量産型にしかなれないんだけど   作:クォーターシェル

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8話 イスラエル~マケドニア

オジマンディアスが御年90で大往生し、墓にインドの香料を備えるように神官に託した後、俺は旅を続けた。またしばらくして、今度はイスラエル方面で賢王ソロモンの噂を聞いて、立ち寄ってみることにした。

 

「ようこそおいでくださいました、メン様。私めはソロモン王の宰相であるバラムと申します。以後お見知りおきを」

 

と俺の目の前に現れた男は言った。

 

「ああ、よろしく頼むよ」

 

と俺が返すと彼は俺を案内して王宮に招いた。そしてそこでソロモン王に謁見することになった。

 

「ほう、君があの有名な仮面ライダーと申す者か。私はソロモン、この国の王をしている。何もないところだがゆっくりしていくと良い」

 

とソロモン王は俺に言った。どうやら仮面ライダーの名はやっぱりあちこちに轟いているらしい。そうして俺は暫くソロモン王の宮殿に滞在することになった。しかし宮殿といえど家。家主の違いと言うかゴージャスな感じだったウルクやエジプトの宮殿と比べるとここの宮殿は質素に感じる。原作曰く様々な自由を奪われたとされていてそのせいか全体的に窮屈なオーラも漂っている。俺は宰相に

 

「此処はいつもこんな感じの雰囲気なのか?」

 

と尋ねた。すると

 

「えぇ、そうですね。特に最近になって顕著になった気がします。何があったのかまでは分かりませんが……」

 

と答えた。うーん、どうしたものか……。しかし今はそれより大事なことがある。ソロモン王はFGOのキーパーソンだ。この世界がFGOに繋がるのか気になった俺はソロモン王にこう切り出した。

 

「ソロモン王、もし遥か未来に貴方が原因で世界が滅びるとしたら貴方はどうしますか?」

 

ソロモン王は

 

「どうもしないよ。例え私が原因になったとしても、今の国民は気にすることはないだろう。人間とはそういう生き物だからね」

 

と答えた。

 

「成程、確かにその通りかもしれませんね。ですがもし後で王の心がお変わりになられたら、その時は教えてください」

 

と俺は言って、ソロモン王が承諾したことを確認してから部屋を出た。……ふむ、どうだろうFGOでの事件はおきるのだろうか?1つだけ言えるのは本当にソロモンがカルデアに協力してくれるのか不安になってきたということだ。それから数日俺は滞在し、ソロモン王とも会話したのだが、本当にFGOの彼と同一人物なのかよく分からない。多分現在は王でいる為にああなっているのだろうが……これ以上ここにいてもしょうがない気分になってきたので、俺はイスラエルを後にすることにした。

 

その後も俺は旅を続け、セミラミスの宮殿にお邪魔しようとしたら兵を向かわされて危うく捕えかけられたり、後にローマを建国するロムロスとその兄弟に会ったり(流石にこの時期はローマローマ言ってなかった)、テルモピュライの戦いに赴くレオニダス王達に出会って加勢しようかと言ったら。

 

「その申し出大変ありがたいのですが、これはスパルタとペルシャの問題!加勢無用!!」

 

と断られたりと色々あった。そしてそんな旅路の途中で立ち寄ったマケドニアで俺は後のzeroライダー、イスカンダルことアレキサンダーに出会った。この時出会ったのは彼の少年時代、FGOでアレキサンダーと呼ばれた時期なので大人になるまでアレキサンダーと呼ぶことにする。アレキサンダーは神代ギリシャから生きてきた俺を知って居て、うわさを聞き付けたマケドニア兵に連れてこられた俺に会った時感激していた。

 

「貴方が古代にヘラクレスと拳を交え、アキレウスと肩を並べたメンですね!?僕はアレキサンダーと言います!!」

 

と彼は興奮気味に自己紹介をした。

 

