キルミラとの戦いがあって4年がたった。
あれからテレサと共に旅をして俺が修行をつけつつテレサがしたい事をサポートしていた。その甲斐があってテレサは強くなった。他にも聖女などと言われるようになって有名にもなった。十分だと思った俺はテレサに神の鍵・誓約の十字架と俺が作った魔術礼装・飛躍の鳥を与えた。
飛躍の鳥は様々な鳥類の幻想種を狩って材料にした魔術礼装である。材料にした幻想種の能力はもちろん、魔術の補助や戦闘での補助、自己判断による支援能力が高い、他にもたくさんの能力を盛り込んだ自信作の魔術礼装だ。
姿は鷹をモデルにしていて。金色の羽をしていてとても綺麗だ。羽は幻想種を丸ごと物質変換術で変換したもののためそこら辺の幻想種より強い。なんならドラゴンも仕留められる。
テレサにこれを説明して渡したら、『師匠はどこを目指してるんですか?』と苦笑いされてしまった。解せぬ
神器も増えた。
氷鯨の槍、霊桜の刀、地龍の槌、星屑の鎧
が増えた神器だ。
他にも旅の仲間が新しく加わった。人間でわなく幻想種などだが。新しく加わった子達はワイバーンのサリア、鳥のフィリオプシスとサイレンスとフリント、悪魔のイフリータとラヴァ、トカゲのアスベスト、蛇のユーネクテス、イタチのシラユキ、熊のイースチナ、天使のアンブリエル、虎のインドラが加わった。
この子達の名前もアークナイツから拝借した。
俺って人外に好かれやすい体質でもしてんのか?
人里には確かにあまり行かないで秘境のような場所回ってるけどさ。
まぁ、この事は今はいい
今は日本に来ている。やはり、ここは魂の故郷だからな、『日本よ!!私は帰ってきたぞ!!』と叫んでしまったのは余談だ。
それで今俺が何をしているかと言うと
「ラァッ!!」
「オラァッ!!」
ドゴッ
鬼と殴り合っている
何を言ってるんだと思うが事実だ。日本に来た時にとある鬼に襲われた後に共倒れして何故か気に入られた。そしたら鬼の里に連れていかれて歓迎された。
この鬼達は酒と喧嘩が好きなとてもいい奴らである。ただ強そうだからっていきなり殴り掛かって来るのはやめて欲しい。毎日毎日懲りずに来やがってよ。辞めろや
「楽しなぁ!!ルクス!!」
「俺は勘弁して欲しいよ!!」
「お前が強いのが悪い!!」
「お前が襲いかかってくるからだろぉ!?」
クソったれ!!こいつはホントによォ!!
ただでさえこいつの一撃はバケモンなのによ!!なんだよ一撃で数メートルのクレーターが出来るって、純粋な筋力でこれ出来るてやべぇよ。俺は、強化しまくってようやくなんだぞ!!暴力の権化め!!
「姉さんそこまでにしてくれ」
「えー、でもよォ!!」
「でもじゃないんだ、もうそろそろ晩飯の時間だしルクスも嫌がってるじゃないか」
「良いぞ!!もっと言ってやれ!!千歳」
「君も君だ律儀に売られた喧嘩を飼うんじゃないよ」
「でも、こいつ追いかけ回して来るし……」
「ハァ……姉さん?」
「わ、悪かったて……だから……晩飯抜きとかやめてくれよ……な?」
「晩飯は抜かないよ」
「ヨシッ!!」
「でも量は減らすからね」
「そんなぁ〜殺生な……」
「少しは反省してくれ!!」
やっと終わった、やっぱり千歳は俺の癒しだ。
この二人の姉妹は、姉の方が俺に最初に襲いかかって来た奴だ名前は〈勇儀〉身長が多分2m行くんじゃないかってぐらいでかい一本角の鬼だ。妹の方は〈千歳〉結構小柄で150あるかないかぐらいの身長で二本角の鬼だ。なお、姉がパワータイプ、妹がスピード、テクニックタイプでまるで忍者というかまるっきり忍者だ、魔術…妖怪達風に言えば妖術を使った攻撃を主に使っていて小刀や手裏剣も使ってくる。ただ鬼なので手裏剣は亜音速で飛んでくるし小刀で周りのものが切り刻まれる。姉より力無いとかマジかよと思った俺は、悪くないと思う。ちなみに、姉はパワーで全てをねじ伏せに来る脳筋だ。
「2人とも早く食べるぞ」
「メシだ!メシ!!」
「わかった」
最近はここで暮らしている。里は居心地いいし、里の奴らも良い奴らが多いしな。だがいつかこいつらともお別れしなきゃならないんだよなぁ。少し寂しいな……
************
「今日は大漁だな」
「そうだな」
今日はラヴァと一緒に海に来ていた。
鬼の里から海まではかなり距離があるが転移魔術を使えばすぐに来れる。里の奴らはあまり海の幸を食べた事がないからいい土産ができたら。鯛に伊勢海老、ブリ、キス、イカ、タコetc.こんだけあれば色々作れるしアイツらも満足するだろ。
「今日は宴会かな」
「アイツらは酒癖さえ直してくれればな」
「それ言っちまったらおしまいよ。それにお前も満更じゃ無いじゃないか」
「うるさい!!」
ボン
「ケホッ」
「フンッ!」
ラヴァから爆裂魔術食らっちまった、煙いだけで済むけど地味にくる
「とにかく帰るか」
「あぁ、帰ろう」
そして転移魔術で俺とラヴァは鬼の里から少しだけ離れた場所に転移した。
