ベル君がサーヴァントを召喚してしまうのは間違っているだろうか? 作:sasu
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コメントそれは我がエネルギー!
其処は裕福とは言えない様な小屋だった。其処に2人の…いや2人と1匹の姿があった。
「お祖父ちゃん!英雄譚を聞かせて!」
「ベルや…今は夜、夕飯を食べたらすぐ聞かせてやろう」
「やった!やったねフォウくん!」「フォウ!」
其処は裕福とは言えないが幸せな場所だった。祖父は孫に飯を与えて何の英雄譚を聞かせようか…、と考えていた。ベルは今日はどんな話をしてもらえるんだろう!とワクワクしながら白い獣、フォウと一緒に夕飯を食べている。
やがて夕飯を食べ終え、水で体を拭いた後祖父が待つ寝室にベルとフォウは走っていく。
「お祖父ちゃん!「フォウ!」」
「おー来たかベル、フォウ」
「今日はどんなお話なの!」
「そうじゃなぁ…、それじゃあ騎士王の話でも──」
これがこの家での日常だ。ベルとフォウ、そしてベルの祖父が暮らす貧しくとも幸せな場所。
「それでじゃなぁ…その王は……?」
「むにゃむにゃ…」「フォウフォウ…」
「眠ってしまったか…。おやすみ…ベル、フォウ」
祖父は眠ったベルを撫でて、フォウを見た後に部屋から出ていった…。
「お祖父ちゃん…むにゃむにゃ…」
ベルは今日、夢を見る。それは騎士王の夢を見るのだ。
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気付いたらベルは草むらに座っていた…。此処は何処?と考えている時後方から声が聞こえる。
『それを抜く前に…きちんと考えた方がいい…』
ベルはその声を覚えていた…。ベルは直ぐに後ろを向く、其処には少し前に会った花の魔術師と名乗る青年と…、もう1人…少女に見える人がいた。彼等はある剣を見ている。それは誰もが見て分かるだろう…英雄譚に出てくる聖剣と…。地面に突き刺さる聖剣を彼等は見ながら会話をしている。
『それを手にしたら最後…君は人間ではなくなるよ…』
ベルはその言葉を聞いて驚いた。そんなにも恐ろしい剣なのか!それなら抜かないほうが、と考えて少女に言おうとした時…
『いいえ…』
少女がベルが言う前に遮った。ベルは口を止めた。まるで口を挟んではいけない…そんな気配を感じ取ってしまったから…。
『多くの人が笑っていました…』
少女が言った事を…ベルは忘れる事はないだろう…
『それはきっと…間違いではないと思います…』
少女の足が剣に向かっていく…。ベルはただ見ているだけだった…。少女はその剣に触れて、そして少し引き抜く動作をするだけで、剣はスラッと抜けた。ベルはその光景を、その言葉を、その笑顔を忘れる事はない…そう確信した…──
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ベルは夢で見たあの景色を朝からずっと離れなかった。その様子を見て祖父は何かあったのか?と考えてベルに話しかける。
「ベルよ…何かあったのか?」
「お祖父ちゃん…、あのね?」
ベルは夢で見た事を祖父に伝えた。
「…ふむぅ…ベルが見た夢、もしや…しかもあの獣もいるのであれば…」
「お祖父ちゃん?」「フォウ?」
祖父はその日ずっと考え事をしていた。
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「一体どうしちゃったんだろうね?」「フォウフォウ」
ベルとフォウは、祖父が1人考え事を始めてしまったために2人で散歩を始めた。歩く道は少しずつ森に近づく…
「……」「フォウ……フォウ!」
ベルはフォウを抱えたまま…どんどん森の方面に歩いていく。普段なら祖父が止めるが考え事をして気付かない。フォウがベルに話しかけるがベルもボーッとしていて気付かない。そして…
『ゴブブ!』
「うわぁ!」「フォーウ!」
森の奥に行く途中でモンスターのゴブリンが草の中から遭わられた。ベルはようやく何処に歩いていたのか気付いた…。だがベルがフォウを抱えながら走って逃げられるか…、しかもベルは完全に怯えてしまった。
『ゴブブ…ゴブ!』
「…ひぃ!」「フォウ!フォーウ!」
ゴブリンは少しずつベルに近づいていく…、ベルは腰が抜けてしまう。フォウだけでもとフォウを腕から離すが、フォウはベルの前に立ちゴブリンに威嚇する。
「フォウ!」「駄目だよ!フォウくん、逃げて!」
ベルは叫びフォウに逃げる様に言うがもう遅かった…。ゴブリンはもう直ぐ目の前に居た。その時あの花の魔術師が言っていた事を思い出した…
──少し君の魔術回路に仕掛けをしておこう。
──いつそれが発動するかは分からないけど…いつか君の英雄に会えるといいね?
