大日本帝國召喚   作:もなもろ

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またしても横道に走りました。おまけに最後まで描写しなかった・・・。いつか、追記して完成させます。


「大解剖 海軍航空隊のすべて 決定版」『別冊財嶋平成27年10月増刊号』(財嶋社)

「大解剖 海軍航空隊のすべて 決定版」『別冊財島平成27年10月増刊号』

 

 海軍航空隊は二種類に大別される。一つは、軍令部総長の指示を受ける部隊である。もう一つは、作戦総長の指示を受ける部隊である。作戦総長の指示を受ける部隊は、諸外国から日本「空軍」の部隊としての扱いを受けている。

 軍令部総長の指示を受ける部隊には、更に大きく分けて二種類に分けられる。一つは基地航空隊であり、もう一つは空母航空隊である。

 基地航空隊の任務は哨戒機・哨戒ヘリを使用しての哨戒任務、海難救助、長距離攻撃、海軍航空隊隊員の教育である。領海及び排他的経済水域内における航路上の哨戒や不審艦船の監視を行っている。陸軍航空隊が領空の監視を行っているのに対して領海の監視を行っているのが海軍航空隊である。また、戦略爆撃機運用は海軍航空隊の管轄となっており、必然的に基地航空隊の任務となる。

 空母航空隊は、航空母艦に搭乗し、哨戒や早期警戒、制空戦闘、対艦攻撃などを行う。空母航空隊は、基地航空隊のように単一の任務で構成される航空隊ではなく、複数の飛行隊を組み合わせた混成航空隊となる。

 海軍の部隊は内戦部隊と外戦部隊にも分化される。外戦部隊とは連合艦隊の指揮下で外洋での作戦行動を行う艦船部隊と航空部隊である。内戦部隊とは各鎮守府の指揮下で帝國本土を防御し及び外戦部隊の後方支援を行う艦船部隊と航空部隊である。海軍航空隊は、航空基地の管理部隊、練習航空隊を除き、基本的に外戦部隊に区分される。但し、平時の指揮系統は、鎮守府司令長官に隷属する。領海の哨戒警備中に視認された海賊船・不審船・不法操業を行う外国漁船などに対する臨検・拿捕・抑留・引致、すなわち海上警察権の執行は外戦部隊としての軍事行動ではなく、鎮守府警備戦隊所属の艦船のそれと同様に内戦部隊による警察行動とされるからである。

 

 

海軍部隊の編制

 海軍航空隊の編制には大きく分けて4種の区分がある。一つが航空機を実際に運用して、海軍航空隊の任務を直接に行う部隊である。次に、航空機の整備に従事する部隊である。三番目に、航空基地の維持管理を行う部隊である。そして最後に航空母艦搭載部隊である。

 海軍部隊の編制を定める法令は、艦船令(大正8年軍令海第1号)、海軍航空隊令(昭和5年軍令海第1号)、艦内編制令(昭和12年内令第168号)及び海軍航空隊編制令(昭和5年内令第143号)の二つがある。このうち海軍航空隊については海軍航空隊令及び海軍航空隊編制令の2法令が適用される。軍令は一般国務に於ける勅令に該当している。かつては、陸海軍大臣が副署することはあるが内閣総理大臣が副署することはなかった。法令の様式を規定する公式令の改正により、軍令には内閣総理大臣と兵部大臣、大本営総監又はこれに加えて主任の統帥部長が副署することになった。内令はかつて海軍大臣が発していた、部内への通達であるが、允裁(大元帥たる天皇の裁可)を経て発令するものと海軍大臣が自ら発令するものとに分かれていた。他省庁に於ける通達に該当しているが、兵部大臣が行うものとなった今も允裁の慣行は存続している。発令の際には兵部大臣の他兵部次官(海軍武官)の副署を必要としている点にもその名残がある。内令には、区別のない内令と、兵器に関する内令兵と定員を定める内令員がある。

 海軍航空隊令によれば、海軍航空隊には、司令、副長、副官、飛行長、飛行隊長、整備長、内務長、通信長、軍医長、主計長、分隊長及び隊附を置くこととしている。同時に場合によりその一部を置かないことができるとしている。この規定により設置する航空隊の種類に応じて編制を変えている。

 

 

