量産型にしかなれないんだけど   作:クォーターシェル

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今回はウルク編です多分次回ではまた別の舞台に行ってると思いますが……
原作主要キャラの台詞、らしいの考えるのって難しくありませんか?


6話 ウルク

アルゴノーツが解散して10年くらい経った。イアソンが結局メディアと離縁する羽目になったらしいのを風の噂で聞いたが、まあアイツはいい所もあるけど普通にくずい面もあったのでそれが仇となって失敗してしまったのだろう。更に神話の通りになるならイアソンはこの後更に落ちぶれることになるのでご愁傷様だ。

 

まあ俺も自分はちょっとドライだなと思うこともあるが不老とはいえ他人の人生に付きっきりになるわけにもいかないので。俺の方はというと、ケイローン先生に

 

「私が今の貴方に教えられることは大体教えられました。後は貴方の応用次第ですね」

 

と一応の修行の区切りを貰った。後は独自に能力を鍛えればよいのだろうか。取りあえず色々な仮面ライダーに変身しているが、やはりオーディンやアークゼロといった超強力なライダーへの変身はかなりの消耗を伴う。迂闊には使えないのだ。あ、そうそう。修行の間に弟弟子もできた。あのアキレウスだ。彼に会ったのは俺の修行ももうすぐ終わる頃で、このケイローン塾にやってきたアキレウスはまだ子供だった。しかし流石は後のトロイア戦争の大英雄である。この時点でもかなり強く、特にすばしっこくて合同の修行の時は彼を捕えるのに苦労した。

 

そんなこともあり修行の日々は飽きずに充実していた。そして俺はケイローン先生とアキレウスに別れを告げると旅に出た。色んな場所を回ってみたかったからだ。まず最初に訪れたのがインドだ。もしかしたらカルナやアルジュナの活躍を見れると思ったからである。東へ東へと進みついにインドへと到達したのだが、直ぐに俺は引き返すことになった。そこでは戦争が起こっていたのだが、遠目で見た限りどう見ても対軍宝具クラスの武器を撃ちあっていた。マハーバーラタの真っ最中だったかもしれないが、流石にあんな状態なら本当に命がいくつあっても足り無さそうなので俺は少しの香料を貰って来た道を引き返すことにした。ちなみにマシンに乗っているとはいえ陸路でのヨーロッパ・アジア間の移動はかなり時間がかかった。

 

旅の途中は野盗や魔獣に度々襲われることになったが、大体が修行をこなした俺の敵ではなかった。FGOで言えば雑魚エネミー。ライオトルーパーやライドプレイヤーの姿でも特に危なげなく勝てた。偶に多少強い魔獣にも出くわしたが、より強い量産型ライダーの姿になれば倒すことはそう難しくなかった。

 

そんなこんなで旅を続ける俺は立ち寄ったとある集落でウルクの王、ギルガメッシュの噂を聞いた。それによるとこの地域の王でかなりの名君らしい。なるほどもうそんな時代なのか。ウルク周辺は比較的平和だしギルガメッシュの顔を見に行くのもいいだろう。俺はウルクに向かうことにした。ウルクは古代メソポタミアの都市国家の一つだ。このあたりでは最大の都市で、ここから北に行けばバビロンがある。俺が訪れたのはギルガメッシュ王の居るウルクだ。

 

「うーむ。これは凄い。」

 

俺は目の前に広がる光景に思わず感嘆の声を上げた。街は活気に溢れていて、人々は笑顔を浮かべている。

 

「お兄さん!今日はウチで買わないかい?」

 

「そこのお姉ちゃん!うちでご飯食べていきなよ!」

 

と至る所から声が掛かる。流石は古代メソポタミアのトップクラスの都市だ。FGOにて描写された特異点バビロニアと大体同じように見える。違う点があるとすればFGOの時の様に存亡の危機には陥ってない所か。取りあえず俺はここらの料理がどんなものかと思いながら情報収集をすることにした。

 

「すみません。この街の名産品は何ですか?あと美味しい食べ物屋があれば教えてください」

 

と聞くと

 

