インフィニット・ストラトス・アライズ-Dominater of Battlefield- 作:天津毬
長い間更新できず申し訳ありません。
今回は設定回となります。
本文の世界観や専門用語などをざっくりとまとめて解説したものです。
ちゃんとした設定解説等は後々年表や解説回にて出す予定です。
□■用語■■
◉白騎士事件
2001年7月に、6000発のミサイルによる日本・アメリカ・ヨーロッパ諸国の地上人口密集地への空爆をたった3機の人型兵器《白騎士》が全てのミサイルを撃墜し、その鹵獲を目指した通常兵器群を悉く殲滅した事件。
《コロニア》の天才科学者が開発した新概念兵器、インフィニット・ストラトスはその圧倒的な性能差を見せつけ、それは、『コロニア主導の節度ある地上復興』という名の武力に物を言わせた独善的統治を許すキッカケとなった。
◉コロニア
大破壊によって崩壊した地上から脱出した人類組織の連合体。または同組織が置かれたコロニア級半永久航行型海洋プラットフォーム船の事を指す。
地上管理の為に白騎士事件を起こし、10年間ISの武力を背景に地上を管理していたが、コロニアからの亡命技術者や地上回帰者たちと六大国家によって開発されたアライズによって再構築戦争時に滅ぼされた。
2022年現在ではほとんどのコロニア艦が機能を停止し地上ないし近海に座礁しており、地上諸国から『特別自治区』に制定され事実上の『旧コロニア出身者等難民キャンプ』として扱われている。
◉インフィニット・ストラトス(IS、コンペディションIS、コンペート、CIS)
大破壊後・再構築戦争以前の時代にEOSや通常兵器をベースにコロニアによって製造・量産されていた高機動兵器群の総称。
さまざまなパターンの機体を構築可能で、高い戦略性を持ち、パイロットは「ヴァルキュリー」と呼ばれていた。
白騎士事件直後は「XX染色体保有者(女性)にしか反応しない」という欠陥を除けば世界を統治する政治的カードとして機能する超兵器だったが、アライズ登場後はそのポテンシャルを奪われ、「実験等限定運用機材」となってしまった。
◉大破壊
1973年のヨハネ彗星落下から1990年の全球地殻変動までの17年間に発生した全面核戦争を含む大規模災害および世界規模戦争をまとめて指す際に用いられる単語。
この期間に発生した一連の天災・戦災により、地球人口の45%が死亡し、核戦争や非核大戦で甚大な被害を受けた地域の文明も崩壊。
更に落下阻止の為に軌道上で爆砕された彗星は地球の衛星軌道上に無数のデブリ帯を形成。衛星ネットワークを完全に破壊し、宇宙への道を閉ざした。
一連の破壊事象により世界規模で金融危機と気候変動による国家の滅亡という無数の地獄と世界の停滞を生み出し、白騎士事件までの『衰退の11年間』と呼ばれる暗黒時代を形成するに至り、それは最終的に再構築戦争を引き起こさせた。
◉再構築戦争
大破壊により崩壊した地上諸国を武力によって支配していたコロニアが人口増加や食糧危機、エネルギー資源の減少により統治能力を損ない、その代替者として立ち上がった六大国家によって引き起こされた、国家群対コロニアの全面戦争のことを指す。
国家側が新兵器『インフィニットストラトス・アライズ』を投入したことにより半年で終結し、六大国家の圧勝にて終結した。
◉六大国家(V.I.C.6)
アメリカ合衆国、イギリス連邦王国、欧州連合、旧ユーラシア連合(現・上海協力機構)、オルドヌング・ハンザ、日本帝国の6ヶ国から成る、アライズを秘密裏に開発していた国家群。
諸所のコロニア側による攻撃に対する反撃として再構築戦争を引き起こし、アライズを実戦投入。最終的にコロニアを滅ぼした。