海軍軍人の階級と艦内編制令における科

 海軍軍人の階級(士官、准士官、下士官の場合は官階と言い、兵の場合は職階という)は、兵科と将校相当官とで区分されている。海軍武官官階(昭和26年勅令第167号)には、将校相当官は、軍医科、歯科医科、薬剤科、衛生科、主計科、技術科、法務科、軍楽科が規定されている。将校相当官は、海軍軍医中将や海軍主計少佐などのように兵科の士官と区別されるように規定されている。

 兵科は准士官以下で区別が規定されている。兵科士官は、海軍大将から海軍少尉までは区別されない。准士官、下士官、兵に関しては、兵科中で区別が規定されている。同じく海軍武官官階には、准士官を海軍兵曹長、海軍飛行兵曹長、海軍整備兵曹長、海軍機関兵曹長、海軍工作兵曹長とし、以下下士官を海軍上等兵曹、海軍一等飛行兵曹、海軍二等整備兵曹などと規定している。兵もこれに準じ、海軍兵職階(昭和26年勅令第168号)には、海軍水兵長、海軍上等飛行兵、海軍一等整備兵、海軍二等機関兵などと規定している。上記の飛行兵曹長以下を飛行科、整備科、機関科、工作科と称し、それぞれ航空機搭乗要員、航空機整備要員、機関発電機操作整備要員、応急・電器保守整備・金工木工溶接作業・化学防護・潜水作業要員として充てられている。

 将校相当官や兵科の分科としての科とは別に海軍は、艦船内の職務を分掌するため科を設けている。艦内編制令においては、戦闘幹部、潜航幹部、内務科、航海科、砲術科、水雷科、砲雷科、機雷科、掃海科、運用科、潜水科、通信科、観測科、飛行科、機関科、医務科、主計科、補給科の分科があり、艦船の種類に応じて適宜配置されている。たとえば、戦闘幹部は水上艦に設けられ、潜航幹部は潜水艦に設けられる。排水量の少ない海防艇やミサイル艇には、砲術科と水雷科を置かずに砲雷科を置き、医務科と主計科を置かずに補給科を置くなどの編組がされる。

 艦内編制令における医務科を軍医科、歯科医科、薬剤科、衛生科の士官下士官兵が、主計科は主計科の士官下士官兵が、それ以外の部科は兵科の士官下士官兵がそれぞれ相当する。官階における技術科は状況に応じて内務科、通信科、飛行科、機関科、主計科に所属する。法務科と軍楽科は主計員として所属する。

 

 

海軍航空隊編制令

 海軍航空隊編制令には、航空隊令で設置された隊員について更に詳述して規定している。

この法令によれば、司令、副長及び司令附及び副長附とされた隊員以外は数個の部科に分属する。部科は、副官部、飛行科、整備科、内務科、通信科、医務科及び主計科が規定されている。但し、航空機の実験部隊には技術科が部科に付け加えられ、技術科士官下士官兵が所属する。それ以外の場合の技術科は整備員、内務員又は主計員として所属する。

 副官部は、副官、副官附及び庶務員で構成される。副官は兵科の士官が充てられ、庶務を掌理する。副官附は主計科士官、准士官から充てられ、庶務員は各科下士官、兵から充てられる。

 

飛行科

 飛行科は、飛行長、飛行士、掌飛行長、通信員、記録員、飛行隊を以て構成される。飛行士は飛行長の業務を補助するものであり、隊附飛行科尉官を以て充てられる。掌飛行長は、飛行科の兵器、需品、燃料等の保管出納を掌り、隊附飛行科尉官、准士官を以て充てられる。通信員は、他科との通信に従事し、各科下士官兵を充てられる。記録員は飛行記録の取り纏め、調製に従事し、主計科下士官兵で充てられる。

 飛行隊は、同種類の3個以下の飛行部を指揮下に置く。飛行隊は、飛行隊長、飛行隊士、飛行隊附、通信員、記録員、飛行部を以て構成される。飛行隊士は飛行隊長の業務を補助するものであり、隊附飛行科尉官を以て充てられる。飛行隊附は、複座の航空機に於ける飛行隊長搭乗機の操縦又は機上作業にあたる者である。通信員は、他科との通信に従事し、各科下士官兵を充てられる。記録員は飛行記録の取り纏め、調製に従事し、主計科下士官兵で充てられる。

