大日本帝國召喚   作:もなもろ

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ところ変わって、クワ・トイネの動き。クワ・トイネも前に進みます。


クワ・トイネ公国政治部会議事録 中央暦1639年9月7日(月)

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クワ・トイネ公国政治部会議事録

 

場所:クワ・トイネ公国公都クワ・トイネ 首相官邸 蓮の庭園

日時:中央暦1639年9月7日(月)

 

【出席者】

首相

内務卿

大蔵卿・貿易担当官

軍務卿

外務卿

海軍卿

司法卿

鉄道長官

文教長官

農務長官

商工長官

 

【議題】

1.8月貿易収支決算報告

2.通常鉄道敷設状況報告

3.モリトヤマ公爵の身分に関して

4.先日日本警察に逮捕されたクワ・トイネ人について

5.ロウリア王国との国交開設交渉について

 

【議事】

1.8月貿易収支決算報告

≪報告・提案者説明≫

大蔵局貿易担当官;

 8月貿易収支は、総額対比85ヨーネ相当の黒字。相手国別にみると、

大日本帝國

 輸入 438ヨーネ相当 輸出 923ヨーネ相当 収支 485 黒字

満洲帝國

 輸入 311ヨーネ相当 輸出 514ヨーネ相当 収支 203 黒字

パーパルディア皇国

 輸入 748ヨーネ相当 輸出 172ヨーネ相当 収支 -576 赤字

アルタラス王国

 輸入 214ヨーネ相当 輸出 196ヨーネ相当 収支 -18 赤字

クイラ王国

 輸入 389ヨーネ相当 輸出 385ヨーネ相当 収支 -4 赤字

フェン王国

 輸入 3ヨーネ相当 輸出 6ヨーネ相当 収支 3 黒字

ガハラ神国

 輸入 4ヨーネ相当 輸出 5ヨーネ相当 収支 1 黒字

ナハナート王国

 輸入 3ヨーネ相当 輸出 3ヨーネ相当 収支 0 均衡

シオス王国

 輸入 14ヨーネ相当 輸出 13ヨーネ相当 収支 -1 赤字

トーパ王国

 輸入 12ヨーネ相当 輸出 14ヨーネ相当 収支 2 黒字

マオ王国

 輸入 13ヨーネ相当 輸出 15ヨーネ相当 収支 2 黒字

アワン王国

 輸入 8ヨーネ相当 輸出 6ヨーネ相当 収支 -2 赤字

神聖ミリシアル帝国

 輸入 120ヨーネ相当 輸出 120ヨーネ相当 収支 0 均衡

ムー国

 輸入 20ヨーネ相当 輸出 10ヨーネ相当 収支 -10 赤字

 

大蔵局貿易担当官;

日満輸出額には建設中の鉄道資本投下相当分を含む。

パーパルディア輸出額には献上品を我が国の物価相当額で換算したものも含む。

我が国の発展には、やはり日満両国との提携が重要。

大東洋諸国との貿易はほぼ均衡。貿易収支の軋轢を考慮に入れるとこれ以上の貿易の拡大は不可とみるべき。

ムー国への輸出拡大は先月も相手側の需要を喚起するには至らず。

 

≪質疑応答≫

軍務卿;

 パーパルディアに向けた献上品の逓減状況はどうなっているか。

 →昨年比で奴隷を10人減らした。来年の奴隷供給人数は更に削減し、年間85名とする予定。

外務卿;

 パーパルディア大使館から奴隷の質が落ちているのではという話が出ているらしいが。

 →経済奴隷と犯罪奴隷の比率を徐々に変化させている。徐々に犯罪奴隷の比率を増やしている。経済奴隷は今後も鉄道敷設の為の下請けのような形で使っていきたいと考えている。

大蔵卿;

 スピアウオータにおける港湾建設に経済奴隷を使役することは可能か。そろそろ日本国側から小規模の港湾建設を持ちかけられているのだが。

軍務卿;

 大蔵卿の領地の発展に公国の奴隷を使役するのはいかがなものか。

大蔵卿;

 だが、我が領の港が発展すれば、対クイラ貿易で使用できるのではないか。日本船のようなエンジン付きのものではない帆船もいまだ現役で使用している。

首相;

 その件についてはまた後日としましょう。

軍務卿;

 ムー国から機械製品の輸入を計画しているということだが、日満両国に劣化版を作ってもらうわけにはいかないのか。

 →新たに劣化製品を作る方がかえって費用がかさむらしい。

 

2.通常鉄道敷設状況報告

≪報告・提案者説明≫

鉄道長官;

 軽便鉄道なる通常規格鉄道の下位互換の鉄道による対日満農作物の輸出計画が本稼働したことを受けて、新たに通常規格の鉄道路線を敷設しようとする計画は、9月1日、日満両国政府の運輸行政官庁との間に新路線の敷設計画で合意した。新路線は完全複線化、即ち二本の線路を往路と復路に完全に分離することにより、よどみのない運輸を行うことが目的とのこと。

 新路線は、軽便鉄道に並列して敷設予定であり、マイハークから公都に向けた仮称・一号線を遅くとも今年中に着工したいとのことである。

 また軽便鉄道の一部複線化も同時並行で実施するとのことである。

 

≪質疑応答≫

軍務卿;

 クイラ王国における通常規格の鉄道敷設はどのような状況か。

 →クイラ王国における鉄道敷設状況は、我が国とは違い、王室の全面的なバックアップの下、国内貴族が積極的に協力していることもあり、通常規格路線の敷設着工は近日中に開始の見込みである。遅くとも今月の終わりには着工しているはずである。

軍務卿;

 なぜ、我が国は遅れをとっているのか。

 →国内の貴族の中には、鉄道に対して否定的な意見を持つ者もおります。線路上は、自領の中とは言え、治外法権の扱いのようなもの。軽便鉄道の細い面積ならばまだしも、通常規格の太い面積となると、治外法権の面積が増えます。先祖代々から受け継いだ領地が、一部とはいえそのような扱いを受けるのを嫌がるものが居ります。

軍務卿;

 カナタ首相。協力しない諸侯への対策は?