その後は六大国家がコロニアに取って代わり、2022年現在では世界の支配者として地球に君臨しているが、六大国家の軋轢により世界の平和は損なわれつつある。
◉インフィニットストラトス・アライズ(アライズ、ISA)
『コンペディションIS』をベースとして、軍事転用されたタキオン粒子技術を盛り込んだ全高8〜11m程の人型汎用機動兵器。
アライズは粒子装甲による耐ビーム・耐核・耐近接信管兵器防御と複合全身装甲による高い耐実弾防御力を有し、バイオデバイスによる高い反応速度、直感的な操作性、瞬時加速による瞬発的な機動性、そして高いエネルギー効率から繰り出される高火力の武器群を結集した、戦術核兵器級のISである。
既存のISと比べてバリエーションも豊富で、軽量二脚型、中量二脚型、重量二脚型、浮遊無脚型、固定四脚型、変形四脚型などの機種が存在する。
搭乗者は『ヘズナル(古ノルド語で"皮を被る者"の意)』と呼ばれるが、旧来のISパイロットをヴァルキュリー(戦乙女)と呼ぶ風習から、しばしば「人狼」・「狼」などと揶揄されることもあったという。
わずか47機のアライズによって再構築戦争が制され、コロニア体制は解体された。その後、復興特需によって発展した六大国家によって世界は統治されることとなるが…。
◉タキオン粒子
再構築戦争以前、ISの絶対防御を研究する過程で篠ノ之教授およびボーデヴィッヒ博士によって2003年に発見された粒子。
アライズの主機関であるタキオンエンジンを見るに発生方法も確立されているものの、国家によって秘匿されている。
アライズをアライズ足らしめている先進技術の塊であり、高いエネルギー効率を持つとされるが、その反面、放射性物質に匹敵する深刻な環境汚染を起こす物質であることも判明しており、扱いには細心の注意を払う必要がある。
再構築戦争時には、これを用いたタキオン粒子兵器ともいうべきアライズ達が投入され、世界各地に原子力発電所事故に匹敵する致命的な汚染を撒き散らし、無数のタキオン被曝者を生み出す事態となった。
それを鑑み、2022年現在ではタキオン粒子の無毒化を各国がこぞって競い合っている。
◉タキオン被曝
タキオン粒子を人体に浴びる事を言う。
生身の人体に浴びた場合には生命の保障は無く、直接被曝した際は対消滅現象によって皮膚が破壊され接触箇所から出血。ほとんどの場合は全身からの大量出血により被曝から10秒程度で死亡する(ISスーツ程度なら即死)。
また微量であってもタキオン粒子を含む大気を吸引した場合には呼吸器官を中心に内部被曝を引き起こし、肺等内臓の破裂による死亡ないし呼吸器障害等後遺症を残す事となる。
放射性物質同様、防護服や洗浄、ナノマシン服用などによって人体への影響を抑制する事は可能であるが、それでも完全な克服には至っていない。
余談だが、最初期のヘズナルである『オリジナル』は被曝対策が不十分な環境下で長時間アライズに搭乗していた為、47人全員がタキオン被曝しており、そのうち25人は重度タキオン被曝により死亡している。
タキオン被曝は粒子汚染災害という事象に分類される。
◉粒子汚染災害(パーティクル・ハザード)
タキオン粒子によって引き起こされた土壌・大気汚染、タキオン被曝の総称。
再構築戦争時のアライズ運用下で発生し、世界各地に致命的な汚染を齎した。
タキオン粒子は大量の水のような密度と体積のある物質に触れると希釈される性質上、水質汚染は軽度だが砂等他の粒子と絡まり合うと赤い灰(レッドダスト)となって継続的汚染拡大といった事態を引き起こす。
◉赤い灰(レッドダスト、せっかい)
タキオン粒子が別の粒子と接合し、形成される結合凝固性重度汚染物質。
