気にしなくていいさ。困った時はお互い様だよ」
と返す。するとブーディカは俺の額にキスをした。
「これは私個人からのせめてものお礼。プラスダクスに躁を立ててるしね」
とブーディカ。俺は少し照れてから、
「ああ、ありがとう」
と答えた。そしてブリタニアはローマ帝国の代官を追い払ったことで再び平和を取り戻した。しかし俺は念に念を入れたかった。
「ローマ皇帝に会ってくる!?」
と俺の話を聞いたブーディカが驚く。俺は
「ああ、また悪辣な代官を送り込まれないとは限らないし、今代のローマ皇帝、ネロ・クラウディウスに謁見してこようと思う」
と言った。
「確かにそうかもだけど……危険じゃない?それに今の皇帝って相当性格悪いんでしょ?メン大丈夫?」
と心配してくれるブーディカ。俺は
「まあ、何とかなるさ。一応俺には心強い味方もいるしな」
と答える。ブーディカはしばらく考え込んで、
「分かったわ。でもメンも気をつけてね?」
と言った。俺は
「ああ、大丈夫さ」
と言い残して、ブーディカ達に見送られながらブリタニアを発ちローマ帝国に向かった。ローマ街道をジェットスライガーで飛ばした俺は三日で首都ローマに到着した。
「流石に豪勢で煌びやかだな……」
首都ローマは流石は今のヨーロッパ一の文明の首都だけに人で賑わう華やかな都市だった。俺はあまり目立たない格好に着替えネロのいる宮殿に向かうことにする。
「ここがローマ皇宮か……」
俺はローマ皇宮内に足を踏み入れた。中に入るとそこには絢爛豪華な調度品の数々が置かれてあった。
「ふーん、悪くはないな」
俺はそう呟きながら奥に進んでいく。すると玉座の間にたどり着いた。そこには豪華な赤い衣装に身を包んだ金髪の女がくつろいでいた。あの容姿は間違いない。Fate/EXTRAのセイバーこと今代のローマ皇帝ネロ・クラウディウスだ。ネロはこちらに気づくと、
「む!貴殿は誰だ?今日は貴殿の様な者が謁見する予定は無かった筈であるのだが」
と言ってきた。俺はとりあえず自己紹介をする。
「失礼した。私は旅の者です。先日のローマ代官による圧制について抗議をしに参りました」
と俺は言う。彼女は
「ほう、それでどうしたいと言うのだ?」
と聞いてくる。俺は
「ブリタニアに手を出すのを止めていただきたい。さもなければ仮面ライダーが相手になります」
と言った。ネロは
「仮面ライダー……。仮面ライダーだと!古くはギリシャに伝わり、神祖ロムロスも会った事のあるという伝説の戦士か!」
と興奮気味に言ってきた。俺は
「はい、その通りです」
と答えた。するとネロは立ち上がり俺の方に向かって歩いてきて、いきなり抱きしめてきた。
「よくぞ来てくれた!余はずっとそなたに会いたかった!」
と言ってきた。俺は
「えっ?何が起こっているんですか?」
と困惑した声を上げる。ネロは
「おお、すまぬな。あまりにも嬉しくてつい抱きついてしまった。許してくれ」
と謝ってくる。俺は
「いえ、気にしてませんよ」
と答えた。そして俺はネロに
「それよりもあなたに聞きたいことがあるのですが、いいですか?」
と言った。ネロは
「うむ!聞いてくれ!」
と言ったので、
「先も言った通りブリタニアに居たローマ代官が現地の民に圧制を行おうとしたのですが、それは貴女の命令ですか?」
と質問した。
「うーむ……正直言ってブリタニアのような僻地は現地の者に任せっきりでな?余は感知しておらぬ」
と答えるネロ。俺は
「そうですか……」
と答えてから、
「ではもう一ついいでしょうか?」
と聞いた。
「うむ、何でも聞くがよい」
と言うので俺は
「ブリタニアの自治は出来れば現地の民に任せてもらえませんか?それが無理なら信頼のおける善人を代官としてもらいたいのですが」
と言った。ふーむ……とネロは熟考すると、
「分かった。元々ブリタニアは僻地故、余の目も届きづらい。そなたの信頼するものが統治するというなら、任せても良い。仮面ライダーと敵対する気も無い故な」
と言ってくれた。俺は
「ありがとうございます。これで俺もブリタニアの皆に吉報を持って帰れます」
と去ろうとすると。ネロに
「待て!折角このローマに来てくれたのだ。宴を開こうではないか」
と言われた。俺は
「分かりました。お言葉に甘えて」
と了承する。こうして俺はローマ帝国に受け入れられることになった。
「さあ、どんどん食べてくれ!遠慮はいらんぞ!」
そう言って俺に料理を食べさせようとするのは、今代のローマ皇帝ネロ・クラウディウスだ。俺は
「ありがとうございます。頂きます」
と言いながら出された食事を口に入れる。美味いな……。
「どうかな?」
と聞かれたので俺は
「とても美味しいですよ」
と返す。するとネロは
「ふふん、そうであろう?我がシェフが丹精込めて作った最高級の食材を使っているからな!」
と自慢げに胸を張るネロ。俺は
「はい。こんな素晴らしい食事を振る舞っていただいて本当に感謝します」
とお礼を言う。ネロは上機嫌になって
「うむ、もっと食べるがいい!」
と言ってくる。俺は
「そうですね……。それじゃあもう少しだけ……」
と言いながら出された食事を完食した。
「ご馳走様でした」
俺は手を合わせて言う。ネロはそれを見て微笑みながら
「ふふふ、良い食いっぷりだ。気に入ったぞ!」
と満足げに笑った。俺は
「しかし本当に豪華な食事でしたね……」
と呟く。するとネロは
「まあな。余の財力は世界一だからな!」
とドヤ顔で言う。俺は
「確かに凄い財産をお持ちのようですね」
と言う。ネロは
「ふふん、そうだとも。余の財宝は山ほどある」
と言ってくるのだった。かくして俺は首都ローマに数日滞在した後、またジェットスライガーを飛ばしてブリタニアに戻った。ブーディカ達ブリタニアの民は俺が吉報を持ち帰ってくれたことに喜んでいた。そして俺はまた旅に出て、偶にブリタニアや首都ローマに寄った。ネロは俺が来るたび歓迎してくれて、偶に俺に変身をせがんできたのでその度に量産型ライダーに変身したら喜んでくれた。
「うむ、やはりそなたのその姿が一番似合うな!」
と褒めてくれるネロ。俺は
「そうですか?」
と首を傾げる。
「うむ!余が言うのだ。間違いない!」
と自信満々なネロ。俺は
「はぁ……そうですか」
と苦笑いするのであった。
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