僕のヒーローアカデミア~生まれ直した天翼種《フリューゲル》~   作:暁月鈴

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第二章──介入

「さて・・・これからどうしましょうか」

 

 今現在、私がいるエルキア大図書館は海の真上にある。つまり、この世界の情報を入手することが出来ないのだ。

 

 日本を目指してひたすら飛行することも考えたが、この方法は『プロヒーロー』という職につく『人類種(イマニティ)』と敵対する可能性が極めて高いため止めた。かといって、ずっとここで生活するのは面白くない。せっかく転生したのだから、この世界を楽しみたい。そのためには、何としてでも日本にいかなくては。

 

 と言うわけで、最初の目標(タスク)は決まった。その目標はー

 

──『日本で生活出きるようにする』

 

 原作キャラと関わったり、今が【原作】のどの辺りかを調べたりするには、日本に行くのが一番だ。とはいっても、"どうやって日本で生活出きるようにするか"という難題にぶち当たっているわけだが。

 

 こうして、思考を巡らせること一週間。何かがこの場所に近づいてくるのに気づいた。外を見ると、船が一隻こちらに近づいてくる。そして、その船には私の知る人物が2人乗っていた。

 

「あの二人は・・・確か・・・《セルキー》に《リューキュウ》でしたっけ?」

 

 原作キャラの予想外な登場に私は少し驚いたが、すぐに思考を巡らせる。上手く行けば、私の目標を達成できるかもしれない。《セルキー》も《リューキュウ》も日本に住むヒーローだし、可能性は十分にある。

 

 そうして、私は玄関の方へ飛び立った。

 

 

 

 

 

 

■■■

 

 

 

 

 

 

三人称視点~

 

「本当にデカイわねコレ・・.」

 

「ああ、一体誰が何のために作ったんだ?」

 

 そんな会話をするのは海難ヒーロー《セルキー》と、ドラグーンヒーロー《リューキュウ》。なぜ2人がここにいるのか。それは、『プロヒーロー』としての仕事があるからだ。『突如として表れた巨大な城を調べて欲しい』と公安から依頼を受けたセルキーだが、出入口と思われる場所が空中にあるため、リューキュウに、『チームアップ』の申請をして、それをリューキュウは承諾した。

 

 そうして、城の入口から少し離れた所に船を止めると《リューキュウ》は、セルキーと相棒(サイドキック)を3名乗せて飛び立つ。そのまま入口まで移動し、セルキーが扉に手を掛ける。すると、その扉は何の抵抗も無くあっさりと開いた。

 

 あまりにも簡単に中に入れたことからか、罠があるのかと辺りを警戒するセルキー。だが、全員が中に入っても、何かが起こる気配はない。

 

 巨大な入口の扉を開けて、辺りを警戒しつつも踏み込む一同。そこには、壁のみならず、重力に逆らって天井すら本棚でうめめくされた空間が。無数の淡い光が空中で漂い、数十メートルはあるだろう(そび)えるような本棚。

 

 それらで構成されているここは、まるで迷宮のように、幻想的な空間だった。

 

「…綺麗・・・」

 

 この場にいる相棒(サイドキック)の1人が思わずそう呟く。

 

「これは・・・もう城じゃねえな。図書館だ」

 

「そうね・・・それにしても凄いわね、ここ」

 

 セルキーはこの場所を城ではなく図書館だと言い、リューキュウはこの場にあるたくさんの本に感動した。

 

 余りにも現実離れした光景に呆然としていると、突然、光がさした。光の元を辿(たど)って動かした視線が──凍り付いた。

 

───それは、『天使』だった。

 

 あのオールマイト(No1ヒーロー)ですら霞んで見えるほどの圧倒的な存在感をまとい。

 

 頭上には、何を表すのか分からない模様を描く光輪が廻りー

 

 腰には、淡く輝く羽を生やしている。

 

 長く流れる髪はプリズムの様に光を反射させて、まるで虹のように見える。

 

 そして─薄く開かれた琥珀色に輝く眼に、直視された瞬間。

 

 この場にいる者全てが、等しく『死』を感じた。

 

 視界に込められた─質量を帯びたような、()()。それは、神々しいまでに美しいこの少女の持つ、圧倒的な力を理解させる。

 

(こいつは・・・一体・・・?)

 

 殺される寸前は、こんな気持ちなのかと感じるリューキュウとセルキー。相棒(サイドキック)は少女から放たれる殺意に身体を震えさせている。

 

 畏怖(いふ)さえ覚える()()は、この場にいるプロヒーローの近くの書棚の上に、音も、振動も感じさせることなく、降り立った。

 

「──────・・・・・・」

 

 少女の登場に、言葉を失う一同。それをよそに、天使─否、天翼種(フリューゲル)の少女は。緩慢に、琥珀色の瞳を開いて─言った。

 

「エクスキューズ?そこなパーソン方、ミーのライブラリーにワット御用で?」

 

 

 ────・・・・・・その一言に。

 

「だ・・・台無し・・・」

 

 気が抜けたのか気絶している相棒(サイドキック)をよそに、脱力したリューキュウは辛うじてそう口にした・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




気になる点やおかしな点があったら感想の所から教えてください。実際、ジブリールが久遠第四加護(クー・リ・アンセ)を使用できると勘違いしてましたので
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