関東軍先発隊本日出陣す 日本陸軍増派決定【東京外電】
昨29日、日本国東京において開かれた軍事参議院(日本政府の軍事政策についての最高意思決定機関。日本国首相を議長とし、政府主要閣僚と大本営(わが国の幕僚総監部に当る)最高幹部が出席する。)本会議は、関東軍の出兵を決議した。
新世界転移以来国境付近に駐屯する我が陸海空軍部隊の警戒レベルは、高レベルを維持し続けており、前線将兵は疲労の極致にあるといっても過言ではない。政府は、前線将兵の休養と部隊再編の必要性を認め、日本政府に対して日本陸軍部隊の派兵を要請した。政府は、今回の日本軍の派兵は、満日安全保障上条約に定める条約上の派兵義務に基づくものではないとのべ、前線将兵の疲労を緩和せんとする満日友好の精神から出でたものであると説明した。
康徳10年の中華民国陸軍の満華越境に端を発する第二次満洲事変において、日本政府は中華民国側を牽制するため日本海軍部隊を黄海に派遣した。満華休戦後に援軍に対する謝意を表明するために我が政府が戦費の一部負担を申し出たとき、日本軍は傭兵ではないとして、日本政府は戦費負担の必要はないと断った。今回もこの例に倣い、戦費の保証は必要ないと日本政府は申し出たが、同時に新世界転移による軍の備蓄を考慮し、食料弾薬の融通を我が政府に申し出てきた。政府はこれを了承し、陸軍共通規格を有する小銃弾などを配布するよう調整を開始した。
旅順市内に司令部を構える関東軍では、本日正午に熱河省に向けて出発する先発隊、歩兵二個大隊の出陣式を10時から行う予定を昨日公表している。関東軍広報官は、出陣式の見学について、式は関東軍司令部講堂にて行われ、見学は先着200名を予定しているとのこと。関東軍派遣部隊は、最終的に二個師団を予定しており、そちらの出陣式については、調整中であるとのことである。
日本からの支援の手はこれにとどまらない。日本陸軍は、北部軍、東部軍、中部軍、西部軍、台湾軍、北鮮軍、南鮮軍と7個軍管区に分かれており、軍事参議院後の記者会見にて、真柴孝則大本営総監は、その中から一個師団を交代で派遣する用意があると発表した。協力してこの新世界を生き抜くために、出し惜しみはしない。ともに支えあうことが必要との見解を発した。我が国も日本に協力して、共栄の途を開く必要がある。【東京外電・三面に関連記事】
張彗雲執政近く訪日へ
執政府は、張彗雲執政が近く訪日する予定があることを公表した。天皇陛下に謁見し、日本軍派遣の御礼言上と満日両国の親善強化が目的としている。日本国内では、他に山上総理との会見や日本議会貴衆両院議長との懇談が予定されているほか、伊勢神宮への参拝を行いたいとの意向を示している。
執政府の予定について李首相は、我が国の危機に手を差し伸べてくれた友好国に御礼を申し上げるは当然であり、現状私が国内を離れるわけにはいかないので、張執政には外交をよろしく頼みたい、とのコメントを発した。