クワ・トイネ使節団来日
日鍬親善愈々始まる 経済界の期待大
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高雄市民による港湾埠頭での手旗歓迎の様子
2月4日午後3時10分、クワ・トイネ公国からの帝國訪日使節団を乗せた商船三井所有の客船「あさひ丸」が高雄港に入港した。クワ・トイネ公国からの訪日使節団は、総勢11名となっており、国の各機関から選び抜かれた精鋭とのことだ。
使節一行は、商船の到着後、外務省の職員を先頭にして降船する途中から、港湾施設の様子をつぶさに凝視している様子であった。特に、巨大なガントリークレーンを指さして、前後の人員としきりに会話を交わしている様子が見受けられた。埠頭に降り立ったあと、使節団一行は、埠頭周辺に集合する高雄市民を前に手を振り、わが国民の歓迎の声に応えながら、外務省が用意したマイクロバスに乗車し、わが国民歓呼の声に見送られながら、埠頭を後にした。
長距離の船旅を終えた一行は、次いで台湾新幹線に乗車し、台北まで移動した。台北駅でも歓呼の声に迎えられた彼らは、ここでも手を振って歓声に応え、帝國ホテル台北にチェックインとなった。
午後7時より帝国ホテル台湾大広間で行われた歓迎レセプションにおいては、徳川外務大臣が参加し、冒頭歓迎のあいさつを行った。続いて、吉田賢三台北県知事、劉宗徳台湾県会議長をはじめとして、台湾各県の県知事、県会議長が祝辞を述べ、周威徳高雄市長は、マイハーク市との間に姉妹都市協定を結びたいとの希望を述べた。実現すれば、異世界初の姉妹都市締結となる。その後は、台湾地方に根を張る地方財閥である、陳財閥の陳一之輔高雄物産会長や台南財閥の顔伸介基隆工業会長などが挨拶を行った。
答礼の挨拶に立ったのは、使節団団長のマキスイ=ハンキ氏と名乗る口髭を蓄えた男性であった。ハンキ氏は、軍務局(我が国の兵部省と大本営を統合した機関と考えられている。)の将軍職に任じられ、今回は外務局に出向のうえ、来日されたとのこと。ハンキ氏は、「このような歓迎式典を開いていただいたこと、誠に感謝に堪えない。正直言って、この国に、いやこの国に来る前に貴国の船に乗船したときから、これは夢ではないかとの錯覚に陥っている。とにかく見るものすべてが初めて見るものばかりで、未だに理解が追い付いていない。ここに並べてある食器やグラス、同じようなものは我が国でも見ることができるが、一目見渡してみても、どうみても寸分たがわぬ大きさと形をしている。我が国の職人が作ったとして一つや二つ同じようなものなら可能であるが、ここまでの量を取りそろえることなど、神でしか為し得ようがないと言わざるを得ない。この驚きは、おそらく日本滞在中何度も味わうこととなるでしょうが、両国親善のため、貴国のことをしっかり学んで本国に伝えたい。」と述べ、使節団一同が日本視察の実を遂げられるようこれからの協力を依頼する言葉を話された。
クワ・トイネ公国においては、対日食料輸出のための港湾整備が必要との見解が消息筋から聞こえており、この整備には日本企業の協力が必要不可欠との情報が出ている。その整備規模は我が国最大の横浜港を凌駕する規模のものであるとされ、経済界では、建築業界をはじめとして特需を期待する声が寄せられている。
使節団一行は、明日基隆港を視察したのちに空路帝都に移動する予定となっている。帝都では、迎賓館を宿舎として、歓迎晩餐会が、皇太子殿下台臨の下挙行される予定となっている。
満洲派遣軍建制定まる
東部軍中部軍より二個師団を抽出
司令官に横川真一陸軍大将(61)を内定
大本営陸軍部は、検討を重ねてきた満洲派遣軍の規模を決定した。陸軍部発表によると東部軍より第二師団(師団司令部:仙台市、師団長大野重太郎陸軍中将)、中部軍より第十師団(司令部:姫路市、師団長張俊二陸軍中将)の二個師団を戦時編成とし、派遣軍司令官に横川真一陸軍大将を親輔する方針を固めた。横川大将は、2618(昭和33)年1月29日生まれの61歳であり、大阪府立天王寺中学校、陸軍士官学校、陸軍大学校、参謀本部第一部第二課長、熊本第五師団参謀長、兵部省大臣官房審議官、京都第十六師団長を経て、中部軍司令官に就任した経歴を有し、軍令、軍令、実戦部隊と数多い経験を重ねたエリートだ。二年前に中部軍司令官を勇退した後は予備役入りし、陸軍大学校で教官を勤め、後進の育成に当たっていたが、今回の派遣軍司令官就任に際して現役復帰が決定。
大本営陸軍部は司令官人事に対して、司令部人事を含めての最終調整に入っており、その席には横川大将も加わっているとのことである。二個師団に対する動員令布達は2日後の7日を以て施行される見通しであるとのこと。
食品統制令に反する特売か?
スーパー川井に行政指導
宮城県に本社を置き、関東・東北を中心に29店舗の規模を持つ、スーパー川井(株)=代表取締役社長大野康夫=に東北農務局からの行政指導を受けたことが関係者からの取材で発覚した。
2月2日に東北地方の6店舗でおこなわれたとされる、ホウセ食品「家庭で本格スパゲッティ500g入り」の特売が輸入食料品目等臨時統制令に違反する形で行われたとされている。統制令の発布は1月29日で、同令で施行は1月31日となっており、これにより食料品の販売には大幅な統制が加えられた。違反に対しては、三年以下の懲役と厳しい法定刑が科されているが、農務省は当面の間は、行政指導を通じて周知徹底を図るとして、刑事摘発を行わないように内務省警保院と協議を交わしている。
東北農務局は、個別の事例に対してのコメントは差し控えたいとのコメントを発しており、スーパー川井では、現在対応を検討中と報道各社に向けて文書による回答を行った。
スーパー石井からスーパー川井に変更