優輝達がテリウス大陸に飛ばされてきてから日時が経っていき優輝はカタリナに連れていかれるままに、カタリナが目指している目的地クリミア王国の王都メリオルに向かう。
途中、山賊等の襲撃もあるが撃退していき無事にメリオルの付近まで辿り着く、だが彼らが目にしたのは漆黒の防具を身に纏う兵士達がメリオルを奇襲している光景だった。
優輝「なんだよ…あれ」
カタリナ「あれはデイン軍!?そんなどうして!?王都を奇襲なんてこんなこと一度もなかったのに!」
国の本拠地が他国から奇襲されていることに困惑をするなか優輝が遠くからこちらに近づく影を見つける。
優輝「っ!カタリナ!あそこ!」
カタリナ「あれは…」
近づくにつれて、はっきりとしてきて遠くからも見えていた漆黒の防具ではない騎馬隊が王都から離れていっていた。
カタリナ「恐らくクリミアの騎士団だと思います…ですが何故王都から離れて…」
優輝「見ろ!あの一団、漆黒の…デインの奴等に追われてる!」
カタリナ「逃げる一団を容赦なく…」
優輝「どうする?」
カタリナ「…恐らくあとデイン兵士達は私達ちは気づいていないようです…ここは奇襲を掛けて追撃部隊を足止めできればそれで良いです、まず私が魔法で仕掛けます、ユウキは混乱が生じたあとに切り込んでください、クルミアが待ち伏せしているというのを装います」
優輝「…わかった…」
カタリナ「ごめんなさい、ユウキを危険な目に…」
優輝「しょうがない…生き残るためだからな…覚悟はできた…よしいつでも良いぞ」
カタリナ「それでは…いきます!」
クルミアの一団が通りすぎデイン兵士達がきた瞬間カタリナのファイアを放ち戦闘の一騎に直撃させその瞬間優輝も鉄の剣を握りしめて走り出した。
優輝「はああぁっ!」
ファイアによって舞った土煙の中からいきなり優輝が出てきて目の前のデイン兵士を切り殺し、続けて近くにいた魔導士を切り裂き血が飛び散る。
デイン兵「なっ!敵襲!敵襲!」
デイン兵「待ち伏せか!おのれ!っ!ぐわあぁぁっ!」
ジョフレ「何?デインの追撃隊が足止めされている?いったい誰がそんなことを…」
エリンシア「どうかしましたか?ジョフレ」
ジョフレ「エリンシア様、現在何者かが敵の足止めをしています今のうちに我々はガリアに…」
エリンシア「っ!見捨てるというのですか!?」
ジョフレ「我らはエリンシア様をガリアまで送り届けるのが任務なのです、そのためには犠牲は付き物と心得てください」
エリンシア「ですが…」
クリミア兵「将軍!後方の足止めしている、者達は我らクルミアの軍ではありません、旅の少年一人です」
ジョフレ「なんだと!」
エリンシア「ジョフレ、お願いです、私は後ろで頑張っている少年を見捨てるなどできません」
ジョフレ「…」
エリンシア「ジョフレ!」
ジョフレ「後方で足止めしている少年を助けに行く、お前達は私についてこい!」
ジョフレは手勢を連れて後方の優輝が戦っている元へと馬を走らせた。
そして一方優輝達はあれからデイン兵を倒していくが時間が過ぎていくにつれて混乱は収まっていき、窮地に陥っていた。
優輝「はぁ…はぁ…くっ!」
デイン兵「よくも、邪魔してくれたな!ガキが!」
デイン兵の鉄の斧を振り落としてくるが優輝はぎりぎり回避し反撃で鉄の剣を振るいデイン兵を切り殺す。
優輝「これは…もうだめかな…」
切り殺したが回りはデイン兵で囲まれ逃げ場もなく突っ切るにしても一人では無理であった。
優輝「もう一回混乱してくれれば出来るかもしれないけど…」
そんなタイミング良くなるはずないかと小声で吐き捨て弱冠諦めていたその時馬の足音がこちらに近づいてくるのが分かった。
デイン兵「クリミアが…クリミア騎士団が反転してこちらに突っ込んできます!」
デイン兵「なんだと!?」
優輝「いまだ!」
クリミア騎士団がこちらに来ているという報に驚きを隠せなかったデイン兵達はその隙をつき優輝は駆け出し邪魔なデイン兵を切り殺した。
デイン兵「貴様!」
デイン兵が反応したが遅かった着実に迫るクリミア騎士団に優輝達の奇襲もあってか既に士気がボロボロで戻りかけた統制も崩れきった。
デイン兵「くそ!退け!退け!」
デイン兵は追撃を断念して後退…というより逃げていくように立ち去っていった。
優輝「はぁ…はぁ…退いていく…」
カタリナ「ユウキ!大丈夫ですか!?」
優輝「ああ、何度か掠りはしたけどなんとか」
ジョフレ「君達、大丈夫か!?」
カタリナが駆けつけた直ぐにクリミア騎士団も到着してジョフレは馬から降りて駆け寄る。
カタリナ「はい、大丈夫です」
ジョフレ「何故あのようなことを君達のような幼い子供が命を散らすようなまねを」
カタリナ「それは私が悪いんです、私が追われているクリミア騎士団を助けようっていって…」
ジョフレ「詳しい話は後にしよう、これから本隊と合流する君達もついてきてくれ」
優輝達はジョフレ達クリミア騎士団とともに本隊と合流する。
エリンシア「ジョフレ!無事でよかった…」
ジョフレ「エリンシア様、追撃部隊は撤退しました今のうちに」
エリンシア「そうですね、一刻も早くガリアへ行かなければなりません、所でそちらの方達は」
ジョフレ「先程の足止めをしていた者達です幼いながら腕利きの持ち主です」
エリンシア「まあ、ご無事だったのですね、よかった…」
エリンシアは優輝達が助かったことに安堵する。
カタリナ「あのあなた様は…いったい…騎士団が必死になって守られているようですが…」
エリンシア「私はエリンシア・リデル・クリミア…クリミア王ラモンの娘です」
優輝「クリミア王の…」
カタリナ「ご息女ですか!?で、ですがクリミアには王子、王女は存在しないはずなのでは…」
クリミア王国には王子、王女はいないそれはカタリナから聞いていたので優輝も確かにと顔をしかめる。
ジョフレ「無理もない、エリンシア様の存在は公にはされていないのだ」
カタリナ「…後継者争いを避けるためにですか?」
ジョフレ「その通りだ、我々はガリアまでエリンシア様を護衛している、先程、引いていったがまた追撃してくる君達は急いで…」
カタリナ「いえ、ご同行した方が良いかもしれません」
ジョフレ「なっ!」
カタリナ「恐らくデイン兵がうろついているはず、見つかって捕まるより、騎士団と一緒にガリアまで行ったほうが良いと考えてます」
エリンシア「ジョフレ、彼らも連れていきましょう…このまま、別れては捕まってしまうわ…だからお願い」
ジョフレ「わかりました、エリンシア様の命令ならば…こちらには余裕もない、それでも良いか?」
カタリナ「別に問題ありません」
優輝「自分も大丈夫です」
ジョフレ「わかった、少し休憩したら行軍を再開する、それまでに志度を整えてくれ」
優輝達はジョフレ率いるクリミア騎士団と一緒にガリアに向かうことになった、そのとき優輝の脳内には達矢達の安否を気にしていた。
次回予告
メリオル陥落から3日度重なる追撃に次々と倒れていく騎士達…優輝達はガリアに辿り着けるのか
次回『グレイル傭兵団』