超昂大戦 二次創作SS エスカ・チーム最強化計画、始動!   作:環 藍河

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※原作第1部終章までのネタバレ内容(ルビーの最終形態)が若干含まれる程度です。さほど先読みにはならない内容です。


エスカ・トパーズ、最強ウェポン開発計画始動! よろしくメカニック、うららがんばる!?

「新兵器を! 手に入れる!」

ダイビート談話室に、今日のびっくりドッキリ・やる気スイッチがポチッと入った、うららの宣言が響く。

「あの〜、うららちゃん、今日は何を思いついたのかな?」

(出たっ、自ら進んで巻き込まれに行く、安定のアカリスタイル〜)

(私は傍観だ、こっちに延焼してくれるな、焼くならアカリで止めてくれ)

…既にうらら取扱マニュアルを確立したエリーとヒビキの塩対応をよそに、アカリが前に出る。

 

「大体ねえ、あんたのアステライズ・フォーム? 何よあのブッ壊れスペックは! パワー倍増・省エネ大賞・鳥だ飛行機だ、いやエスカ・ルビーだ、って、ヒキョーよ反則よ、チーターよ! もしもしポリスメンで垢BANよ!」

「さ…最後のはよくわからないけど…私、ズルしてるわけじゃないのに…ううっ、ヘコむなあ…」

「とーにーかーくー!」

うららが親指を天井のカメラに突き出し、続けざまにのけ反る。

「ルビーに負けないトパーズの新兵器を、当然の権利行使としてあたしは要求する! キテレツ発明メガネ少女、出て来いや!」

『ナリを付けろよ、コロ助ヤロー!』

ラボのさやかが放送で返す。

(て言うか、ラボからわざわざ聞いてたんだ、さやかさん…。)

というツッコミはアカリの心の中に留まる。

 

『えー、マジメな話ー。まずは既存装備を試して、相性のいいヤツが見つかって方向性が定まったら先行開発に着手することになるから、いろいろやってみることー。

ただし、トパーズの基本装備を殺すようなウェポン、両手持ちとかは論外ー。盾とか二刀流とかも、バランス悪化でブライトネス・エスカレーションが撃てなくなるからダメー。』

 

「…は、はあー!? 手持ちウェポンは片手も両手もまかりならぬ、ってかあ!? ハナっから詰んでるじゃないのー!!」

 

『だから、やるなら戦闘中じゃなくて、戦闘前後の装備。乗り物系の特攻兵器あたり?』

 

かちっ。

(あっ、うららスイッチ入った)

傍観者1号・雪城エリーのうらら観察力は常人の3倍だった。

「…ラ…ラ…ライダーだああっ!! うおおおおおっ、おやっさーん! アカリっ、続けーっ!」

血走るまなこを剥き出しに、うらら爆走。

 

追いかけたアカリが、機動車両整備庫で見たものは。

身の丈の倍もあるバイクに跨…ると言うより、引っ付き。

サドルから伸ばす両手は、広く開いたハンドルに届かず、代わりに燃料タンクを抱き。

地面はおろか、ペダルにもフットレストにもかすりもしない両足をばたつかせる、小動物。

(ケージにしがみつくハムスター…)

思っても口にしない、アカリの優しさだった。

 

「うううっ…絶対大きくなって、乗りこなしてやるんだから…!」

エスカ・トパーズ・ライダーフォーム、最後の闘いであった。と言うか、始まりもしなかった。

「ぐうっ…次よ、次っ! 二輪がダメなら四輪が…」

『ぴんぽーん、残念なお知らせー。ダイビートの戦闘車両は全て、銃火器と防弾装備で車両総重量が7.5トン以上、よって中型免許が必要なので、20歳未満は運転できませーん』

中型免許は引越業者などに御用達の4トントラックや、マイクロバスの運転に必要な上級免許。普通運転免許を取得後、さらに2年の期間を経ないと、受験資格が得られない。

「なんでよー! 軽量化しなさいよー!」

機動性は二輪に全振り、四輪は重装備…それがダイビートのフリート配備方針。

この瞬間、陸走兵器は全滅となった。

 

「う…うららちゃん、ガッツだよ!」

(あっ馬鹿、無言で立ち去るチャンスだろ、そこは!)

アカリの底なしのお人好しは、自身の時間をどこまでも相手に吸い尽くされる。その自覚の無さに嘆息する傍観者2号・加古野ヒビキ。

「まだだ、まだ終わらん! 陸がダメなら海がある!」

「えっと、水辺の戦い自体がそうそう無いし、発生しても閃忍の人魚衆の皆さんと、マーフォークのプカルルさんがもういるよ? 多少の装備じゃかなわないような…」

「ぐっ…! ならば空。ヘリでも戦闘機でもやってやんよ! やってやんよ! まずは航空自衛隊でパイロット免許を…ぐえーっ!?」

がしっ。

後ろからうららの双肩を、かつてない握力でわしづかみにするのは、高円寺沙由香。

 

「…自衛隊はダメ…、恭ちゃんに…、大好きな人に、永遠に会えなくなっちゃうよ…うふふ…」

 

…どうやら、異なる世界線の沙由香のトラウマを踏み抜く、地雷キーワードだったらしい。

(こ…この世の地獄を全て見たような表情で…すべてに絶望したような眼差しで…! …あ、あんなエスカレイヤーさん…見たくありませんでした…!!)

敬愛して止まない先輩の般若を、後にアカリは涙ながらにこう語ったという。

こくっ。こくこくこくっ。

無言で、顔面蒼白のまま、何度も何度も何度も頷き続けてひたすら慈悲を乞う、うららと巻き込まれアカリだった。

 

エスカ・トパーズ最強化計画…暫時凍結。




連夜の投稿となります、ダイビート新人トキサダの環 藍河です。
新人SS書きに、ネタをもったいぶる余裕など無い、とばかりに、ストック分を必死で放出しています。
今回はギャグに全振りで、全3話でお届けします…が、2話まで完成してますので同時投稿、3話はもう少しお待ちください。
正直、原作がキレッキレのギャグをブチかまして来るので、零細SS書きなど干上がる勢いです。恐るべしアリスソフト(大阪拠点)?
敵わぬまでも、せめて一矢報いんことを…!
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