「ああ、それならこの先の広場でやっている屋台の串焼きが一番だよ。あれは絶品なんだ。」

 

と答えてくれた。

 

「ありがとうございます。行ってみますね」

 

と言って俺はその場を離れた。そして言われた通り、その串焼きの店に行ったら確かに旨かった。肉の質も良いし、タレも上等だ。俺は気をよくして他の店で情報を集めたりしながら、しばらく滞在してみることにする。そして1週間後。俺はギルガメッシュの事について色々耳にした。どうやらエルキドゥは既に没しギルガメッシュは不死の薬探しを終えた後の事だったようだ。つまり今のギルガメッシュは晩年に差し掛かろうとしている頃ではないだろうか。

 

取りあえずstay night等で見せる側面の暴君では無さそうだし拝謁しに行ってみようか。と、俺はギルガメッシュに会いに行くためにウルクの宮殿に向かうのだった。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

「なるほど、お前が別の世界からの魂か。そして能天気にも我がウルクに観光の為に来たようだな」

 

この時期でもギルガメッシュは多忙らしく、謁見する者の列に並びながらしばらく王宮を進みようやくギルガメッシュ王に謁見した際のギルガメッシュの台詞がこれである。どうやら俺が転生者だと言うことがバレてるみたいだ。

 

「ええ、そうです。実は俺は別世界の記憶を持っていて、貴方の事は知っているんですよ。」

 

と、言うと

 

「ほう、面白い。ならば我と一戦交えて見ぬか?息抜きに久方ぶりの戦闘がしたかった所なのだ」

 

と言われた。

 

「分かりました。やりましょう。」

 

ということで俺はギルガメッシュと戦うことになった。場所は変わって訓練場のようなところである。

 

「ふっ、来い!」

 

と、ギルガメッシュが叫ぶと同時に、黄金の波紋が俺の前に出現する。

 

「これは……!?」

 

と、俺は驚きの声を上げる。

 

「宝物庫。あらゆる財を保管する空間から武器を取り出すことが出来る。貴様も戦う前に準備をすると良い。」

 

と言われ、俺はカードデッキを取り出し出現したバックルにセットするとオルタナティブに変身した。このオルタナティブは香川教授の開発したオルタナティブ・ゼロの量産型ではあるのだが、劇中ではあくまで疑似仮面ライダーであり仮面ライダーとするには正否が分かれることもあるが変身出来てしまうから仕方がない。更に俺は右腕のスラッシュバイザーにカードを読み込ませる。

 

『ソードベント』

 

俺の手にオルタナティブの武器である剣スラッシュダガーが握られる。

 

「勝敗のルールはどうしますか?」

 

と俺はギルガメッシュに質問する。

 

「どちらかが降参するか戦えなくなるまで続く。それでよいであろう?」

 

と、ギルガメッシュは答える。

 

「いいでしょう。ただし割と本気で行きます。」

 

「フハハッ!出来るものならやってみろ!!」

 

と、お互いに挑発をしあい戦いが始まる。先手を取ったのは俺の方だ。俺はまずスラッシュダガーで切りかかる。だがギルガメッシュはそれを難なく回避し俺に向けて剣を振り下ろしてくる。俺はそれをなんとか避けて距離を取る。

 

「ほう、中々やるではないか」

 

ギルガメッシュは俺を褒め称えるように笑う。

 

「それはどうも……」

 

俺は再びカードをスキャンさせる。

 

『アドベント』

 

その効果によりメカニカルなコオロギ型モンスターであるサイコローグが召喚された。

 

「行け!」

 

俺はサイコローグに攻撃指示を出す。サイコローグはギルガメッシュに向かってミサイルを発射した。

 

「ふん、無駄だ」

 

ギルガメッシュはそう言い、左手で虚空を掴む。

 

「王の財宝」

 

ギルガメッシュの背後に無数の宝具が出現する。そしてそこから大量の矢が発射され、全てのミサイルが撃ち落とされる。

 

「なっ……」

 

俺は思わず声を上げた。やはりあの宝物庫はずるいな。遠距離戦では明らかにあちらに分がある。

 

「次はこちらから行くぞ」

 

