ずんねえさまのftmmmtmt

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ずんねえさまのふともと is ベストふともも

「やっと終わったー!」

 

 そう言い私、東北きりたんは大きく伸びをしました。

 宿題と格闘すること約1時間、ようやく全ての宿題を片付けることができました。難易度はそこまででしたが量が多くてなかなか手強い相手でしたね。

 何はともあれ宿題を終わらせたのでこれでお待ちかねの"アレ"を堪能することができます。"アレ"ば居間で堪能することができるので私は椅子から立ち上がり廊下を駆け抜けて居間へと向かいました。

 

「ずんねえさまー!!」

 

 私が襖を開けるとそこにはめちゃくちゃ顔のいい緑髪の少女が座りながら本を読んでいました。彼女こそが東北三姉妹が次女、東北ずん子、ずんねえさまです。めちゃくちゃ顔がいいです(重要)

 神話の世界から出てきたような神々しさすら感じさせます。神はずんねえさまあれと言った。するとずんねえさまがあった、です。

 ずんねえさまは私に気づくと読んでいた本を閉じ、こちらに視線を向けました。

 

「きりたんどうしたの?」

 

「今日の分の宿題が終わったので膝枕を所望します」

 

 そう、"アレ"とはずんねえさまの膝枕のことです。私がこの世で一番好きなものでもあります。

 

「いいよ、こっちにきて。今日も頑張ったねきりたん」

 

 ずんねえさまは膝をぽんぽんと叩き私に来るようにと手招きをしてきました。私は促されるままにずんねえさまの太ももへゆっくりと頭を埋めます。

 ずんねえさまの太ももは一言で表すならもちもちです。100点中160点の魔性のふとももです。もし天国というものがあるのならそれはずんねえさまの太ももの上に存在するでしょう。まさしく……おっと、これ以上を語るのは野暮というものです。それより今は感触を楽しむことにしましょう。ふへひひ。

 

 

 

 

 

「むにゃ……ハッ!?」

 

 危ない危ない、危うく寝てしまうところでした。壁にかけられている時計を確認すると膝枕をしてもらってからいつの間にか10分ほど経っていました。

 ずんねえさまのふとももを堪能していると時間があっという間に過ぎてしまいますね。おふとん、こたつに並ぶブラックホールといっても過言ではありません。

 名残惜しいですがこれ以上しているとうっかり眠ってしまいかねませんしそろそろ夕ご飯の時間ですので切り上げることにしましょう。

 

「もういいの?」

 

「そろそろずん姉様がご飯の用意に取り掛かる時間なので」

 

「もうそんな時間、じゃあご飯の準備してくるね」

 

 そう言ってキッチンへと向かうずんねえさまについていきます。

 

「私も手伝います」

 

「ありがとうきりたん、それじゃあ野菜の皮剥きお願いするね」

 

「任されました」

 

 手を洗い渡されたピーラーで皮を剥いていきます。私が剥いた野菜はずんねえさまが手際良く包丁で切っていきます。これが姉妹のなせる華麗な連携プレーというやつですね、結婚しましょう。

 冗談はさておき具材と鍋の様子を見たところ今日の夕ご飯のメインはは肉じゃがみたいですね、楽しみです。

 そんなことを考えながらずんねえさまと一緒に夕食の準備を進めていきます。

 

 

 

 

「そろそろできるからお箸とか並べておいてくれる?」

 

「わかりましたずんねえさま」

 

 しばらくお鍋の様子を見ているとずんねえさまからお箸などを並べるように頼まれました。並べ終えたころにずんねえさまが料理を運んできました。

 配膳を済ませた後二人で手を合わせます。

 

「「いただきます」」

 

 両親は関西の方で大事なお話をするらしくイタコねえさまも仕事が忙しいそうなので、今食卓を囲むのは私とずんねえさまだけです。この場合二人だけなので囲むというよりかは挟むという気がしなくもないですが。

 ちょっぴり寂しいですがずん姉様がいるので問題ないです、多分。

 

「どうきりたん、おいしい?」

 

「とてもおいしいです、ずんねえさま」

 

 ずんねえさまは昔から不在がちの両親に代わって家事を取り仕切っているので非常に料理のスキルが高いです。

 そして家事をきちんとこなした上で自分の夢のために難しい本を読んだりたくさん努力していて脱帽です、スタンディングオベーションです。

 

 

 

 

 

 

「「ごちそうさまでした」」

 

 そんな才色兼備・秀外恵中、完璧を具現化したような存在であるずんねえさまにも一つだけ欠点……というか少し、いやかなり変わっているところがあります。

 

「きりたん、食後のデザートのずんだ餅だよ〜」

 

 夕ご飯を食べ終わりお茶を飲みながらぼーっとしていると台所からずんねえさまが山盛りのずんだ餅を乗せた大皿を持ってやってきました。

 そう、ずんねえさまは極度のずんだ狂いなのです。それもただのずんだ狂いではないです。好きな異性のタイプは?と聞かれて「ずんだ餅」って答えるレベルには訳わかんないです。最初に聞いた時思わず「は?」ってなりましたもん。

 

「いや〜流石にお腹いっぱいなので後でムグッ」

 

 やんわりと否定するもののずんねえさまは意に介さず私の口にずんだ餅を放り込んできます。

 いやまあ毎日食べても全く飽きが来ないくらいにはおいしいんですけど、たまには違うものも食べたいです。これ言ったらずんねえさまがガチ凹みするので言いませんけど。

 ちなみに私はいつも夕食の後の一回だけしかずんだ餅を食べていませんがずんねえさまは把握できるだけで朝ごはんにずんだ餅、昼食のデザートにずんだ餅、おやつにずんだ餅、夕食のデザートにずんだ餅を食べています。ずんだ餅に関してなら多分某ピンクの悪魔とタメはれるとおもいます。

 というか改めて考えるとそんなに炭水化物の塊食べてよく太りませんね……羨ましいです。

 

 そのあと山盛りのずんだ餅を二人で完食しました。ちなみに私は二個食べた時点でほとんどお腹いっぱいになっていたので残りのずんだ餅はずんねえさまが全部食べてました。胃袋と代謝どうなってるんですかマジで。



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