 飛行部は一個当たり同形式の4機以内の航空機とその搭乗要員を以て組織される。飛行部は、飛行部指揮官、飛行部附、飛行員を以て構成される。飛行部附は、飛行部指揮官の業務を補助を行い、複座の航空機に於ける飛行部指揮官搭乗機の操縦又は機上作業にあたる者であり、兵科士官、准士官で構成される。飛行隊士と飛行隊附は、飛行部附を兼務できる。飛行員は、操縦員、通信員、電測員、管制員、射爆員、整備員に分かれ、それぞれの任務に従事する。

 

整備科

 整備科は、整備長、整備士、掌整備長、庶務員、整備隊を以て構成される。整備士は整備長の業務を補助するものであり、隊附整備科尉官を以て充てられる。掌整備長は、整備科の兵器、需品、燃料等の保管出納を掌り、整備科尉官、准士官を以て充てられる。庶務員は、兵科下士官兵で充てられる。

 整備隊は、整備隊長、整備隊士、通信員、記録員、庶務員、整備部等(航空機整備部、電子整備部、武器整備部、検査点検部、補給部)を以て構成される。一個飛行隊に対して一個整備隊が設けられる。整備隊長は、担当する飛行隊の航空機の整備に関する指揮全般を掌り、整備科分隊長又は隊附整備科士官を以て充てられる。整備隊士は整備隊長の業務を補助するものであり、隊附整備科尉官、准士官を以て充てられる。通信員は、他科との通信に従事し、各科下士官兵を充てられる。記録員は整備記録の取り纏め、調製に従事し、整備科下士官兵で充てられる。庶務員は整備隊の庶務に従事し、兵科、主計科の下士官、兵を以て充てられる。

 整備部は、整備部指揮官、整備部附、整備員を以て構成される。整備部指揮官は、所掌の整備業務の指揮を執り、隊附整備科士官を以て充てられる。整備部附は、整備部指揮官の業務を補助を行い、隊附整備科士官、准士官で構成される。

 整備員はその所掌に応じて、航空機整備員、電子整備員、武器整備員、検査点検員、補給員に分けられ、整備科士官、准士官、下士官、兵を以て充てられる。航空機整備員は、発動機、電機、計器及び機体の整備を行う。電子整備員は、電子器材の整備を行う。武器整備員は航空武器及び救命器材の整備を行う。検査点検員は、航空機の検査点検を行う。補給員は、補給業務を行う。

 

内務科

 内務科は、内務長、内務士、掌内務長、庶務員、内務部、警備部、車両部を以て構成される。内務士は内務長の業務を補助するものであり、隊附兵科尉官を以て充てられる。掌内務長は、内務科の兵器、需品、燃料等の保管出納を掌り、隊附兵科尉官、准士官を以て充てられる。通信員と記録員はそれぞれ通信科の下士官又は兵で充てられる。庶務員は内務科の庶務に従事し、兵科、主計科の下士官、兵を以て充てられる。

 内務部は、航空基地の維持管理に当たり、内務部指揮官、内務部附、庶務員、施設員、飛行場員、営繕員、交通艇員を以て構成される。内務部指揮官は、内務長の命令により、航空基地の維持管理全般を担当し、兵科分隊長を以て充てられる。内務部附は、内務部指揮官の業務を補助し、又は内務部の一部の業務を分掌し、隊附兵科士官、隊附主計科士官、准士官を以て充てられる。庶務員は内務部の庶務に従事し、各科下士官、兵を以て充てられる。施設員は、航空基地の維持管理に関する業務に従事し、水兵員、整備員を以て充てられる。飛行場員は、滑走路の維持管理に従事し、水兵員、整備員、機関員、工作員を以て充てられる。営繕員は、施設建築物の維持管理、補修、補助機械の管理維持に当たり、水兵員、整備員、機関員、工作員、主計員を以て充てられる。交通艇員は、船艇を所持する場合に置かれ、船艇管理、運行、操縦、整備に当たり、水兵員、機関員、工作員を以て充てられる。

 警備部は、航空基地の警備にあたり、警備部指揮官、警備部附、庶務員、警備員を以て構成される。警備部指揮官は、内務長の命令により、航空基地の警備全般を担当し、兵科分隊長を以て充てられる。警備部附は、警備部指揮官の業務を補助し、又は警備部の一部の業務を分掌し、隊附水兵科士官、准士官を以て充てられる。庶務員は警備部の庶務に従事し、各科下士官、兵を以て充てられる。警備員は、営門警備、施設内警備、事故時の救難消火活動に従事し、水兵員、整備員、機関員、工作員を以て充てられる。