「ああ、よろしく。……ところで君は何故俺に会いに来たんだい?」

 

と俺が尋ねると

 

「実は僕もメンみたいに自由に生きたいなと思って!」

 

と返ってきた。

 

「自由?」

 

「はい、自由です。メンは今自由なんでしょう?」

 

「まあそうだが」

 

「じゃあ僕も自由になります!!だからこれから一緒に行きましょうよ」

 

と誘って来たので

 

「まあ良いけど」

 

と了承した。そしてその後俺は彼に連れられ、彼の父親にして現マケドニア王ピリッポスに会った。そしてピリッポスは

 

「おお、我が息子よ。どこに行ってたのだ?」

 

と声をかけた。すると彼は

 

「父上、今日からこの方が僕の師となります。メン先生、こちらが父のピリッポスです」

 

と言った。

 

「メン、息子の事を頼んだ」

 

と話が進む。俺は

 

「あの、いくらなんでも会ったばかりの自分に任せていいのでしょうか?」

 

というが、ピリッポスは

 

「何を言う、其方は我が先祖ヘラクレスと同じ時代を生きた英雄ではないか、それに何より息子には覚悟がある。それを見込んでの事だ」

 

と言ってくれたので俺は

 

「分かりました、全力を尽くしましょう」

 

と答えた。こうして俺のマケドニアでの滞在が決まった。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

それから数年、俺はアレクサンダーやプトレマイオスらとアリストテレスの講義を受けたり、時には俺自身が先生となってアレキサンダー達に戦闘訓練を施したりした。空から襲われた時の訓練としてフライングアタッカーで空襲を仕掛けて怒ったアレキサンダーに本気の投石をくらい墜落したなんてこともあった。

 

そんなこんなでアレキサンダーが二十歳になった頃、ピリッポスが暗殺されアレキサンダー、いやイスカンダルがマケドニア王になった。その頃のイスカンダルの容姿は美少年と言えたアレキサンダーから既に立派な偉丈夫になっていた。ほんと変わったな。CV.坂本真綾がCV. 大塚明夫になってる……。すっかりおっさんとなったイスカンダルは

 

「メン、余はこれからこのマケドニアから世界へ飛び出すつもりだ。勿論余に付いてゆくな?」

 

と言ってきた。

 

「ああ、何処までもついて行くぜ。流石に一緒には死ねないがお前が死ぬ時までは一緒だ」

 

と答えると

 

「そうか、それは嬉しいな。では共に行こうぞ、友よ。……ああそういえばメン、余の臣下に加わらぬか?」

 

と言われたので

 

「正式に臣下に加わるのはよしとくよ、お前の旅路が終わったらまた行きたいところもあるしな」

 

と答える。

 

「そうか……行きたいところとはオケアノスの先か何処かか?」

 

とイスカンダルが冗談交じりに聞いてくるので

 

「まあな」

 

と答えた。こうして俺達はギリシャで起こっていた戦争を鎮め、ギリシャ地域を統一した後、東方遠征と呼ばれることになる大征服へと乗り出す。まずは小アジアと呼ばれる地域に渡り、そこの軍を難なく撃破した。最後の方で本当にホモサピエンスなのか?と思う巨人、ダレイオス三世の率いるペルシャ軍に遭遇したが、そこでの戦は黒影トルーパーに変身した俺が乗り込んだロックビークル、ダンデライナーによる空爆もあって相手を撤退に追い込むことができた。

 

その後、この時期には既にペルシャに支配されていたエジプトに乗り込み、歓迎された俺達はそこで疲れを癒したうえ、イスカンダルがファラオとして認められた。こうして俺達は更に進みダレイオス三世の治めるペルシャ本国へと進行した。そこでまたもダレイオス三世の軍勢と戦うことになる。

ペルシャ軍を前に俺はカイザドライバーを装着しカイザフォンに913と入力するとベルトに差し込んだ

 

『Standing by』

 

