目が覚めるとそこは椅子と机、そして机の上にある一台のスマートフォンしかない、窓も扉もない部屋にいた。
「ここは...どこだ...」
まだ意識がはっきりとしない。記憶もあやふやでもやがかかったように明確に思い出せない。何か情報はないかと、立ち上がり机の上のスマホを手に取る。画面は付かず暗転したままだ。立っているのも疲れるので椅子へと座る。
それから数分後、変化は訪れた。さっきほどまで暗転していたスマホの画面に文字が現れ始める。俺は目で追う。
”待たせたね、罪に選ばれた6人目の魔術師《マスター》。ほかの6人への説明に手間取ってしまった。”
魔術師《マスター》、なんだ?それは...
”あぁすまない。記憶に干渉したままだった。魔術を使って暴れられると困るのでね。”
その言葉を見たとき記憶を覆っていたもやがなくなる。自分が何者か思い出す。そうだ俺は黒斗、前峰黒斗《マエミネクロト》だ。魔術師の家系に生まれた。
”記憶が戻ったようで何より。何か聞きたいことがあるなら言ってくれればいい。声は聞こえるからね。”
「お前は誰だ?」
”このゲームを任された者だよ。ゲームマスターとったところか。”
「ゲームとは何だ?」
”それよりも先に君へ現実を伝えなければならないな。”
「現実だと?」
”君は一つ、罪を犯した。”
「何?」
”思い出させてやろう。君の罪を。”
頭の中にイメージが流れ込んでくるとともに記憶が想起される。俺が通っている高校の教室。その中は地獄だった。壁や床には血が大量に付着している。そしてその教室の中心には...返り血を浴びた俺がいた。
「あぁぁァァァァァッ!」
”思い出したかね?自分の罪を。怒りに任せた行動で一般人に対して魔術を使用、そして君は2人殺した。だからこそ君は選ばれた。憤怒の罪を背負う魔術師に。”
「ふ..んど...」
”そうだ。この戦争《ゲーム》の名は、聖杯戦争。最もオリジナルには及ばないがね。システムは同じだ。君を含め罪を背負った7人の魔術師で殺しあってもらうのだよ。そして勝者は過去の罪を消し去ることができる。”
「罪をなかったことにできるのか...」
”降りてもいい。だが、君は一生その罪を背負って生きていくことになるだろう。”
「やるぞ。詳しくルールを教えろ。」
”そうでなくてはな、憤怒の魔術師よ。”
そこから語られたことをまとめると、
1.魔術師はサーヴァントとして「英霊」を召喚することができる。また、召喚に成功して時点で参加の意思ありとして、令呪が体に刻まれる。
2.サーヴァントはその能力に応じて7つのクラスのうち一つが割り当てられる。
3.最後まで勝ち残った1組が過去を変え自身の罪を消すことができる。
”準備は整った。魔術師たちよ、床に刻まれた陣の上に立て。”
いつの間にか床に見たことがない陣が刻まれている。指示に従いそこに立つ。
”魔力を通せ”
言われるがままにする。陣が光をを帯びる。
”繰り返せ。抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ。”
「抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よッ!」
光が強くなった次の瞬間、左手の甲にかすかな痛みを覚える。
「アァ?おめーが俺のマスターか?」
男の声がする。そちらを見ると褐色の男が立っていた。
「サーヴァントアーチャー。マァ、よろしく頼むぜェ。」
「アーチャー。あぁ、よろしく頼む。」
そうして俺は、この戦争へと身を投じる。自分の罪を消すために。
前峰黒斗《マエミネクロト》
年齢:16歳
身長:167㎝
体重:57kg
魔術属性:風
罪:憤怒
サーヴァント:アーチャー
サーヴァント・アーチャー
真名:不明
身長 188cm
体重 81kg
筋力 B
耐久 A
敏捷 A++
魔力 B
幸運 A
宝具 A+
《クラススキル》
対魔力 A
単独行動 EX
憤怒の化身 EX
神性 A+
《宝具》
不明
Fateを知っている人なら口調などでサーヴァントの正体がわかっちゃうと思いますが今はまだ真名は伏せておきますね。※ステータス、宝具はFGOに準ずる。
次の投稿まで時間が空いてしまうかもしれませんが気長にお待ちください。それでは。