 車両部は、航空基地の保有する車両に関する維持管理に当たり、車両部指揮官、車両部附、庶務員、車両員を以て構成される。車両部指揮官は、内務長の命令により、航空基地の保有する車両の維持管理を担当し、兵科分隊長又は隊附兵科士官を以て充てられる。車両部附は、車両部指揮官の業務を補助し、隊附機関科士官、准士官を以て充てられる。庶務員は車両部の庶務に従事し、各科下士官、兵を以て充てられる。車両員は、車両の整備又は運転を担当し、水兵員、機関員、整備員、工作員を以て充てられる。但し状況によりその他の科の士官下士官兵を充てることもある。

 

通信科

 通信科は、通信長、通信士、掌通信長、庶務員、通信幹部、運航幹部、電測部、航空電波兵器整備部を以て構成される。通信士は通信長の業務を補助するものであり、隊附通信科尉官を以て充てられる。掌通信長は、通信科の兵器、需品、燃料等の保管出納を掌り、通信科尉官、准士官を以て充てられる。庶務員は通信科の庶務に従事し、通信科下士官、兵を以て充てられる。

 通信幹部は通信指揮官、通信指揮官附、通信幹部附、暗号員を以て構成される。通信指揮官は、無線有線の通信及び電測業務全般の指揮を執り、通信長を以て兼務する。通信指揮官附は、通信指揮官の業務を補助し、通信幹部附を直接指揮監督し、通信士が兼務する。通信幹部附は無線有線の通信及び電測業務に従事し、兵科員を以て充てられる。暗号員は、暗号の作成、翻訳、解読に従事し、隊附通信科士官、准士官、下士官兵を以て充てられる。

 運航幹部は、運航指揮官、運航幹部附、管制員を以て構成される。運航指揮官は、航空機の運航に関する指揮全般を掌り、隊附通信科士官を以て充てられる。運航幹部附は、運航指揮官の業務を補助し、隊附通信科士官、准士官を以て充てられる。管制員は、航空管制に関する業務に従事し、通信員を以て充てられる。

 電測部は、電測部指揮官、電測部附、電測員を以て構成される。電測部指揮官は、通信長の命令に依り、航空レーダーを使用しての警戒任務の指揮全般を掌り、隊附通信科士官を以て充てられる。電測部附は、電測指揮官の業務を補助し、隊附通信科士官、准士官を以て充てられる。電測員は、航空警戒に関する航空レーダーの管理運用に従事し、通信員を以て充てられる。

 航空電波兵器整備部は、航空電波兵器整備部指揮官、航空電波兵器整備部附、記録員、航空無線兵器整備員、航空電測兵器整備員を以て構成される。航空電波兵器整備部指揮官は、通信長の命令に依り、航空電波兵器の整備に関する指揮全般を掌り、隊附兵科分隊長又は隊附兵科士官、准士官を以て充てられる。航空電波兵器整備部附は、航空電波兵器整備部指揮官の業務を補助し、隊附兵科士官、准士官を以て充てられる。記録員は整備記録の取り纏め、調製に従事し、整備科下士官兵で充てられる。航空無線兵器整備員は、航空無線兵器の調整、整備、検査に従事し、整備員を以て充てられ、員中の首席を航空無線兵器整備員長とする。航空電測兵器整備員は、航空電測兵器の調整、整備、検査に従事し、整備員を以て充てられ、員中の首席を航空電測兵器整備員長とする。

 

医務科

 医務科は、軍医長、補助官、治療員を以て構成される。補助官は、軍医長の業務を補助するものであり、軍医科分隊長、軍医科隊附士官、薬剤科隊附士官、看護科隊附士官、准士官を以て充てられる。治療員は、傷病者の看護に当たり、看護員を以て充てられる。

 

