サービス終了のお知らせの巨神 作:コウイチ@巨神と誓女一周忌用
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ゲームも公式サイトも消え去ったが、ユーザー投稿は消えていなかった。
俺はそれを探しだした。
そしてゲーム制作者の投稿が見つかった。
個人ブログがあった。
ファンアートがあった。
同人誌があった。
ゲーム攻略サイトがあった。
動画投稿サイトがあった。
サービスが終了しても、消えないどころか活動を続けていた。
少しでもあの世界に近づくために、
ゲーム制作者が元ネタとして紹介していた本を片っ端から購入した。
脚本を書いていたアニメも見た。
個人ブログでは人気投票をしていた。
もちろん俺は推しキャラに投票した。
ファンアートにイイネをした。
もしかしたらあったかもしれない世界のイラストが、そこにはあった。
イラストレーターの投稿を定期的にチェックすることを決心した。
同人誌は一冊だけ見つかった。
鑑賞用、保存用、布教用のために三冊注文した。
併せて銀河鉄道の夜も注文した。
ゲーム攻略サイトは今なお更新が続いていた。
完璧なゲームの記録をつくるため、知ってる限りの情報を提供した。
動画投稿サイトではBGM集、プレイ動画、キャラクターボイス集を投稿している人がいた。
俺も録画していた推しキャラを投稿することにした。
そうして一年がたった。
公式からは何の動きもなかった。
設定資料集やサントラ、買い切り版が作られているという情報はなかった。
いや、過去のゲームの人気投票があったので投票した。
しかし、アクリルスタンドもピンバッジも当たらなかった。
それだけだった。
個人ブログは別のゲームへ移っていた。
唯一、一周年記念で人気投票をしているブログがあった。
これが最後の活動と思い、推しキャラに投票した。
不人気キャラだったのか予選で落選していた。
ゲーム攻略サイトは完成した。
これ以上、何も書き加えるべきことは何もなかった。
動画投稿はあらから終わっていた。
格闘ゲームを作っている者や、
読み上げソフトを使ってフルボイス動画を作っている者がいた。
しかし、あの物語を続きを読むことはできないのだ。
あとはゆっくりと忘れていくしかないのか?
サービス終了してから一年。
忘れるのに十分な時間がたった。
自分の中で区切りをつけるために、同人誌とはいわないまでも推しキャラのSSだけでも書いて終わりにすべきか……
全て思い出にしようとしていた時、一通のメールが届いた。
『設定資料をお譲りします』
詐欺だろうがかまわない。
俺は一も二もなく飛びついた。
設定資料として送られてきたのは、奇妙な本だった。
To Be Continued……