そういって今度はギルガメッシュが出現させた波紋から魔杖の先が飛び出しこちらに向く。

 

「くっ!」

 

俺はまたもカードを読み込ませる。

 

『ホイールベント』

 

サイコローグがバイク、サイコローダーに変身し俺は乗り込んだ。ギルガメッシュの出現させた魔杖から魔術による攻撃が向かってくる。俺はハンドルを切ってそれを回避しつつ、一気に加速して距離を詰めようとする。

 

「むぅ」

 

ギルガメッシュは一瞬だけ顔をしかめると、すぐに余裕を取り戻す。

 

「ふっ、まだ我は本気を出しておらんぞ」

 

ギルガメッシュは宝物庫からローラーブレードの様な物を取り出し足に装着した。

 

「速さ比べとゆくか」

 

すると、ギルガメッシュは高速で走り出した。うえきの法則の電光石火みたいだな……と思いながら、俺はバイクの速度を上げて対抗する。

 

「はぁああああああ!!!!」

 

俺は叫びながらギルガメッシュとチェイスする。だが流石のギルガメッシュでもライダーマシンには敵わないのか、徐々に引き離されていく。そしてギルガメッシュの姿が見えなくなった。

 

「やったのか?」

 

と思った次の瞬間、目の前にギルガメッシュが現れた。

 

「なっ!?」

 

俺は驚愕の声を上げる。どうやらギルガメッシュはスピードアップする何かを使って俺の背後まで回り込んでいたようだ。

 

「終わりか?」

 

とギルガメッシュは言う。

 

「いや、こちらはこの姿の切り札を切らせてもらいます」

 

と俺は答え、カードを読み込ませる。

 

『ファイナルベント』

 

すると俺はサイコローダーに乗ったまま独楽のような回転を始めギルガメッシュに向かって突撃していく。これがオルタナティブの最強の技、デッドエンドだ。絵面は少し地味だが、龍騎ライダーのサバイブ形態のファイナルベントに匹敵する威力を持っているのだ。これに対しギルガメッシュは

 

「ほう……切り札か。ならばこちらも相応の力で迎え撃つのみよ!」

 

と言い、自らの周囲に王の財宝を展開させていく。

 

「王の財宝・集束発射!!」

 

ギルガメッシュは宝具の一斉射撃を行う。それに対して俺は

 

「はぁああ!!!」

 

雄たけびを上げ、さらにサイコローダーの回転を早める。そして、ついにギルガメッシュの宝具と俺の必殺技がぶつかり合う。そして―――

 

「いてて……くそっ、駄目だったか~……」

 

結論から言って俺は競り負けた。気づいた時には宮殿の客間の寝床に寝かされていた。ありがたいことに手当もされて。まあ、あれだけの攻撃を受けたのだから当然だろう。しかしやっぱり後のトップサーヴァントとなる人物だ、オルタナティブではきつかったか。香川教授のような能力を持っていれば話は別だったかもしれないが、変身者の能力までは持って来れなかったみたいだからな。

 

「起きたか」

 

俺が目を覚ますと同時に、部屋の扉が開かれてギルガメッシュ王が入ってきた。

 

「えっと、負けちゃいましたね。すいません」

 

俺はとりあえず謝ることにした。

 

「いや、我が慢心していたのが悪い。まさかお前があんな隠し玉を持っていたとはな。」

 

と、ギルガメッシュは言う。どうやらこの人は根はいい人な気がする。

 

「それで、これからどうするつもりなのだ?」

 

と、聞かれたので俺は正直に答えることにした。

 

「そうですね、この国は居心地が良いのでもうしばらく滞在したいと思います」

 

と、俺は答える。

 

「そうか、ならば好きにするがよい」

 

ギルガメッシュ王はそう言い残して部屋を出て行った。

こうして俺はしばらくウルクでの観光を楽しむことにした。

 

「今日は良い天気だし、ピクニックにでも行こうかな」

 

怪我も治った後、俺は宿屋の裏で伸びをしていると身なりの良い人物が尋ねてきた。

 

「お休みのところすみませんメン殿、ギルガメッシュ王がお呼びです。宮殿に顔を出してもらいたいのですが……」

 