首相;

 現状では、粘り強く交渉をしていくというより他にありません。我等のような大貴族ではないとはいえ、彼らも我が国の貴族です。我が国の貴族である以上、同じ貴族である私のほうから命令をするわけには。ああ、その点に関連した議題がありましたね。議事は前後しますが、そちらから先に片づけますか。

 

3.モリトヤマ公爵の身分に関して

≪報告・提案者説明≫

司法卿;

 先日の日本国の宮廷官僚とモリトヤマ公爵が会合した件ですが、その後の状況について報告がございます。モリトヤマ公爵は、クワ・トイネ国王に即位するにあたっては、日本国天皇に自己の後ろ盾になっていただきたいとの申し出を行いました。具体的に言えば、この第三文明圏周辺国家の例を参考に挙げるとなれば、日本国東京に於て天皇陛下より親しく国王としての任命を受けるというのが、この周辺国家におけるわかりやすい例であると思います。

 結論から申しますと、この提案は認められておりません。日本国に於て前例がないこと、他国の君主を呼びつけるのは非礼である。このような理由によって却下されました。とはいえ、日本側は対案を示しております。そして、日本側は、我々公国諸侯が公爵を君主として推戴することについてある程度の合意が無ければこの案は使用できないとも伝えてきております。内容に関しては、こちらの報告書をご覧ください。かいつまんで説明しますと、対案は二つあります。

 一つは、日本国天皇による認証方式。これは、日本国が元の世界で行っていた、南洋群島連邦なる国家の元首を日本国天皇が謁見し、勅語を頂くという方式であります。はたから見れば、日本国天皇とクワ・トイネ公爵が会見しているだけであります。周辺国家に対しての日本国が我が国の後ろ盾となっていることを示すという目的からするとやや弱いという感じです。

 もう一つは、日本国皇室の後援を得て聖堂を我が国に建てて、その聖堂の最上位の司祭が君主の冠を授けるという報式です。戴冠式には日本国の皇族を派遣していただくということに確約を得ております。戴冠式には周辺国家の大使が参列することになりましょうから、こちらの方が周囲に対する影響は分かりやすくなると思われます。

 

≪質疑応答≫

内務卿;

 今の説明を聞く限りだと、司法卿は第二案を採用すべしということかな。

 →私はそれがよいと考えております。と言いますのも、この聖堂の建設も日本側で行ってくれるということなのです。聖堂は日本風の建築様式で建てられるということですので、我が国のそれとはまた違った趣があるものとなるでしょう。そういった点も含めれば、諸外国にわかりやすいと思います。

海軍卿;

 場所は決まっているのか。

 →日本国と満洲国の公使館が公都郊外の南部の小高い丘に作られております。この周辺の土地ならば、まだ空き地があります。今の公都の規模も手狭になっておりますし、ここは公都の拡張も考えて、この土地を聖堂建築につかいたいと考えております。

農務長官;

 建築の規模はどの程度なのでしょうか。

 →そんなに大きなものではないようです。平屋の建築物が多いようなので。

大蔵卿;

 聖堂ということならば、信仰の対象はどうなるのだろうか。クワ・トイネは幸いにしてエルフ族が多いため精霊信仰が主だ。だが人間族は神の像を安置する聖堂にて礼拝をおこなうなど違いがある。宗教対立など起こらないだろうか。

 →そのあたりについては、クワ・トイネの民の信仰には影響しないことを事前に明示すべきでしょうな。日本の宮内省からは、日本国の神社の中でも最上位に位置する伊勢神宮において、神霊を分霊する儀式を行うそうです。そして神を三柱我が国に分けることとなっておるそうです。鍬途稲国魂神(クワトイネクニタマノカミ)。これは、我が国の国土そのものを表す神ということです。次に、大気津比売神(オオゲツヒメノカミ)。これは、日本の神話に登場する神の名で、農作物を表す神、豊穣の女神に相当する神のようですな。そして、少名毘古那神(スクナビコナノカミ)。これもまた、日本神話中で国造りにいろいろな協力した神であるということらしいです。これらの神を特注の鏡に分けて、それを御神体とするとあります。

文教長官;

 ただ今、司法卿が言われた、神社というのがこの聖堂の名前なのですか。

 →そうですね。日本では、神を祭る建物を神社と呼んでいるそうです。このため、この神社の名前は鍬途稲神社となります。

軍務卿;

 確認するが、この神社にて戴冠式を挙げることができるということであれば、モリトヤマ公爵は、国王即位されるということで、よろしいか。

 →公爵からは自分の息子を新たな君主として推戴するとのことです。そして可能ならば、日本の皇族か華族から妻を迎えるように図ってほしいとのことです。

内務卿;

 首相、決を。本件を政治部会として公王庁の審議の対象とすること。そして、日本公使、満洲公使及びクイラ大使に我が国の新たな国造りの為の制度調査を命じること。以上二点についての議決を求める。

首相;

 ただいまの内務卿の提案について賛成の方は起立をお願いします。

〔全員起立〕

首相;全員起立。よって、政治部会は全会一致で、以下の内務卿の提案を諒承しました。

司法卿提出提案を公王庁に送り、審議を行わせること。

日本公使、満洲公使及びクイラ大使に彼らの赴任国の国家制度の調査を命じること。この命令は外務卿より発すること。

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