量産型にしかなれないんだけど   作:クォーターシェル

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調子が良いのでまた投稿です。


22話 デンマーク

そしてアグラマンとの戦争中の本陣に俺はアストルフォやローランたちを届けることができた。

 

そこで会ったカール王はサーヴァントのシャルルマーニュが少し老けて、中身はほぼ同じくFate/EXTELLA LINKに登場したカール大帝といった感じの人物だった。カール王は臣下たちを届けてくれた礼を言うと、このままこの陣営で武を振るわないかと誘ってきた。俺は

 

「義理はもう果たしたので、また旅に出ます。」

 

と言い、その場を去ることにした。

 

「では、さらばだ!達者でな!」

 

とローランが言い、他のフランス騎士達も口々に別れの挨拶をする。アストルフォだけは、

 

「ならさ、これを持って行ってよ」

 

とあるものを投げ渡して来た……これは、ゴースト眼魂!?まさか、アレキサンダーの時と同じか?そのゴースト眼魂の色はピンクでアストルフォを思わせた。俺は

 

「アストルフォ……どこでこれを…?」

 

と尋ねた。

 

「いやさあ、ボクが持ってても宝の持ち腐れだし、キミにあげるよ!」

 

「いいのか?こんな貴重なもの貰っちゃっても」

 

「大丈夫!ボクには必要無いものだから!」

 

というので、ありがたく頂戴することにした。

 

「それじゃあ、今度こそさよならだ!また会おう!」

 

と言って、俺はアストルフォと握手をした。こうして、俺は新たな力を手にし、アストルフォと別れた。

 

「うおおーーー!異教徒共覚悟ーー!!」

 

とローランが叫びながら、敵兵をなぎ倒して行く。俺はそれを尻目にライドスクレイパーに乗って新たな旅へ出発した。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

それから時代は流れ、俺はデンマークの辺りに来ていた。そこで俺は新たな英雄に出会っていた。

 

「お前……強いだろ。俺には分かるぜ……」

 

と筋肉質でエネルギッシュな雰囲気を纏う青年が話しかけてくる。彼はベオウルフ。fateの英雄の1人で怪物退治で有名になる男だ。

 

「ああ、それなりにはな」

 

と俺は答える。

 

「俺はお前と戦ってみたい。どうだ?一戦交えないか?」

 

と聞かれた。

 

「ああ、俺もアンタに興味がある。受けて立とうじゃないか!」

 

「そうこなくちゃな!早速……」

 

とベオウルフが言っている途中に1人の騎士が会話に割り込んできた。

 

「ベオウルフ様!今は怪物グレンデルをどうにかせねばならぬ時です。喧嘩だの試合だのは後にしていただきたい!」

 

ベオウルフの部下たちによると、今この地ではグレンデルという怪物が猛威を振るっており、ベオウルフはその退治に来たらしい。

 

「チッ、仕方ねえ。また今度にしようぜ」

 

と言われ、俺は了承した。

 

「ところで、あんたの名前を聞いていなかったな」

 

「ああ、俺の名前はメン。よろしく頼む」

 

「ほう……古の勇士の名か。確か仮面ライダーとかいう」

 

「ああ!」

 

ていうかその本人なんだけどな!それは兎も角、ベオウルフ達と行動を共にすることにした俺は少し前にグレンデルが現れたという、ヘオロットの館に来た。

 

「これはひどいな……」

 

立派だったであろう館のあちこちが破壊されており血の跡があったり死臭がする。ここでグレンデルが暴れたのだろう。俺達は半壊したヘオロットの館の警護をすることになった。その間、俺とベオウルフは会話する。

 

「なあ、随分血気盛んだが元々そういう性質なのか?」

 

と俺は尋ねる。ベオウルフは

 

「ああ、そうだな。戦いが好きで好きでしょうがない」

 

と言うので、俺は

 

「なら、今回怪物退治に来たのは義とかそういうのより闘争本能を満たすためって感じか?」

 

と続ける。

 

「まあな」

 

とベオウルフ。すると、遠くから悲鳴が聞こえてきた。どうやらグレンデルがやってきたようだ。

 

「さあて、ひと暴れするか!」

 

とベオウルフが言うので、俺も後に続いた。

 

「グオオオー!」

 

と雄叫びを上げながら身長が4、5mはあろう巨人が向かってきた。生き残った者の証言を聞くと、グレンデルは様々な姿に変わる怪物で今の姿も仮のものなのだろう。俺は仮面ライダーG3に変身してGM-01 スコーピオンをグレンデルに向かって発砲した。

 

「グオッ!」

 

弾丸がグレンデルに命中する。しかし、全く効いている様子はない。

 

「硬え野郎だな」

 

とベオウルフ。彼は魔剣「赤原猟犬(フルンティング)」を構えグレンデルに立ち向かっていった。俺もG3の唯一の近接装備、超高周波振動ブレードのGS-03 デストロイヤーを装着し、グレンデルに切りかかる。

 

「ハアッ!!」

 