純正タキオン粒子の対消滅現象が失われた代わりに致命的な毒性と汚染力を有しており、再構築戦争後の世界では各地でレッドダストによる汚染地域拡大が進んでいる。
タキオン粒子特有の『水による希釈』も純正タキオン粒子と比較すると効果は少々薄いため、大規模処理施設が必要。
再構築戦争時、六大国家軍にて運用され主要コロニア艦の虐殺などに使用された。
戦後はレッドダストそのものが化学兵器に分類された為ジュネーヴ条約で兵器転用が禁止されている。
一方で再構築戦争時に飛散したレッドダストは現在進行形で汚染を拡大しており、2022年現在では日本帝国にも毎年黄砂と共にレッドダストが飛来しており、西日本を中心に汚染量増加や肺等呼吸器不全増加が報告されており、処理法確立が急がれている。
◉バイオデバイス・システム
脊髄にナノマシンを挿入し、脳と電気信号のやり取りを可能とする生体制御システム。主に欧州のハーメルン機関や日本帝国・国立兵器研究所で研究されていた。
アライズの統合制御体とリアルタイムで直接情報のやり取りを行うことで操縦可能となる。
当初は四肢を欠損した身体障害者への義肢の導入など、医療方面での活躍が期待されていたものの兵器転用され、IS適正を持つ人間をコアとする兵器管制システムとなった。
◉IS適正
ISを使用するために必要な適正。
この場合ヴァルキュリーとヘズナルとでは定義が異なり、ヴァルキュリーの場合は『ISを起動するに足る先天的資質と制御するだけの才能』であり、ヘズナルの場合は『ISを強制起動させるバイオデバイスの負荷に耐えられる脳容量と、兵士としての戦闘技能』である。
ヘズナルの定義のみに絞るのであれば、その本質は、脳の欠陥である。
拡張した意識を義肢や兵器に接続し、自分の手足として「錯覚させる」、いわば「自己認識の低さ」が根底に存在するのでは、という説もあるが、IS適正を持つものと持たざる者の決定的な違いは未だ解明されていない。
血縁による遺伝等も研究が進められたものの、現在では関連性はなしであるという通説が一般的とされる。
再構築戦争時の六大国家軍のヘズナル達はいずれも劣悪なIS適正しか持ち得ておらず、強引に適正を上げるべく強化改造手術が施された者も少なくはなかったという。
◉篠ノ之教授
篠ノ之箒の実父。
日照ライムントヴァルト社にて統合制御システム(IRS)および専用制御システム(FRS)を主に研究・開発しており、同社の主力製品である最先端兵器開発部門を指揮していた。
また、アライズ開発の第一人者でもあり、プロトタイプ・アライズ「試製Ⅳ式機動挺身装備《ヴァナルガンド》」は彼とボーデヴィッヒ博士によって設計・研究されている。
並行してバイオデバイスについても研究していたものの、そちらはハーメルン機関のほうが優位に進んでいた。
2012年7月7日、再構築戦争開戦前の急襲で教授は致命傷を負い、3年ほど交流のあったナガトに箒を託した後に死亡。
彼の死後、弟子たちと同社の技術者たちによって研究データをハーメルン機関や国立兵器研究所(のちにタルヴァーネン機構人工進化研究所)に持ち逃げされ、日照ライムントヴァルト社は経営困難に陥った。
◉ボーデヴィッヒ博士
タキオン粒子研究およびアライズ開発の第一人者。タルヴァーネン機構人工進化研究所の所長であり、『シュヴァルツ』シリーズの開発者でもある。
また、タキオン粒子による被曝とバイオデバイスの負荷を低減させるべく人造生命体『ホムンクルス』シリーズの開発も行なっていた。
ラウラ達シュヴァルツカニーンヒェン大隊の面々もボーデヴィッヒ博士の遺伝子をベースに製造されたホムンクルスであり、"アライズに好条件のヘズナルの人造"を極初期から模索していた。
