淫妖蟲~斬~   作:白ノ兎

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10話!10話!やったぜ!


10話:夜倉純の憂鬱③

 そして妖魔の結界に到着、探索する一行だが…

 

「いませんね」

 

 その妖魔の結界を探索するも捕らわれた者はおろか妖魔の姿さえ見えない

 

「えっと~妖魔なんだけど「黙っててください夜倉さん」なんで!?」

 

 そして妖魔について何か言おうとしたのになぜが黙らされる夜倉純

 

「何となく近くに気配を感じる…気がします」

 

「気がするだけ!?」

 

「ああ、わかるぜ近くに妖魔の気配がする気がするよな!」

 

「神吊も!?」

 

 謎の意気投合を見せる日花と神吊

 

 そしてこの2人妖気や気配の探知が大の苦手である

 

 結局その近くでは妖魔は見つからずそこからの5分ほど歩き

 

「ん?なんかいるわね」

 

 そこへ本命アンが何かを探知する

 

 歩いていくとそこに一人の少女が蹲って泣いていた

 

「あ?なんだこいつ妖魔の結界に迷い込んだのか?なあ嬢ちゃんん!?」

 

 横を見るとその少女に血威を振りかざそうとする日花の姿があった

 

「ていっ」

 

「ちょ!?」

 

 神吊がその凶行を止めようとするが一歩遅く

 

 そして日花が血威を振りかざす、その刃が少女の首をとらえる――前に少女は猛スピードで回避する

 

「あん?」

 

「くっくくく…そこの少女は騙されなかったようじゃの」

 

 日花の斬撃を回避した歳に似合わぬ老人口調の少女は目を赤く光らせる、間違いないこの少女は

 

「…の」

 

「の?」

 

「のじゃろり系!!!」

 

「「「のじゃろり系!?」」」

 

 その単語にさすがの妖魔や夜倉純たちも声が重なる

 

「なんじゃそれは!?なんか馬鹿にされた気分なんだが!?」

 

「そんなことはないですよ大好物です」

 

「どういう意味じゃ!?」

 

 ぷんすか手をぶんぶん振る妖魔をスルーし神吊が日花に聞く

 

「嬢ちゃんよくあれが妖魔だって気づいたな?」

 

「こんなとこで無事な少女がいると思わなかったのでそれに明らかに怪しかったです」

 

「なるほどなーちなみに本物だったらどうしてたんだ?」

 

 流石にないだろうとわかっていながらあえて聞く神吊

 

「…証拠隠滅して海にばら撒きますね」

 

「確信はなかったのかよ!?」

 

「よく刀振れたわね…」

 

 ある意味感心するアン

 

「冗談ですよ動く様子がなければ寸止めしました」

 

「だよなビビった…」

 

「おぬしら!儂を無視するなー!!!」

 

 そんな日花たちの漫才に空気の読めない妖魔の少女が待ったをかける

 

「ん?ああ、まだいたんですね」

 

「いるわ!なんでいなくなると思ったんじゃ!?」

 

「で?要件は何ですか?」

 

「儂に聞く!?侵入者はおぬしらじゃろうが!?」

 

「冗談です前に来た退魔師たちはどこですか?」

 

「ん?あれはおぬしらの仲間か?今は無事じゃよ『まだ』じゃがな?」

 

 妖魔は含み笑いをする

 

「ふーん、いつまでですか?」

 

「そんなことおぬしらに関係ないじゃろどうせ同じく儂の餌になるんじゃからな!」

 

 そう言った妖魔の背中から触手が数十本伸びる

 

「来ますよ神吊」

 

「わかってるぜ!」

 

「あの…私は?」

 

 さりげなくいない者扱いされる夜倉純

 

「そこで座っててください」

 

「流石に酷い!?」

 

 その言葉を合図に日花が足を踏み出す――が

 

 ゴキンッ!!

 

「「「え?」」」

 

 どしゃっっ!!!

 

 足を踏み外した日花は文字通り前に吹っ飛び床に頭から激突し動かなくなった

 

「「「……」」」

 

「じ……」

 

「嬢ちゃん何やってるんだああああ!?!?!?」

 

 これにはさすがの神吊も叫ぶ

 

「うっ…」

 

 バタリッ

 

 するとアンも倒れる

 

「え?え?なんで!?」

 

「ちっ!嬢ちゃんとアンは憑りつくという形で精神が繋がってるらしくてな…まあ見ての通り嬢ちゃんの意識が落ちるとアンはも落ちるんだとよ」

 

「oh…」

 

 そのいらない性能に文字通り言葉も出ない夜倉純

 

 悲報:開始5秒で半分のメンバーがリタイアする

 

「こ、ここまで間抜けな退魔師も流石に初めてじゃ…」

 

 さすがの妖魔もこれには苦笑いを隠せない模様

 

「たっく…どいつもこいつもしょうがねえな俺が代わりに片付けてやるよ」

 

 そこで神吊が三下丸出しのセリフを吐きながら前へ出る

 

「あの…神吊くん?なんかフラグっぽいこと言ってるけど大丈夫よね?負けないよね!?」

 

「安心しろ俺を嬢ちゃんと一緒にすんじゃねえぜ、俺はこれでも妖魔の中でも強い部類でなあんなガキ一瞬で片づけてやるさ」

 

 もはや三下のオーラを纏いだした神吊が妖魔の前に立つ

 

「ほう、お主同族か?まさか人間に味方する妖魔がいるとはな」

 

 驚いたような声で笑みを浮かべる妖魔

 

「色々あるんだよ俺にも、というわけで俺の勝利の糧になってもらうぜ」

 

 そしてさっきから三下語しか喋らない神吊

 

「ふん、糧になるのはお主のほうじゃ」

 

「そのじじいくせえ口調がいつまで持つかな!」

 

 そう言い腕に刃をはやした神吊が突進する

 

 それに触手で迎撃する妖魔

 

「しゃらくせえ!」

 

 その触手の群れを細切れにしていく神吊

 

「やるのう…だが…」

 

「ああ?ってげっ!?」

 

 足を見ると地面から生えた触手が足に巻き付いている

 

「てめえ汚えぞコラァ!!」

 

「かーっかっかっか!勝てばよいのだ勝てばな?」

 

 神吊が足に巻き付いている触手を切ろうとするがその前に正面から大量の触手が押し寄せる

 

「ちっ!夜倉!援護しろ!」

 

 シーーーーン

 

「は?」

 

 その間の抜けた声とともに神吊は触手の波に呑まれていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 




まさかの日花チーム全滅!どうなる日花!?
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