Side 青野月音
朝か。起きないと。朝はDIOが作るとはいえ、何もしないのはな。しかしDIOが家庭菜園をするようになるとは…。まさか、モンスター・ドリアをもう一度見ることになるとは思わなかったな。あれがもし逃げ出してたらどうなっていたか。何より美味しかったのが悔しい。あの臭いが食欲をそそるとは…。もう人間をやめたってことをまさか人間やめて何十年もたってから実感するとは…。腹に穴があいて無事だったことより衝撃だったな。…また食べたくなった自分が憎い。ほんとに人間やめてるんだなー。まあ起きるか。
お、もう大半出来てるな。あとは更に盛り付けるくらいか。
「おはよう。」
「ああ、おはよう。皿を並べるのを手伝ってくれ。」
「わかった。」
今日は和食か。DIOはたまに変なの作るからなー。シュールストレミングスの自作がどうとか言ってたときは大変だった。八神さんが何事かと見に来て倒れたし。異臭騒ぎで警官も来たし。オレ達戸籍とか持ってないのにもし、連れてかれてたらやばかった。なんとかお帰りいただけてほんとよかった。
「菜箸は折れてたから捨てたでしょ?」
「ああ、そうだったか。」
全く、昨日のことなのになんで忘れるんだか。そういえば、前もレシートまとめて捨てちゃってたな…。まあうっかりは誰にでもあるか。…もう準備はできたかな?よし、
「「いただきます。」」
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DIO今日は買出しか。いろいろついでに頼んだけど大丈夫だったかな?持ちきれないことはないだろうしいっか。けど、さり際にショック受けてたけど、八神さんに用事でもあったのか。…まあいいや、DIOの考えてることはよくわからないし。
さて、オレは今日何をしよう。DIOみたいに趣味があるわけでもないしな。昼はひとりだしどこかに食べに行くのもいいかも。DIOは翠屋で食べるみたいだし。…面倒だし昼は食べなくていいか。妖術の研究するか。東方不敗様は未だ遠い、あの人何歳くらいだったんだろう?千はいってないよな。…いってないよな?知識面はなんとかなってるし、あとは実践だよな。庭で動くか。食わなくても全然動けるのも人間とは大違い。とりあえず目指すは____
…動こう。
あと夕飯の準備もしなきゃ。
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「まさかずっとそうしていたんじゃあないだろうな。」
「ああ、おかえり。大丈夫休憩もしてるし。今日は夕飯の準備は忘れてないよ。」
「休憩など好きにすればいいが、夕食がなくなるのは困るからな。しかし、夕飯はあとだ。客が来ている。」
「…どちら様?訪ねてくる人に心当たりがないんだけど。」
たまに来る八神さんも今は旅行に行ってるし
「…ギル・グレアムという男だ。八神夫妻が亡くなられたらしい。」
「…そう。はやてちゃんは?」
「そのことで話があるそうだ。」
「……?とにかく客間に案内して。汗拭いて、お茶の準備をしてくるから。」
「分かった。」
…八神さんたちが亡くなった?
Side Out
No Side
「はじめまして。青野月音といいます。」
「はじめまして。ギル・グレアムと申します。この度は、誠にご愁傷さまでした。」
「いえ。えっと、八神さんご夫妻がなくなったというのは…?」
「北海道旅行の際に交通事故で亡くなりました。その際はやてさんは別行動中だったそうで。はやてさんが病院についた頃にはもう…。」
「…そうなんですか。グレアムさんは八神さんたちとはどういったご関係で?」
「遠縁の親戚にあたります。それで今回こちらに伺ったのは、はやてさんの面倒をお二人に見ていただきたいのです。」
「なに?」
「私は仕事で忙しく、子供の世話をする余裕が作れないのです。はやてさんと相談したところ、今後も両親と暮らした家で過ごしたいとのことで。詳しく話をするうちにお隣の方と家族ぐるみで仲良くしていると聞いたものでして。」
「はやてちゃんと話をさせていただくことはできますか?」
「申し訳ないですが、はやてさんは長旅で疲れて寝ていまして、今すぐに話すとなると…。」
「ツクネちょっと来い。」
「ちょっとDIO」
「すまないグレアムさん。少し席を外す。」
「いえ、急な話でしたし構いませんよ。なんでしたら今は失礼して後日もう一度話をさせていただいても…」
「いえ、結構。すぐ済みます。」
「ツクネ、ハヤテを引き取ると言おうとしたな。」
「うん。」
「わかっているのか?あいつは「八神さんたちとは親戚でもなんでもないでしょ?」
「…ああ。しかもここを監視している庭から一匹もう一匹は、八神家を監視している。何もわかっている罠に飛び込むことあるまい。」
「そうだよね。けど、あの人がはやてちゃんを心配してたのは本心だった。だから、善意からああ言っているんだと信じたい。」
「…多分あいつは軍人かそれに準ずる職ついていて、ハヤテはそれに狙われている。…それでも罠に飛び込むんだな?どうせ一緒にはいられんのに。」
「…それでも。」
「やはり善人は理解できん。」
「…オレは善人じゃないよ。それにDIOも反対しないじゃん。」
「…しかしあいつは信用ならん。それはどうする。」
「本人に確かめる。」
「…本気で言っているのか?」
「いざって時は援護をお願い。」
「久々に落ち着ける街なんだ。引っ越しはごめんだぞ。」
「DIOならなんとかできるでしょ?」
「…全く。」
「じゃあ、戻ろうか。」
「グレアムさん結論を出す前に聞きたいことがあります。」
「なんでしょう?養育費などは全額こちらから出させていただきますが。」
「金の話ではない。」
「グレアムさんこの話が拗れるとはやてちゃんの人生が大きく変わります。なので、どちらと答えるにしろ誠実に考えたい。」