◉ハーメルン機関
欧州連合のアライズ研究開発組織。
バイオデバイス・システムの開発元でもあり、それ以外に技術を持たない小規模な勢力だったが、篠ノ之博士没後の日照ライムントヴァルト社からの亡命技術者群を取り込み、アライズ製造設計技術とヘズナル製造技術を吸収し、欧州圏最大のアライズ開発組織へと急速に成長した。
2022年現在ではアイゼンライン社やユーロ・ヴァッフェ社などの開発企業を設立し、欧州製アライズの開発競争を加速させている。
◉国立兵器研究所
日照ライムントヴァルト社旧体制時に存在していた日本帝国の技術研究法人。
ヴァナルガンドの管制ユニットの製造を担っていた部署であり、████を含む生体管制ユニット【ツューゲル】の開発を担っていた。
諸事情により2013年に解体され、以降は日本帝国内閣府帝国安全保障局により記録から抹消されている。
現在は存在すら与太話程度に扱われる組織だが、一部の元職員がタルヴァーネン機構に合流した他、製造された████は現在ナガトの監視下にある等、実在した痕跡自体はある。
◉タルヴァーネン機構
旧ナチス・ドイツの《ⅩⅢ号機関》を前身に持つ、グデリア連邦共和国およびドルシア共和国共同出資の官営組織。
タキオン粒子研究とホムンクルス研究を専門としている他、旧国立兵器研究所の元職員がいる点や露出度が極めて低い事、旧コロニアの人間が設立に携わっている点等から陰謀屋の巣窟であると囁かれている。
◉オリジナル・ヘズナル(第1世代ヘズナル)
再構築戦争に参戦した、47名のヘズナルを指す言葉。No.1からNo.47までは、国家解体戦争における戦績を序列化したもの。
ヘズナルのデータはハーメルン機関スイス新事務本局(通称:グントラム)が管理しており、再構築戦争終結後にヘズナルに登録された場合は国籍と番号の構成で登録されている。
◉ホムンクルス
人間では実施不可能な極限環境下での活動を目的に製造されたヒト型人造生命体。
旧ナチス・ドイツ第3帝国(現・グデリア連邦共和国およびドルシア共和国)に起源を持つ当技術の発想は古くからあり、1980年には実現されていたという。
その性能の高さから、反乱防止措置として人類によるメンテナンス無しには個体生命を維持できない様にプログラムされている。
IS運用に適したモデルとしては、グデリア・ドルシア共同開発の『カニーンヒェン』シリーズ、旧コロニアの『オリムラ』シリーズ、日本帝国・旧国立兵器研究所の『ツェーゲル』シリーズの3種類が確認されている。
◉アラスカ条約
ISの運用を規定した国際条約。主に、以下の項目が定められている。
▪︎非人型軍用ISの開発・保有禁止。
▪︎ISの運用に関する教育機関の設置義務化。
▪︎人型軍用IS(アライズ)に関する運用規定。
▪︎人型軍用ISの運用を専門とする国際機関の設置。
これといって原作とは変わらないが、4項目めが後年に追加され、それにより加盟国間で対立が生じている。
◉A.T.L.A.S.(アトラス)
正式名称【アラスカ条約および地上同盟国安全保障機構(Alaska Treaty and Land country Alliance Security organization)】。
アラスカ条約の条約改正(『人型軍用ISの運用を専門とする国際機関の設置』項目の追加)に基づき設立された、アメリカ大陸を中心に大西洋北部・太平洋のほぼ全域を統治する世界最大の国家連合組織。
冷戦時代のNATO(北大西洋条約機構)を発展させた組織でもあり、アメリカ合衆国・英連邦王国・欧州連合・日本帝国など西側諸国が加盟している。
