とある妖魔の結界で一つの戦いが終わろうとしていた
「ば、馬鹿な!?この俺がああああ!!!!」
絶叫の残し一体の妖魔は消えていった
「ふう…神吊?他に妖魔の気配は?」
一人の少女が問いかける
「はあ…いねえよ、てかそんなの嬢ちゃんが一番わかってるだろ?」
神吊と呼ばれた男がそれにジト目で返す
「なんとなくです、これもコミュニケーションですよ?神吊」
「さいですか…ふあ~寝みい…もう帰っていいか?」
「帰れるなら帰っていいですよ?」
「…嬢ちゃん本当に性格悪いな」
神吊はため息をつきそうこぼす
「てか本当に俺いるか?15回ほど妖魔退治に同行してるがまいっかい!嬢ちゃんが一人で退治してるじゃねえか」
「…確かにそうですが一人だと心細いんですよ察してください」
「…だったら人間の仲間を作ればいいじゃねえか」
「作れる人間に見えますか?」
「………無理だな」
この少女かなり人付き合いが苦手らしい
「そういうわけです、でなければ貴方を生かしてませんよ?」
「いやわかってるんだがよ?いくら何でも『俺みたいな妖魔を仲間にする』退魔師なんて聞いたことねえよ」
そう、この男は人間に擬態した妖魔なのだ
「そうですねまあ、私は普通じゃないので」
「転生者だっけか?にわかに信じられねえな~」
そして私桜坂日花は前世の記憶を持つ転生者である
「まあ、そんなことはどうでもいいんです私は『この世界で処女を守り抜きミッションをクリアする』貴方はただそれだけを覚えておけばいいのですよ?」
私が前世の記憶を思い出したのは丁度6歳のころ前世の記憶と共に淫妖蟲という作品の記憶も流れてきたのだそして脳内に表示される時間制限付きのミッションこのミッションをクリアできなければ激痛と共に全身から血が噴き出し踊り狂って死ぬらしい
いやいやいやおかしいだろ!?転生先のチョイスもやばいしペナルティも鬼畜じゃん!?
そう思ってても時間の流れは残酷でミッションの制限時間は刻々と迫ってきたので私は死に物狂いでミッションをクリアしまくった―そして今に至る
「ミッションと処女ね~てかなら何で俺を生かしたんだ?俺が言うのはあれだが俺をそばに置いておくの正直危なくね?」
「ミッションのペナルティのこと忘れました?私の苗床エンド=死なんですよ?」
「ああ~そういえばそうだな俺も死体を愛でる趣味は無えわ」
神吊は手をひらひらさせながら反応を返す
「そういう意味でも貴方は信頼してますよ?」
「さいですか、まあ一応嬢ちゃんはこっちの条件も飲んでくれてるし案外嬢ちゃんとの生活も楽しいから文句はないしな?」
「それは良かったです」
この神吊妖魔の中では珍しく変なプライドもなく計算高い性格でこちらが半殺しにした後仲間のお誘いした時も少し悩むそぶりを見せたが条件付きでOKを出してくれた妖魔なのだ、しかも契約にも忠実でこちらが隙を見せた時も裏切る様子も無かったそのことを聞いたら「隙をついてもお嬢ちゃんに勝てる気しねえし」と人間だから妖魔だからとか関係なく純粋に実力で見ることができるまあ、当たりの妖魔だったのだ
「そういえば今回のミッションは何なんだ?」
「妖魔退治20体ですね期間は後8日です」
「あと5体か~微妙に押してるな」
「最悪神吊を殺せば残り4体ですね」
「オイオイやめてくれよ!?」
「冗談ですよ?残り5体くらい余裕ですから」
「それが、彼女の最後の言葉になるとはこの時、俺は思わなかっt痛てっ!?」
「やめてください首へし折りますよ?」
「首をつかみながら言うのはやめてくれ洒落にならねえ!?」
そんな会話をしながら私達は次の狩場に向かった
「貴様!妖魔ともあろう者が人間に味方するとは!」
「うるせえなその台詞は何度も聞いてるわ」
そう言って神吊はそのモブ妖魔を八つ裂きにした
「んん~神吊意外に強いんですねもう少し苦戦するかと思いました」
「は?俺の強さ知っててスカウトしたんじゃねえの?」
「微妙に強いな~くらいには思っていましたが…あまり気にしてなかったです」
「マジかよ…」
神吊は少しへこむ
「まあいいや、そういえば嬢ちゃん前も聞いた気がするんだがこの世界にも主人公っているんだよな?」
「ええ、いますね」
「強いのか?」
「………微妙ですね」
「微妙なのか…」
淫妖蟲シリーズの主人公橘木ヤマトだがもちろん普通の人間よりは強いしかしこの世界は元々エロゲー、お決まりの通りアニメではヒロインを妖魔にNTRれいいところなく退場するようなキャラクターそれが橘木ヤマトである
「なんというか不憫だな」
「まあ、エロゲーですから」
「そういうもんか?」
「そういうもんです」
不憫ではありますがぶっちゃけ私には関係ないですし
「しかしどうしてそんなことを?」
「ああ、ほら一応嬢ちゃん妖魔を仲間にしてるだろ?だから会った時目の敵にされねえかなって」
なるほど…確かにこの業界にいる以上絶対に会わないとも限らないですしね、しかし
「神吊―まさか私がそこら辺のモブに負ける程度の存在に後れを取るとでも?」
少し威圧を込めて神吊に放つ
「いや、そうじゃねえが…主人公ってくらいだから少し警戒してたんだが…話を聞く限り大した事なさそうだな」
しかし神吊には効果が薄いようだ…むう…
「あ?どうしたんだ嬢ちゃん?」
「少しはリアクションをしてくださいよ…」
「え?ああ~クククッ…嬢ちゃん俺をビビらせたいんなら今の数倍の威圧は放ったほうがいいぜ?後、殺気もな?」
そう言って神吊は頭をガシガシ撫でてきた…これじゃあどっちが上だかわかりませんよ
続くかは未定