クワ・トイネ使節団、満洲へ
日鍬外交関係成立 ―初代駐鍬公使に田中一久(現・外務省南亜課長)氏内定
(写真)万雷の歓声に送られて、成田空港搭乗入口を後にする使節団
2月4日から2月20日までの17日間の日程で行われたクワ・トイネ公国の日本視察団は、日本視察の日程を終え、わが国民万雷の歓声に送られて、成田から空路、満洲帝國首都新京特別市に旅立った。
つい先日の18日には、日鍬両国の全権委員が修好通商航海条約と経済文化振興協定に署名した。通常であれば、帝國政府は今後批准協賛の議院決議を得るために帝國議会に対して条約を内閣提出案件として提出するところ、今回はこの手続きを省略し、速やかに枢密院の諮詢手続きに入った。枢密院も内閣の意図するところを了解し、審査委員会の審議を省略して、直ちに本会議での審査に移り、20日の夕方には、上奏裁可の運びとなった。条約正文は近く公布される予定である。
世人注目のクワ・トイネ公国派遣外交使節長として、外務省首脳筋は、現外務省大東亜局南亜課長の田中一久氏を内定していることが分かった。田中氏は、昭和49年生まれの41歳。東北は秋田県の生まれで、秋田県立秋田中学校第四学年修了後、東京の第一高等学校に入学し、東京帝國大學法学部に入学。高等試験は外交科試験を受験し、見事在学中に合格した。外務省入省後は、大東亜局を中心に奉職し、インド帝国や英自治領マライ連邦公使館を中心に海外赴任。2年前に帰国し、外務省大東亜局南亜課に配属されていた。今回の新世界転移においては、クワ・トイネ公国の位置が大東亜局の管轄区域の方角であったため、派遣される運びとなった。
クワ・トイネ公国は新世界初の外交関係構築であり、同国は今後の食糧問題のカギを握る重要国である。重要性を鑑みれば、大使の交換が妥当ではないか。この疑問に対して、前記外務省首脳筋の反応は、海外赴任していた大使級の年齢に該当する外交官の不足を上げ、大使格の成り手がいないことを挙げ、クワ・トイネ公国側も一番最初に応対した田中氏の赴任を強く望んでいるとの話も同じく伝えられた。
外務省の予定では、3月1日を以てクワ・トイネ公国公都クワ・トイネでの批准書の交換を行い、同日を以てクワ・トイネでの公使館開館式を併せて実施するべく調整が進められている。
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ロデニウス大陸開発に関する建築基準に新基準導入
日満関係省庁による内示発表さる
ロデニウス大陸の開発にする建築安全基準等に対しては、特別の基準を以て対処する方針が、日満の関係省庁で決定された。
帝國政府は、ロデニウス大陸における鉄道敷設・各種建築においては、極めて早期の着工と完成を図るため、国内における安全基準とは違った基準の導入を目指していた。今回、日本側からは運輸省建設省の、満洲国側からは交通部建設部の四省の関係部局の局長級が集まって会議を行い、上記の決定となったとされる。
但しこの決定は、労働者に関する労働安全基準に関するものではなく、建築物に対する安全基準であるとされている。日満両国で施行されている関係法令によるところの建築物に対するものであり、耐用年数が数年程度のものでよいとされているためである。
帝国政府は、国内法上の合理的な建築基準を適用した線路や建築物は別途で建設する予定であり、ともかくスピード重視の建設実施に邁進するのみである。また、労働者の安全を害するような計画はとるつもりはない。と述べ、あくまでも仮の施設建設を早期に進めるにすぎないことを強調した。
満洲国とマオ王国との間で停戦協定締結
国交樹立交渉も始まる公算大
新世界転移以来長らく不安定な状況が続いてきた満洲国の国境情勢であるが、この度マオ王国側との間に正式な停戦協定を締結する運びとなった。マオ王国側の話では、満洲国が存在する場所は、リーム王国なる国が存在していた場所らしく、その国が消えて満洲国なる国が現れたとの情報についての確認がようやく取れたとの話である。
マオ王国側は、マオ王国に駐在するリーム王国の大使を満洲国に派遣し、彼らの口から確かにリーム王国が存在した場所に満洲国なる国があったという事実を確認させた。これにより、マオ王国は満洲帝國側が求めていた一切の戦闘停止と国交樹立に向けた話し合いの開始を了承した。
北の方が収まった一方で、南の方はどうかというと、未だに所々で散発的な衝突が発生する場合もあるが、状況は徐々に落ち着きつつある状態にあるとのことであるが、未だ相手側とコンタクトを取ることが一切できていないとのことである。わが軍も関東軍をはじめとして派遣軍を送り、日満連合軍は適切な正面配置を以て敵を抑えつつある。小康状態は続きそうであるが、正式な戦闘停止はいつごろとなるのか注視していきたい。
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期間工員募集
一、業務派遣地域
ロデニウス大陸各地
二、業務内容
線路敷設、パイプライン建設、建物建築(左記のひとつでも応募可)
三、労働条件
一日6時間4交代制。残業あり。週休2日保障。
カレンダーは当社基準。
四、給与待遇
日給25円。社員寮あり。昼食配給の予定。
健康保険完備。雇用保険厚生年金加入あり。
現地までは当社より航空券供与。空港までの旅費は80%還付。
ご応募は、全国各地の当社各支店まで履歴書を送付してください。
平成27年2月19日
三菱重工業株式会社
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