主計科

 主計科は、主計長、補助官、掌経理長、掌衣糧長、烹炊員、会計員を以て構成される。補助官は、主計長の業務を補助し、又は主計科の一部の業務を分掌し、主計科分隊長、主計科隊附士官、准士官を以て充てられる。掌経理長は、掌衣糧長の管理に属するもの以外の需品、燃料等の供給、整備を掌り、主計科隊附尉官、准士官を以て充てられる。掌衣糧長は、被服及び糧食の供給、整備を掌り、烹炊員の業務を監督をする者であり、主計科隊附尉官、准士官を以て充てられる。烹炊員は、烹炊、給食等の業務に従事し、主計員を以て充てられる。会計員は、会計、給与等の業務に従事し、主計員を以て充てられる。

 

 

海軍航空隊の編制

 海軍航空隊の編制は先に挙げたように4種類に区分される。飛行科部隊、整備科部隊、航空基地管理部隊の編制は以下のとおりである。

 

航空隊(飛行科部隊)

航空隊司令

 航空隊副長(飛行長兼任)

  副官部

  副官

    総務班

    人事班

    会計班

    通信班

  飛行科

  飛行長

   飛行隊

    第一飛行部

    第二飛行部

    第三飛行部

   飛行隊

 

航空隊(整備科部隊)

航空隊司令

 航空隊副長(整備長兼任)

  副官部

  副官 

    総務班

    人事班

    会計班

    通信班   

  整備科

  整備長

   整備隊

    航空機整備部

    電子整備部

    武器整備部

    検査点検部

    補給部

   整備隊

 

航空隊(航空基地管理部隊)

航空隊司令

 航空隊副長(内務長兼務)

  副官部

  副官

  内務科

  内務長

   内務部

    施設管理班

    飛行場班

    営繕班

    非常電源班

    (交通艇班)

   警備部

    警備班

    救難班

   車両部

    庶務班 

    整備班

  通信科

  通信長

   通信指令室

    通信班

    傍受班

    暗号班

   運航指令室

    運航企画班

    管制班

   電測部

    レーダー班

   航空電波兵器整備部

    整備企画班

    航空無線兵器整備班

    航空電測兵器整備班

  主計科

  主計長

    総務班

    法務班

    人事班

    経理班

    出納班

    厚生班

    給養班

  医務科

  軍医長 

    医務班

    薬務班

 

 航空基地管理部隊は、当該航空基地に配置されている飛行科部隊及び整備科部隊についての主計科業務及び医務科業務を所管する。

 これらの航空隊はその部隊の主たる任務毎・管轄鎮守府毎・開隊順毎にそれぞれ固有の数字を割り振った、3桁の番号を割り当てられている。

 

【主たる任務区分】

1:哨戒・対潜攻撃・航空掃海(固定翼機)

2:戦闘・戦闘攻撃

3:早期警戒・早期警戒管制・電子戦

4:攻撃

5:哨戒・対潜攻撃・航空掃海(回転翼機)

6:航空母艦搭載

7:整備

8:基地管理

9:輸送・捜索救助・緊急患者搬送・その他上記に分類されない任務

 

【管轄鎮守府区分】

0:鎮守府管轄外

1:横須賀鎮守府(神奈川県)

2:呉鎮守府(広島県)

3:佐世保鎮守府(長崎県)

4:舞鶴鎮守府(京都府)

5:高雄鎮守府(高雄県)

6:大泊鎮守府(樺太道)

7:仁川鎮守府(京畿道)

 

 一例を挙げると、横須賀鎮守府の管轄に厚木航空基地がある。厚木基地は陸軍航空隊の戦闘機部隊である第一航空師團の駐屯地である陸軍厚木飛行場と戦略爆撃任務を行う第11航空艦隊旗下の第101航空戦隊司令部と第401飛行隊が置かれる航空基地(以上は、作戦総長の指示を受ける。)と横須賀鎮守府旗下の哨戒機部隊が常設されている海軍厚木航空基地が置かれている。兵部省及び軍令部の公開情報によれば、この航空基地には固定翼の哨戒機が配備されている。この厚木基地に存在する哨戒機部隊が第111海軍航空隊である。そして、この111航空隊が運用する航空機の整備を行う部隊が第711海軍航空隊であり、厚木基地の基地管理を行う部隊が第811海軍航空隊である。

