アンケート取っております。今後の参考にさせてもらいますので、ふるってご参加ください。
ギム防衛陣地中央本陣
― ロウリア王国陸軍黒色槍魔法騎士団長 ヨーゼフ・マヒート・ライスシャワー
前線へ急行中と思われる敵兵の集団と遭遇した。姿勢を低く取る。装甲の広さを狭め、その分装甲の厚みを増す。緩めていた装甲を厚くする。愛馬もわかっている。首を下げ、姿勢を低くして、加速する。敵の攻撃魔法は強力だ。とにかくスピードを緩めるな。騎兵の衝撃力で突破するしかない。
馬が突っ込んでくるというのは、歩兵にとっては恐怖の対象となりうるだろう。この漆黒の馬体には鬼神も避けるだろう。見えた。突進にひるんだと感じさせる敵の顔を見つけた。そいつを目指して手綱を扱く。相棒は分かっている。さらに加速して敵を蹴散らす態勢に入った。
退いた!胆力がないというべきか、判断が適格というべきか。いや、やはり判断が適格というべきだろう。背中から攻撃を仕掛けてきた。背中は魔素のまとわりつきが正面よりも薄い。その分敵の攻撃のダメージが通りやすい。
しかし、前に進むしかないのだ。あの、クワ・トイネの旗とクイラの旗そして見慣れぬ日本と満洲の旗。あの四つの旗が翻っている場所が本陣だろう。
戦局を一気に決してしまう戦術。それが司令部への突撃だ。南方戦線でもその一突きで敵は一気に瓦解した。軍を指揮する人間を潰してしまう。それが勝利への要諦なのだからな。
部下がだいぶ討ち取られてしまった。リントヴルムの魔素の効果も限定的だ。急がねばなるまい。時間との勝負だ。
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ギム防御陣地本陣・総司令部
― 西部方面騎士団団長副官クレマン・ジラール
敵の騎兵2騎が総司令部前に到着した。
「ここまでたどり着くとは、さぞかし名のある武将とお見受けする。御名を頂戴したい。」
「ロウリア王国陸軍黒色槍魔法騎士団長、ヨーゼフ・マヒート・ライスシャワーである。貴公は、クワ・トイネ公国西部方面騎士団長のバスチアン・モイジ殿であられるな。」
なんと、あの騎士団がこの戦場にいたのか。ロウリアの東征軍は相当な力量の者を連れてきているのだな。
「その通りだ。ロデニウス大陸にあってその名を知らぬ者はおらぬという黒色槍魔法騎士団と剣を交えることができるとは光栄だ。」
「普通の人間では、獣人との剣の打ち合いは勝負にはならぬ。簡単に力負けするからだ。我等魔法騎士団が魔法を身にまとって身体強化を行うことで、多少は打ちあえるようになる。だが、やはり不利であることには変わりないだろう。だが、今の私は、魔獣リントヴルムの魔素を体にまとっている。良い勝負となる事だけは保障しよう。」
「まて、今リントヴルムと言ったか?」
「左様。おぬしらが打ち倒した魔獣はリントヴルムよ。」
「バカな。あの魔獣はロデニウス大陸には生息していない。何故そんなものがこの場にいるのだ。」
その通りだ。フィルアデス大陸にしか生息していない魔獣がなぜ・・・。
「ほう、そちらは事情を知らぬか。ならばそれは答えられんな。」
「そうか、ではもう言葉は要らぬな。」
「いざ。」
二人が相対峙して、互いに武器を構える。敵は槍を。モイジ団長は長剣を。敵が振り下ろした槍を団長の長剣が防ぐ。敵の刺突に対して、団長がかわして攻撃を仕掛けようとすれば、馬がすぐさま交わして距離を取る。敵は人馬一体だ。ひらりひらりと左右に交わしながら攻撃を仕掛けてくる。団長の剣は一般の剣と比べるとやや長いが、なかなか敵は団長を懐に入らせない。総司令部は馬の足と剣戟の音だけが響いていた。
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ギム防衛陣地中央左翼
― 近衛歩兵第二連隊第一大隊第二中隊第一小隊長 陸軍中尉 笹野小次郎
「押し込めろ!!陣地の外に追い出すんだ。」
敵騎兵の装甲魔法とやらの効果が切れてきたようだ。小銃の弾が一発当ったら、何らかの被害を与えられている。混戦状態なので、むやみやたらに発砲できない。気ばかりが焦る。しかも、敵の歩兵が陣地まで侵入してきた。彼らは2,3発弾を当てないと有効弾を得られない。厄介な敵だ。
「大島軍曹!敵の歩兵は銃剣で突き刺すよう各分隊に連絡!第四分隊総員へ!各分隊員の疲労度を考慮し、適宜入れ替え。押し倒して突き殺せ!」
やばいぞ。あいつら、防御柵を引き抜こうとしてやがる。
「小銃隊。防御柵を引き抜こうとしている連中に一斉射撃。左右の端から撃ち殺せ。これ以上穴を広げられるな!」
「小隊長殿!」
大島軍曹が俺を呼ぶ。今度はなんだ。
「戦車が!戦車が敵兵に向かって砲塔を旋回しています。」
「なっ!まさか、砲弾をぶっ放すつもりか。歩兵相手だぞ。」
バグウウーーーン!!ッボガアアン!!
