「おろろろろ…」
「なるほどな…これがゲロインってやつか」
そこうっせえ!!!
「嬢ちゃん大丈夫か?」
「うぇ…神吊…これが大丈夫に見えますか?」
「いや…見えねえけど…」
「うぷっ…ちくしょう…ここまで船酔いが酷いなんて…」
夜中の3時頃私達は漁船の上にいた、何故こんなところにいるのかといえば
「しかしマグロ漁か…俺たちでできるのか?」
「安心してください道具はあります」
グロッキーから少し回復した私が道具を両手に決め顔をする
「いやそうじゃなくて…」
「わかってますよ素人がいきなり釣れるようなものじゃない…そういいたいんですね?」
「まあ、そうなんだが…いや、嬢ちゃんなら何か考えてるだろうしそれはいいや、それより良くマグロ漁船借りられたな?」
それに対し私は得意げな顔を見せる
「実はとある依頼を受ける事を条件にOK貰ったんですいや~退魔師様様ですね」
「へ~どんな依頼なんだ?」
「幽霊船です」
「は?」
ポカンとした表情を見せる神吊
「数年前からこの辺りに幽霊船が出没するようになったみたいで結構な数の漁船が沈められてるらしいんですよ」
「…何言ってんだこいつ」
「神吊…口に出てますよ」
「おっとすまねえ、しかし幽霊ね~そんなもん本当にいるのか?」
「妖魔が何言ってるんですか…」
「いや、妖魔と幽霊は違うだろ?」
「退魔師からしたら似たようなものです」
「…まあいいや、で?その幽霊船の被害は数年前からだろ?他の退魔師はどうしたんだ?」
「…7人中7人全員戻ってこなかったみたいです」
「なのに見た感じ子供な嬢ちゃんに依頼を出したのか…そいつら頭おかしいんじゃねえの?」
神吊はわけがわからないといったように眉をひそめた
「そういってやらないでください、町の人たちも漁に出れなくて困ってるんです、それにこれでも私、退魔師としてはベテランなんですよ?」
そう言ってドヤ顔を披露する
「お嬢ちゃんでベテランって他の退魔師何してるんだよ…」
神吊は呆れた顔をしている
「さあ?女性は大体妖魔の苗床になってるんじゃないですか?」
淫妖蟲の世界ですし
「おいおい流石に冷たくねえか?同僚だろ?」
呆れた表情の神吊
「同僚といっても私、基本的に一人で行動してますし…」
他の退魔師との面識あんまりないんだよな~
「はあ~そういやそういうやつだったな嬢ちゃんは…っ!」
次の瞬間神吊から殺気と威圧が漏れる
「……」
「気づいてるか嬢ちゃん…」
「…ええ、周囲から生物の気配が消えました」
そう、今この周辺の海域から生物の気配が消えて死の気配が漂い始めてる
「ちっ…マジでいるのかよこれは俺も認識を改めねえといけねえな…」
神吊はらしくないくらい冷や汗をかいている
「私も流石にこれほどとは思わなかったです…神吊命令です」
「なんだ?撤退なら喜んで受けるが?」
「冗談をいう気力があるなら良かったですが…違いますよ」
「じゃあなんだ?」
「命を大事にそして私が死んだら逃げてください」
「了解」
その合図と共に黒い霧の中からボロボロの巨大客船が出現した
「でけえな…てか幽霊船って普通海賊船じゃねえの?」
「最近は沈んだ豪華客船とかもあるみたいですよ?」
「海賊船なら大砲とか警戒してたんだが…客船がどうやって漁船を沈めるんだ?」
神吊は首をかしげる
「そんなの一択ですよ」
私の危険信号がすごい音立ててる
するとその幽霊船は真っ直ぐこちらに向かってきた
「っ!?そういうことか!」
「って速っ!?」
そう突っ込んでくるその幽霊船が速いのだ記憶にある豪華客船の2倍は速い
(これは避けれない…!どうする?)
「嬢ちゃん!?どうするんだ!?」
「一か八かですが…!」
そう言って私は神吊を右手でつかみ床に左手を付けた
(頼む!成功してください!)
そして幽霊船が漁船にぶつかる直前―漁船がその空間から消えた
「せ、成功した~~~!!!」
私は思わずガッツポーズをしていた
「何が起こったんだ?」
神吊は状況がよくわかってないようである
私達のいる漁船は今幽霊船の遥か後方にいる
「ふふふ~まあ、ネタ晴らしをするとズバリ、テレポートです!」
「テレポート!?」
そう今使ったのはとある科学の超電磁砲から白井黒子の空間転移である
しかし原作のテレポートはここまで大がかりな転移はできなかったはずだ、だから一か八かだったが…
「成功して良かったです」
「まて…なのにそれに頼ったのかよ…」
「いいじゃないですか、助かったんですし」
「いや、まあそうなんだがよ…」
きっと私に能力が応えてくれたんですね!
「はあ…で?これからどうするんだ?避けていてもあの幽霊船は倒せないぜ?」
「ふっ…愚問ですね」
もうやることは決まっている
「乗り込んで動けなくなるまで荒らしまくります」
「クククッそう来なくっちゃな!」
一難去ったおかげか私達が最初に感じていた緊張感はどっかに消えてた
「来るぜ!」
「了解!」
しばらく停止していた幽霊船だがUターンしてまた突っ込んできた
「神吊!いきますよ!」
「いつでもこい!」
そして500m300m100mと距離を縮めていきぶつかる寸前、また漁船は姿を消し
その寸秒後漁船が幽霊船の右斜め上空に出現した
「飛び込めええええ!!!!」
「よっしゃー!!!!!」
そっから私達は幽霊船にダイブし新たな戦場に身を投じた
たのすぃ~~~~~!!!!