 横須賀鎮守府管轄の航空基地には、この他に哨戒ヘリを運用する館山航空基地、八戸航空基地、航空機搭乗員養成を行う練習航空隊が駐屯する霞ケ浦航空基地、航空機整備員の養成を行う追浜海軍航空基地などが存在している。館山基地には第211海軍航空隊、第213海軍航空隊、第511海軍航空隊、第712海軍航空隊、第812海軍航空隊が置かれている。八戸航空基地には、固定翼哨戒機を運用する第112海軍航空隊、哨戒ヘリを運用する第512海軍航空隊、整備の第713海軍航空隊、基地管理の第813海軍航空隊が置かれている。練習航空隊の基地である霞ケ浦基地には、第111海軍練習航空隊(固定翼哨戒機)、第112海軍練習航空隊(哨戒ヘリ)、第211海軍練習航空隊(戦闘機)、第311海軍練習航空隊(早期警戒機)、第315海軍練習航空隊(電子戦機)が置かれ、これらの機体整備の第714海軍航空隊、基地管理を行う第814海軍航空隊が駐屯している。追浜基地は上記と編制を異にし、飛行科中心の部隊は存在せず、整備科の教育訓練を行う第711海軍練習航空隊が置かれ、ここに第815海軍航空隊が配備されている。

 

 

空母航空隊

 これらの海軍航空隊はいずれも地上の航空基地に駐屯しているが、他にも海軍航空隊は存在している。航空母艦搭載の海軍航空隊である。横須賀鎮守府が管轄する海軍区には、艦船を停泊させることのできる港は軍港である横須賀と要港である大湊が存在している。艦隊平時編制(昭和46年軍令海第23号)では、我が国は航空母艦8隻を保有することを規定している。この規定により、兵部省と軍令部は横須賀軍港に1隻、大湊要港に1隻を配備している。

 これらの航空母艦には海軍航空隊が搭載されている。この航空隊の編制は地上配備の航空隊とは編制を異にする。基地配備の航空隊は、同じ任務区分の機体を以て構成される。哨戒ヘリは哨戒ヘリで構成する飛行隊のみで構成され、固定翼の哨戒機は同じく固定翼の哨戒機の飛行隊のみで構成される。これに相違して、空母搭載の航空隊は多種類の飛行隊を混在して構成する。

 航空母艦搭載の海軍航空隊の飛行隊は、編制の基準として戦闘攻撃機による飛行隊を4個、電子戦機による飛行隊を1個、早期警戒機による飛行隊を1個、哨戒ヘリによる飛行隊を2個、輸送機による飛行隊を1個の構成を取るものとされている(航空母艦搭載海軍航空部隊ノ配当ノ標準ニ関スル件(平成3年内令第472号))。一例として、横須賀軍港を母港とする第一航空戦隊の旗艦たる航空母艦大鳳の航空隊は下記の航空隊編制をとる。

 

第601海軍航空隊

 飛行科

 飛行長

  第211飛行隊

  第212飛行隊

  第215飛行隊

  第216飛行隊

  第311飛行隊(電子戦機)

  第318飛行隊(早期警戒機)

  第515飛行隊

  第517飛行隊

  第915飛行隊

 整備科

 整備長

  第7121整備隊

  第7122整備隊

  第7123整備隊

  第7124整備隊

  第7126整備隊

  第7111整備隊

  第7123整備隊

  第7125整備隊

  第7103整備隊

 

 但し、現在、航空母艦大鳳は第二予備艦に指定(平成25年内令第645号)され、大湊要港を母港とする第六航空戦隊の旗艦たる航空母艦龍鳳もまた第二予備艦に指定(平成26年内令第593号)されている。軍艦が予備艦に指定されると定員が減員となる。

 予備艦には外国から購入した艦船艦艇に関する特別予備艦を除けば、第一から第四までの区分に分けられる。第四予備艦は廃艦となる艦艇についてその解体工事完了までの期間につき区分されるものである。従って、第一から第三までの艦艇が海軍の保有する部隊として位置づけられる。第三予備艦は艦体の状態が、大規模の修理を行っていたり、改造中であったりする状態であり、定員表の半分以下の定員となる。 当分の間、行動不能の状態であり、このような状況にあるときは、空母航空隊は全て陸上基地に分属し、航空兵器もすべて陸揚げされる。第二予備艦は多少の修理改造や検査を要する状態であり、状況に応じて定員は総数の7、8割程度に減員される。飛行甲板が使用不可の場合は、空母航空隊についても半数程度は地上勤務に変更となり、航空兵器も半数程度は陸揚げされる。第一予備艦は短期間の整備で出動可能な状態であり、定員をほぼ充足している。この場合の航空隊は定員を減じられず、航空兵器も基本的には陸揚げをされない。

