「うへぇ…怠いよ~」
「そのセリフここに来て6回目だからな?」
私達はこの幽霊船の中で個室で待ち構えていた幽霊とよくわからない生物たちをちぎっては投げちぎっては投げを繰り返していた
「この幽霊船どんだけ個室あるんですか…もう疲れた~」
「さあな?まあ、見た感じ個室だけで4、500くらいはあるんじゃね?」
「……吐きそう」
「漁船で十分吐いただろ…まだ吐くものあるのか?」
「胃酸」
「真面目に答えるなよ…」
そんなやり取りを見る限りまだまだ余裕そうな桜坂一行
「それにしても…」
「なんですか?」
「幽霊って普通に物理攻撃効くんだな」
「え?なんでですか?」
「いや、俺はともかく嬢ちゃんの斬撃も幽霊を真っ二つしてたじゃねえか」
「ああ~そうですね…ですが霊体に物理攻撃は効きませんよ」
「は?じゃあ何で嬢ちゃんは攻撃できたんだ?」
「それはですね~」
そう言って私は刀を抜く
「じゃん!この刀は妖刀血威、数多くの血を吸い怨念の込められたいわくつきの名刀です」
「なるほどな…目には目を歯には歯をオカルトにはオカルトってことか」
「そういうわけです、そしてこの妖刀面白い効果がありまして」
「どんな効果だ?」
「まず人を魂ごと斬れます」
「へ~じゃあ斬られたらあの世にいけないのか?」
「はい、魂は消失しますので」
「…よく考えたらヤバイ刀なんじゃねえかそれ」
「そうですねで、次ですが血を吸うと切れ味がよくなります」
「…なんていうか予想以上に妖刀だな」
「そして最後に―」
そう言って神吊の首に刀を突きつけた
「……」
「血威を持つと人を斬りたくなるんですよ」
そう言う日花の目は赤黒く染まっていた
「…俺妖魔なんだが」
「知ってますよ冗談です」
そう言って私は刀をしまう
「というか嬢ちゃんが妖刀の欲ごときに流されるわけがないだろ」
「いや、そうなんですが意外と妖刀の斬りたい欲ってすごいんですよ?例えるんでしたら餓死寸前の空腹とか性欲剤をふんだんに摂取した後にいやらしい女性を前にしたのに何もさせてもらえない時の生殺し感!」
私は顔を赤く上気させ身を抱き、くねっとよじり悶える
「いやそうなんだろうけど嬢ちゃんが妖刀の欲ごときに流されるわけないだろ」
「そうなんですけど!本当にその信頼はありがたいんですが最初持ったときとかやばかったんですよ?ホント欲に圧殺されるかと思いましたし」
「でもな~嬢ちゃんが妖刀の欲ごときに流されるわけないだろ」
「あれ?神吊って村人Aだっけ?」
さっきから同じことしか言ってなくない?会話かみ合ってる?
「あん?俺なんか変なこと言ったか?」
「いえ…特には?」
「そっか?じゃあ次行くぞ」
「え?あ、うん…」
私は自分の思ったような反応が返ってこなかったことに釈然と来なかったが神吊が先に進むのでその後ろをついていくそして渾身のセクシーポーズをスルーされたのを気づき静かに泣いた
数多くの個室を荒らしまわり約2時間が経過した頃私達は一つの扉の前にいた
「ここは…」
「食堂みたいですね」
私は足りない英語力で解読しそれを神吊に伝える
「嫌な予感がするな…」
「私もです」
何故ならここからゲロ以下のにおいがプンプンするぜぇーーー!!!!…じゃなくて凄い濃厚な霊気を感じるのだ
「だが…核って感じじゃないな対侵入者用の第一線ってところか」
「そうですね確かに強い霊気ですがこの程度の力でこの大きさの幽霊船のを顕現できるとは思いませんし」
「……じゃあ行くか」
「行きますか」
「……」
「……」
「開けないんですか?」
「あん?嬢ちゃんが開けるんじゃねえのか?」
「いえ、ここは譲ってあげますよ」
「いや、別に譲ってもらわなくていいんだが…」
「なんですか?もしかしてビビってるんですか?」
「びっくり系が苦手な嬢ちゃんと一緒にするな」
こ、この野郎…
「はあ…わかった、おr「わかりました、じゃあ公平にじゃんけんで決めましょう」…話聞けよ…」
なんか神吊がジト目で見てくるけど気にしないです
「じゃあいきますよ」
「はいはい」
「「じゃんけんぽん」」
「……」
「……」
「……(ぷるぷる)」
「…嬢ちゃんゲーム系例外なく弱いんだな」
「言うなバカーーー!!!(泣)」
ということで私が開けることになった
「すぅ………はぁ………行きます!」
「だから緊張しすぎだ」
ガチャリ
「では…おじゃましまーす?」
「それ言う必要あるか?」
うっさい
「やっぱりきれいですね」
部屋を見渡す私
「見た感じ使われている様子はないな」
その部屋には多くのテーブルがあり上には食器が数多く並んでいた
「なんでこんなに多くの食器が置かれてるのでしょう?」
「それは俺たちをもてなすためだろう?」
首をひねる私に神吊が答える
「……なるほど」
すると背後から猛スピードで多くのナイフがこちらに向かって突っ込んできた
「しっ!」
向かってくるナイフを私は血威で全て弾き飛ばす
そこに真横から皿が向かってくる
「ラァ!!!」
それを神吊が叩き落す
パリンッッ!!!
しかしそれでも沢山の食器がこちらに突っ込んでくる
「もてなしとしては3流ですね一昨日きやがれです」
「それは終わってから言ってくれ!」
その声に反応してか向かってくる食器は量を増していく
「おいおい流石にまずくねえか!?ちっ!」
「ちょっ!?弾いた食器まで戻って行ってるじゃないですか!?それは反則ですよ!」
しばらく弾いたり叩き落したりしているが一向に攻撃がやむ気配がなく時間ばかりが過ぎ去っていくそして―
「……囲まれましたね」
「囲まれましたねじゃねえよ…どうすんだこれ?」
私たちの周りには殺意むき出しの食器たちが囲んでいた
「神吊…これ一斉に来たら全部叩き落とせますか?」
「できると思うか?」
「ノーコメントで」
そんな会話をしているが状況は不味いことには変わらない
「いや~どうしましょう…」
「俺だけならギリ耐えられると思うが…」
そう言って私を見る神吊
「神吊…貴方は自分の心配だけしてください私は大丈夫です」
「……そうかい、まっ最初からそのつもりだ」
「ふっ…来ますよ!」
「おう!来やがれ!」
そして構えた私たちに食器たちが殺到し
「では飛びますね」
「は?」
その食器たちが私たちにあたる直前私たちはその場から消えた
意外!それはテレポート!!!