本部は当初、米国アラスカ州エルメンドルフ空軍基地に置かれていたが、上海協力機構との対立に伴いワシントン州シアトル広域都市圏フォートルイス陸軍基地に移転した。
2022年現在、上海協力機構構成国である中国とは西太平洋問題を巡って、同じくロシアとも東欧諸国への侵攻を巡って対立している。
◉上海協力機構
中国・旧ソ連諸国・インド・パキスタン等東側諸国による多国間国家連合。
広大な範囲を勢力圏とするが一枚岩ではなく、ロシア派・中国派・インド派の3派閥が存在しており、政治的事情から各陣営や組織内派閥の関係が非常に劣悪となっている。
特に2022年現在、構成国であるロシアがオルドヌング・ハンゼと戦争状態にあり、国際的にも立場が危うくなりつつある。
◉オルドヌング・ハンゼ
ドイツ語で『秩序同盟』の名を意味する国家連合。
ドルシア、グデリア、フィンランド、ウクライナ、アザディスタン、海南省、アルゼンチン、カメルーン等中央諸国(旧ナチスドイツ傘下勢力)による経済協力機構であり、経済と産業による秩序構築と紛争回避を目的として設立された。
地政学的観点から、A.T.L.A.S.とは協力関係を構築している。
2022年現在、上海協力機構構成国であるロシアと戦争状態にある。
◉アライズ
インフィニット・ストラトス・アライズの略称。
◉コンペート
旧世代のインフィニット・ストラトスを、アライズと混同しないように付けられた通称。
□■登場人物■■
◉八雲ナガト=アウグスト
本編主人公で、No.16のオリジナル・ヘズナル(第1世代ヘズナル)。
日本帝国陸上自衛隊に帰属しており、現在はIS学園警備部および日欧合同次世代機開発試験隊《ライカンズ》試験監督官を務める出向駐在武官であり、箒の義父でもある。
性格は不良中年を絵にしたような人物で、辛辣・過激な発言が飛び交う。現場出身である為、後輩であり義娘である箒の苦境には理解があり、いい加減で理不尽な状況にはすぐに憤りを示す。
本人は気付いていないが、先天的な戦闘の才能があり、第六感や直感が生死を分ける分岐点において大きく働くことも。
IS適正はD−と極めて低いが、戦闘経験や戦術面の高さでそれを補っており、ガトリングによる弾幕形成で敵を怯ませたところに戦車砲またはパイルバンカーを叩き込む事による一撃撃破を得意としている。
名前の元ネタは旧日本海軍の装甲艦八雲および戦艦長門、プロイセン王国陸軍元帥アウグスト・フォン・グナイゼナウから。
◉篠ノ之箒
本編ヒロインで、第2世代ヘズナル。
性格は原作と比べて控えめで、直情的に動く前にまず多角的に俯瞰するタイプ(ただしそれでも納得出来ない場合は心に従って行動する)。
アライズ開発の第一人者だった父の影響か、機械いじりが得意。
またナガトには親愛以外に、恋愛的な感情を抱いている。
主に第2世代ヘズナル候補生として訓練に努めており、シミュレーションとはいえナガトを撃破できるほどの腕に磨き上げるなど、かなり伸び代がある。
短期間とはいえ共に過ごした一夏を放っておけず、何かと気にかける事が多い。
IS適正はC+とあまり高くは無いが、ナガトに扱かれた経験でそれを補っており、多方向からの高速機動による斬撃包囲・一撃離脱戦法を得意としている。
◉織斑一夏
原作主人公にして本編主要人物の旧コロニア市民。
基本的には原作通りで、IS適正はDとあまり高くは無いが(むしろナガトに毛が生えた程度のスペック)、ナガトや箒に叩き込まれた訓練と白式の機体性能によって国家代表候補生に優らずとも劣らない実力を持つ。
◉高木道生
オリジナルキャラクター。一夏の義理兄。
IS学園警備部警備本部長。
何処か抜けた性格をしており、掴みどころが無い。
…時折、楯無に従っているような描写が度々見られるが…?