バグウウーーーン!!ッボガアアン!!
「戦車砲を歩兵に向けるとは、上も相当苦しいと見える。榴弾でひたすらなぎ倒していくのか。
「しかも、停止射撃でなく、行進間射撃です。おまけにどうも、敵兵を意図的に轢いていっているようです。」
不味いな。陣地にまとわりついている敵兵が恐慌状態になっている。おまけに戦車と敵兵の距離が近すぎるし、轢き殺すのに躊躇している車両もある。
「敵の進撃の太鼓は鳴り響いているな・・・。」
「ええ、まだあきらめてはいないようですな。」
「満洲の戦車連隊も思い切ったことをした。戦車で人を轢き殺すなどトラウマものだ。」
「小隊長殿?」
「ならばだ。大島軍曹、我等も思い切ったことをしよう。」
「一体何をやるというのですか?」
「敵の総攻撃の太鼓を打ち消す。我等の総攻撃の陣太鼓を戦場に鳴り響かせるのよ。音で敵を威圧するんだ。」
「面白そうですな。拡声器は準備してますぞ。して、何を響かせるので?」
「もちろんこれよ。日本陸軍伝統の突撃喇叭。スマホに入れてる近衛師団軍楽隊の生演奏だ。」
陣地に突撃喇叭が鳴り響く。突撃喇叭を聞いた我が小隊の勢いが増した。それに驚いた敵兵の動きが鈍った。そして隣の小隊も真似をし始め、中隊規模、大隊規模へと突撃喇叭の音が拡大していく。攻撃ヘリも拡声器で鳴らしだした。ギム西方陣地全域に突撃喇叭が鳴り響いている。
アンケート捕捉
戦死
彼のいる本陣が直接攻撃されます。今回の戦闘の戦訓がロウリアに還元されません。日満側には捕虜から経過や魔法効果の大半が聴取されますが、計画の唯一の中心人物、あるいは独断でことを推し進めた彼からの聴取がとれないという形になります。
ロウリアに還元されない以上、今後の戦闘経過は原作準拠です。また原作でワッシューナは魔導学校の卒業生であるという位置づけになっています。つまり軍事的な利用に堪えうる戦力としての魔導士は学校教育を必要とする者と考えられます。言い換えると、育成にカネが掛かるということになります。ロウリア側にとっては、今後の展開は本土決戦となります。効果が有る程度わかっていれば、旧陸海軍のように「特別攻撃隊」という形も取ることがあるでしょうが、そうでなければ貴重な存在をすりつぶすマネはしないでしょう。
捕虜
捕虜となったということは、本陣が直接攻撃されなかったということになります。アデムの行動が後日日満のどちらかの捕虜収容所に移送されたあとにわかります。
降伏までの間に、ロウリアに戦闘の経過が魔信で送られることになりかねません。あとは、先に述べた通りです。
逃亡
原作での彼の逃亡先は?そうです。今回の戦訓がパーパルディア皇国に伝わるかもしれません。パーパルディア皇国は、ロウリアよりも規模が大きいですので抱えている魔導士の数も多いですし、質も高いのでは?と推測できますね。
ロウリアに伝わるかについては、逃亡後の状況次第となりますが、アンケートではここを考慮していませんでしたね。原作では、パンドール将軍にお伺いを立てての首都帰還に偽装していましたので、勝手にいなくなったことにしましょう。なので、本陣は混乱して、戦闘指揮を取る者がいない状況となり、後方本軍や本国への伺いや報告などできないでしょう。こういう風に考えて、ロウリア側には伝わらないと考えてください。もし、違う展開という事であれば、感想欄でお知らせください。
その他
大体上記3つに分類されると思いますが、これ以外に何かあれば感想欄まで自由記述をお願いします。
アデムの処遇について。(今後の展開に関わるものです)
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戦死
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捕虜
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逃亡
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その他(感想欄まで)