どうやら彼はギルガメッシュ王の部下のようだ。

 

「わかりました、今行きます」

 

そう答えた後、俺は荷物をまとめて宮殿に向かう。

 

「おお!よく来たな!」

 

宮殿に着くと、ギルガメッシュ王が出迎えてくれた。

 

「いえ、こちらこそ世話になりまして」

 

と、俺は返す。

 

「うむ、それで話なのだが、お前に最近このウルクの西の山に住み着いた竜を退治してもらいたい」

 

「竜?」

 

「ああ、斥候によれば大きく育ちつつあるようで兵を向かわせるには既に心もとないが、かと言って我自身が出向くのにはめんど……いやこちらも多忙の身で手が足らぬ。お前程の実力があれば問題はなかろう」

 

「そうですか、なら行ってみますよ」

 

「うむ、頼んだぞ」

 

ギルガメッシュ王に見送られ俺は西の山に向かった。

 

「これは……確かにでかいな」

 

山の中腹まで登るとそこには巨大なドラゴンがいた。その姿はまさに怪獣というにふさわしいものだった。

 

「さて、倒せばでかい報酬も手に入るみたいだし行きますか」

 

と俺はクワガタトルーパーバイスタンプを取り出し、腰に巻かれた量産型デモンズドライバーに読み込ませる。

 

「クワガタトルーパー!」

 

『Deal』

 

「変身!」

 

『Decide up!』

 

『Rise.』

 

『Rage. 』

 

『Requiem.』

 

『仮面ライダー』

 

俺の姿は兵士のような服装にクワガタ虫型の一つ目のマスクをした仮面ライダー、デモンズトルーパーβになっていた。こちらに気づいたドラゴンは眷属であるワイバーン達をこちらに向かわせた。

 

「まずはこれかな」

 

俺は襲い掛かってくるワイバーン達に対し、オストデルハンマー50を取り出し傍の岩を叩いた。

 

「ネイチャー!イタダキ!」

 

「エレメント印!オストデルクラッシュ!」

 

すると空中に複数の岩が出現しワイバーン達にぶつかっていった。

 

「グギャッ!?」

 

「ギャウッ!?」

 

そして、ほとんどのワイバーンが地面に落下していった。

 

「よし、これでだいぶ楽になった」

 

俺はそう呟きながら残りのワイバーンを片付けていきながらドラゴンの元へ向かった。

 

「ギシャァア!!」

 

俺の存在に気付いたドラゴンは口から炎を吐き出してきた。それを躱しながら、オーインバスター50のガンモードで射撃を行う。

 

「ぐぎゃっ!!」

 

だが流石に硬いのか、あまりダメージは与えられなかった。

 

「やっぱりこれしかないか」

 

俺はそう呟き、オーインバスター50とオストデルハンマー50を合体させリバイスラッシャーにして、ドラゴンに切りかかっていった。

 

「おりゃあ!!」

 

「ギュオォオオ!!」

 

俺はドラゴンの翼を切り裂いた。そして、そのまま連続で斬りつけていく。

 

「このまま決める!」

 

俺はバイスタンプをリバイスラッシャーに押印する。

 

「スタンプバイ!」

 

「必殺承認!」

 

「Here We Go!Let's Go!Here We Go!Let's Go!」

 

「ベータ!リバイバイスラッシュ!」

 

リバイスラッシャーから巨大なクワガタ虫の顎状のエネルギーが展開され、ドラゴンの皮膚でも比較的柔らかいであろう喉の部分を切り裂いた。

 

「ギュ……ギュオォォ…………」

 

ドラゴンはそのまま倒れて絶命した。

 

「ふぅ~、終わった~」

 

俺は変身を解除して一息つく。

その後、俺はギルガメッシュ王の元に向かい竜を倒したことを報告して報酬を受け取った。ちなみに倒した竜の素材は後でウルク兵士が回収して利用するそうだ。こうして俺は普段は街で遊んだり郊外で修行したり、偶に近辺に現れる兵士の手には負えない魔獣を退治するといった生活を続けるのだった。

 

 




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