淫妖蟲~斬~   作:白ノ兎

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続きが…書けない(ちーん)


13話:神吊VS謎の少女

「ふあ~…寝みい…」

 

 あの夜倉逃走事件(アン命名)から丁度2週間後のその日、神吊は一人翡翠の敷地内でぶらぶら散歩をしていた

 

「しっかし暇だな…最近戦ってないしな…」

 

 神吊自体妖魔の中では珍しくかなりのバトルジャッキーなので戦いのない日々はかなり退屈なものなのだ

 

「でもな~一人で遠くに出かけたら嬢ちゃんに怒られるしな…なにk「おい、そこの妖魔」あん?」

 

 神吊がそんなことをぶつぶつ呟いていると後ろから何者かに声を掛けられる

 

「何だ?今妖魔つったのか?」

 

 神吊が振り向くとそこには水色の髪と瞳を持った凛とした日花位の歳だろう少女がいた

 

(俺が妖魔だってことは嬢ちゃんを始め少数しか知らねえはずだ、それに声を掛けられるまで全く気配を感じなかった…何者だこの嬢ちゃん)

 

 そう思い観察していると

 

「ああ、上手く擬態しているようだが貴様妖魔だろう?こんなところで何をしている」

 

 明らかに見下したような視線でそう言ってきた

 

「なにって別に人を襲いに来たわけじゃねえよ、人を待ってるんだ」

 

(と言っても信じてくれねえよな…ここで揉め事を起こすのはまずいんだがな…!)

 

 内心舌打ちしながらどう切り抜けようか頭を回転させるが

 

「なるほどな…噓はついてないみたいだな」

 

「は?」

 

 意外な返答に間の抜けた声が出た

 

「何だ?疑ってかかってほしかったか?」

 

「いやそういうわけじゃないんだが…噓ついてるって思わねえのか?」

 

 普通妖魔のいうことを信用する人などいないと思ったので流石に眉をひそめるが、その少女はあきれたように答える

 

「ふん、私をそこら辺の凡人と一緒にするな噓をついてるかぐらい一目でわかる」

 

「さいですか…それはありがたいなじゃあ、俺は行くぜ」

 

 そう言って神吊はその場を後にしようとする、こういう人間にはかかわらないほうがいいと日花にも言われている

 

「だが…退魔師が妖魔を放っておくわけにはいかないな」

 

「…ちっ、そうかよ」

 

(そううまくはいかねえよな~)

 

「だが安心しろ私の暇つぶしに付き合ってくれるなら見逃してやってもいい」

 

「暇つぶしだ?」

 

「ああ、最近私も勉強ばかりで体が鈍っていてな」

 

 そういってその少女はトランプを取り出す

 

「ってお前もトランプかよ!?」

 

「ん?ああ、翡翠でブームらしくてな」

 

「知ってるわ!…で?トランプを取り出したっつーことは戦えってことか?」

 

「察しがいいなそういうことだまずは3割でやってやる」

 

「ああ?俺相手に3割だあ?舐めてくれるじゃねえか!」

 

 流石に頭にきたのかおでこに血管が浮く

 

「格下を舐めて何が悪いんだ?口だけじゃなくかかってきたまえ」

 

「上等だ!」

 

 そう言って神吊は腕に刃を纏い少女に接近し腕を振るう

 

 しかし躱されカウンターで刃を纏ってない腕をトランプで斬りつけられる

 

「なっ!?」

 

「鈍いな」

 

「このっ!」

 

 神吊はさらに刃を増やし連続で腕を振るうが少女はすべて躱しカウンターを決め神吊の体には切り傷が増えていく

 

「どうした妖魔、貴様の力はそんなものか?」

 

「クッソちょこまかと…!」

 

 そう言って神吊は少女から距離を取る

 

「ん?」

 

「じゃあこんなのはどうだ?」

 

 そう言った神吊の背中から触手が無数に出現し少女の元に殺到する

 

「その程度のごり押しで勝てると思うなよ」

 

 しかし少女はその波のような触手を躱し、切り落とし神吊に近づいてくる

 

