ミートギアス 〜筋肉のルルーシュ〜   作:ベルゼバビデブ

123 / 179
今回はナルバ作戦の裏話(レイラ視点です)
中途半端なところで終わりますがオマケなので悪しからず。


PHASE2.5′

 革命歴228年フロデアル18日、ペテルブルグ奪還のため、作戦を決行した我がユーロピア連合軍132連隊だったが、作戦計画は既にブリタニアに察知されていた。

 よって進路を阻まれ、ペテルブルク南西の町ナルバにて包囲をされてしまっていた。我がwZERO特別攻撃隊はその孤立した132連隊救出のため、敵包囲網に対し突撃作戦を開始した。その攻撃隊の兵士達は旧日本人の少年達と急遽参加の決まった私並みの筋肉を誇るマーヤ ディゼル准尉。

 

 この作戦の生還率は私の体脂肪率並み…つまり限りなく3に近い。私並みの…そう、ディゼル准尉はおそらく帰ってこれるだろう。

 

「にゃあん」

 猫のエリザの鳴き声で私の手は止まった。もうすぐ実行されるあのふざけた作戦を思うと頭が痛くなってくる。

 

 戦争でユーロピア連合軍の兵士が失われることによる、世論の反発を避けたい政治家達は正規の国民にカウントされない旧日本人の命でその埋め合わせをしている。

 …そして私もまた、それに加担している。

 

 

 

 そしてw ZERO部隊とユーロブリタニア軍での戦闘が起こり1時間ほどが経過した。

「8号機自爆確認、2機のナイトメアが消滅!」

「怯むななのだ!もっと前進させるのだ!さっさと敵を捕捉させるのだ!」

 アノウ指令の自爆特攻作戦、ブリタニアの物量相手では下策としか思えなかった。アレクサンダの強みであるインセクトモードによる3次元高速機動を活かせる森という立地を全く生かせていないからだ。それに、無闇に戦力を減らすやり方は戦術としては外道だ。

 撤退まで残り40分、そろそろだろう。本当はもっと早くに手を打つべきだったけれど、それは私の力不足という他ない。自爆して散って行った日本人達に申し訳なく思いながら私は口を開く。

「アノウ指令。」

「なんなのだ!」

「132連隊の撤退まで40分を切りました。」

 アノウ指令はイラつきを隠さずにこちらを睨んで叫ぶ。

「そんなこと分かってるのだ!マルカル参謀…これはどういうことなのだ!君の予測より敵の数機の数が多いのは何故なのだ!」

 この人の語尾には正直虫唾が走るというか、神経を逆撫でされる気分だ。それにしても何故この人が指令などをやらされているのか理解ができない。戦術の基本がまるで分かっていないのだから。

「奇襲とは言え、作戦開始から一時間以上経過すれば作戦域を敵に特定、察知されるのも必然かと思われますが」

「言い訳はいいのだ!そもそもこの作戦に欠陥があったに違いないのだ!」

 都合が悪くなったら人のせい…つくづく人の上に立つことが向いていないと思うのは私だけだろうか?

「直前に作戦計画に修正を加えられたのはアノウ指令です。」

「…自爆システムをアレクサンダに加えたのが不服なのだ?」

「無闇に兵力を消耗させる作戦は戦術としては…邪道です。」

 邪道な上に効果が薄い、最悪の作戦だ。

「ディゼルとかいう筋肉女はどうせ爆発くらい耐えられるのだ!ならば死ぬのはイレブンなのだ!君の青臭いヒューマニズムもイレブンには必要ないのだ!君は知らないのだ?イレブン共は昔から切腹とか神風とか言って死んだり、身体を酷使して鍛えるのが大好きな民族の末裔なのだ!そんなイレブン共に自爆作戦を強いることの何が悪いのだ!」

 残存ナイトメア数が減って行くことを確認しつつ、私は予定通りに話を誘導して行く。

「本当によろしいのですか?」

「な、なんのことなのだ!?」

「このまま彼らが全滅し、ブリタニア軍の迎撃ラインが維持されれば…ナルバから撤退する132連隊は被害を受けます。このアルファ作戦が失敗すれば当然132連隊の脱出路を確保するはずだった我らwZERO部隊の責任が問われます。作戦失敗時に起こるであろう市民からの糾弾をパリの統合本部や政治家が素直に受けるとお思いですか?為政者達は自らの手を汚す事はありません。つまり、責任を取るのは指令である貴方です。アノウ指令。」

 本音を言えば脱出路を確保する作戦にこれだけの戦力しか投入しない方も悪いのだが、そんなことをアノウ指令が考え及ぶはずもないし、それをここでいうメリットもないので黙っておく。私としては彼が暴れてくれた方が都合が良い。

「こ、こんなところで捨て石にされたらたまらないのだ…!私にはまだ…これは、貴様の、貴様のせいなのだ!」

 アノウ指令は銃を取り出し、私に突きつけてくる。無意味な…

「貴様の立てた作戦のために、何故この私が責任を負わなければならないのだ!」

 みっともなく叫び、アノウ指令は発砲してきた。

 

 放たれた弾丸を掴み、そのままアノウ指令の顔面に拳を叩き込む。

 

 狙い通り扉が開き、特務隊のハメル少佐達が入ってくる。

「何事です!誰が発砲したのですか?」

 事前の予定通りハメル少佐は私のへと近づいてくる。

「弾丸キャッチですか?お見事ですね。いや、普通に人間業じゃないんですがねそれ…」

 ハメル少佐は私の顔面パンチで気絶したアノウ司令の脈や呼吸を確認していた。

「生きてはいるようですね。そろそろ状況説明を…」

 そんなことよりも私は私でやることがある。

「緊急指令305号!クラウス中佐!」

「はいはい、クラウス中佐、司令の交代を承認っと…どうぞ、マルカル司令官殿」

 これで私に作戦の指揮権が移った。まずはこの馬鹿げた自爆ユニットの解除からだ…

 

「作戦変更、アレクサンダの自爆ユニットを解除!」

 




筋肉世界の余波?でムノ…アノウ司令の口調が変な口調になってますが、まぁ問題はないでしょう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。