「ええ。そこまで真剣に考えていただけるとは、感謝のしようがありません。」
「だから聞きたい。親戚でもないあなたがなぜはやてちゃんの今後の面倒を見ようとなさるんですか?」
「…先ほども言いましたように私は「嘘はやめておけ。貴様がどれだけ嘘がうまかろうとこちらにはそれを見抜く手段がある。」…嘘などついていませんが。」
「庭先に一匹。八神家のベランダに一匹。あれは貴様の監視の目だろう。監視をしている人間が誠実に対応できるとは思えんな。」
「これを知りながら、あなたの話を聞いていたのはこちらの誠意です。はやてちゃんを引き取るのであれば彼女の事情を知っておかなければなりません。なので聞かせていただけませんか。」
「………わかりました。お話ししましょう。確かに私がはやてさんの親戚であるというのは嘘です。ですが、彼女に今後も平穏に過ごして欲しいというのは私の本心です。彼女が最後を迎えるその時まで。」
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「つまり、あなたはよその時空の人間で、ハヤテはオーバーテクノロジー影響でやがて死ぬと?」
「はい、私は時空管理局という組織に勤めておりまして。
仕事でよったこの星で八神ご夫妻と出会いまして。」
「安い同情か。」
「…」
「…はやてちゃんは助からないのですか?」
「同じ症例の方を何人か知っておりますが皆例外なく…。信じていただけますか?」
「実際に魔法を見せられてはな…。信じよう。」
「信じます。」
「ありがとうございます。」
「それでは、今後の話をしましょう。はやてちゃんは僕達が面倒をみます。」
「ありがとうございます。生活費等はこちらで負担いたします。」
「はやてちゃんにかかった分を纏めてそちらに請求しますね?」
「いえ、一定期間に一定額お渡しいたしますので、それで工面していただけませんか?仕事で時空を飛び回っていますので連絡がつかないことも多いと思いますから。」
「わかりました。では、領収書などを纏めておきますのでそれを送りますね。」
「それでお願いします。それにしてもしっかりした方なんですね。」
「…ありがとうございます。」
「あと一つ要求がある。」
「なんでしょうディオさん」
「月に何度かはハヤテに会いにこい。」
「…仕事の都合次第ですね。」
「会い辛い事情でも?」
「…いえ、確約のできない約束事ですので。」
「ならば、都合のいい時だけでいい。ハヤテにとっては唯一の親戚なのだ。たまにはあってやって欲しい。」
「…できる範囲でなら。」
「…そうか。」
「はやてさんは明日こちらに連れてきます。また話し合うべきことがあれば後日話しましょう。葬儀の準備もありますので。」
「…葬儀の作法とかわかります?」
「大丈夫です。調べさせましたので。それでは失礼します。はやてさんのことよろしくお願いします。」
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Side 八神はやて
お父さんとお母さんが死んだ。交通事故やって。親戚やって言うおじさんが来てくれた。今後のことをいろいろ話した。おじさんは仕事が忙しくて私の面倒は見れんそうで、私にどうしたいかを聞いてくれた。あの家に住んでいたい。無理やろうけど、それでもあの家で暮らしたい。そう言うとおじさんは任せてと言った。どうにかしてくれるらしい。そのあとは、いろんな話をしてくれた。普段の書類仕事が目に堪えるとか、家族の二人のとってる弟子の子の話とか。私も少し話した。仲のいいお兄さんの話や。ディオさんと月音にーさん、二人はたまに私と遊んでくれる。ディオさんの顔に似合わず美味しい料理とか、月音にーさんのドジっぷりとか。おじさんの話は面白かったし、私の話は笑いながら聞いてもろた。けど、おじさんが他所へ行くとすごい悲しくなって泣いてしもた。最近は転んでも泣かんようになって、お母さんにも褒められたのに…。気がついたら朝やった。リビングまでおりて行くとおじさんがおった。おじさんを見たら、お父さんとお母さんにもう会えないんだと思ってまた泣いてもうた。おじさんは私を抱いてくれた。もっと泣いてしもた。私が落ち着くと、おじさんはディオさんと月音にーさんが私の面倒を見てくれることになったって言うた。そのことで後で挨拶に行くとも。ここを離れなくてええんやと思うてまた泣いた。
おじさんが作ったご飯を食べて、ディオさんと月音にーさんに挨拶しに行った。ディオさんは頭を撫でると困ったことがあればなんでも言えって言うて、月音にーさんはこれからよろしくって言うてくれた。そのあとはなんか用事があるって言うて、おじさんとディオさんはどっか行って、月音にーさんと話をしてた。おじさんとどんな話してたかとか、幼稚園の話とか、夕飯に何を食べたいかとか。おじさんとディオさんが帰ってきたら四人で夕飯を食べた。おじさんが連れてきた猫もおったな。こっちに寄ってきて撫でさせてもろた。可愛かったなー。そのあとはおじさんと家に帰った。寝る前に悲しくなって、また泣いた。
お葬式は静かなもんやった。仲の良かった近所の人が来てくれて、私に声をかけてくれた。棺が閉まると、大声で泣いた。そっからはよく覚えてない。ただ、泣き疲れた私をディオさんがおんぶしてくれて隣で難しい顔したおじさんと話している月音にーさんがいたことはうっすらと覚えてる。
月音さんの喋り方が安定しない…。
この作品では八神夫妻の葬儀の段階からグレアムさんが関わっています。原作ではどうだったか覚えがないですが。
後書きって何書けばいいのかさっぱりわからん。
葵せ○な先生すげー。14pのあとがきとか読んでる当時は笑ってたけど自分のことになると笑えない。
とりあえず
意見・感想などあれば気軽におっしゃってください