 第二予備艦に指定されている空母大鳳の空母航空隊については戦闘機飛行隊のうち半数の2個飛行隊が地上勤務に変更となっている。

 

鎮守府航空部としての海軍航空隊

 内戦部隊の上級部隊である鎮守府には、海軍工廠を含む所轄の軍港の運営、担当管区の警備と防衛、そして下士官兵の教育と管理の任務がある。親補職として鎮守府司令長官が置かれ、大元帥たる天皇陛下に直隷する。軍政事項については兵部大臣の指揮を承け、軍令事項については軍令部総長の指示を承ける。司令長官の幕僚として参謀長、参謀、副官、人事長、航空長、機関長、軍医長、主計長、法務長が置かれ、職員として出仕(士官、高等文官)及び附(士官、准士官、下士官、兵、高等文官、判任文官)を置いている。

 鎮守府には下士官と兵の人事を掌る海軍人事部や経理を掌る海軍経理部、海軍工廠や海軍病院、海兵団などと言った組織が置かれた。この組織の一つで鎮守府管轄の海軍航空隊を統括するための組織としての海軍航空隊が置かれ、司令長官の幕僚たる航空長が航空隊司令を兼務した。この航空隊には、指揮連絡用の連絡機と輸送機の飛行隊本部が置かれる他、海軍航空機に関する設計・実験、航空機及びその材料の研究・調査・審査を担当する横須賀海軍航空技術廠が併設して置かれている。

 

 

海軍航空隊一覧

(平成27年10月1日現在:出版社調べ)

(「海軍航空隊ノ所管、名称及所在地又ハ原駐基地ノ件」(昭和61年内令第1232号)より)

横須賀鎮守府管轄の部

 

横須賀航空基地

横須賀海軍航空隊

 第911飛行隊(輸送機編成。飛行隊隊本部のみ。大湊警備府管轄を除く横須賀鎮守府管轄航空隊に飛行小隊を分属。)

 第912飛行隊(輸送機編成。飛行隊隊本部のみ。大湊警備府管轄航空隊に飛行小隊を分属。)

 第913飛行隊(連絡機編成。飛行隊隊本部のみ。大湊警備府管轄を除く横須賀鎮守府管轄航空隊に飛行小隊を分属。)

 第914飛行隊(連絡機編成。飛行隊隊本部のみ。大湊警備府管轄航空隊に飛行小隊を分属。)

 第915飛行隊(第601航空隊に編入。)

 第916飛行隊(第606航空隊に編入。)

第710海軍航空隊

 第7101整備隊(輸送機整備。整備隊本部のみ。各航空隊に整備小隊を分属。)

 第7102整備隊(連絡機整備。整備隊本部のみ。各航空隊に整備小隊を分属。)

 第7103整備隊(第601航空隊に編入。)

 第7104整備隊(第606航空隊に編入。)

第810海軍航空隊

 

厚木航空基地

第111海軍航空隊

 第111飛行隊

 第112飛行隊

第311海軍航空隊(電子戦機編成。)

 第311飛行隊(第601航空隊に編入。)

 第312飛行隊

第312海軍航空隊(早期警戒機編成。)

 第315飛行隊

 第318飛行隊(第601航空隊に編入。)

第711海軍航空隊

 第7111整備隊

 第7112整備隊

 第7113整備隊

 第7114整備隊(第601航空隊に編入。)

 第7115整備隊

 第7116整備隊(第601航空隊に編入。)

第811海軍航空隊

 

館山航空基地

第211海軍航空隊(航空隊司令は横須賀海軍航空隊司令が兼任。)

 第211飛行隊(第601航空隊に編入。)

 第212飛行隊(第601航空隊に編入。)

第213海軍航空隊(航空隊司令は横須賀海軍航空隊司令が兼任。)

 第215飛行隊(第601航空隊に編入。但し現在は原駐基地に所在。)

 第216飛行隊(第601航空隊に編入。但し現在は原駐基地に所在。)

第511海軍航空隊

 第511飛行隊

 第515飛行隊(第601航空隊に編入。但し現在は原駐基地に所在。)

第712海軍航空隊

 第7121整備隊(第601航空隊に編入。)

 第7122整備隊(第601航空隊に編入。)