ベルは願う。もしそれが本当なら、今がいいと…。今がいい、自分とフォウくんを助けてくれる英雄が来てほしい!お願いします!そう願う。そうして…
『ゴブ?』
ベルの周りから光が舞う。その光は花の魔術師の所で自分の周りを覆い元いた場所に返した光の粒子と似ていた。そしてその光の粒子が1つの場所に集まり、人の形を作っていく。そして光の粒子がベルの右手の甲に集まり1つの赤い印を作る。そして…ベルとフォウの目の前に居たゴブリンは、斬られた…
『ゴ…ブブ…bb…?』
「…え?」「フォウ?」
ゴブリンは何が起きたのか分からないまま…消えて魔石へと姿を変えた。ベルとフォウは情けない声を出して…目の前の存在を見つめる。
「──…はじめましてマスター」
その存在…いや、剣を手にした白い鎧を身につけている、1人の少女…、その姿は昨夜夢で見た少女と同じ顔…。
「…まだ半人前なので、セイバー・リリィとお呼びください」
少女は誰もが見惚れる笑顔をベルに向けて、
「これから、末永くよろしくお願いします」
そう言った。その言葉を聞いたベルは…
「…………………ぇ?……えぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ⁉︎」
混乱したままに叫び声をあげた。その様子にキョトンとした顔をして、セイバーリリィは、またも笑顔をベルに向けるのだった。
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「…ふむ…つまり…主は抑止の天秤にいる…」
「…はい…私は」
ベルは祖父と自分を助けた恩人。セイバーリリィが会話しているのをただ見ていた。先程の件の後セイバーリリィを祖父の元へと案内すると、祖父がベルに向かって走ってきた。どうやら考え事をやめたら居なくなっていたから驚いていたらしい。ベルとフォウを見た後にセイバーリリィを見て、最初こそ顔を緩めたが…
「なるほど…なら」
「はい…私のマスターは」
すぐに真剣な顔になりセイバーリリィと会話を始めてしまった。ベルとしては助けてくれたセイバーリリィに色々聞きたい事があったのだが…それが果たされるのは…、まだ先になりそうだ…。
「フォウ?」
「フォウくん…もしかしてセイバーリリィさんって…」
「フォウフォウ」
だから2人の小難しい会話を見るのも飽きてフォウと一緒に内緒話を始めた。
ちなみにこの後セイバーリリィがこの小屋に住む事になり、セイバーリリィの食事の多さに圧倒されるベルとその祖父であった。
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──…まさか若き我が王が現れるとは…、ふふこれは面白くなってきたなぁ…うんやっぱり彼に仕掛けといてよかった…。我が王と彼に花の祝福があらん事を…
今回はセイバーリリィでした。最初なんで例にも出した青セイバーにしようとしたんですけど…何故かセイバーリリィが頭に浮かんだので…。
祖父とベル君の喋りが出来ているのか分からない…。まあいいか…
こう言った短編を何個か作っていきます。書いてて気に入ったのが出来たり、続きが思い付いたら続きも書きます。それでは!
キャラ紹介
・花の魔術師
みんながご存知グランドロクデナシ。今回は偶然にもベル君と会って、純粋だし、面白くなりそうという思いでベル君に仕掛けを用意しました。さすがグランドロクデナシだな。ついでにベル君ならフォウ君も問題ないやろ!という精神で
ps.弊カルデアには居ません。(血涙)
・ベル・クラネル
この短編の主人公!その純粋さであらゆる英霊達をバッサバッサとなぎ倒す!(大嘘)この子が召喚するサーヴァントは完全ランダムなので…数百騎居る英霊から誰が選ばれるか分からない。ちなみに作者も分かりません。次なる英雄は誰が来るのか…コレガワカラナイ!
・ベルの祖父
この短編のツッコミ枠になる予定だった人。みんながご存知ギリシャの大英雄が来たらどんな反応するのか、そんな感じで考えていたが、気付いたらあまりネタに触れなかった…。(悲C)でも次はきっとツッコミになる…筈…。
・フォウ君
この短編を考えた結果…純粋無垢の塊のベル君なら一緒に居ても大丈夫では?という短絡的発想でねじ込まれた獣。その内フォウフォウ以外も内心で言わせたいなぁ…と考えている。今回はただベル君の保護者でした。
・セイバーリリィ
この短編に1番最初に現れた英霊。この後彼女の出番があるのか…この後のベル君との絡みはあるのか…、それは作者にも分からない。続き…あるといいね?