僕のヒーローアカデミア~生まれ直した天翼種《フリューゲル》~ 作:暁月鈴
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三人称視点~
「え、え~と、とりあえず自己紹介から……か?俺は──」
あの予想外な第一声に戸惑いつつも、この変な空気をどうにかしようと言葉を発するセルキー。
──しかし。
「海難ヒーロー《セルキー》。そしてそちらの方がドラグーンヒーロー《リューキュウ》、でございますね」
「俺らのこと、知ってるのか!?」
こんな海の真上にいるのにも関わらず、自分たちのことを知っていることに少し驚くが……
「あなた方の事は前に本で読んで……あ、リードしておりましたので」
(・・・言い直した・・・)
そんな少女の返答に、思わず心の中でつっこみを入れるリューキュウ。それと同時に二人は少女が自分たちの知ってる理由に納得した。これだけたくさんの本がある場所だ。自分たちのこと……プロヒーローのことについて書かれている本があっても何もおかしくはない。
まあ実際の所、ここにそんな本はなく、ジブリールが二人のことを知っていたのは【原作知識】によるものなのだが。
「それで……ユー達は何の「あ~……その前に少しいいかしら?」ホワイ?」
このまま、英語混じりの話し方をする少女にリューキュウは声をかける。
「あなたのその喋り方、知ってる有名人を思い出すのよ。地じゃないならやめてくれない?それに話も進まないし……」
そのリューキュウの指摘が──どうやら深く衝撃的だったようで・・・
「なんと・・・精鋭的かつ個性的な、独自言語のつもりなのですが、まさかお気に召さないとは………」
(そこ
そんな彼女の反応に、心の中で思わずつっこみを入れる二人。だがすぐに、彼女はすっと表情を改めて。
「ほして、今日はどのようなご用件どすか?」
「「いや何で京都弁?」」
思わず声を上げて、同じつっこみをする二人。一方で、少女は
「そちらの古語なんやけど、お気に召しまへんか?」
と、二人の反応を楽しむかのように笑みを浮かべる。そんな少女の質問に対して、
「ええ、つっこみ所が多すぎて、全く話が進まないわ」
そう返答するリューキュウ。彼女の表情は疲労と呆れの二つが入り混じっていた。
「うぅ、此処には客が来ませんもので、知識を披露する機会でしたのに残念でございます」
ショボーンと、若干涙目に
「じゃ、えーと、普通に喋ってくれ。いいか?『普通に』だからな」
頼むから普通に喋ってくれ。そう言わんばかりに”普通”という言葉を強調してセルキーは少女にお願いする。しかし……
「わカゝヽ)まtナニ」
そんなセルキーのお願いは何の意味もなく、とうとう何を言っているのかすら分からない。そんな言葉になってしまった。
「帰りましょうか」
「あぁ、帰るか」
相手をするのに疲れたのか、そう言って
「
■■■
(あ~危ない所でしたね。流石に遊びすぎましたか)
せっかくのチャンスを逃す所だったと、私は少し反省する。反応が思ってたよりもよりも面白かったため、つい遊んでしまった。
今私は、二人分のお茶とお茶菓子を出して、二人のプロヒーロー。《セルキー》と《リューキュウ》をもてなしている。他三人の
「それでは改めて。私、名をジブリールと申します・・・・・さて、本日はどのようなご用件で?」
とりあえず、私は二人自己紹介とここに来た目的を聞く。とはいえ、目的に関しては何となく予想がつきますがね……
「それじゃ、単刀直入に言わせてもらうわ。まず・・・これは何?」
思った通り、二人はこの【エルキア大図書館】のことを調べにきたようだ。その質問に対して
「”何”と言われましても……私の所有する図書館でございますが、何か問題がおありで?」
私はそう答える。嘘はついていない。実際、この図書館は神様から頂いたものですし。そして、少し煽るかのように「問題があるのか」と聞く。すると……
「問題ありに決まってるだろ!”個性”の無断使用は禁止されているんだぞ!だから、この【図書館】どうにかしてくれ!」
と、声を上げるセルキー。しかし……
(───・・・来た!!)
この言葉を引き出すことが、私の目的だったとは知らなかっただろう。
「────そうですか・・・それでは・・・・・・」
そう言って、私は両の掌を立てて合わせる。すると、パァンと音が鳴り、二人は私に注目する。そして、そんな二人を見ながら、私はこう言った。
「ゲームをしましょう」
プロヒーローって【具象化しりとり】をやろうと思うのでしょうか……?