斬撃を浴びせる。が、グレンデルもよほど丈夫なのか俺達に切りつけられても中々弱らない。グレンデルとの戦闘が膠着状態になるかと思われたが、その時だ

 

「ん?」

 

「何だ?」

 

グレンデルが俺達から距離を取ったと思うと、その身体がどろどろに溶けだし、3つに分裂した。そしてそれぞれが新たな形に再構築されていく。

 

「何だこいつらは!?」

 

「こっこれは……!」

 

新しい姿になったグレンデル達に俺は見覚えがあった。そこに立っていたのは仮面ライダーアギトのそれぞれ、グランドフォーム、ストームフォーム、フレイムフォームだった。

 

「ハッ!」

 

「ハアッ!」

 

「ハアア……!」

 

そういえばfgoにてグレンデルは他者の記憶を読み取る能力もあったと言われていた。まさか、俺の記憶から仮面ライダーアギトをコピーしたというのか!?しかも3体同時に!

 

「おいおい……冗談キツいぜ」

 

とベオウルフが呟く。確かにこれでは勝ち目は無いかもしれない。だが……

 

「やるしかない!俺達があいつらを倒せばこの世界が救われるかも知れん!」

 

と俺が叫ぶ。グレンデルアギト達はそれぞれ徒手空拳、ストームハルバード、フレイムセイバーを武器に襲い掛かってきた。

 

「フッ!セイッ!ヤッ!」

 

「フン!セイッ!オラァッ!!」

 

俺とベオウルフはそれぞれ応戦するが、相手は3人。苦戦は必至だ。

 

「クソッ、こいつは厳しいな」

 

とベオウルフが珍しく弱音を吐く。正直俺もかなりきつい。仮面ライダーの力を振るってきた俺が、まさかこんな形で仮面ライダーと相対することになるとは……

 

「ガアッ!」

 

グレンデル達の猛攻が続く。

 

「うおっ!?」

 

「ベオウルフ!」

 

ベオウルフが吹っ飛ばされた。俺は彼を助けようとするが、グレンデルに阻まれてそれも叶わない。このままじゃジリ貧だ。何とかしなければ!グレンデルフレイムアギトがフレイムセイバーをべオウルフに振るう。

 

「べオウルフ!」

 

最悪の可能性が頭をよぎり、思わず声が出る。だが、

 

「「!?」」

 

なんとべオウルフはフレイムセイバーを歯で噛んで受け止めた。俺は思わず

 

「し……真剣白刃噛み……」

 

と呟いた。流石のグレンデル達もこれには驚いているようだ。今がチャンスだ。俺は一番近くにいたグレンデルストームアギトをGA-04 アンタレスのワイヤーで絡み取る。拘束から抜け出せないグレンデルストームアギトに俺はすかさずグレネードランチャー、GG-02 サラマンダーをGM-01 スコーピオンに連結させ発射した。下級のアンノウンを撃沈させる威力の攻撃をまともに喰らったグレンデルストームアギトは爆散した。

 

更に1人が倒され動揺するグレンデル達に、俺達は反撃を開始した。俺達は次々と攻撃とグレンデル達に命中させていく。

 

「喰らいやがれ!」

 

とベオウルフは渾身のストレートパンチをグレンデルフレイムアギトに直撃させた。ベオウルフの最大の武器による攻撃を受けたグレンデルフレイムアギトは苦しんで崩れ落ちた。これで後は、グレンデルグランドアギトだけだ。自分の分身がやられたグレンデルグランドアギトは、

 

「チッ……この仕返しは必ず……」

 

と呟き、その場から逃走した。

 

「待て!」

 

俺とベオウルフは逃げたグレンデルグランドアギトを追いかける。グレンデルグランドアギトはその辺にあった大岩を俺達に投げつけた。それを俺達は難なく破壊したが、その間にグレンデルグランドアギトに逃げられてしまった。

 

「まずい。このままグレンデルに逃走を許したら非常にまずいぞ……」

 

と言う俺に、べオウルフは

 

「その辺は心配するな。赤原猟犬は血の匂いを嗅ぎつける。奴は逃げられねえぜ」

 

と言った。どうやら追跡の準備は既にできているらしい。

 

「ならいいんだが」

 

と言いながら俺達はグレンデルの捜索を再開した。

グレンデルを探し始めてしばらくすると、ベオウルフが

 

「近いぞ。あの辺りからだ。」

 

と指差す。そこには大きな洞窟の入り口があった。俺は念のためG3からランペイジバルカンに変身し、俺達は警戒しながら中に入っていった。中はかなり暗く、視界があまり良くない。俺達が周囲を見渡していると、奥の方からグレンデルの声が聞こえてきた。

 

「クックックッ……ここまで来れば安心だな」

 

「ああ。そうだな」

 

ともうひとりの声が聞こえる。俺達は洞窟の奥に踏み込んだ。そこには、仮面ライダーアギト、トリニティフォームの姿になったグレンデルと女性型の怪物が居た。

 

「何!?」

 

「ここまで追って来たのか!?」

 

と言う怪物達。べオウルフは

 

「その通りだ。此処がお前らの墓場だぜ」

 