 第7123整備隊(第601航空隊に編入。)

 第7124整備隊(第601航空隊に編入。)

 第7125整備隊

 第7126整備隊(第601航空隊に編入。但し現在は原駐基地に所在。)

第812海軍航空隊

 

横浜航空基地

第911海軍航空隊(飛行艇)

 第917飛行隊

第514海軍航空隊

 第512飛行隊

 第519飛行隊(第601航空隊に編入。)

第713海軍航空隊

 第7731整備隊

 第7732整備隊

 第7733整備隊(第601航空隊に編入。)

第817海軍航空隊

 

大湊航空基地

第214海軍航空隊(航空隊司令は横須賀海軍航空隊司令が兼任。)

 第217飛行隊(第606航空隊に編入。)

 第218飛行隊(第606航空隊に編入。)

第312海軍航空隊(早期警戒機編成。)

 第316飛行隊

 第317飛行隊(第606航空隊に編入。)

第512海軍航空隊

 第514飛行隊

 第516飛行隊

 第518飛行隊(第606航空隊に編入。但し現在は原駐基地に所在。)

第713海軍航空隊

 第7131整備隊(第606航空隊に編入。)

 第7132整備隊(第606航空隊に編入。)

 第7133整備隊

 第7134整備隊(第606航空隊に編入。)

 第7135整備隊

 第7136整備隊

 第7137整備隊(第606航空隊に編入。但し現在は原駐基地に所在。)

第813海軍航空隊

 

八戸航空基地

第112海軍航空隊

 第113飛行隊

 第114飛行隊

第212海軍航空隊(航空隊司令は横須賀海軍航空隊司令が兼任。)

 第213飛行隊(第606航空隊に編入。但し現在は原駐基地に所在。)

 第214飛行隊(第606航空隊に編入。但し現在は原駐基地に所在。)

第311海軍航空隊(電子戦機編成。)

 第313飛行隊(第606航空隊に編入。)

 第314飛行隊

第513海軍航空隊

 第513飛行隊

 第517飛行隊(第606航空隊に編入。)

第714海軍航空隊

 第7141整備隊

 第7142整備隊

 第7143整備隊(第606航空隊に編入。但し現在は原駐基地に所在。)

 第7144整備隊(第606航空隊に編入。但し現在は原駐基地に所在。)

 第7145整備隊(第606航空隊に編入。)

 第7146整備隊

 第7147整備隊

 第7148整備隊(第606航空隊に編入。)

第814海軍航空隊

 

霞ケ浦航空基地

第111海軍練習航空隊

 第111練習飛行隊(高等科飛行学生。海軍大尉又は中尉。飛行隊長以上の航空術)

 第112練習飛行隊(飛行学生。海軍中尉又は少尉。飛行機搭乗将校としての航空術)

第211海軍練習航空隊(戦闘機)

 第211練習飛行隊(高等科飛行学生。海軍大尉又は中尉。飛行隊長以上の航空術)

 第212練習飛行隊(飛行学生。海軍中尉又は少尉。飛行機搭乗将校としての航空術)

第311海軍練習航空隊(早期警戒機)

 第311練習飛行隊(高等科飛行学生。海軍大尉又は中尉。飛行隊長以上の航空術)

 第312練習飛行隊(飛行学生。海軍中尉又は少尉。飛行機搭乗将校としての航空術)

第315海軍練習航空隊(電子戦機)

 第311練習飛行隊(高等科飛行学生。海軍大尉又は中尉。飛行隊長以上の航空術)

 第312練習飛行隊(飛行学生。海軍中尉又は少尉。飛行機搭乗将校としての航空術)

第512海軍練習航空隊

 第511練習飛行隊(高等科飛行学生。海軍大尉又は中尉。飛行隊長以上の航空術)

 第512練習飛行隊(飛行学生。海軍中尉又は少尉。飛行機搭乗将校としての航空術)

第715海軍航空隊

 第7151整備隊

 第7152整備隊

 第7153整備隊

 第7154整備隊

 第7155整備隊

第815海軍航空隊

 

追浜航空基地

第711海軍練習航空隊

 第711練習整備隊(航空発動機)

 第712練習整備隊(航空電波兵器)

 第713練習整備隊(航空武器)

 第714練習整備隊(航空機体)

第816海軍航空隊

 

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