転移した直後、何かが焼けるような匂いと血の匂いが漂って来ていた。漂って来たのは里の方からだった
「ルクス!!」
「あぁ、急ぐぞ!!」
俺とラヴァはすぐに里に着いたそこには地獄が広がっていた。焼ける家、黒い人だった物、荒れた地面、広がる炎
俺は唖然として止まった。このような光景旅をしていればそこまで珍しくないでも、大切な場所がこんな事になったのを俺は見たことがなかったのでだから止まったてしまった。
「おい!!ルクス!!今は止まるな!!生きてるやつ探すぞ!!」
「あ、あぁ」
俺とラヴァは二手に別れてあたりを探し回った
その時に目の前に黒い霧のような物をまとった四足歩行のナニカがいた。俺は直ぐに戦闘体勢をとった
「クソっ!!今は急がなきゃならねぇのに!!」
きっとコイツが里をこんな風にした原因なんだろう、しかし今は無事なやつを見つけるのが先なのに
そんな俺の思いを知ってか知らずか、そいつは此方を向いた
「……は?……」
俺の口からはそんな呆けた声が出てきた
振り向いたあいつの口には血塗れの千歳がくわえられていた。
頭が真っ白になった……なんで……どうして……そんな事を思ったが直ぐに別の感情に支配された
「……せよ……離せよクソ野郎!!」
憤怒
俺は、雷の律者の力でナニカの胸元まで駆け抜け心臓を抉りとる
キエエェェェェ
ナニカは断末魔を上げながら倒れる。
千歳がナニカの力落ちてくる。俺は急いで千歳の元に向かう
「千歳ッ!!千歳ッ!!」
「…………ゥゥ……グッウ……ル…ルクス?」
呼び掛けると目を覚ました。良かった死んでない
俺は神の鍵・黒淵白花の第零定格出力〈聖槍・百年草〉を使う。
だが…………
「クソっ……クソッなんで治んねぇんだよ!!」
「ルクス…………ねぇ……ルクス」
「喋るな!!絶対助けるからな!!聖槍・百年草!!聖槍・百年草!!なんで!!なんで!!なんでぇ…」
「ルクス……もう私は……助からないよ……アイツらはケガレ神……沢山のケガレや呪詛を含んだ……まつろわぬ神……アイツらの呪詛で……もう私はだめだから……」
「それなら呪いを解けば……」
「無理よ……神のしかも害する事に……特化した呪い……人が……解呪するなんて無理……」
そんな言葉を無視して神の鍵を使い続ける
「クソッ……クソッ!!……治れよぉ」
「ねぇ…ルクス……聞いて……ルクス……」
「なんだよ……」
「私ね……幸せだったんだ……姉さんと里の皆と……暮らして……なんでもない……普通の日々を送って……でも……そこに貴方が来た……最初は……ただのお客さん……だったんだけどなぁ……いつの間にか……貴方に……惹かれてて……」
「なんで…今…」
「今だから……貴方が来て……幸せが溢れてて……貴方の笑顔が……交わす言葉が……温もりが……好きで……いつも貴方を……思ってて……ねぇ…ルクス…」
「なんだ」
「私……幸せだった……」
そいう言った千歳は俺の唇にキスをして笑顔で
そして彼女は永遠に眠った
「あぁ、あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"」
どうして、なんで、嫌だ、そんな思考が頭を埋め尽くす
そんな俺の耳に音が入ってくる
ザッ……ザッ……ザッ……
何かが近付く音
カロロロロロロ
聴いたことの無い声
でもこの気配は覚えている
忌々しい、憎たらしい、大切な人を奪ったやつの気配
「殺してやる!!」
そこからはよく覚えていない、とにかくケガレ神どもを殺して、殺して、殺して、気が付いたら当たりにケガレ神の死体が散乱していて気配も無かった。いつの間にか降った雨が俺を濡らしていた
しばらく俺は立ち尽くした
「ルクス…」
そこにラヴァが来た
「どうだった…」
「子供達は無事だった……でも他のみんなは……」
「そうか……」
「勇儀の奴が最後まで守ってて……子供達を頼んだって……勝手に頼むなよ……バカヤロウ」
ラヴァも泣き出した
心にポッカリと穴が空いたみたいだった
************
あれから数日里を綺麗にして里のみんなの墓を里の霊樹の根元に作った
生き残った子供達は12人は俺が妖精郷を真似て作った人も幻想種も生きて行ける場所、幻想の箱庭に住まわせる事にした。子供達以外にも仲間の幻想種などもいるから寂しくは無いだろう。
俺は里を後にして旅に出る事にした。1年に1度はここに戻って墓参りをしよう。
アイツらとの思い出の品、酒虫入りの瓢箪、霊樹の盃、を虚数魔術でしまい込む。そして2つの神器を装備する
鬼神の篭手と鬼神の臑当、勇儀と千歳を神器化したものだ、これは、俺の勝手な願いで作ったホントなら墓に埋めるべきなのだが、一緒に居たかった。これを知ったらアイツらは俺の事殴るかなそれとも仕方ないなと笑ってくれるかな。
俺はまた旅に出る
もっと強くなると誓って
シリアスは苦手だ
千歳は英霊として出すからユルシテ....ユルシテ...
勇儀出すから