レオパルトさんが執筆する気を失くしたとの事で、6話以降を私のページに移行しようかと考えています。
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──南大西洋・某学園艦──
ある学園艦の一角──新校地の開発によってその存在意義を喪い、放置された旧校区。
本来ならば電力すら供給されていないはずのその場所には、なぜか点々と電灯が灯っている。
そして、その最奥に位置する赤煉瓦造りの建屋の扉をノックする者がいた。灰色の服を着て暗闇に紛れた男だ。
「誰だ」
扉の奥からくぐもった声がする。
「四九号です。定時報告にあがりました」
「ご苦労。七から三」
「三から五」
「よろしい。入りたまえ」
妙な符牒を交わした後、〈四九号〉と名乗った男は音もたてずに扉を開け、建屋に入った。扉が静かに閉まり、辺りはまた静寂に支配されていく。──ディーゼル発電機の低く唸る音と、遠洋の静かな波の音だけが、闇夜に響いている。
「同志、新たに発見したT-34/76の修理が完了しました。KV-1Eの方は起動輪が破損していましたので、新品を発注しています」
「そうか、報告ご苦労。まアとにかく掛けたまえ──随分冷えたろう。煖炉で暖まるといい」
「失礼します」
外見とは裏腹に、建屋の中は暖かだった。煖炉で薪が爆ぜる音に、掛時計の歯車が奏でるカチカチという微かな音が交じる。
──と、同志と呼ばれた男が、手にしていた黒い万年筆を置いて振り返った。
「では例の──大洗に転校した黒森峰の元エースという
「38(t)の乗員として聖グロ戦に参戦中のようです。資料K-21A号に書いておきましたので、詳しくはそちらを。追加情報はK-21B号に随時追加しています」
その報告を聞いて、男は顔をわずかに
「聖グロか──また随分と強い所に当たったな……分析班に資料は廻したか?」
「はい。統計的に見れば、現時点での大洗学園の勝率は──七・六%以下です」
「それはやはり、保有機材に原因が?」
「それもそうですが、
「ふむ、成程……引き続き偵察と分析を続けたまえ。──そうそう、偵察機からの報告はあったかね?」
「いいえ、同志。二号
「ご苦労。報告は以上か?」
「以上です、同志」
「そうか。では帰りたまえ。──革命評議会に栄光あれ」
「革命評議会に栄光あれ」