と言い、俺は

 

「観念しなグレンデル……とだれだ?」

 

と尋ねた。すると女の怪物は

 

「あたしゃグレンデルの母だよ。クソったれの人間ども!」

 

と答えた。

 

「あんたがグレンデルの母親か……」

 

「そうさ。あたしがこの愚息を産んだ母親だ!」

 

「おいおい……てめえが元凶なのか?」

 

とベオウルフが尋ねる。

 

「あぁそうさ!怪物が人間を襲うのに理由は要るかい!?よくもグレンデルに傷を負わせてくれたね!お陰でグレンデルは人間不信になってすっかりひねくれちまった!許さないよ!人間のクズ共が!!」

 

と叫ぶグレンデル母。

 

「まあいい。取り敢えずこいつらをぶっ殺せば良い話だからな」

 

とベオウルフが赤原猟犬を手放しを手をパキパキと鳴らす。俺も

 

「ああ、そうだな」

 

と答え、エイムズショットライザーを構える。それに対しグレンデルトリニティアギトは両腕にそれぞれストームハルバードとフレイムセイバーを携え、グレンデル母も爪を伸ばして戦闘態勢に入る。こうして戦いが始まった。

 

先に仕掛けたのはグレンデルトリニティアギトだった。彼はまず最初にベオウルフに斬りかかる。だが、ベオウルフはそれを回避した。次にグレンデル母は俺に向かって突進してきた。俺は咄嵯にそれを回避し、グレンデル母の懐に入り込む。そして、格闘による打撃とエイムズショットライザーによる銃撃を叩き込んだ。

 

「グフッ!」

 

グレンデル母はダメージを受ける。戦闘は次第にベオウルフVSグレンデルトリニティアギト、俺VSグレンデル母という様相になってきた。俺はグレンデル母に蹴りを入れ、一旦距離を取る。

 

「ハァッ!フン!セイヤッ!オラア!セイッ!トリャアッ!ドリャアッ!ハッ!セイヤアッ!テエェーイ!ハアッ!トウッ!ダアッ!トオゥリャッ!セイッ!ラアッ!タアー!」

 

「ガア"ッ!」

 

俺の連続攻撃によりグレンデル母はダメージを負っていく。更に追撃しようとしたその時、

 

「ウオォッ!」

 

と叫びながらグレンデルトリニティアギトが突っ込んできた。

 

「危ねえ!避けろ!」

 

とベオウルフが叫んだが、俺は避けることができなかった。グレンデルトリニティアギトの強烈なタックルを受け、吹っ飛ばされた俺は壁に激突した。

 

「うぐあっ!」

 

「メン!」

 

とベオウルフが声を上げる。俺はすぐさま体勢を立て直す。グレンデル母は爪を更に長く伸ばして攻撃してきたが、俺はそれを防御する。続いてグレンデルトリニティアギトが俺に斬撃を喰らわそうとするが、それを俺は受け止める。その後俺はグレンデル母を蹴飛ばし、今度は俺が連続パンチを喰らわせる。

 

「ウガッ!」

 

とグレンデル母が悲鳴をあげる。そして俺はランペイジガトリングプログライズキーのガトリングリミッターを押し、グレンデル母に向かって必殺技を発動した。

 

『ランペイジガトリングブラスト!』

 

エイムズショットライザーから七色の銃弾が連続して放たれ、次々とグレンデル母に命中した。

 

「ガアアアアアアアアアアアアアアッ!!?」

 

グレンデル母はその場に倒れ込み爆発した。これで後はベオウルフがグレンデルを倒すだけだ。俺はベオウルフの方を見る。べオウルフはグレンデルトリニティアギトからストームハルバードを奪い、グレンデルトリニティアギトの持つフレイムセイバーと鍔迫り合いをしていた。

 

「これで終わりだぜ。グレンデル」

 

と言うベオウルフ。それに対して、

 

「まだ終わらねえよ。俺は……この世界を支配するんだ!俺が支配者になるんだ!」

 

と叫ぶグレンデル。

 

「残念ながらそれは無理だぜ。俺達がいる限りな」

 

と言い、ベオウルフは渾身の力でストームハルバードを振るい、フレイムセイバーをストームハルバードごと粉砕した。これでグレンデルは2つの武器を失った。俺は

 

「今だべオウルフ!」

 

とグレンデルトリニティアギトに援護射撃を撃ち込む。

 

「ああ!」

 

ベオウルフは渾身の力を込めた拳の連撃をグレンデルトリニティアギトにお見舞いした。

 

「これが俺の闘いの根源だ!!」

 

べオウルフの源流闘争を受けたグレンデルトリニティアギトは断末魔を上げながら吹き飛び、やがて爆散した。俺は変身を解除してベオウルフの元に駆け寄る。

 

「大丈夫か?」

 

と聞くと、ベオウルフも俺の方に歩み寄ってきた。

 

「何とかな」

 

「良かった」

 

「まあな」

 

と話す俺とべオウルフ。こうして俺達は生還しべオウルフはグレンデル討伐の名誉から王になったのだった。

 




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