サービス終了のお知らせの巨神   作:コウイチ@巨神と誓女一周忌用

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サービス開始の章

 長い人生のヒマつぶしを探していた。

 

 たまたまゲームの広告が目にはいった。

 

 他にやることもなかったので、登録して無料ガチャを回す。

 

 出てきたキャラクターはTS魔法少女。

 

 デザインが好みだったのでしばらく続けることにした。

 

 

 

 

 ゲームの舞台は『フレストニア』と呼ばれていた。

 

 昼も夜も無い永遠の黄昏が続くモノクロームの世界。

 

 記憶を失った少女たちが、巨神という敵と終わりのない戦いを続ける――

 

 

 

 

 いわゆる『狩りゲー』らしい。

 

 敵と戦い素材を集め、集めた素材でキャラクターを強化してまた敵と戦う。

 

 戦いのあいだにショートストーリーが挟まる。

 

 そんなよくあるゲームだった。

 

 

 

 

 所詮ヒマつぶし、本気でやる気などなかった。

 

 当初は朝昼晩と一日3回あるログインボーナスはもらい忘れていたし、

 

 畑や釣りといった時間でリポップする素材も気分でもらったりもらわなかったりしていた。

 

 惰性で遊んでいた。

 

 なんだったらゲーム内ミニゲームのスライドパズルやブロック崩しの方を真剣に遊んでいたくらいだ。

 

 それでも時間経過で素材は勝手に増えていくので困らなかった。

 

 

 

 

 本気になりだしたのは、魔術師のストーリーを読んだ頃だったと思う。

 

 龍、妖精、炎の騎士……ほかのストーリーで見たキーワードがここでもでてきた。

 

 もしかして全部のショートストーリーがつながるのか……?

 

 いや、ファンタジーとSFと学園青春モノとアメコミをつなぐのは無理でしょ。

 

 無理かな? なんかつながりそう……

 

 

 

 

 一人で考えるには限界を感じた。

 

 同じゲームを遊んでいるプレイヤーが集まるグループチャットに参加することにした。

 

 そうしてどっぷりとゲームにはまっていった。

 

 

 

 

 課金してガチャを回した。

 

 期間限定イベントをこなした。

 

 すべての敵を倒してた。

 

 キャラクターのセリフを書き起こした。

 

 もちろん、ログインボーナスは3回もらったし畑や釣りも忘れはしなかった。

 

 ゲーム内を隅々まで調べてまわり、グループチャットで他のプレイヤーと考察を語り合った。

 

 

 

 

 その頃にはキャラクターは限界まで強化されていた。

 

 倒せない敵はいない。

 

 俺のキャラクターはゲーム内で無敵だった。

 

 しかし、サービス終了のお知らせの前にはあまりにも無力だった。

 

 

 

 

 運営からサービス終了のお知らせがきた。

 

 それからは怒涛の日々だった。

 

 毎日のように実装される新キャラ、新敵、湯水のように配られるガチャ石。

 

 更新される情報を集めて回った。

 

 ゲームのスクショをとってとってとりまくった

 

 

 

 

 そしてエンディングを迎え、お知らせの通りにサービスは終了した。

 

 同時に公式サイトまで消え去った。

 

 ゲームの痕跡はなくなった。

 

 

 

 

 しかし、すべて消えたわけではなかった。

 

 To Be Continued……

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