「荒いな、隙だらけだ」

 

 そしてその触手の隙間を縫って神吊に接近する

 

「知ってるさわざとだしな」

 

「なっ!?」

 

 気づけば触手は自分の周囲に隙間なく覆って目の前の腕の刃を回転させる神吊と目が合う

 

「これで躱せねえだろ?お嬢さんよ?」

 

「…なるほどな、この大量の触手は攻撃を当てるためのものだったのか」

 

「そういうことだ、そうだお嬢さんお願いがあるんだ」

 

「何だ?妖魔」

 

「俺もここで問題を起こしたい訳じゃないんだ、だが手加減してお嬢さんに勝てるとは思わねえから全力で攻撃する、っつー訳で」

 

 神吊はそういった後一呼吸置き言い放つ

 

「死ぬなよ?」

 

「…ふふ、もちろんだ」

 

 刃の回転が高速になりその突きの一撃が少女に放たれる

 

「『魔廻天衝!』」

 

 その一撃に合わせ少女も背中に差していた緋色の細長い刀を抜き一撃を放つ

 

「ふう…『緋翠一文字』」

 

そして神吊の最大の一撃と少女の放つ一閃がぶつかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ…流石だ、私の一撃を受けて立っていた妖魔は君が初めてだよ誇っていい」

 

「…そうかい、俺からしたら魔廻天衝の一撃を受けて吹っ飛ばないお嬢さんもやべえよそれにまさかあの一撃を食らって刃毀れひとつないどころか…『俺の刃をぶった斬る』刀があるとはな…嬢ちゃんの血威も相当だったが何だその刀?」

 

 自分の先が無い刃と深く斬られた胴体を見て冷や汗を流しながらそう問いかける神吊

 

 少女はその問いかけに対しその緋色の刀を掲げ質問に答える

 

「この刀は緋色睡蓮、神器7本刀の中の一振りだよ」

 

「神器7本刀?」

 

「まあ、言うならあなたがさっき言ってた血威あれが妖気を宿した刀だとしたらこの刀は『神気』を宿した刀だね」

 

「…聖水や教会の十字架みたいなもんか?」

 

「その上位互換と思ってもらえればいいよ」

 

「ちっマジかよ…ってかお嬢さん血威のこと知ってたのか」

 

「ああ、もちろんさあれもなかなかの名刀だ…それに持ち主が翡翠では有名人だからね?」

 

「どちらかと言えば問題児としてか?」

 

「…否定はしないよ」

 

(嬢ちゃんマジで問題児なのかよ…)

 

「それでも桜坂日花は翡翠の中でもかなりの実力者だ、それにその問題ごとがチャラになるくらいの成績を収めているしね」

 

 少女はその問題ごとのせいで出世できてないけどと呟き神吊に顔を向ける

 

「さて…続きをしようか次は7割でやってあげるよ」

 

「3割からいきなり7割かよ…!?」

 

「いや流石に3割じゃあ申し訳ないほど君は強かったからね途中で5割でやってたんだよ」

 

「それはどうも…しょうがねえ!やってやるよ!」

 

「ふっ!素晴らしいよ君」

 

そうしてお互いに構え――

 

「神吊」

 

「あ?」

 

 ―たところで遠くで神吊を呼ぶ声が聞こえた

 

「…はあ…お嬢さん時間切れだ」

 

「そうか…残念だが仕方ない」

 

 そこへ近づいてくる日花とアン

 

「神吊遅くなりました少し上に呼ばれてたので私は悪くありませんが」

 

「嬢ちゃんのその悪びれねえ態度相変わらずだな」

 

「というかこんな所で少女相手にナンパですK…って貴女は…!?」

 

 その少女を見た日花はそう言って目を見開いた

 

 




淫妖蟲~斬~13話神吊VS謎の少女見て頂きありがとうございます!ええ~投稿少し遅れました!!!理由は15話が全然書けず悩んでいたからですね…一応14話までは書けてます!ここからが踏ん張りどころですから頑張ります!…が…少し遅れるかもですではまた次回会いましょう!
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