◉織斑千冬
我らが千冬姐。
本作では教員権限で一夏の部屋を自室にさせる暴挙に出た(実行済み)が、それ以外はマトモ。
◉更織楯無
IS学園生徒会長にして、日本帝国内閣府帝国安全保障局第2部別班"暗部"班長。
原作通りの性格で、ナガトからは『お喋り娘』と煙たがられている。
高木を子飼いの部下としている描写が少々あるが…。
彼女は現在、紛失ないし流出した旧国立兵器研究所の【試作品】の行方を追っており、そのひとつを保有している可能性があるナガト周辺を調査中である。
□■機体■■
◉21式
本編の主人公機。
陸上自衛隊の装備らしく深緑色のカラーリングで統一されている重量二脚型アライズ。
本編開始の1年前から陸上自衛隊に配備が開始された最新鋭の第3世代機であり、フレームパーツは再構築戦争時に開発された重量二脚型第2.5世代アライズ・10式
ナガトの日方風はパイルバンカーや実体刀剣運用に特化した近接機動格闘戦仕様に仕上がっており、関節強度に加えて肘部兵装担架の
肘部副腕には打鉄の主武装である03式近接長刀Ⅱ型を懸架保持し、マニピュレーターにパイルバンカーを装備するなどする事で、一時的に四本の腕を利用可能。
また、重量機特有の積載量を活かした大量のエンジンと複数のサイドブースター搭載により、マッハ1〜マッハ3.5という高機動格闘型機にも匹敵する巡航速度と機動力、格闘性能の高さを確保している。
主兵装は40mmガトリングライフル、レーザーバズーカ、日本刀型近接実体剣、パイルバンカー、大剣(グレートソード)、120mm滑腔砲。
…整備士からは『フィジカル鉄塊』、『音速喧嘩番長』等と揶揄されている。
◉試製22式
箒の(実質的な)専用機。
帝国自衛隊の次世代主力候補機選定の一環として開発された中量二脚型第3世代アライズ。
フレームパーツは再構築戦争時に開発した中量二脚型アライズ・Ⅵ式ヴァハフントをベースにしており、高い機動力とそれを活かした格闘戦能力を誇る。
当機はパルスキャノンとイオンブレードを合体させた複合兵装
反面、試験機である事も影響し、EN兵器を多用するにも関わらずジェネレーター出力が不足している等改善点も多い。
主兵装はガンソード、レーザーターレット、空対空ミサイル。
◉試製Ⅳ式機動挺進装備《ヴァナルガンド》
箒の父親である篠ノ之誠率いる開発研究チームが設計したインフィニット・ストラトス・アライズのプロトタイプ・モデルで、第1世代アライズに区分される。
日照ライムントヴァルト製であり、全てのアライズの祖に当たる機体。
通常のアライズを遥かに超える高い瞬時加速推力と通常のアライズが各部位につきメイン2基サブ4基の合計6基である点と比べてヴァナルガンドの場合はメイン4基、サイド8基の合計12基のスラスターを持つ巨体を誇り、6連装ガトリング、タキオンカノンソード、ハイレーザー・ターレット、多連装ミサイルオービット、大口径レールガン(核砲弾採用型)といった強力な武装を持つが、致命的なタキオン粒子汚染と搭乗者への負荷が高すぎるという欠陥を抱えていた。 また、パーティクルアーマーを攻撃に転用したタキオン爆発を起こす粒子爆発相殺装甲(ブロッケン・フレア)の展開も可能とする他、パーティクルアーマーの通常展開だけで都市ひとつを壊滅させる対消滅を引き起こす。 後にこの機体に用いられた技術をデチューンする形でISに搭載したのがISアライズであり、A-CIS(エイシス)シリーズでの技術試験という前段階を経てVIC6の戦力となったが、ヴァナルガンドは前述の欠陥から再構築戦争中盤で全機が廃棄となったとされている。