俺の身体を中心に黄色い線の鎧の輪郭が現れる。

 

「変身!」

 

『Complete』

 

俺は仮面ライダーカイザになった。

 

「じゃあ手筈通り遊撃要員として暴れてくるからよろしくな」

 

と俺は後のフェイカーことイスカンダルの影武者でありヘファイスティオンの妹、通称ヘファ子にそう言った。

 

「了解した。あの化け戦車を使ってもいいがこちらに当てるなよ!」

 

とヘファ子は答えた。そして俺が前線に出るとイスカンダルが

 

「では余達も行くとするか」

 

と部下を引き連れて進撃を開始した。

 

「では我々も行きますかね」

 

と俺が言うとイスカンダルの部下の一人が

 

「メン様、貴方に聞きたいことがあります。貴方は何故イスカンダル王と共にいるのですか?」

 

と尋ねてきた。

 

「何故って……成り行きだよ」

 

「成り行き?」

 

と相手は首を傾げる。

 

「ああ、成り行きだ。そもそも俺は自由を求めて旅をしている身だからな。最初はイスカンダルが世界を制覇したら俺はまた旅に出るつもりだった。だが今は違う。あいつが世界の覇権を取った後、この世界で何が起こるのか見てみたいと思ったからだ」

 

と俺が答えると

 

「成程、そういう事でしたか。……しかしあのダレイオスを倒せるのでしょうか?」

 

と言って彼はペルシャ軍本陣の方角を見る。

 

「まあ厳しいだろうな。イスカンダルでも危ういかもしれない」

 

と俺は正直に答えた。すると

 

「えっ!?それならどうして……」

 

と相手が驚くので

 

「だからこそ俺がいるんだよ。もし万が一の時はあいつを連れて逃げる為さ」

 

と俺は答える。

 

「そんな事があったらメン様には悪いですけど私は王様を置いて逃げさせてもらいますよ。何せ私はまだ死にたくないんでね」

 

と言われてしまった。

 

「まあそうならないように頑張るわ。んじゃ行ってくる」

 

とだけ言って戦場へと向かった。カイザとなっている俺は、前方から襲い来るペルシャ軍の兵士をカイザブレイガンで次々と薙ぎ払ったり銃撃していった。暫く進むと今度は騎兵部隊が現れて攻撃してきたので俺はそれをサイドバッシャーで轢き殺していった。その次に現れたのは味方を蹴散らそうとしてくる戦象だった。俺はサイドバッシャーをバトルモードにして重火器を見舞った。サイドバッシャーの攻撃を受けた戦象たちは次々と倒れていった。そんなこんなで敵兵を蹴散らしている内に本隊の方から伝令が来た。ダレイオスは敗走したようだ。撤退する敵兵を尻目に俺は変身を解除するのだった。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

その後、ダレイオス三世を暗殺した側近を破ってペルシャを征服したマケドニア軍は更に東、インド方面に向かうが流石に兵士が疲弊して引き換えせざるを得なかった。こうして俺達はバビロンまで戻った。懐かしいなバビロン。ウルクに住んでたからちょっと顔を出したことはあったっけ。

 

そしてマケドニア軍はこの地で崩壊の運命を辿る事になる。イスカンダルが急逝したのである。そしてその遺言は「最強の者が国家を継承せよ」だったので全軍に波紋を呼んだ。アレクサンドロス大王の後継者は誰か?という議論が始まったのだ。それを見て俺はマケドニア軍を抜けることにした。この分だと俺の知って居る史実通りマケドニア軍は空中分解を起こすだろう。流石にこの泥沼に付き合う気は起きなった。親しかった一部の者達に別れを告げ、俺はこう呟いてジャイロアタッカーを走らせるのだった。

 

「アレキサンダー、いい夢だったよな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、

 

「あれっ!?これって……」

 

俺の所持品の中に知らぬ間にアレキサンダーゴースト眼魂が入ってた。

 




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